はじめに
はじめまして、筑波大学のiGEMチーム「iGEM TSUKUBA」です。本ページでは、パリで行われるiGEMという合成生物学の国際大会の出場を決めた私たちのチームや、クラウドファンディングを始めた経緯、研究内容などについて紹介します。
合成生物学とiGEMについて
合成生物学は特定の機能を持つ遺伝子を人工的に設計し、生物に導入することで、既存の生命現象の理解や新たな生命現象の創出を目指す学問です。狭義には遺伝子工学と同様の意味を指す場合もあります。
iGEMとは、 International Genetically Engineered Machine の略称であり、「合成生物学のロボコン」とも呼ばれる国際大会です。大学生や高校生からなる学生チームがプロジェクトを立ち上げ、社会課題の解決を目的とした合成生物学に関する研究やその他の活動成果の内容を競います。iGEMでのプロジェクトの多くは、工学的に社会で役立つものを創造する取り組みです。私たちiGEM TSUKUBAのプロジェクトも、社会課題の解決に向けた挑戦的なものです。
プロジェクトの成果は例年フランスにてプレゼンテーションや各ブースでのセッションで発表されます。これらの発表に加え、大会前に提出するWikiなどによって総合的に評価され、MedalやSpecial Prizeが授与されます。
iGEM TSUKUBAとは
私たちiGEM TSUKUBAは、筑波大学の学生が集まり結成されたiGEMチームです。生物学系の学生はもちろん、化学系など生物が専門外の学生も巻き込んで、合成生物学を用いて有用な物質を作り社会貢献することを目標に日々研究を行っている学生団体です。iGEMでは年に一度、世界大会Jamboreeが開催され、その大会で各チームが研究成果を発表します。これに加え、研究やその他の評価項目にあたる活動によって、優秀なチームにはMedalが与えられます。昨年度、iGEM TSUKUBAはこの大会に初出場し、Silver Medalを頂きました。今年度は大会に出場しませんが、来年度の大会に出場してGold Medalを獲得することを目標に日々活動しています。
このプロジェクトで実現したいこと
初出場した2023年度大会で、iGEM TSUKUBAが獲得したのはSilver Medalでした。右往左往しながらもなんとか乗り越えた大会でのSilver Medalは嬉しくもあり、悔しくもありました。この1年の反省と悔しさをバネに2025年度大会ではGold Medalを獲得したいと考えています。また、Medalに加えて各部門での最優秀賞であるSpecial Prizeの獲得も視野に入れて精力的に活動しています。
研究プロジェクト
現在、世界の飢餓人口は8億人を超えると考えられており、今後も増加すると予想されています。そこで、私たちは農作物の成長を助けるタンパク質を遺伝子組換えや遺伝子編集によって改良して合成することができれば、収量増加に貢献し、将来的に飢餓人口を減らすことができるのではないかと考えました。
しかし、農作物の成長に関わるタンパク質には既存の手法では改良が難しいものが存在します。そこで急速な発展を遂げるAIを改良手法として用いることで、この問題を解決できるのではないかと考え研究を行っています。
この手法は農作物以外のタンパク質にも応用が可能であるため、飢餓以外の社会課題の解決にもつながると考えています。AIと合成生物学という新しい組み合わせによって進む研究から得られるものは大きな成果になると信じて活動しております。
詳しい研究内容はiGEM TSUKUBAのホームページをご覧ください。
クラウドファンディング立ち上げの背景
私たちは2025年度大会への出場を目指していますが、大会の参加には資金面での問題が多く存在します。特に、大会登録費(約80万円)や大会参加費(約40万円)は学生団体である私たちにはあまりにも大きな額であり、一学生団体とその周囲のご協力だけでの大会参加は困難な状況にあります。さらに、実験費用を含む活動費も加わるため常に金銭的な問題に直面している状況にあります。これからのiGEM TSUKUBAが活動を継続するには金銭面は喫緊の課題です。そこで、私たちの研究活動を実りあるものにするために、みなさまからのご支援をいただきたいと考えこのクラウドファンディングを始めました。
現在の準備状況
現在までに、高校や筑波大学の教育プログラムにご協力いただき合成生物学や我々の活動を紹介する教育活動を行ったり、研究に使用するAIの構築を行ったりするなど、大会に出場するため着々と準備を進めています。また、活動紹介の一環としてホームページの開発も進めています。今後はSNSなどを活用して、研究成果や活動を積極的に発信していく予定です。
リターンについて
研究成果やその他の活動をまとめた報告書、発表用資料へのお名前掲載、オリジナルステッカー、オリジナルTシャツなどのリターンをご用意しています。一部、2025年度の大会出場後の時期にお届けするリターンがあるなど、返礼品の到着まで長い期間お待たせしてしまう場合もございます。しかし、私たちは誠心誠意ご支援に感謝し、ご期待には必ず応えさせていただくことを約束します。
スケジュール
2024年4月 研究プロジェクト開始
2024年9月 ホームページ開発開始
2024年11月 クラウドファンディング終了
2025年2月 リターン配送開始
2025年11月 Jamboree出場
2025年12月 最終リターン発送
最後に
学生団体で世界大会に出場するにはみなさんのご支援が必要です。まだまだ歴史が浅く、iGEMへの出場は2度目となりますが、妥協せず精力的に活動しています。iGEM TSUKUBAと合成生物学の未来のためにご協力をお願いします。






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