はじめまして。
私は、登録者数4万人ほどのYouTubeチャンネル「言語の部屋」を個人で運営しております。
語学教材の編集者でもあり、英語発音指導士®︎の資格も持っています。
そんな私が、
・世界の多様な英語のこと
と
・英語が話される地域のこと
が同時に学べる教材を作りたい!
というのが本プロジェクトの趣旨です。
本ページでは、
・私の経験
・このプロジェクトの意義
・教材の概要
・今後の予定
の順にお話ししていきます。
ニュージーランドでの衝撃
私は、日本の一般的な教育課程の中で英語を学習してきました。
小学校5年生のとき、「外国語活動」の授業の中で英語に触れはじめ、
中学校に上がって初めてしっかりと英語学習を始めました。
学校の外でも、
・市販の単語帳
・アメリカのポップソング
・電子辞書に入っていた『英語の発音がよくなる本』
などを使って、自分で楽しみながら学習をしていました。
そして、高校に上がる直前の春休み、
ニュージーランドでの1週間のホームステイプログラムに参加しました。
英会話スクールに通っていたわけでも、英語を話す友達がいたわけでもない私は、
自分の言葉を伝えるのにも、相手の言葉を聞き取るのにも苦労しました。
そして、ニュージーランドの人々の話す英語を聞いていて気がつきました。
知ってる英語の発音じゃない!
何となく
「オーストラリアやニュージーランドでは“エイ”が“アイ”になる」
くらいの認識は持っていましたが、
実際には違いはそれだけではなく、
同じ「英語」でもこんなに違うのか、と衝撃を受けました。
アイルランドでの感動
私は、ニュージーランドへの短期滞在から戻ると、
高校の図書館で『英語音声学入門』という本を手に取り、
英語の発音についての学術的な理解への第一歩を踏み出します。
そして、大学(京都大学総合人間学部)では、
言語学や世界の言語を浅く広く学ぶかたわら、
世界の英語に対する知識も蓄えました。
こうして卒業旅行で訪れたアイルランドのあるお店で、
「ここで買って帰国するなら、こうやって免税の手続きをする必要がある」
「日本に帰ってからネット注文しても良いが、その場合は送料が……」
のようなやりとりを英語で行いました。
事前に身につけていたアイルランド英語に対する知識がなければ、
あの年配の職人さんの発音を聞き取ることはできなかったと思います。
それだけではありません。
アイルランド旅行中、私はアイルランドの発音で英語を話すように心がけていました。
すると、ダブリン出身のお兄さんに、You're Dub! (君、ダブリン訛りだね!)と、
たいへん喜ばれたのです。
英語を話せることが珍しいことではなくなっている今、英語圏では、
「その土地の英語」を話すことで、その土地への好意を示すことができるのです。
豊かな英語学習を
私のYouTubeチャンネルでは、過去にアイルランド英語の発音を紹介したことがあります。
その動画をご覧になった方から、
「アイルランドに滞在していて、
英語の発音が訛ってるなあと不満に思っていた。
でも、この動画でアイルランド英語の特徴を知ったことで
アイルランド滞在が楽しくなった。」
という趣旨のお声を頂きました。
世界の英語を知ることは、あなたの英語学習を、そして人生を、
きっと豊かにしてくれます。
今ある英語教材はアメリカの標準英語ばかり
日本の英語教材は、ほとんどがアメリカ標準英語を模範にしています。
もちろん、外国語として学ぶ以上、
何かしらのモデルがないと、かえって混乱してしまいますから、
それ自体が悪いことだとは思いません。
しかし、世界には、ネイティブに限っても、さまざまな英語を話す人がいます。
グローバル化する世界の中で、「共通語としての英語」を学ぶのであれば、
さまざまな英語に対応できるような環境が必要だと感じています。
実際、私がお会いした現役の英語教師や英語教師経験者の方から、
「色々な英語に対応できるような教材があれば良いのに」
という声を聞いたことがあります。
そこで立ち上げたのが本プロジェクトです。
一石二鳥の教材
本教材は、10巻からなる地域別のシリーズで、
各冊の前半で、その地域の英語の特徴を解説します。
そして、それだけでなく、後半では
各地の人が綴った言葉を通じて、その土地のことを知る
ということを目指します。
例えば、ニュージーランドであれば、
・オークランド
・クライストチャーチ
・ウェリントン
・ダニーデン
・ネイピア
といった都市を出身とする人々に、生まれ故郷の
・観光地
・自然
・歴史
・文化
・社会問題
といったテーマについて書いていただき、音読していただくのです。
これによって、
・ニュージーランド英語
・ニュージーランド各地のこと
の両方が学べる、一石二鳥の教材が完成するのです。
こういった教材を
1:アメリカ&カナダ
2:イングランド&ウェールズ
3:スコットランド
4:アイルランド
5:オーストラリア
6:ニュージーランド
7:シンガポール&フィリピン&香港
8:インド
9:アフリカ(ケニア、ナイジェリア、南アフリカ共和国など)
10:総集編
という10巻セットで制作しよう、というのがこのプロジェクトの目標です。
ページ数などは巻によって異なりますが、
・紙書籍(Amazonオンデマンド出版):1,612円(音声別売)
・電子書籍(Kindke):1,612円(音声別売)
・PDF(suzuri):1,612円(音声込み)
・別売音声:553円
という価格設定(全て税込)を予定しております。
未来への展望
本プロジェクトは英語・英語圏に限ったものです。
そのため、「英語で」「英語圏のことを」学ぶことしかできません。
しかしこれでは、アメリカ中心主義からは脱しながらも、
英語中心主義からは脱することができません。
ゆくゆくは、
「韓国語圏各地のことをその土地の韓国語で学ぶ」
「ドイツ語圏各地のことをその土地のドイツ語で学ぶ」
のように、英語以外の言語にも拡大していきたいと思っています。
本プロジェクトは、あくまでその第一歩に過ぎません。
スケジュール
2024年9月 ネイティブスタッフ募集開始/1冊目日本語部分執筆
2024年10月 ネイティブスタッフ正式依頼/1冊目紙面デザイン制作
2024年11月 1冊目初校/2冊目準備開始
2024年12月 1冊目校了、発売準備
2025年1月 1冊目発売/3冊目準備開始
以降、2026年中のシリーズ完成が目標
※どの巻から発売するかは未定です。
最後に
各巻の前半の「その地域の英語の特徴の解説」だけであれば、英語発音指導士®︎かつ英語教材編集者である私1人だけで、お金をかけずに制作できてしまいます。
しかし、「各地の英語話者への原稿と録音の依頼」にお金が必要なのです。
世界の英語、ひいては世界の言語を学びやすい環境を実現するため、
ぜひご支援をお願いいたします。
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