このプロジェクトにはありがたいことにたくさんの方からご支援を頂いております。
その中に車いすの方からこんな質問が届きました。
「私は車いすユーザーですが、製造体験に参加することは可能でしょうか?」
というものでした。
私は車いすユーザーの方のことを全く想定していませんでした。
そのことを正直にお伝えしたところ、相手の方はすんなりと受け入れてくださり、
「分かりました。では体験以外のものにしますね。こんなことはあるあるなので、気にしないでください」と返信してくださいました。
その対応に拍子抜けすると同時に、自分が想定していなかったことを恥じました。
また、「あるあるなので」という言葉にも引っかかりを覚えました。
想像ですが、この方はこれまで、さまざまなことに折り合いをつけてこられたのではないか、だからこそ、こんなにもすんなり受け入れてくださったのかもしれない、と考えると、申し訳ない気持ちになりました。
このプロジェクトの起案者として、「製造体験を実現させたい!」と思い、お時間をいただき、さまざまな場所を探し、問い合わせをしました。
いくつか候補は出たものの、交通の便が悪かったり、ルールが厳しかったりして、もしかしたら良いお返事ができないかもと少し弱気になりながらネット検索をしていたら、条件に合う場所を見つけることができ、そこで製造体験を実施できる運びとなりました。
車いすの方に対応するのは難しいからと、すぐにお断りするのは簡単かもしれません。
でも私は、「どうにかして実現したい」という思いに駆られました。
この気持ちは、本文でも紹介した、北海道で味噌ラーメンを食べたいと願ったAさんのエピソードと重なりました。
障がいがあるという理由で、何かを諦めたくない。
障がいを理由に可能性を狭めたくない。
こんなことを言う自分に対して少し気恥ずかしさを感じることもありますが、
今は目の前の方のお手伝いをしたいと思いました。
大勢じゃなくていい、まずは私の手の届く方のお手伝い。
製造体験が楽しみです!
残りあと、3日です!!!