※2024/11/1 追記【目標金額達成のお礼】
おかげさまで目標の20万円を達成できました! ありがとうございます。いただいた支援金は大切に使わせていただきます。 終了までまだ時間がありますので、今後はネクストゴール【30万円】にチャレンジします!
最後まで走り切りますので、応援よろしくお願いいたします!
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宮大工の世界へようこそ
―伝統と革新の融合―
はじめまして。宮大工の相良昌義です。
数あるプロジェクトの中から、ご覧いただきありがとうございます。
みなさんは、宮大工、というお仕事をご存知ですか?
宮大工とは、神社や寺院、城郭など、日本の伝統的な木造建築を専門とする熟練の大工職人です。いわゆる現代風の家を作る大工が2〜3年で一人前になることに比べ、宮大工は最低でも修行10年、複雑な木組みや曲線の多い屋根など、高度な技術を継承し、日本の建築文化と精神性を体現する職人です。
今回のクラウドファンディングでは、何世紀にもわたって受け継がれてきた日本の伝統建築を支える宮大工の魅力と、私たちが取り組む古民家再生プロジェクトについてお話しさせていただきます。
少しでも宮大工という仕事に興味を持っていただき、新たな伝統を受け継ぐ古民家へのプロジェクトをご支援いただけると嬉しいです。
宮大工の魅力は、技術と精神性が融合した独特の世界観にあります。
私はこの道を選んで20年以上、その魅力に日々魅了され続けています。
まず、宮大工の技術の奥深さは言い表すことが難しいほど深いのです。「一本の鉋(かんな)を使いこなすのに10年はかかる」と言いますが、それほどまでに繊細で高度な技術なのです。木材の繊維一つ一つと対話するように、丁寧に削り、組み上げていく。その過程には、言葉では言い表せない美しさがあります。
そして、宮大工の仕事には深い精神性が宿ります。
私たちが携わる神社や寺院は、単なる建物ではありません。人々の祈りや願いが集まる神聖な空間です。その空間を創り出すという責任と誇りを理解するためには、歴史的背景や、これまで何千年と修繕を繰り返した職人の精神性を理解しなければなりません。
さらに、伝統と革新のバランスも魅力の一つです。何百年も前から受け継がれてきた技術を大切にしながら、現代の需要に応える新しい挑戦も行います。この「不易流行」の精神が、宮大工という職業を時代を超えて輝かせ続けているのだと思います。
最後に、時空を超えた職人が紡ぐ素晴らしさも忘れてはいけません。一つの建築物を完成させるために、時代を超えて多くの職人たちが力を合わせます。その連携の中で生まれる絆は、何物にも代えがたい宝物です。
宮大工の魅力は、技術だけでなく、心と魂が込められた総合芸術なのです。
だからこそ、日本の神社や寺院は、国内外問わず多くの人を魅了します。この素晴らしい伝統を、未来へつなげていきたい。そのためには、私たち宮大工のことをもっと知ってほしい、それがこの技術を輝かせ続けることとなると信じています。
ここからは、宮大工という存在さえ知らなかった私が、宮大工という仕事に出会い、魅了されていった過程をお話しさせていただきます。
父の影響で、千葉県で大工をしていたもののいわゆる建売住宅を作る大工だった当時、3年もするとある程度のことが理解できてしまい、「これがやりたいことなのか?」と新たな世界を探していました。
そんな時に飛び込んできたのが、当時テレビで流れていた京都へ誘うCM。美しい古都の風景や古寺、文化財の映像を見て、衝動的に京都に行くことにしました。
そして、京都駅に着くとまず目に飛び込んできたのが五重塔。
私は一瞬でその屋根の曲線の美しさに魅了されました。
「こんな曲線を作れる大工がいるのか」
「こんなに美しい建物を作ってみたい」
目の前に映る建物への感動に心が動かされ、すぐに行動に移しました。
求人誌片手に、飛び込んだ電話ボックスから、「寺院の修繕」「職人募集」と書いている求人票に片っ端から電話をしたのです。
こうして出会った宮大工という仕事。
しかし、一人前になるその修行は、決して平坦な道のりではありませんでした。
宮大工の世界に飛び込んでからの10年間は、本当に精神的にも辛いことが続きました。昔ながらの職人は決して教えることはありません。背中を見て学ぶ、といえば聞こえはいいかもしれませんが、何も教えてくれないどころか口を聞いてくれさえしないのです。
しかも宮大工が使う道具は、これまで大工として私が使っていたものとまるで違うものなのではないかと思うくらい特殊なものばかりでした。
宮大工の仕事は道具との対話、木材への深い理解、そして伝統を守りながらも革新を求める姿勢。修行は最低でも10年。教えてくれない先輩宮大工と一人前になるまでの長い道のりは途方もなく困難な日々に思えました。
それでも、私を支えたのは、あの京都駅で見た五重塔の屋根の曲線の美しさです。
「絶対にあの美しい曲線を作り出す職人になる」と、自らを奮い立たせ、ひたむきに技術習得と神社仏閣にある精神を学び続けました。
そうして、10年たったある日、今でも忘れられない日が訪れました。
いつもの通り鉋を使って木の表面を削っていた時です。理想的な木屑の出方、そして「シュッ、シュッ」という削り音ではなく、もっと高音の、一人前の宮大工しか出せない削り音が鳴り響いたのです。この瞬間、自分自身でも修行の段階を一段上がったことを実感したのです。
こうして一人前になった私は、修行先を出て、独立の道を歩むことにしたのです。
現在、私は米沢の古民家再生プロジェクトに取り組んでいます。明治28年に建てられたこの建物には、長い歴史が刻まれています。
「この建物を再生し、新たな命を吹き込みたい」。リノベーション、といえばかっこいいのかもしれませんが、宮大工の私が手がけるからには、単なる建物の修復ではありません。木材とともに育んできた日本の伝統と文化を次世代に継承する、大切な使命だと考えています。
この米沢の古民家では、古民家をギャラリーとして活用し、オープンファクトリーを実施し、さらには職人塾コミュニティを設立する予定です。また、広く日本の文化を知っていただくためのワークショップを開催し、日本人だけでなく広く海外から興味を持っていただいた方々にも伝統文化を伝えていきたいと思っています。
内装は、檜を一面に敷いた床面も構想中。
能など、日本の伝統芸能などが演じれる舞台を作ることで、日本文化の継承もできればと思っています。
伝統技術を守りながら、新しい価値を生み出していく
これが私たちの目指す未来像です。
宮大工の技術を間近で見られるワークショップや、宮大工が作ったおはし・カッティングボードなどの魅力的なリターンをご用意しています。一緒に改装に取り組んでくれるメンバーも募集中です。DIYや大工仕事が好き、ワンランク上の知識を身につけたい方、米沢古民家現地で一緒に桧舞台を作りませんか?
・宮大工が作ったおはし
・宮大工が作ったカッティングボード
・おはしとカッティングボードのセット
・おはし作りワークショップ
・米沢古民家再生ワークショップ体験講座
・スポンサー
詳しくはリターン一覧をご確認ください。
古民家改装:すでに現在進行中
クラウドファンディングスタート:2024年10月11日
クラウドファンディング終了:2024年11月30日
リターン実行:2025年1月以降順に実施
将来の理想は、この場で職人塾と博物館をしたいと考えています。
ここまでお読みいただいてありがとうございます。
宮大工の仕事は決して目立つものではないかもしれません。かつて大工をしていた私でさえ知らなかったくらいですから。
しかし、宮大工には、この日本の悠久な歴史を脈々と受け継いできた道程があります。熟練の技で人々が生きてきた時代を、生活を、精神を残してきました。
これからもこの宮大工の仕事を通じて、先人たちが紡いできた伝統を残していかなければならないと、私は使命を感じています。
古き良きものを守りながら、新しい価値を生み出していく。
私は、このプロジェクトを通じて、宮大工という仕事を知って欲しいです。よかったら、あなたもこのプロジェクトに参加し、日本の伝統建築と文化を未来へつなげるサポーターとして、一緒に歩んでいただけませんか。
皆様のご支援を、心よりお待ちしております。
<支援金の使い道>
集まった支援金は以下に大切に使用する予定です。
・米沢古民家改修工事費用
・プロモーション費用
※目標金額を超えた場合はプロジェクトの運営費に充てさせていただきます。
最新の活動報告
もっと見る桧舞台始まります
2024/11/30 19:34ご支援いただいた方ありがとうございます!いよいよ本格的に今回の目的である桧舞台の制作に入ります米沢は雪深い所なので活動報告上げれませんが電車で通って少しでも報告できるよう務めます。 もっと見る
明日で終了です ご支援いただいた方ありがとうございました
2024/11/29 21:17米沢のお寺にある落葉樹が綺麗だったので写真を1枚半年後の春先、六郷町の古民家がどのように変わってるか、つたやホテルにまた泊まってこのお寺にまた来たい。 もっと見る
クラファン残す所2日 米沢の大工さんとミーティング
2024/11/28 17:01今日は大工さんと作業工程など打ち合わせしました。お隣さんに昨年紹介していただきました。解体や残存物を捨てに行ったり一緒にやってきた仲間です。いよいよ残す所2日、ご支援してくれた皆様本当にありがとうございます。まだまだあきらめてませんよ〜 もっと見る
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