===目次===
1. はじめに
2. これからと思った矢先のもらい事故
3. 苦しい闘病生活
4. 転機
5. ドリフトを再開
6. このプロジェクトで実現させたいこと
7. クラウドファンディングを行う理由
8. 片腕でドリフト大会出場なんて危ないと思われる方へ
9. クラウドファンディングでいただくご支援の使い道
10. リターンについて
11. スケジュール(予定)
12. 応援メッセージ
1. はじめに
皆さん、はじめまして!「川野辺 廉(かわのべ れん)」、27歳です。事故で片腕麻痺となり、左腕は全く動きません。感覚もありません。身体障害者手帳2種2級です。
私は18歳で免許を取得して以来バイクや四輪で走り回り、24時間365日、バイクや車のことだけを考えながら生きてきました。途中から「いつかプロドリフトドライバーになりたい」という夢を持つようになり、夢の実現に向けて動き出しておりました。
しかし、そんな矢先、私に大きな大きな試練が待っておりました。
2. これからと思った矢先のもらい事故
大会出場を夢見て、四輪車でのドリフトを初めて半年ほど経過したときのことでした。
真っ直ぐな道路をバイクで走行中、反対車線にいた車が私のバイクに気づかずに曲がってきてしまい、車の左側面と自分のバイクが激しく衝突、直後より記憶を失ってしまいました。
幸いしばらくして意識は取り戻しましたが、痛みで身動きができず、そのまま救急車で病院に運ばれてたのです。
事故後のバイク
3. 苦しい闘病生活
怪我の内容は主に、左足大腿骨の粉砕骨折と、左腕の神経が抜けてしまう腕神経叢損傷(引き抜き損傷)による左腕麻痺です。
手術は複数回に及びましたが、左腕の神経が回復することはありませんでした。
左腕は現在も全く動かず、感覚も一切ありません(幻肢痛と言いますが、今も時折、左腕は痛みには襲われます)。
足も怪我していたため、事故後半年間はベッドで寝たきり生活を余儀なくされてしまいました。
左足粉砕骨折のため半年間は歩くことも許されず、事故前まで普通に行けていたトイレにすら一人では行けなくて、何もできない自分に苛立ちを感じる日々でした。
リハビリは思った以上に大変でした。早く歩き回りたい思いから足のリハビリは頑張れましたが、もう動くことのない左腕のリハビリは「どうせ動かないのだからやる意味ない」と、当初は全く気分が乗りませんでした。
加えて当時はコロナ禍で面会等も一切禁止、話し相手もおらず、大好きだったバイクや車にもう乗れないのかと思うと、あまりの辛さに鬱病になる寸前でした。
大好きだったバイクや車どころか、自分の人生全てが終わった気がしてなりませんでした。
入院時の写真 とにかく辛くて気落ちしたままの毎日
4. 転機
1年後、やっとの思いで退院することができましたが、しばらくは何をしてよいのかも分からず下を向いてばかりで、ただただ時間だけが過ぎていく日々でした。
ところがある日、事故前から仲良くしてくれていた仲間たちが事故車両を直してくれていたのですが、もうすぐ修理が完成すると聞きました。こんな自分のために頑張ってくれている仲間がいるということを知り、気落ちしている自分が情けなくなりました。
友人たちがバイクを修理してくれていた
その友人たちが「外に出たほうが良い」と気遣ってくれて、主にバイクのイベントに誘ってくれ、少しずつサーキットに足を運ぶようになりました。
自分ではもう乗れない・走れないと思い込んでいましたので、新たな趣味にしようと友人たちの走る様子を写真に撮る日々を過ごしていました。
ただ、友人たちの楽しむ姿を見ていると、やっぱりどうにかして走りたくなるものです。
「もうバイクも車も乗れない」と勝手に思い込んでいましたが、もしかしたら勝手に自分で自分自身に蓋をしているだけなのかもしれない。
できるかできないかはやってみないと分からないし、願わくば「できるわけがないをひっくり返したい!」
この頃から、もう一度サーキットを走ってみたいという思いが強くなってきました。
そして退院から1年、譲り受けた中古車をサーキットで恐る恐る走らせてみたところ、予想以上に走れたのです。
退院後に譲り受けた中古車でサーキットを走行
その後、事故で壊れたバイクも友人たちがせっかく直してくれたので、乗らないわけには行かないと思い実際にサーキットで走らせました!
片手でサーキットをバイクで走行
「車もバイクも乗れた!
片腕麻痺でも何とでもなる!!」
そう思えた瞬間でした!あの時の感動というか安堵感そして興奮は、今でも自分の記憶に鮮明に残っています。
5. ドリフトを再開
「だったらかつてのあの日のように
サーキットでドリフトもできるはず!」
この思いをどうにも止められなくなり、思い切ってボロボロのロードスターを購入、今年6月に仲間に誘われるがままにドリフトの練習会で走ってみました!
3年ぶりにサーキットでドリフト走行
勇気ある決断でしたが、意外なほどに走れたのです!
練習会走行後、
「もう一度、ドリフトで活躍するという夢を追いたい!!」
「プロになりたい!!」
と心の底から思えた瞬間でした。
この瞬間から、私の強い意思が固まりました。
2025年、まずはFDJ3かD1地方戦に
出場するところからスタートさせます!
ハンデを背負ってでも、もう一度
あの時の夢を追いかけます!
そして事故前の自分と違うのは、もう1つ強い思いがあります!それは、
「同じように障害を持つ皆さんに
勇気や希望を与えたい!!!」
現在はこの目標実現のため、シミュレータを用意して練習に日々励んでおります。
6. このプロジェクトで実現させたいこと
私がこのプロジェクトを通じて実現させたいことは3つあります。
(1) 国内最高峰のドリフト大会の1つであるFDJでシリーズチャンピオンになり、世界で戦うこと
障害有無関係なく、走るからには常にトップを目指します!
そしていつかFDJでシリーズチャンピオンを取り、念願であるUSA出場のチャンスを掴みたいです!
(2) 後に続く人が出るよう、障害者ドリフターとしての新たな道を切り開くこと
世界では両腕が無い状態でドリフト大会で活躍する選手もおります。
残念ながら日本では障害者の大会出場はわずかしか例がなく、障害者に対する理解度や協力度は100%とは言えないと思います。
だからこそ、私自身が捨て石となって道を切り開き、同じようにプロドリフトドライバーを目指したい方が活躍しやすい環境を構築していきます。
(3) 同じように障害を持つ方々に元気と勇気を与えること
障害は決してマイナスではなく、個性であり特徴だと私は捉えています。同じ境遇の皆様が前向きになれるよう、精一杯突っ走ります!
障害を持つ私自身が活躍することで、障害者の方々に勇気や元気を与えることができると信じています。
7. クラウドファンディングを行う理由
ところが私には1つ、大きな問題が残されています。それは、事故後の保険手続きが今もまだ終わっていないことです。
そして入院中や退院後の落ち込みや体力低下により、2年以上働いて稼ぐことに対するブランクがあります。
(もちろん働けるようになり次第、アルバイト等は始めようと思っています。)
それからこれは私事ではありますが、離婚している母には目の障害があり、現在は兄が面倒を見てくれている状態です。このため、身内に頼ることもできません。
このため手元にまとまったお金がなく、大会で戦えるだけのマシンを手にすることができない状態です。戦えるマシンを手にするためには、どうしても皆様からのご支援やスポンサー獲得が必要です。
8. 片腕でドリフト大会出場なんて危ないと思われる方へ
このプロジェクトをご覧になられた方には、このような考えをされる方がいるかもしれません。
「片腕でドリフトだなんて、危な過ぎる」
「他の選手の迷惑になる可能性がある」・・・
たしかにノーリスクではありません。
ハンデを背負っているのも事実です。
ご心配を頂けることは大変ありがたいことです。
しかし、世界ではハンデを乗り越えて活躍する選手がいます。
世界でできていて、日本でできない理由はないはずです。
左腕が使えませんのが左ハンドルのマシンを用意すれば、サイドブレーキは右腕で操作できます。
シミュレータでも繰り返し確認し、大会規則の範囲でマシンを改造すれば十分かつ安全に戦えると確信をしています。
9. クラウドファンディングでいただくご支援の使い道
皆様からのご支援の具体的な使い道は、以下のとおりです。
(1) ベース車両(左ハンドル)の購入資金:200万円
(2) 左腕麻痺でも戦えるマシンへのカスタマイズ費用:100万円
(3) シーズンを通しての整備費用:50万円
ドリフトはサイドブレーキを使用しますが、通常の右ハンドル車ですと自分の左側に位置するため操縦しきれません。このため、左ハンドル車でマシンを製作したいです。
マシン製作は、事故前から懇意にいただいているホリウチ製作所にお願いする予定あり、ホリウチ製作所からも協力の約束を事前に得ております。
なお、事故後の裁判等が終わり次第、アルバイト等をしながら年間のエントリー費やタイヤ代等はできる限り、自分で稼ぐつもりです。
10. リターンについて
1,000円よりご支援いただけます。グッズの提供やマシンへの名入れ、走行会での横乗り体験等、たくさんのプランをご用意いたしました。
11. スケジュール(予定)
2024年9月14日 湾岸BASE YOKOHAMAにてグッドガン&ホリウチ製作所ブースに間借り出店
2024年10月15日 走行会(なおき走)出場予定
2024年10月末 クラウドファウンディング終了
2024年11月末 ホームページ立ち上げ、リターン順次発送
2025年3月 マシン完成
2025年4月頃 FDJ3もしくはD1地方戦に参戦開始
12. 応援メッセージ
(1) ホリウチ製作所 堀内陸斗選手
川野辺君は僕らの仲間の一人であり、彼の車のことは全て私が面倒を見ておりました。
事故の一報を聞いて大きく落ち込み、その後の苦しい闘病生活を発信しているSNSを見るにいたたまれなくなり、一度は疎遠になりかけました。
しかし、不屈の闘志で戻ってきた川野辺君と今年6月の練習会で再開、川野辺君から「世界を目指したいから手伝って欲しい」と話を持ちかけられ、大切な仲間のためならと、彼がハンデを最小限にして走れるマシンの考案および製作支援をすることにしました。
(2) 株式会社ダイヤサービス代表取締役 戸出智祐
川野辺さんのことは、スポンサーをしているホリウチ製作所の堀内選手のSNSで知りました。
片腕で器用にハンドルを回しながらドリフトを楽しんでいる川野辺さんを見て感動、その後に実際に会って「後に続く人が出るよう、障害者ドリフターとしての新たな道を切り開きたい」「同じように障害を持つ方々に勇気と元気を与えたい」という彼の真っすぐで強い意思に心惹かれ、彼の選手活動の側面サポートを行うことにしました。
13. 最後に
まずはもう一度サーキットにカムバックすることを願ってくれていた友人・知人に心から感謝申し上げます。そして、このプロジェクト立ち上げに協力をしてくれた皆さまにも同様に感謝申し上げます。
皆さまの協力がなければ、このプロジェクト自体、こうやって多くの方にご覧いただくことはありませんでした。
私には知名度が一切ありません。でも、プロになる夢、世界を目指す夢、そして同じように障害で苦しむ方々の夢と希望を与えたいという強い思いは誰にも負けません。
応援をしてくれるメンバーがいる以上、ここで引き下がるわけにはいかない。こんな自分でもやれることがある!
必ずや、目指すこと全てを実現させてみせます!どうかご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
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2024/09/09 20:06クラウドファンディング始まりました!2021年に貰い事故で左腕が動かなくなりましたが、夢を諦めず、プロドリフトドライバーを目指して仲間と共に挑戦していきます! 障がいがあっても夢を叶えられることを証明したい! 皆さまのご支援が、その一歩を後押しします。ぜひプロジェクトをチェック&応援お願いします!!9/14には「湾岸BASE横浜ナイトフェス」にも出展します。こちらもぜひお越しください!川野辺 廉 もっと見る
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