
今の子どもたちの中には、生きにくさを抱えている子が数多くいます。発達障害や繊細さなどもその1つです。
学校でも、時に家庭の中でも居場所をなくしてWakuWakuの家にたどり着く子がいます。
その子たちにとって、古民家の環境は言葉に表しきれない安心感を与えているのが事実です。
感覚的な繊細さ(触覚過敏や聴覚過敏、視覚過敏)を持っている子にとって、他人と過ごす時の人と人との物理的な距離はとても重要です。仕切りが少なく、空間がつながっている古民家は、相手の空気感は感じつつ距離を保つことができます。
例えば、みんなと一緒に活動をすることが辛くなった子は、2階に上がりハンモックで休むことがあります。でも、土間から吹き抜けになってつながってるので、みんなの声や様子はなんとなく耳に入っています。そして、しばらく休むと何事もなかったようにみんなの輪に戻ってきます。離れていても切り分けられないからです。
黒く燻された柱や壁、薄暗い照明は感覚に細やかな子にとって刺激が減り、心落ち着く環境です。
木の感触や畳の肌触り、木や土の匂い、庭から入ってくる風の香りも心落ち着くポイントです。
また、2階以外にも縁側につまれた座布団の上や、土間を挟んであるキッチンスペースの奥にあるちょっとした休憩スペースなどの隠れ家的な空間があることも、より刺激が整理されて、クールダウンの場所になっています。
すでにある場所がこんなにも大きな影響を子どもたちに与えてくれています。
新しく作る必要はないし、新しく作ってもここまでの環境はできないでしょう。
だからやっぱりこの古民家で子どもたちを育み続けたいのです。




