プロジェクトの実行者について
私たちは、障がいを持つアーティストたちの才能を世に広めることを目指す、
障がい者アーティストオリジナルブランド「 .poco 」(ドットポコ)です。
2024年3月に活動を開始、障がいを持つ方々がその創造力を最大限に発揮できる環境を提供し、彼らの作品を広めるために活動しています。
今年の3月に行ったプロジェクトでは、残念ながら目標金額を達成する事はできませんでしたが、多くの方々からご支援をいただき、2人のアーティストの作品をTシャツとして商品化することができました。
まずはそのお二人の作品を紹介します。
アーティスト名:みつ(二宮光彦)さんの作品
上)クロデメニギス
下)バオバブ
アーティスト名:麟(森岡麟太郎)さんの作品を商品化
上)かお
下)牛カー
「 .poco 」所属アーティストの
活動風景
左)みつさん
右)麟さん
そして7月には、プロジェクトに賛同してくださった方々のご協力により、ついにECサイトをオープンすることができました。
まだまだ始まったばかりのこのプロジェクトで実現したいこと
今回のプロジェクトでは、新たに3人目の障がい者アーティストのデビュー作品をTシャツとして商品化し、より多くの人々にその素晴らしいアートを知ってもらうことを目指しています。
3人目のアーティストさんは 辻飛駆(つじひかる)さん
動物や食べ物など、たくさんのイラストを描いています。
特に動物シリーズでは素朴な顔のパーツのなかに
どこかコミカルな表情が見えてくるのが魅力。
今回のリターン品に選ばれた「ニワトリ」「ゴリラ」のほか
何十種類もの動物たちを描いています。
しかし、彼が描き上げたこれらの作品は、このままでは誰の目にも止まることなく、棚の奥に眠ってしまいます。
障がい者アーティストの方々には、自ら作り出したアート作品を発表したり、アピールするという行動が極めて難しいのです。
そこで我々「 .poco 」ドットポコは、障がい者アーティストさんに、彼らの生み出した作品を媒介にアーティストとして社会とのつながりを持ってほしい。(より多くの方に作品を見てもらいたい!!)
そして、一般的なアーティストがその才能で報酬を得るのとおなじように、彼らの才能に対する評価を収入という形で得てほしい。この大きな柱を掲げ立ち上がりました。
彼らの自信や自己表現の場を広げ、社会とのつながりを深めたい。
このプロジェクトを通じて、障がい者が持つ多様な才能と創造力に対する理解を深め、社会全体の意識を変えていく一助となれば幸いです。
プロジェクト立ち上げの背景
障がいを持つアーティストたちがその才能を発揮するための機会を増やしたいという想いから、このプロジェクトと、そして障がい者アーティストオリジナルブランドである「 .poco 」ドットポコを立ち上げました。3月に挑戦した際には、2人のアーティストの作品を世に送り出すことができましたが、その際の経験と学びを活かし、さらに多くの才能を紹介したいと考えています。
今回新たに参加するアーティストも、非常にユニークで魅力的な作品を持っており、彼のデビューをサポートすることが私たちの新たな目標です。
障がい者アーティストオリジナルブランド「 .poco 」では、収益の15%をアーティストさんに、10%を作画に貢献した事業所や団体に還元することで、アーティストが継続的に作品をつくれる環境を整えるための一助となり、またその生活を支えることを目的としています。
「収益の残りは次のTシャツを作る資金にまわす」というサイクルの構築を目指していますが、現状ではまだまだそのサイクルにたどり着いていません。
具体的には、Tシャツ単価4,380円に対して、アーティストさんへの還元額は300円程度というのが現状です。
※収益=売価ー(原価1,800円+手数料20%+送料520円~)
※手数料とは、道の駅や福祉事業のイベントなど売れた際に引かれる料金のことを指します。
これほど低額になる要因のとして次の課題があります。
①まだまだ知名度が低い
②販路の多くが販売手数料が高い(20%)
課題②の解消として、自費でECサイトをオープンし、手数料の大幅な低下を可能にすることを7月にクリアしました。
しかし、これも課題①にかかることで、安定した収益をあげ、障がい者アーティストさんの生活を支えるにはまだまだ力不足と言わざるを得ません。
いま、都市部や大企業、大学との連携など、一部では障がい者×アートの分野で目覚ましい発展が見られていますが、それはまだほんの一部に過ぎず、その流れから取りこぼされた人たちが多くいるのが現状です。
悲しいことに我々の活動拠点のある地方では利用者さんたちと集団で食事に出掛けると、こっそりご出身を聞いてくるような方もいらっしゃるのです。その方々にぜひ知ってもらいたい。
彼らがどんなに素敵な個性を持って、独創的な芸術作品を創り上げることができるのか。
本来、福祉業界自体にそれをうまくアピールする習慣はありません。障がい者アーティストさんたちが人として大きな魅力をもつことを発信することが浸透していない結果、正しい評価を得られず、個性が理解されていない場所は我々の拠点にかかわらず多くあるはずです。
今回、ソーシャルグッドを通じて社会福祉により興味のある方々に活動を知っていただき、地方ではまだ敬遠されがちな障がい者アーティストたちに、都市部で進みつつあるパラアートの普及とおなじような活躍の場を得て欲しいと同時に、自らの才能に自信を持って欲しいと切に願っています。
これまでの活動と準備状況
これまでの活動として、私たちは障がい者アーティストとのコラボレーションを通じて、彼らの作品をTシャツやトートバッグなどに商品化して販売してきました。これにより、彼らの作品を広めるだけでなく、収益の一部をアーティストに還元することで、さらなる創作活動を支援しています。
また、ECサイトのみではなく、道の駅や事業所本部での直販、福祉関連イベントに参加しお客様と双方向のやりとりを通して、商品化した彼らの作品をより多くの場面で披露できるよう計画を進めています。
この冬からは関東圏で福祉イベントへの参加を予定しており、販路の拡大、障がい者アート事業の新たな展開を企画しています。
現在新たなアーティスト「飛駆(ヒカル)」さんと連携してプロジェクトの準備を進めており、今回のクラウドファンディングに向けては、デビュー作となる作品の選定やTシャツデザインの最終調整を行っています。
最後に
このプロジェクトは、障がいを持つアーティストたちの才能を社会に広め、彼らが自信を持って自己表現できる場を提供する重要なステップです。
皆様からのご支援は、彼らの夢を実現するための大きな力となります。新たなアーティストのデビューを成功させるために、どうかご協力いただけますようお願い申し上げます。
あなたの支援が、障がい者アーティストたちの未来をより明るく照らす一歩となることを心から願っています。
「 .poco 」
酒井寛子
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