▼はじめにご挨拶
「孤独を抱える若者たちに、“自分らしくいられる”居場所を」
こんにちは!NPO法人キッズドアの小杉真澄です。
私は今、2016年10月より新宿区四ツ谷にて高校生世代の若者へ向けた居場所型学習支援を運営しています。
・高校中退して学習の機会を逸してしまった子
・通信制高校に転学したものの、自立的な学習が困難な生活環境にある子
・不登校経験があり対人関係や進級に不安を感じている子
そんな彼ら・彼女らの【学習面】【生活面】をサポートするために立ち上げたのが『リファインド』です。
リファインドの目標は、生徒一人一人に合わせて学習スタイルを確立するのはもちろん、
一人一人が安心できる居場所を作り上げることです。
【メディア掲載】
・soar『居場所がないと感じたら、“前向き”に逃げてもいいんだよ。高校を中退した若者に向けた居場所型学習支援「リファインド」』
・クリスクぷらす『“安心感”が次の選択肢を作る! 高校生世代のための無料学習スペース「リファインド」の居場所型支援とは?』
安心安全の居場所づくりの一環として、生徒は希望すれば夕食を無料で食べることができます!
人気メニューは、たこやきやお鍋など、みんなで囲んでワイワイ食べることのできる料理。
食事の時間は、孤立していた生徒たちをもう一度社会とつなげる時間となっています。
▼このプロジェクトで実現したいこと
「週5日、温かい手作りの料理を困難をかかえる若者たちに継続して提供したい!」
これが私たちの実現したいことです。
みなさんのお力を貸していただけませんでしょうか。
▲月に数回、栄養たっぷりの家庭料理を作りにボランティアで来てくれています
▼プロジェクトをやろうと思った理由
【立上げ】
NPO法人キッズドアは2010年より東京都新宿区で無料の高校受験指導の学習会(今回のリファインドとは別事業)を開始しました。その対象は「ひとり親家庭」「リストラで職を失った家庭」など、経済的に厳しく塾に通えない家庭のお子さんです。家計が厳しいから私立高校には絶対にいけない。公立高校がダメなら定時制。そんな状況に置かれた子どもたちが、自分の周りにこれほどたくさんいるのかとショックを受けました。
しかし、そんな状況にも負けず、彼ら・彼女らは「絶対に高校へ進学するぞ!」と強い意志を持っていました。そして、ボランティアやスタッフとともに勉強し、無事みんな高校へ進んでいくことができたのです。「良かった、これでこの子たちは負の循環から抜け出せる。卒業後に働いたり、大学や専門学校に進むなり、自分の力で自分の道を歩んでいけるようになったのだ」
ーーーそう思っていました。しかし、その考えは甘かったのです。
初めて、中学3年生を送りだしてから、2年目の夏休み。高校2年生になった子たちはどうしているだろう?元気にしているかな?そんな気持ちで、暑中見舞いのはがきを出しました。
その数日後。事務所の電話をとると、
『渡辺さん?私、Nです。覚えてる?』
この後の会話は決して忘れることができません。
「もちろん、覚えてるよ。どうしてる?元気にしてるの?」
『渡辺さん、私、赤ちゃん産んだの。昨日病院から帰って来て、家にハガキが届いてたから、懐かしくなっちゃって電話したの。』
「えーっ、ママになったの?驚いたぁ。そっかぁ、ママかぁ、おめでとう。」
できるだけ動揺を感じさせないように、明るく話しかけましたが、彼女の置かれている状況を想像すると胸が潰れそうでした。少しずつ話を聞いてみると、赤ちゃんのパパとは別れていて、体の不自由なお父さんを支えながら、赤ちゃんは自分ひとりで育てていかなければならない。
「そうか、色々あったんだろうし、言いたいこともあるけど、でもとにかく赤ちゃんにとっては、あなたしか頼りになる人がいないんだからね。大変だろうけど、しっかりするしかないよ。頑張ってね。」
電話口で、心細さから涙ぐんでいるNちゃんを励まし、何の足しにもならないようなアドバイスしかできない自分の無力さに愕然としました。高校中退しそうだと聞いた時に連絡すればよかった。彼氏ともめてるって聞いた時に、電話してみれば良かった。Nちゃんは、困った時に相談できる家族がいなかったんだ。
「何か、困ったことがあったら、とにかく電話して。何とかしてあげるから、困ったら連絡してね。ちゃんと赤ちゃん、育てるんだよ。」と言って、電話を切りました。
この時に決意しました。安心して相談できる場所。必要な支援ができる場所。高校を中退する前に駆け込める場所。中退してしまっても、孤立をせずに社会と繋がれる場所。そんな場所をつくろうと。そう思い続けて、ようやく立ち上げたのがこの「リファインド」なのです。
【食事をともにすることの大切さ】
実は、この居場所の立上げ当初は、学習支援を中心に行う場を目指しており、食事の提供はしていませんでした。
しかし、居場所を利用する若者が増えるにつれ、
学習以前に食事を満足に三食とっていない若者たちがあまりにも多く衝撃を受けました。
彼らはこの豊な時代にも関わらず満足に食事を取れていない、更に周囲からの自立へのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、やっとの思いで私たちのもとへ訪ねてきてくれていたのです。
1年間、食事を提供してきて、食事のパワーが大きいことを私たちはこれまでの活動で実感してきました。
また、食事の準備~片づけのプロセスの中でも、生徒たちが主体性をもって手伝える・活躍できる余白があります。
▼これまでの活動
リファインドは東京都新宿区で週5日15:00-20:30、毎日オープンしている若者の居場所です。
2017年度は年間のべ約1600人の生徒がリファインドを利用し、それぞれネクストステージへ歩みを進めました!
【学習支援】
高校卒業資格取得を目指して、生徒一人ひとりカスタマイズした個別指導の学習支援をしています。
・都立高校転入:2人
・高校卒業:2人
・高卒認定試験合格:3人
・高卒認定試験科目合格:4人
・その他
定期試験対策・英語検定・簿記検定・センター試験チャレンジなど
【食事支援】
毎日スタッフと生徒が協力して食事提供の準備・調理・後片付けをします。
食事の時間が豊かになるだけでなく、ここでの食事を通して、ご飯の炊き方を知る、お味噌汁の作り方を知るなど、生活の知恵を蓄える場にもなっています。
▼生徒の声
▼資金の使い道
ご支援いただいた100万円は、一年間の食費とCAMPFIRE手数料に当てさせていただきます。
皆さまどうかご協力お願いします。
・生徒1人当たりの食費:200円/1人
※光熱費や人件費を含む
・1日あたりの生徒来所:約15~20人
※今後、支援対象の生徒が増える見込み
・1年間の開催日数:約250日
3,000円で…1日分の食事がつくれます!
10,000円で…3日分の食事が作れます!!
30,000円で…1週間分の食事が作れます☆
50,000円で…2週間分の食事が作れます☆☆
100,000円で…1カ月分の食事が作れます☆☆☆
(全て15人前の計算です)
より多くの子どもが、お腹も心も満ちて、安心して明日を迎えられるように。
▼リターンについて
☆3,000円
・サンキューメール
☆10,000円
・サンキューメール
・半年に一回夕食の報告書(電子版)
☆30,000円
・サンキューメール
・半年に一回夕食の報告書(電子版)
・Thank you ビデオレター
☆50,000円
・サンキューメール
・半年に一回夕食の報告書(電子版)
・Thank you ビデオレター
・夕食報告書にお名前(イニシャル可)掲載
☆100,000円
・サンキューメール
・半年に一回夕食の報告書(電子版)
・Thank you ビデオレター
・夕食報告書にお名前(イニシャル可)と、写真掲載
※必要のないものがあればお知らせください
▼最後に
数多くのページの中から、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
みなさまの温かいご支援をよろしくお願いいたします。
Photo by m.n.
Twitter: @yuwa_kashi
NPO法人キッズドアは「NPO法人」として認定されていますが、このクラウドファンディングを支援することで、支援者が税制優遇を受けることはありません。
最新の活動報告
もっと見る#だからリファがスキ スタッフ編11
2018/08/05 23:24リファインド(=リファ)を支える、スタッフや生徒たちの「なんでリファが大切なのか」「あなたにとってリファってどんな場所?」の声を集めてお届けするキャンペーンを実施中! 今回は学生スタッフのエミリーの声をお届けします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 帰ってきたくなる あたたかさがある エミリー ーーーーーーーーーーーーーーーーー 『わたしは今年1月から3ヶ月間、リファインドのインターン生として、生徒と関わってきました。はじめましてのわたしを受け入れてくれた生徒のみんな、スタッフのみなさん、そしてリファインドのオープンな雰囲気は、とてもあたたかく、優しいものでした。生徒を応援していたはずが、いつのまにか自分が支えられていました。今月から、スタッフとしてこの場所でまた、生徒を応援します。戻ってきたくなって、本当に戻ってきてしまったくらい、リファインドはわたしの大好きな場所です。』 リファインドの掲げる場所の姿のひとつに「生徒が来たくなる場所」というものがあります。生徒の尊厳が守られる/取り戻せる場所を創るためには、生徒はもちろんのことスタッフにとっても居心地の良い場所でなければなりません。生徒・スタッフの垣根なく、安心安全の場所を目指しています(^^)/ もっと見る
#だからリファがスキ スタッフ編10
2018/07/26 20:10リファインド(=リファ)を支える、スタッフや生徒たちの「なんでリファが大切なのか」「あなたにとってリファってどんな場所?」の声を集めてお届けするキャンペーンを実施中! 今回は社会人学習支援ボランティアの、クロちゃんの声をお届けします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 将来の自分への 先行投資 クロちゃん ーーーーーーーーーーーーーーーーー 『私の空いてる時間に、今私が持っている知識をここに来ている子どもたちに伝えることで、子どもたちが将来、ここで得た知識を使って何かしらの形で社会の役に立つようになってくれると思っています。その時、回り回って何かしらの形で、もしかして自分に返ってくるものがあるのではないかと期待しながら、いま、ここに来て勉強が楽しいことを伝えられたら、と思っています。』 社会で若者たちを応援すること、大人一人ひとりの強みを発揮すること、多世代の大人に若者が出会うことのできる場所です(^^)/ もっと見る
#だからリファがスキ スタッフ編09
2018/07/25 03:02リファインド(=リファ)を支える、スタッフや生徒たちの「なんでリファが大切なのか」「あなたにとってリファってどんな場所?」の声を集めてお届けするキャンペーンを実施中! 今回は学生アルバイトスタッフである、しょーぐんの声をお届けします。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー めっちゃ いたわりがある しょーぐん ーーーーーーーーーーーーーーーーー 『嬉しいことがあったら「よかったね」と言ってくれること。つらいと呟いたら「どうしたの?」と聞いてくれること。それが、普通なこと。あと一歩で崩れ落ちてしまいそうな、崖っぷちの日もありますよね。「こんなことがあったんだ」たった一言話すだけで、「あなたを心配しているよ」というたった一言を聞けるだけで、なんとか生きられる明日があります。私はスタッフですけど、今までの人生、これが聴きたくて聴きたくて仕方なかったんだなってことに、リファインドに来て始めて気づきました。』 何の変哲もない、普通のやりとりが、ある若者たちにとってはかけがえのない時間になります。そんな場所を持てることが、明日生きていく糧になる、前を向ける原動力になる。リファインドは若者にとってずっとそんな場所でありたいなと思います(^^)/ もっと見る
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