こんにちは!NPO法人コミュニティ・スペースsaculaです。
私たちNPO法人コミュニティ・スペースsacula(以下sacula)は、京都府京都市の西京区と下京区の2箇所で拠点を構えて活動している非営利活動法人です。子ども食堂や平日日中の居場所、フリースペースや若者ご飯会など、様々な居場所活動を中心に展開しています。
私たちsaculaは、居場所や相談サポートを通じて「子どもや若者が【挑戦する理由】や【できること】をみつけ、色々な『達成』や『経験』ができる世の中」を目指しています。
【「専門性」より「関係性」】を共通理念とし、「この人になら、ここでなら、話してもいいかな」と思えるような、関係性を重視した居場所や相談サポートを通じて、子どもや若者が自信をもてるように活動を続けています。
団体の詳細については、公式HPをご覧ください。
当初saculaは、子ども食堂や長期休暇の居場所などの子ども・若者の居場所を展開してきました。
その中で、関係機関からsaculaに相談が来たことがきっかけで、相談サポートが始まりました。
こちらは、saculaに届いた相談の内訳です。相談の約4割が「家族・暮らし」に関する相談でした。この中には、親からの行動管理や暴言など、時に社会とのつながりでさえも家族に遮断されてしまい、自己肯定感も低く、「自分は何もできない」「しんどい」という思いを抱えている若者がいました。
これは、実際にsaculaに相談にきた若者たちの声です。
この中の「門限18時」の若者。何歳だと思いますか?
saculaにつながった当時、29歳でした。彼女は、「家から離れて自立したい!」と地域の相談窓口に駆け込んだ際、「29歳ならもう親の言うこと聞かなくてもいいんじゃない?」と言われたそうです。
29歳、親の言うことを聞かなくてもいい年かもしれないけど、それができない背景って、なんだと思いますか?そして、これらの声が【氷山の一角】なのだとしたら、彼ら彼女らは、本当はどんな『声』を伝えたいと思っているのでしょうか?
29歳の彼女のように、家族から離れて暮らしたいという若者の相談は、「もうちょっと頑張ってみて!」「親と話し合ってみて!」と相談機関の窓口で言われたり、「貧困家庭やDVではない」という理由で金銭的援助はできないと返されてしまいます。せっかく相談したのに、具体的な手立てを考えるに至らず、さらにしんどくなったという声も聴きました。
男女問わず18歳を超えた若者は、特に制度の狭間に悩むこともあり、行政や公的なサポートを十分に受けることが難しいのが現状です。
saculaは、そんな若者からの相談を聞く中で、「家から出たいけどきっかけがない」「家族からバイトを禁止されている」「一人暮らしの練習がしたい」という声を聴き、女の子一人ひとりが『今』と『これから』に向けて第一歩を踏み出すきっかけになれる場として、2020年3月に若年女性の自立サポートシェアハウス「サクラソウ」をスタートしました。
入居期間は、2年。1カ月の家賃は、30,000円(※払えないパターンが多いのが現状です)
入居した若者一人ひとりにソーシャルワーカーがつき、定期的に面談をしながら、長期目標・中期目標・短期目標を立て、「自分らしく」自立をできるようにサポートします。
人が「自立」するためには、「依存」が必要です。
依存というと「この人がいないと生きていけない」というイメージが湧いてしまいます。しかし、saculaが大事にしている依存は「この人がいないと生きていけない」ではなく「この人(たち)がいるから大丈夫!頑張れる!」というものです。
依存先の基本の一つは、「家族」ですがそれが難しい若者が現実にいます。
saculaに繋がる若者たちにとって、私たちが「頼れる存在」「一人じゃないと思える存在」になるために日々活動しています。
また、サクラソウに入居する若者同士も、「同じ仲間がいるから頑張ろう」「自分はひとりじゃない」とお互いに支え合える「依存先の一つ」になることができます。
2020年3月から運営していたサクラソウですが、2024年9月上旬、ある物件の内見にいきました。スタッフで協議した結果、満場一致でサクラソウのステップアップが決まりました。
というのも、今のサクラソウには大きな課題が3つありました。
一つ目は、受け入れ可能人数の課題です。
今のサクラソウの部屋数は3部屋あり、3人しかサクラソウに入居することができず、すぐに限界がきてしまいます。他団体から「こういう相談があるのですが、入居できますか?」と相談をいただいても、お断りしたり待っていただいたりというのが現状です。
新しいサクラソウは、部屋数が6部屋になり、入居できる若者が増えます。それに加え、saculaスタッフが常駐できる部屋も用意できるので、入居した若者を今よりもっと身近にサポートすることができるようになります。
二つ目は、プライバシーの課題です。
今のサクラソウは、入居者の部屋が連なる間取りだったり相部屋であったりして、個人のプライバシー空間があまりありませんでした。10代20代の若者にとって、一人ひとりのプライバシーはとても重要なものです。
想像してみてください。仕事を一日頑張って、疲れて帰ってきても自分だけの休まる空間がない。その状態で気力・体力は回復できるでしょうか?心から休まる空間があるからこそ、「また明日も頑張ろう」「この先も頑張ろう」と思えるはずです。
新しいサクラソウは、部屋同士がきっちり独立しており、若者一人ひとりのプライバシーがしっかり守られる間取りになっています。若者が安心・安全な環境に身を置けるようになるからこそ、今よりもっと自立に向けて若者もステップアップできるようになることが期待できます。
三つ目は、設備の課題です。
今のサクラソウは、お風呂が昔ながらの環境となっています。足元が冷たい石のタイル・足を伸ばして入ることのできない浴槽…一日の疲れを癒すことが難しいのが現状です。
新しいサクラソウは、足を伸ばして一日の疲れをゆっくり癒せる現代のお風呂になります。女性に限らずお風呂にのんびり入れるということは嬉しいことですよね。
また、モニター付きインターホンになるので、入居者にとって安全性がより確保されます。
新しいサクラソウにステップアップすることで、入居者にとって心身の安全が今よりずっと確保されます。
また、今より多くの入居希望者を受け入れられるようになります。
サクラソウに入居する若者が、よりよく自立できるように移転することに決めました。
今は、物件の内見が終わり、物件契約を進めている段階です。
11月の契約・引っ越しに向けて準備を進めています。
また引っ越しに向けて、シェアハウスの新規入居希望者には、待ってもらっている状況です。
ご支援くださった方で、希望された方には、2023年度の活動報告書を送らせていただきます。報告書の発送は、クラファン終了次第随時発送させていただきます。
①手芸返礼コース(3,000円)
saculaでは、若者の就労サポートの一つとしてアクセサリーづくりをしています。普段は、マルシェやフリーマーケットなどに出品していますが、こちらを支援してくださった方に送らせていただきます。「イヤリング・ピアス・キーホルダー」の中から一つ選べます。就労サポートに取り組む若者へのお仕事も贈れるコースになっています。
②サクラソウ内見ツアー(5,000円)
サクラソウは、防犯の都合上場所を伝えることができません。ですが、こちらのリターンでは特別にサクラソウの中を覗き見ることができます!サクラソウ内部を撮影して編集した動画を、支援していただいた方限定でYouTubeの限定公開URLを送らせていただきます。(※入居者の安全やプライバシーに配慮して全部をお見せすることはできません。ご了承ください。)
③サクラソウ家具・寝具コース(10,000円~ ※数量限定)
あなたの支援金の一部がサクラソウで実際に使われる家具になるコースです。サクラソウのステップアップにより、部屋数が3部屋から6部屋に増加します。そのため、新しいベッドやロッカー、寝具が必要になります。こちらのコースを支援してくださった方には、購入した家具を実際にサクラソウに設置している様子をポストカードにして、メッセージと共に送らせていただきます。
他にも、リターンをご用意しています。ぜひ一度目を通してみてください。
目標金額は、100万円です。
敷金・礼金など初期費用:60万円
引っ越し費用:10万円
部屋、共有スペースの家具・家電の準備費用:30万円
※目標金額を超えた場合は、サクラソウの家賃・維持費・人件費に充てさせていただきます
10月1日 クラウドファンディング開始
11月上旬 物件の契約完了/引っ越し作業開始
11月30日 クラウドファンディング終了
12月中 サクラソウ新規入居者受付再開
2025年1月 随時リターン発送開始
本プロジェクトに興味をもち、最後まで読んでいただきありがとうございます。
少し将来的な話をさせてください。
現状、サクラソウに入居できる人は女性に限っています。しかし、将来的にはジェンダーの垣根を取っ払って、自立したい若者なら性別問わずに入居できる「コレクティブハウス」を運営することを計画しています。
今回のサクラソウのステップアップは、コレクティブハウスに向けた一つのステップアップです。
ぜひとも今の若者・未来の若者のために、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
最後に、もうひとつお願いがあります。
このプロジェクトは、11月末をもって終了しますが、若者の生活とsaculaのサポートはこの先も続いていきます。ただ、非営利で活動を続ける難しさをいつも感じています。
そこでもし、saculaの活動に共感していただき、「この先も支援していいよ」「頑張ってね」という方がおられましたら、法人への寄附やマンスリーサポーター(月額寄附)の登録をお願いいたします。
最新の活動報告
もっと見るYouTubeLive企画第2段!
2024/11/21 10:292024年11月27日(水)19時よりYouTubeLiveにてサクラソウ住人Aちゃんとの生放送座談会を配信します!こんにちは!コミュニティ・スペースsaculaの牛田です。早いものでこのクラウドファンディングも1週間ちょっととなりました。ここまで2カ月間ご支援・広報してくださったみなさま本当にありがとうございます。あと少しの期間、ご協力の程よろしくお願いいたします。さて、来週の水曜日にクラウドファンディング最終企画としまして、YouTubeLiveをおこないます!座談会なのですが、なんと!現サクラソウ住人のAちゃんが出演してくれます!sacula代表理事の木村や花園大学准教授深川先生と一緒に・サクラソウに実際住んでみての感想・楽しいことや大変なことなど今を生きる若者と一緒にお話をします。ぜひ、来週19時から1時間ほどご参加ください!【質問募集】来週の放送では質問コーナーを設けて、みなさんからの質問に応えようと思います!サクラソウ住人のAちゃんやsaculaの活動などについて以下からご質問ください。質問箱というサイトから匿名で送ることができるので、お気軽に送ってください!お待ちしています!〈質問はこちら〉 もっと見る
【リアルイベント】ぎふとな夜呑み開催決定!
2024/11/15 14:4411月20日(水)18時~21時京都市下京区にある「カフェバー&レンタルスペース すずなりランタン」にてギフトな夜呑みを開催します!NPO法人コミュニティ・スペースsacula代表理事 木村友香理公益財団法人京都市ユースサービス協会ケア事業担当統括 竹田明子現在クラウドファンディングに挑戦中のsacula代表理事木村友香理と、前回の配信でご一緒させていただいた竹田明子氏がすずなりランタンに来ます!(クラファン担当の牛田もいる予定です!)・木村さん、竹田さんと直接話してみたかった!・クラファンについてもっと聞きたい!・「おりおりのいえ」「サクラソウ」について話したい!・saculaの活動、京都市ユースサービス協会の活動について話したい!etc...という方々、一緒に楽しい夜を過ごしませんか?参加希望の方は、こちらのメールアドレスに参加希望の旨を送るか、facebookのイベントページにて、参加予定をお願いします。〈メールアドレス〉sacula.office@gmail.com〈facebook〉https://fb.me/e/3StlN9XBaなお今回のイベントの参加費や追加のドリンク代の一部は下記クラウドファンディングのご支援にさせていただきます。【若者の自立をサポートするシェアハウス「サクラソウ」をステップアップしたい!】https://camp-fire.jp/projects/794520/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_projects_show【孤独感を抱える若者が、ときどき帰れるまちの家『おりおりのいえ』をつくりたい。】https://congrant.com/project/kys/12521【会場地図】 もっと見る
京都新聞さまにサクラソウのプロジェクトが掲載されました!
2024/11/13 15:02こんにちは!NPO法人コミュニティ・スペースsaculaの牛田です。「サクラソウ」のステップアッププロジェクトをご支援くださりありがとうございます。-----------------------------------------------------------------------本日、京都新聞さまにサクラソウクラウドファンディングの記事が掲載されました!そして、今朝から「新聞を見ました。」という方からご連絡があり、新たなご支援に繋がりました!ありがとうございます!写真は、現在のサクラソウの台所での一場面になります。新しいサクラソウになるとキッチンももっと広いものになり、自立のために自炊がもっとしやすい環境になります!詳しい新サクラソウの様子は、リターンの一つである『サクラソウ特別内覧コース』をご支援してくださった方にお見せできますので、楽しみにしていてください。京都新聞さま、この度はサクラソウのクラウドファンディングを取り上げてくださり誠にありがとうございました。あと約2週間ほど、ここからラストスパートで頑張りますので、応援・ご支援の程よろしくお願いいたします。 もっと見る
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