はじめまして、株式会社ライトサインの河内山冴(こうちやまさえ)です。
筑波大学人間学群障害科学類に進学し、筑波大学大学院人間総合科学研究科障害科学専攻博士前期課程を卒業。
大学、大学院時代は主に知的発達障害者への応用行動分析学を用いた研究を行い、障害児通所施設児童指導員、子ども発達センター心理専門員、取手市子育て支援課療育相談員(巡回指導員)を担当しました。
現在、コプラス五反田教室で放課後等デイサービス児童発達支援管理責任者をしています。
これらは障害児をもつ親御さんと話していたときに、打ち明けられた内容です。
発達障害やグレーゾーンを持つ子どもたちは、放課後等デイサービスとよばれる、障害児事業所でコミュニケーションなどを学びます。しかし、それらを利用できるのは、通常18歳の高校卒業まで。その後は進学、就職、就労移行支援、就労継続支援、生活介護事業所などへ進みます。そして今回、私たちが開設するのはB型事業所になります。
就労継続支援にはA型とB型があり、A型は一般企業のような雇用契約を結んで働くのに対し、B型は障害や病気などの理由から、一般企業での就労が難しい方に働く場を提供します。
働くために必要な知識や訓練を受けることができ、仕事に対する対価として「工賃」を受け取れる障害福祉サービスです。スタッフが身近にいるため一般的な企業よりは考慮された環境が用意されています。
作業内容はボールペンの組み立てやチラシ折り、お寺や公園の清掃が多く見受けられます。一見なんの問題もないと思われるかもしれませんが、この場合、向き不向きが考慮されず、納期や個数に追われてしまうことや、スキルに合わない作業を要求される可能性があるのです。
それは事業所が個々のスキルに合わせた作業を受注する訳ではないからです。その時に受注できる作業をやるため、毎回なにをやるのかが分からないというケースもあります。そのため、せっかくできるようになったことも他の作業では意味がなく、無駄になってしまうことも。
さらに悪質な施設ではスタッフが楽に管理できるという理由で作業内容が決まることもあります。そして、納品したものを誰がどこで使っているのか分からない。地域の人も誰がやっている作業なのかが分からないため、社会とのつながりを感じにくいという問題が生じるのです。
このような親御さんの不安を解消するために就労継続支援B型事業所「コプラスステップ」を立ち上げます。
教員免許状、保育士、幼稚園教諭、精神保健福祉士、管理栄養士、作業療法士、社会福祉士、公認心理師、児童指導員、児童発達支援管理責任者など専門知識を持ったスペシャリストが在籍。それぞれの専門分野の視点から子どもたちの個性に合わせたサポートをしています。
就労継続支援B型事業所を開設にあたり、保護者の「障害児が働く環境への不安」を払拭し、そこで活動する人が快適にできる場所を提供したいと考えています。
木目調のインテリアに、観葉植物、気の利いたBGMが流れる空間。誰もがこんな場所で働きたいと思うような内装を計画中です。
現状を知れば知るほど、障害児が自分の独自性や個性を活かし、働くことに楽しさや、やりがいを感じられる場を提供したいという想いが強くなっていきました。
受注した作業をひたすらやるのではなく、個々の得意をいかした仕事を提供したい。利用者とスタッフが同じゴールに向かってすすめる仕事をしたいと心から願うようになったのです。
はじめは水耕栽培と魚の養殖が同時にかなう、アクアポニックスの導入を検討しました。しかし、大きな設備が必要なことや、魚の管理を含めて、今は現実的ではないと判断しました。
次に出会ったのが、しいたけ栽培です。無機質な作業を繰り返すのではなく、しいたけを育てる経験を提供できます。ボールペンの組み立てとは違い、日々成長し変化のあるものなので、毎日通う楽しみができると思ったのです。それだけではありません。私たちの思いがすべてかなえられると実感できるようなメリットがありました。
一年中料理に使われる食材であるしいたけは年間を通じて収穫できるため、仕事がなくなる心配がありません。栽培がかんたんで一つひとつが軽量なことから大きな力がいらないことも魅力です。室内で対応できるため、暑さや寒さ対策も万全です。
自分が育てたものが地域で売られているのを目にしたとき、自分たちが地域の人々の生活に溶け込んでいる実感が得られます。消費者においては東京で栽培している新鮮で安全なしいたけを食卓に並べることができ、地域活性につながります。
受注業務ではないためノルマがないことも大きなメリットです。栽培、梱包、シール貼り、パソコン作業など、個々の特性にあった場所に配置できるため安心です。個々の得意分野、苦手分野を理解した上で作業を依頼しますので、難易度も調整できます。
私たちは栽培だけで終わらせるのではなく、自社のしいたけ販売を確立させ、都心に流通させる計画を立てています。これによりスーパーなどに納品して得た売り上げは利用者に工賃として貢献できます。
しいたけ栽培が安定したら、しいたけ狩りのような食育イベントや直売を実施し、地域の方と交流できる場を積極的に持ちたいと思っています。朝採れしいたけ、地産地消を楽しんでいただけるように計画を練っていきたいです。
このように、しいたけ栽培には私たちの求めているものがすべて揃っていると確信したのです。調べていくうちに福祉ときのこ栽培を合わせた事業を行っているアシストジャパンという企業に出会い、説明会に参加。しいたけ生産に必要な設備の導入、 栽培サポートをしていただけることになりました。
私たちはこのしいたけに「東京福しいたけ」という名前をつけ、オープンに向けて準備をはじめました。
現在、コプラスを利用している児童が2025年4月に卒業することになり、「東京福しいたけ」を一緒に育てることが決定。彼女はしいたけ栽培に必要な技術の練習中です。
卒業後に働くところが決まっていると、こんな風に必要な技術を集中して身につけることも可能なのです。コプラスでは一生懸命やってできるようになったスキルが、社会ではなんの役にも立たなかったということがなくなります。
私たちは放課後等デイサービス「コプラス」を卒業しても、就労継続支援B型事業所「コプラスステップ」に通えるという「安心」を保護者のみなさまに届けたいと思っています。
私が今の仕事に興味を持ったきっかけは、高2の夏休み。ボランティア活動をするという宿題がきっかけです。私はおじいちゃんっ子だったので、インターネットで高齢者施設の夏祭りボランティアに応募。しかし、当日出向くと高齢者ではなく、障害者施設の夏祭りでした。
希望したところと違ったことに戸惑いながらも利用者向けに飲食販売をしたり、利用者に付き添ってお祭りを楽しんだりしました。そこで出会ったのが利用者の合奏です。合奏というと、一人ひとつの楽器を受け持って演奏するイメージですが、ここではCDを流してそれぞれが自由に楽器を鳴らすスタイルでした。一般的な合奏とは違いますが、みんなの楽しそうな表情をみて、ビビビときたのです。
この人たちをサポートする仕事に就きたい。
もしかしたらどういう風に接したらいいのか考えてしまう人もいるかもしれませんが、私にはそんな気持ちがなく、すんなり受け入れられました。そこから、自分にどんなことができるのか情報収集し、大学に進学。大学院ではさらなる知識を身につけるため研究に励みました。
現場ではひとつの質問に対してなるべく多くのことを伝えるように心がけるようにしました。後日、園へ向かうとアドバイスしたことを実践してくれたり、感想をいただいたりするととても役に立ったと実感がわき、さらにがんばろうという原動力になったのはいうまでもありません。利用者本人はもちろんのこと、保護者や園の先生、関わるすべての人にアドバイスできるようになったのは私の宝です。
それと同時に、障害者施設の現状を目にすることもしばしば。相模原殺傷事件を機に、日本にある成人施設をよりよいものにしたいという気持ちが大きくなりました。
障害者が生まれてから人生の最期を迎えるまで、その人らしく過ごせる環境を提供する。それが自分の使命だと信じて生きています。
施設オープンに伴う内装・外装費用
2025年 1月 13日 クラウドファンディング開始
2025年 2月 28日 クラウドファンディング終了
2025年 3月 リターン品発送開始
ラーニングエッジ株式会社 講師(元富山県議会議員) 平木 柳太郎 さま
しいたけの成長と障害者が社会とつながり、社会全体が成長することが重なる――そのビジョンに共感し、心から応援します。政治やカバーすべき地域活性化と福祉の融合にもつながり、誰もが自分らしく輝ける未来につながることを、民間企業の視点から提起していることが素晴らしく、日本全域に響く好事例となることを確信しています。一緒にこの輪を広げていきましょう!
株式会社Treed 代表取締役、みかんせい小学校設立準備財団 理事 手塚 翔太 さま
このたび、コプラスステップ事業所のインテリアデザイン設計に携わらせていただきました。
コプラス様とのお付き合いは、一号店である中延教室の開校当初から始まり、通所されるお子様やその保護者の皆様が、安心・安全な環境の中で「ここに行きたい」と思えるような好奇心を刺激する仕掛けが随所に取り入れられていることに、毎回大きな刺激をいただいております。
今回、新たに就労支援B型施設を開設されるにあたり、企画段階から参加させていただきましたが、こちらも一般的な施設とは一線を画し、利用者の皆様の好奇心を引き出す工夫が数多く盛り込まれており、私自身も「ここで過ごしてみたい」と感じるほど魅力的な空間に仕上がっています。
特に、有機的な作業を通じて日々小さな変化を感じながら進められる点に、大きな魅力を感じました。その変化の積み重ねによって、利用者の皆様がご自身の成長を実感できる素晴らしい環境だと思います。また、多種多様な作業が用意されており、一人ひとりの特性に合わせて活躍できる場が広がっている点にも感銘を受けました。
今回、弊社では「誰もがその空間で過ごしたくなるデザイン」をテーマに、クリエイティブで魅力的な空間作りを目指しました。コプラス様の理念のもと多くの方に愛される場所となることを願っております。
金融機関勤務、教育支援、芸術普及団体運営 彦坂 圭 さま
コプラスさんとは、公私共にさまざまな部分で関わらせていただき、子供たちとの、丁寧で温かい関わり方を日々間近で勉強させていただいております。
そして、就労支援施設というと無機質な単純作業が多い中、今回は、「しいたけの栽培」という複雑作業、かつ自然との関わりがあるものを選択されている点には、とても驚きました。
また、地域とのつながりや、自身が作ったものが実際にどのように社会に役立っているかと感じる仕組みもあり、これほどのサービスはなかなか無いのではと思いました。
常に、「関わる人みんなの喜び」に繋がるサービスを生み出しているコプラスさんを心から応援しています!
着付け講師 永松 梨奈 さま
https://www.instagram.com/kimonoworld.rina/?locale=ja_JP
「人生100年時代」と言われている中、自分らしく輝ける場所でキャリアを築くことは障害があるかどうか関係なく、誰もが持つ大切な権利です。そんな中、コプラスさんが運営するしいたけ栽培を通じた就労継続支援は、利用者が社会とつながりながら活躍できる素晴らしい取り組みです。
障害児の方とその親御さんが抱えている課題に真正面から向き合い、より良い社会を実現しようとする姿勢に心から共感し、全力で活動を応援しています!
一人でも多くの子どもたちが、自分の好きな仕事を自由に選べる未来が訪れることを願っています!
特別支援学校教諭 竹内 博紀 さま、公認心理師 竹内 和香 さま
さえちゃんとは大学・大学院で障害者支援や特別支援教育について共に学んできました。
大学に入学した当初から、将来は障害者支援、中でも成人の支援に携わりたいと話しており、様々な場に出向いて学び、経験を積まれていました。
すでにある枠に人を当てはめるのではなく、目の前の一人一人が「やりたい!」「できた!」と思えるように、その人らしく社会で過ごせるように、「その人」に合わせた支援を届ける支援者だと感じています。
同じく障害者支援や特別支援教育の現場で働く一支援者としても、「利用者が豊かに生活でき、保護者が安心してまかせられる場所を作る」というコプラスステップの取り組みに共感し、心より応援しています!
デフサッカー選手、板橋区スポーツ大使 仲井 健人 さま
https://www.instagram.com/kento_nakai/profilecard/?igsh=dWh4b3FvajVscDI2
河内山さんは、大学時代の後輩で学年は違いましたが、一緒に障害学について学んできました。私自身、デフサッカーを通じて障害のある当事者として活動し、「障害の有無に関わらず誰もが楽しめる社会を創る」ことを目指しています。
これまで多くの障害のある方々と関わる中で、社会とのつながりを持てない方々がいる現状を知り、その課題解決には、社会とつながるための「機会」と「選択肢」を増やすことが必要だと感じています。コプラス様の事業は、障害のある方々が社会とのつながりを得るだけでなく、自分たちの可能性を発揮できる場を提供する素晴らしい取り組みだと思います。
本事業が多くの方々に希望を届け、笑顔を広げるきっかけとなることを心より願っています!
私にはふたつの目標があります。
ひとつめの目標はしいたけ栽培を実現し、個々のできることが輝く場所を提供することです。利用者が負担なく気持ちよく働けて、保護者が安心できる環境を作りたいと思っています。
ふたつめはみんなで栽培した東京福しいたけをみなさんの食卓で愛される存在にすること。おいしいと喜んでもらえることが収益につながり、利用者の工賃の還元につながるからです。B型事業所で作ったしいたけだから買うというのではなく、おいしいから買ってもらえるように育てていきたいです。
さらにしいたけ狩りなど、都内の子どもたちが実際に触れて楽しめるようなイベントも企画したいと思っています。そして健常者との垣根がなくなり、かつての私のようにこういう仕事がしてみたいという人が増えたらこれ以上の幸せはありません。
あなたのご協力が未来を明るくする第一歩につながります。温かいご支援お願いいたします。
最新の活動報告
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2025/04/23 01:03こんにちは!COPLUS STEP河内山です。早くも4月があと一週間で終わろうとしています。開所から一ヶ月。早かったような長かったような…そしてお待たせいたしました。本日、不揃いしいたけ300gを出荷いたします。一回目の追加リターン(4月お届け予定)でご支援いただいた10名の方のうち、前回5名発送させていただきましたので、今回は残りの5名の方に発送させていただきます。再追加・再々追加でご支援いただいた方につきましては今しばらくお待ちくださいませ。今日ニョキニョキと育っているしいたけをこれから利用者の方々と収穫し、皆で丁寧に梱包して出荷します!お住まいの地域によって、明日か明後日に到着予定かと思われますので、なるべく早くお受け取りいただき、保存は冷蔵庫または冷凍保存でお願いいたします。明日受け取って召し上がっていただくと、収穫後1日のしいたけを食べることになります。しいたけ狩りに行かないとなかなかこんなに新鮮なしいたけを食べることはできません。ぜひ少量でも、届いてすぐ召し上がってみてください^^ もっと見る【不揃いしいたけ!!!】
2025/04/15 07:14こんにちは!COPLUS STEP河内山です。お待たせいたしました!!!!!!明日、不揃いしいたけ300gのリターン第一陣を発送させていただきます。4月お届け予定の方は明日と来週の水曜に分けての出荷となります。少しずつ暖かくなってきましたので、なるべくすぐお受け取りいただき、保存は冷蔵庫または冷凍がおすすめです。明日発送するものは今日または明日収穫したものになります。スーパーに売っているものは収穫から大体1週間ほど経っていることが多いので、早めに召し上がっていただけますと新鮮なしいたけと普通のしいたけとの違いが分かると思います!楽しみにしていてください!! もっと見る【リターン品についてのおねがい】
2025/04/10 02:27こんにちは!河内山です。写真に写っているしいたけは、なんと3周目のしいたけです!3回目も無事大きく肉厚ジューシーに育ち、もう収穫です!さて、クラウドファンディングのリターン品につきまして、メールが届いていなかったりCAMP FIREのメッセージ機能をご覧になられていなかったりする方をちらほら耳にします。もしまだ届いていないリターン品がありましたらご連絡いただければと思います。今後予定しているリターン品のお届けは・オープニングセレモニー(今月実施、詳細送信済み)・不揃いしいたけ(今月から発送させていただきます)・SNS、LINE配信等企業様向けリターン(ご連絡いただいている方の分の準備を進めております)・しいたけ収穫体験(随時実施、メールにて収穫体験チケット送付済み)となります。未着のものや、ご不明な点がございましたらお問い合わせください。よろしくお願いいたします。 もっと見る
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