注目のリターン
ごあいさつ はじめまして
このプロジェクトをご覧いただきまして、ありがとうございます。いわき市平にある牛乳メーカー「木村ミルクプラント株式会社」の曽根原友美です。
2024年10月に「木村ミルクプラント株式会社」の事務所1階を改装し、弊社の念願でもありましたカフェ+工場直売ショップ「CAFE Ca+ Pasteurized(カフェ シーエープラス パスチャライズ)」をオープンしました。現在までたくさんのお客さまにご利用・ご好評をいただいておりますが、さらにお客さまが使いやすく・地域に愛される店舗を目指し、「お客さまが入りやすく出やすい、駐車場拡張プロジェクト」にご支援いただきたく、クラウドファンディングにチャレンジします。どうぞよろしくお願いいたします。
「木村ミルクプラント株式会社」の曽根原友美です。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
木村牛乳・木村ミルクプラント・パスチャライズのこと
木村ミルクプラント株式会社は、1918年(大正8年)に木村牛乳店として創業し、創業107年を迎える乳製品を取り扱うメーカーです。地元では「木村牛乳」の愛称で長年親しまれています。代表商品は「木村パスチャライズ牛乳」。創業以来変わらない「パスチャライズ製法」と呼ばれる伝統的な製法をずっと大切にしています。
創業当時の木村牛乳
パスチャライズ製法とは、パスチャライザーという伝統的な釜を使用し、生乳を85℃で15分間、ゆっくりとやさしく加熱し殺菌するという方法です。一般的な牛乳と比べるとものすごく手間がかかりますが、職人がじっくりと加熱を管理することで適度に水分が抜け、旨味が引き出されます。雑味がなくなり、牛乳本来の旨味が感じられる牛乳に仕上がるわけです。
パスチャライザーの中でかき混ぜながらゆっくりと加熱される牛乳、これがパスチャライズ
一般的な牛乳では、120度で1〜3秒加熱するという方法がとられています。これは、生乳を細い管に通して加熱することで一気に殺菌し、それを急速に冷やして仕上げる製法です。効率よく牛乳を製造することができるのですが、細い管を通すので、水蒸気が逃げる隙間がなく、牛乳の中に水分が残ってしまい、結果的に水っぽく、牛乳の嫌なにおいの残る製品になってしまうという難点があります。
一方、パスチャライズ製法は、牛乳の液面と釜との間に空気の層があるため、そこに水蒸気が逃げていきます。このため、適度に水分が抜けるので、牛乳の中に旨味が残るんです。また、加熱する過程で、アミノ酸と糖分が結びつく「メイラード反応」が起きます。つまり牛乳も「焦げる」のですが、これによってキャラメルに似たほのかな「香ばしさ」が生まれます。
主力商品である牛乳
みなさまが普段何気なく飲んでいる牛乳でも、木村ミルクプラントでは「旨味・コク・香り」と牛乳の細部にまで妥協せず、おいしさを最大限引き出す手法で、こだわりを持って変わらないものづくりを続けてきました。近年ではパスチャライズ牛乳本来のおいしさを最大限に活かし、ヨーグルトやプリン、ジェラートなど多様な商品を手掛け、木村牛乳のおいしさをお客さまへ伝える企業活動を行なっています。
もともとはいわき市を中心とした宅配事業を主力にしていた弊社ですが、ここ20年ぐらいはいわき市内のみならず全国のスーパーや百貨店等での取り扱い、飲食店・菓子店への卸事業等も多くなってきています。これも107年変わらない、ていねいなものづくりがお客さまに受け入れられてきた証かなと思っています。
≪ 木村ミルクプラント株式会社 ≫
「木村牛乳」の認知度の変化
全国への出荷数が増えていく一方で、2000年ごろから木村牛乳・木村ミルクプラントのいわき市内での認知度の変化を感じ始めました。
これまでは牛乳の宅配を利用しているお客さまが市内だけで最大15,000世帯ほどあったため、おうちで木村牛乳を目にする機会も多く、「いわきの牛乳といえば木村牛乳」という認識が強くあったように思います。
しかし、物流の発達や車社会の発展によって、「牛乳の宅配」が徐々にいわき市民のライフスタイルに合わなくなり、さらには2011年3月11日に起きた「東日本大震災」をきっかけに、市内外を問わず転居される家庭が増え、木村牛乳の宅配契約件数は大幅な減少の一途をたどります。
今までおうちで目にしていた「木村牛乳」が、次第にいわき市民から「見たことあるなぁ」ぐらいの存在になってしまっているのです。
少し話は変わりますが、弊社では工場見学を子どもから大人まで各方面から受け入れています。定番の質問として「ウチの商品を飲んだことある方いますか?」という質問をするのですが、50代より上の方は「飲んだことがある」とお答えいただくことが多いです。30代、40代になると「おじいちゃん・おばあちゃんの家にあった」という回答が多くなります。20代になると「見たことがある」、10代以下は「知らな~い」という認知度に愕然とすることがあります。
つまり、宅配件数の減少・認知度の低下は「木村ミルクプラントがいわき市民に愛される牛乳屋さんではなくなってしまうことなのでは……?」と思うようになりました。
応援の声を原動力に新商品の開発
一方で、木村牛乳が好き・おいしいといった、応援の声をいただくこともたくさんあります。そんな声を原動力に、新商品の開発にも積極的に取り組んでいます。
パスチャライズ牛乳を使用したヨーグルトは、マイルドでもっちりとした口当たりが特徴です。飲み口付きのスパウト容器入りで冷蔵庫の扉のラックに並べることができ、また、鮮度を長持ちさせることに成功しました。ヨーグルトは牛乳に次ぐ主力商品です。
スパウト容器入りのヨーグルト(右)
商材として広がりをみせるジェラート
ヨーグルト以外にも、ジェラートの製造販売も行なっています。震災前は楢葉町にあったジェラート工房にOEMで製造を頼んでいましたが、2011年3月の東日本大震災をきっかけに工場を設け、自社製造を始めました。
自社商品では、地元・福島県の商材を使いたい、という想いがあります。
酒粕を使用したジェラートでは、喜多方市にある大和川酒造さんの酒粕を使用しています。酒粕の相談に行ったら、快諾してくれました。その代わりに、というか、大和川酒造さんではうちのヨーグルトを使ったお酒をつくってくださいました。
商材の広がりとして、ジェラートは引き合いがかなり強かったです。大量に生産することは工場の規模的に難しいのと、自社の商品開発で手いっぱいな部分もありました。しかし、いわき商工会議所さん経由で、いわきチョコレートさんとチョコジェラートを開発・製造したり、いわきワイナリーさんとワインのジェラートを製品化したりしました。OEMでのお話もいただけるようになり、さらに広がりが出てきたように思います。
自社の牛乳をつかった、ソフトクリーム
ソフトクリームは20年ほど前、母の「このおいしい牛乳を使って、ソフトクリームをつくりたい」というひとことがきっかけで開発を始めました。
このソフトクリームは、全国の百貨店の催事などでかなり好評で、福島の果物とソフトクリームを合わせて小さいパフェを提供することもあり、催事のトップを飾ることもありました。パフェなどは半日ほどで売り切れることがほとんどです。
自社の牛乳をつかったソフトクリーム
しかし、このソフトクリームは、いわき市内で食べられるところがほとんどありませんでした。
全国で引き合いをいただき嬉しい反面、「こんなにおいしい商品を、いわき市の人に食べてもらう機会がないのか」というジレンマは常にありました。
次の100年を見据え、パッケージをリニューアル
地元のみなさんに支えられ、2018年に創業100年を迎えることができました。創業100年の節目に、次の100年を見据えて、牛乳などのメイン商品のパッケージをリニューアルしました。
牛・牛乳にまつわるモチーフをデザインに取り入れました
福島県やいわき市の風土、製造方法であるパスチャライズ製法などのこだわりをデザインに取り入れ、商品をより分かりやすく、身近に感じてもらえるようにしました。
まずは、小さな販売スペースを設置
地元小売店等での商品取り扱いと並行して、小さな販売スペースを事務所内に設置しました。事務所の片隅に平台の冷蔵庫を一台置いて、牛乳やヨーグルト、プリンを直接購入できるようにしていました。ですが、ほんとうに事務所の一角、それも扉2枚開けて入らないといけないので、パソコンのタッチ音・電話の音が鳴っている中、お客さまが「ここで合ってるかな?」と恐る恐る入ってくる感じでした。それじゃあ入って来づらいですよね。
事務所一角に平台冷蔵庫を置いて販売していました
それでも、自社のSNSでの発信もあって、「ここなら木村牛乳の商品が手軽に買える」という情報が少しずつ浸透してきたようで、週末になるとひっきりなしにお客さまが来ていました。そのたびに事務員さんが仕事をしていた手を止めてお客さまの対応に行っていました。
工場直売イベント「木村牛乳祭」の実施
そんななかで始めた自社の即売イベント「木村牛乳祭」では、念願が叶い、来場のお客さまにソフトクリームをプレゼントするという企画を実行しました。1,000円以上お買い上げの方にソフトクリームをひとつ召し上がっていただきましたが、初回開催以降ソフトクリームを目当てに来てくれるお客さまも多く、ありがたいことに回を重ねるごとに来場者が増えています。
毎回たくさんのお客さまにお越しいただいています
その後、「あのソフトクリームはどこで食べられるの?」といった連絡をいただくことが増え、こんなにも大人気のソフトクリームがいつでも食べられる場所を作りたい、と強く思うようになりました。
念願のカフェ+工場直売ショップのオープン
そしてついに2024年10月、カフェ+工場直売ショップ「CAFE Ca+ pasterized」をオープンさせることができました。
どうやって宅配をとっていないお客さまにも、いわき市の牛乳屋さんとして認知してもらうか、木村牛乳に親しんでもらうかを考えたとき、私たちができることは、お客さまを直接お迎えし、木村牛乳のおいしさを堪能してもらう場所の提供することでした。
店名の「CAFE Ca+ pasterized」には、3つの意味を込めました。
・ただのカフェじゃない!カルシウムが摂れるカフェ!お客さまの生活に良質なカルシウムをプラス!
・お客さまの生活を彩るカフェとして、おいしい木村牛乳を提供します!
・100年続く木村牛乳がカフェ事業を通して、さらにお客さまに愛される企業として続いていきますように!
店内は白を基調としています
≪ Cafe Ca+ pasterized(カフェシーエープラスパスチャライズ)≫
〒970-0101 福島県いわき市平下神谷宿135
(木村ミルクプラント(株) 1階)
営業時間:午前11時~午後5時30
定休日:毎週月曜、毎月第3日曜
大人気のソフトクリームを使用したサンデーは、スイーツメニューのなかでもイチオシ。ブルーベリーヨーグルトサンデーとストロベリーヨーグルトサンデーはソフトクリームに木村牛乳のヨーグルトと果実のソース・果肉をトッピング。コーヒーゼリーサンデーは、自家製コーヒーゼリーをトッピングしています。
イチゴやブルーベリーは安定して人気がありますが、意外とコーヒーゼリーサンデーのリピーターも多いです。
百貨店などの催事で行列ができるほど人気のサンデー
お客さまからの「自家製ジェラートとソフトクリーム両方食べたい」という声から、木村のふたごちゃんという商品ができました。こちらはジェラートの上にソフトクリームを乗せた、欲張りな一品になっています。
木村のふたごちゃん。ジェラートはお好きな味を選べます
カフェで現在提供しているランチセットのひとつである「グラタン」は、木村家の食卓に出ている母の味です。木村牛乳を100%使用していて、母が毎回作成し、味見しています。たっぷり味わってもらいたいので、ボリュームが多めになっています。
木村家の母の味である「グラタン」
ランチセットにはカレーもあります。私がスパイスカレー・タイカレー好きということもあって、自分がおなかいっぱい食べたい、と思ったのが始まりです。ルゥを使わず、一から作っています。メニューによって、ヨーグルトや牛乳が隠し味として入っています。バリエーションは今のところ、キーマ・ポーク・欧風・タイの4種類。週替わりで提供しています。
工場直売ショップでは、通常の商品販売だけではなく、アウトレットコーナーを設けています。アウトレットコーナーは、日持ちが短いものや充填量が少ないものといった「ワケあり商品」をお値打ち価格で販売しています。
ワケありですが、おいしさは同じ
食べに・買いに来てくれたお客さまをしっかりおもてなしできるような空間づくりをして、木村牛乳のカフェがお客さまにとっての「特別な場所」になるといいなと思っています。
駐車場確保問題
念願叶ってオープンしたカフェ+工場直売ショップ「CAFE Ca+ pasterized」ですが、現在大きな問題に直面しています。それが駐車場の確保問題です。
駐車場の整備が追いついておらず、最大で5台ほどしか停めることができません。そこで、かつて祖父母が住んでいた家を解体する方向で、駐車場の拡張に向けて取り組んでいます。
拡張予定の駐車場のひとつ。もともとは祖父母が住んでいた家
お客さまが出入りしやすくなるよう、そしてできるだけ多くの車を停められるスペースを確保したいと考えていますが、改装にかかる費用が増大したため、駐車場拡張の費用のご支援をお願いできればと思います。
この駐車場問題を解決することで、より多くのお客さまに足を運んでいただき、木村牛乳でしか味わうことができない特別なおいしさを体験してもらい、納得して弊社の商品を手に取っていただくことで、再びいわき市の牛乳屋さんとして、市民のみなさまに愛される企業活動ができるのではないかと思っています。
今回いただいたご支援は、新しくオープンしたカフェ+工場直売ショップ「CAFE Ca+ pasterized」の駐車場拡張の費用に充てさせていただく予定です。
みなさまからのご支援、どうぞよろしくお願いいたします。
ご支援の使い道とスケジュール
【資金内訳】
・駐車場拡張費用:100万円
【スケジュール】
・2月:クラウドファンディングスタート
・6月:駐車場拡張工事スタート
・7月:駐車場拡張工事完了
リターンについて
ご支援いただいたみなさまに、いくつかのリターンをご用意しています。
※詳細は「リターンを選ぶ」からご覧ください。
応援してくれるひと
今回のチャレンジにあたって、応援メッセージを頂戴したので掲載させていただきます。
【本プロジェクトは「企業ひと技応援ファンド」の取組です】
「企業ひと技応援ファンド」事業は、いわき市・いわき産学官ネットワーク協会・いわき信用組合・いわき商工会議所が連携し、次世代に継承すべき技術・サービス・商品を持つ事業者、ポストコロナに対応するため新しいビジネスモデル構築に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。今回、私たちを、新しい時代に「残したい・伝えたい」企業として選んでいただきましたので、是非とも皆様のお力をお貸しください。ぜひとも応援をよろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所)
最新の活動報告
もっと見る公開4日で達成率80%越!ありがとうございます!
2025/02/07 12:45クラウドファンディング公開から4日で達成率80%‼ありがとうございます‼こんにちは!木村ミルクプラント株式会社直営カフェ 「Cafe Ca+ Pasteurized」のオーナーの曽根原友美です。この度は弊社のクラウドファンディングプロジェクトにご支援いただきありがとうございます!プロジェクト公開から4日が経ち、まさかの達成率80%超!!とってもとっっっても嬉しいです!最初はご支援をいただけるか、応援していただけるか不安で堪らなかったのですが今は応援してくださる皆様のエールをひしひしと感じております。とはいえまだまだ始まったばかり!このままの勢いで駆け抜けていきましょう!引き続き応援・ご支援・シェアよろしくお願いいたします。 もっと見る
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