自己紹介
米田 公男 1955年10月2日 広島県廿日市市出身 現在69歳の男
廿日市高校 立命館大学文学部哲学科コース(夜間部)卒業
立命館大学在学中は、京都府の陸上自衛隊大久保駐屯地にて陸上自衛官として、2任期4年勤務。
自衛隊退官後、当時日本で2番目の石材輸入専門商社(大阪本社)に入社。輸入石材(原石)の営業販売員。本社に8年勤務、係長で仙台営業所長として転勤。4年後退社独立、有限会社しんせいを立ち上げる。
このプロジェクトで実現したいこと
『有限会社しんせい』も創業から30数年余りが過ぎ、石材専門商社在籍の12年を加えると45数年以上もの永き間、石材の業界で生活してきたことになります。これまの約45数年で培ってきた石材の知識や、お墓に対する色々の情報を、今からお墓を建立をしたいと考える方達にデジタルの各種の墓石図面を「日本墓石デザイン」として残し、皆様(石材関係者で有ると無いとに関わらず)に利用して頂きたと考えています。
日本のお墓は、古代・中世では巨大な構造物で一般の人では造成できるものでは有りませんでしたが、江戸時代中期頃より一般の方もお墓を建てるようになり、自宅の庭先や、各地の共同墓地・寺院の管理する墓地に建立されるようになりました。
その当時は「板碑」と呼ばれる、板状の自然石に戒名(法名)を彫刻した物が主体でしたが、明治期以降からだんだんと現代の、縦に長四角のお墓に近い形の墓石が造られるようになりました。
墓石の形式は各地の石屋と呼ばれる職人が、それまでに造られた各地域の墓石をまねて作ったものと思われます。それで各地域ごとに似たような形や寸法となりました。それが近代の縦型碑(和型墓石)です。
今は縦型墓石から横型墓石が主流となり、デザイン墓石と称する記念碑的外観の墓石も存在しています。素材も天然の花崗岩・安山岩(いわゆる御影石)ばかりでなく、大理石や凝灰岩を使ったものや、金属や瀬戸物、ガラスを素材としたものも有りますが、耐久性では御影石にかなうモノはないと思います。
その御影石で製作されるお墓の為の図面を「日本墓石デザイン」としてまとめ保存し、必要な方々に利用してもらう。基本的には従来から存在する縦型墓石のデジタルデータのデザインは提供します。横型墓石やデザイン墓石のデジタルデータは一部料金が発生する予定です。
プロジェクト立ち上げの背景
全体の背景としては、私は現在69歳です。約45年以上は「石材の業界」に籍を置いております。
私の若き日、石材輸入専門商社の営業マンとして輸入原石を販売し始めた頃の石材業界は、いくらあがいても輸入石材が大量に消費される時代では有りませんでした。
私の先輩にお話を聞くと、石材の輸入が始まった頃は日本国内の墓石用石材採掘量が少なかった為か、まったく仕事をしなくても、墓石用石材の原石が飛ぶように売れたそうです。
しかしその数年後には、墓石の需要が少なくなり、国内産石材だけでも充分に間に合う状況で、輸入石材の販売量が減少したのです。
他の仕事に移ろうかと思っていたころ、少しづつでは有りますが輸入石材が売れ始めたのです。
それは、地方都市や郡部では輸入石材を原石のままで販売するが、都市部では石材加工地域に販売した原石をお墓として製品化し、加工場から墓石製品を仕入して都市部の石材店に販売すると言う方式で「原石と墓石製品」を販売する事で売り上げを伸ばしていったのです。
それから何度かの景気のアップダウンが有り、昭和から平成に掛けての所謂「バブル景気」の時に墓地不足(霊園業者による造られたイメージ操作)が始まり、それと同時に墓石製品の大量輸入・大量販売の時代が来たのです。
海外の石材採掘場【原石】⇒石材輸入商社(三菱商事などの大手の商社も輸入石材を取り扱っていました)⇒【原石】石材産地の加工業者【墓石製品】⇒石材問屋⇒都市部の町の石屋さん⇒【墓石製品】先祖を祀るエンドユーザー【お墓】
この時期は国内で流通している輸入原石を、国内原石の採掘業者が輸入・国産石材関係なく、すべてを墓石製品に仕上げ、大都市地域の石材店に販売し石材店から個人の墓石建立希望者に販売されたのです。
その時期の墓地・墓石の好景気は、バブル景気が終焉した後も数年間続きました。
「バブル景気」が始まる少し前から、原石での輸入が徐々に減少して行き、韓国・中国・インド等から原石と墓石の完成品が同時に輸入されるようになりました。それに合わせるように、手書きの墓石加工依頼の図面がパソコンの墓石専用スリーディーCADで作図されるようになったのです。
一部の大手石材店や石材輸入業者は、CADを使って色々の図面を立体図面でお墓を描写し、カラー図面も作るようになりました。CADが造る図面はそれまでの石屋さんの、手書きで描く図面では出来ない、精密な図面です。石材輸入業者もCAD図面を営業で使う事で石材店からの受注が増え、それなりの売り上げには繋がりましたが、パソコンのCAD作業で図面を描くと言うのは、膨大な量の作業です。が、しかし、その代金は石材店からいただく事は出来ず、何故か無料での奉仕でした。
最近は中国の石材加工場でも、日本製のCADソフトを使って図面を描いていますが、日本のお墓を建てる現場を見た事も無い社員がCADの操作をする為に、実際の現場では使えない図面で石材製品が出来上がってくることが有るようです。
バブル景気崩壊後の30年近くは、供養の形態の変化(散骨などの自然葬・樹木葬など)で、一般家庭からの墓石需要はどんどん少なくなってきました。それでも一部の会社経営者や老舗商店のオーナーなどの、特にご祖先を大切にしておられる方からは絶大の支持を受けています。ある意味「お墓」は収入や安定した生活のバロメーターなのかもしれません。
現在の準備状況
現代の「墓じまい」の流行は、一部のメディアが造った流行では無いかと、私は思っています。30数年前の空前の墓地・墓石ブームの時も、週刊誌のお墓の特集記事やテレビの墓地不足を殊更あおる風潮の番組構成から始まったものですが、今の「墓じまい」「散骨などの自然葬」「納骨堂・合同墓」などもメディアの意識操作の表れだと信じています。
お墓を持つことで、残していく家族に安心感と繋がりを与えることが出来るのです。
それと大切な事は、現在は30数年前の墓地不足や墓石需要の増大時の状況に似た環境になりつつあると言う事です。昭和から平成に掛けてのバブル経済の時、異常なほどに株価が上がり、円高が進行しました。バブルの時とは人々の意識も変わってしまいましたが、長い低迷期を経験した我々こそが、親先祖に繋がる「お墓参り」をすることで、次に続く時代の基盤を創っていくのです。
今まで造り貯めた私のCAD図面と、関係会社からも図面を頂いて、数多くの墓石図面を「日本墓石デザイン協会」に残したいと考えています。多くの石材関係各社の協力も得られると信じています。
リターンについて
支援して頂いた方には、「日本墓石デザイン協会」所有の図面を提供させて頂きます。
また、墓石建立に必要なその他の図面(外柵等)も、日本墓石デザイン協会で製作して提供させて頂きます。(特殊なデザインは別途デザイン料が発生しますが、話し合いにて進めたいと思います)
図面を、そのままお知り合いの墓石店にお渡しいただき、墓石の発注・施工して頂いても結構です。
墓石を建立する為に必要な石材の輸入の手配や、必要なアドバイスもいたします。墓石の製作工場は、中国の工場が主体になります。輸入は米ドル(ドル建ての石代+中国から日本までの船運賃)で行いますので、輸入時のレートで計算した輸入代金と、代金の20%の輸入手数料及び、輸入経費(通関料・日本国内運賃その他)は別途必要になります。石材の料金は1立法尺(約30cmX30cmX30cm)単位のドル金額となります。この計算は通関書類等をオープンにして、誠実に実行します。
日本各地の石材店と話し合って、墓石建立のお手伝いもさせて頂きます。石材建立の代金は、石材の金額と同じく、1尺(約30cm)立法の体積で施工賃を計算します。(たとえば1立法尺あたりの施工だ金が8000円の場合は、8000円+20%の手数料 施行手数料は地域によって違います)
デザイン図面 + 石材の輸入金額 + 石材の施工金額(コンクリートベース+石材の耐震施工による組み立て費) = お墓の金額 です。
これは、通常の石材店の販売金額より、かなりお安くなると思います。
スケジュール
2025年2月 クラウドファンディング終了
2025年4月 リターン発送
最後に
お墓は、日本の歴史や思想の一部であり、大切な文化として「お墓参り」が実施されています。
「子供や孫に迷惑を掛けたくないから『お墓じまい』をするの!」と言う方が居ますが、お墓が無いと、あなたが亡くなった後の遺骨は何処に入れれば良いのですか?
あるご家族のご主人は「俺は墓は必要ないと思っている」と石屋の私に、面と向かって話していました。がしかし、ある日「米田さん、悪いけど『墓』建ててくれないか?」と我が家に言いに来られたのです。
「あら『墓』は不要では無かったのですか?」とわたしが言うと、
その方は、息子に「『墓』は建てないぞ」と宣言すると、「オヤジが死んだとき、オヤジのお骨の行き先が無いと困るので、オヤジが建ててくれるのなら『墓』が有ると嬉しいな。」と言ったそうで、慌ててお墓を建ててくれと言ってきたのです。
この様なお話も有るので、何が家族にとって大事な事か、家族で話し合ってください。
お墓って、結構大切かもしれません。
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