☆数冊しか現存しない!? 90年前の超貴重な名作漫画『?のクローバー』を復刊します!!
はじめまして! 学童舎 川口と申します。
この度、松本かつぢ生誕120年を記念して復刊プロジェクトをスタートいたします。
本作『?(なぞ)のクローバー』は、1934年(昭和9)「少女の友」4月号付録(実業之日本社)として発表されました。付録ですので表紙をふくめて16ページになります。
90年前の作品であるため、現存数が極めて少なく、4冊しか確認されていません。もはや伝説となっている漫画(付録)本としても有名です。また資料的な価値が高く、国内外の研究者からも注目されています。
手塚治虫先生『新寶島』(原作:酒井七馬/不二書房)は、1947年(昭和22)刊行ですので、『?のクローバー』が、いかに早い時期に発表されたのか、よくわかりますね。
この超貴重な『?のクローバー』を、
皆さまのご協力を得ながら復刊したいと考えております!
松本かつぢ『?(なぞ)のクローバー』
(「少女の友」1934年4月号付録 実業之日本社)
☆作者 松本かつぢについて
1904年(明治37)神戸で父・寅治と母・いしの間に生まれたかつぢは、8歳の頃に東京へ家族とともに移り住み、立教中学在学中(13歳頃)に、先生に紹介してもらったアルバイトで博文館の雑誌のカットを描き、プロ作家の道を歩み始めます。
18歳頃に立教中学を中退します。その後、川端画学校へ通いながら独学で絵の技術を学び、「新青年」「少女世界」「少年世界」等数々の雑誌でカットや挿絵を描くようになりました。1923年(大正12)関東大震災によって出版業界が大打撃を受けたことをきっかけに、かつぢはパリで絵画の腕を磨きたいと考えますが、先立つものがないため、友人のいる上海へ渡ります。「上海日日新聞」に記事とイラストを描き、渡航と滞在の費用を捻出していました。そんな中、徴兵検査のために急遽帰国を余儀なくされたかつぢは、偏平足であったがため、出兵こそまぬがれたものの、パリ行きは断念せざるを得なくなりました。
その後、昭和に入った日本で、少女雑誌の挿絵画家としてデビューします。エキゾティック、且つ繊細なタッチで人気を博しました。雑誌「少女の世界」「少女の友」で注目され、少女達の人気を得る大人気作家となります。同時にユーモアあふれるタッチの挿絵や漫画にも挑戦し、代表作『くるくるクルミちゃん』を35年間連載するなど、挿絵画家に止まらない新境地を開拓していきます。
大人気キャラクターとなったクルミちゃんは、次々とグッズ化され、日本のキャラクターグッズの先駆けとなりました。1955年(昭和30)頃から童画の仕事やベビーグッズの企画・制作も手がけ、ベビー用品大手のコンビ株式会社から発売されたベビー食器は大ヒット商品となりました。2024年に生誕120年を迎えました。
松本かつぢ
☆印刷と製本へのこだわり 〜1934年(昭和9)刊行された当時と同じ印刷方法を再現〜
今回の『?のクローバー』は、当時と同じ印刷方法と製本にこだわって制作されます。ご担当して頂くのは、数多くの美術書や特装本を手がける三永印刷株式会社です。
以前、私たちがデザインを担当した赤塚不二夫先生特装本『FUJIO AKATSUKA Original Gagsta』をご担当して頂きました。この特装本は、大英博物館「Manga展」ミュージアムショップで販売されました。
三永印刷株式会社のプロフェッショナルによる
1934年(昭和9)当時と同じ印刷と製本を忠実に再現
☆プロジェクト立ち上げの背景「100年後に残る作品を創る、且つその作家を育成する」
私たちの活動コンセプトの1つに「100年後に残る作品を創る、且つその作家を育成する」を掲げております。その第一歩として、およそ100年前の作品&作家を再認識して、皆さまへお届けすることから始めることにいたしました。
復刊にあたり「読めれば良い」というこだわりのない単なる復刊本ではなく、1934年(昭和9)当時と同じ印刷製本技術を用いて、忠実に再現したいと思うようになりました。
復刊する『?のクローバー』には、解説小冊子を付録します。近い将来、日本語版の作成後には解説を翻訳して、海外販売も視野に入れています。
☆これまでの活動とこれからの準備状況
これまでに、私たちは名著復刻の企画立案とデザイン、展覧会の企画立案とデザインなど数多く担当してきました。本年11/30土より江東区森下文化センターにて、生誕120年を迎える松本かつぢを記念した展覧会が開催されます。本展も私たち学童舎が手がけております。
2024年12月8日(日)「松本かつぢ展」トークイベント行います。
登壇者は、
宇津原充地栄 さん(松本かつぢ先生三女)
田村セツコ先生(松本かつぢ先生お弟子)
村上もとか先生(『フイチン再見!』著者)
進行 川口貴弘(学童舎/宝塚大学准教授)です。
◆12月8日トークイベント →【お申し込みページ】
松本かつぢ展 2024.11.30土〜12.22日
☆学童舎について
私たち「学童舎」は、人々の想像力と創造力を育む企画立案室としてスタートしました。屋号は伝説の雑誌『漫画少年』を出版していた「学童社」に由来します。「Manga × Design × Art」の学びを通して、人々の「創造の動機」となる機会を創出しています。
学童舎 主宰 川口 貴弘
クリエイティブディレクター、グラフィックデザイナー。多摩美術大学デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。京都芸術大学大学院芸術研究科修了MFA取得。美学校「境界芸術への旅(アートとデザインと民俗学と人類学)」修了。株式会社日本デザインセンターほかを経て独立。宝塚大学東京メディア芸術学部准教授。株式会社タックデザイン代表。日本デザイン学会会員。日本マンガ学会会員。
☆リターンについて
【超早割】15%OFF ※先着3名様
『?(なぞ)のクローバー』1冊 定価 2,900円 15%OFF → 2,465円(税込)
【早割】5%OFF ※先着5名様
『?(なぞ)のクローバー』1冊 定価 2,900円 5%OFF → 2,755円(税込)
【超貴重な復刻本の解説冊子にお名前を!】
『?のクローバー』に、解説冊子(A4 / 8ページ 予定)が付属されます。支援して頂いた皆さんへ感謝の気持ちを込めて、御礼としてお名前(ニックネーム可)を掲載いたします。
【クラファン限定「ハイヂ」Aセット内容】
1.『?(なぞ)のクローバー』1冊(16ページ/横220x縦300mm/当時と同仕様の厚紙)
2. 松本かつぢ復刻挿絵「ハイヂ」Aセット(『牧笛を吹く児』『山恋し』2作品)
〜「ハイヂ画譜」は『少女の友』昭和13年4月増大号に付録されました!!〜
※厚紙によるフレーム(175×235mm)マウント仕様です。
※裏側にスタンドを付けられるタイプで、独立して飾ることができます。
※丁寧な仕上げによる高精細印刷のコレクターズアイテムです。
【クラファン限定「ハイヂ」Bセット内容】
1.『?(なぞ)のクローバー』1冊(16ページ/横220x縦300mm/当時と同仕様の厚紙)
2. 松本かつぢ復刻挿絵「ハイヂ」Bセット(『思慕』『アルプスに帰る』2作品)
〜「ハイヂ画譜」は『少女の友』昭和13年4月増大号に付録されました!!〜
※厚紙によるフレーム(175×235mm)マウント仕様です。
※裏側にスタンドを付けられるタイプで、独立して飾ることができます。
※丁寧な仕上げによる高精細印刷のコレクターズアイテムです。
【クラファン限定セット内容】あの有名なワーンシーンを完全再現!
1.『?(なぞ)のクローバー』1冊(16ページ/横220x縦300mm/当時と同仕様の厚紙)
2.『?クロ』複製原画(B4サイズ)
※丁寧な仕上げによる高精細印刷のコレクターズアイテムです。
【読む用+保存用】『?のクローバー』2冊セット
定価 2,900円×2=5,800円(100円オトク!!)
【クラファン限定】複製原画 限定4名
【クラファン限定セット内容】高精細複製原画 限定4名
1.『?(なぞ)のクローバー』1冊(16ページ/横220x縦300mm/当時と同仕様の厚紙)
2. 高精細印刷による超貴重な抒情画『黒い瞳』複製原画(1枚/横340x縦430mm)
※限定4枚しかございません。ぜひこの機会に!
【クラファン限定グッズセット内容】
1.『?(なぞ)のクローバー』1冊(16ページ/横220x縦300mm/当時と同仕様の厚紙)
2.くるくるクルミちゃんトートバッグ(横型)
3.くるくるクルミちゃんショルダーポーチ(肩がけタイプ)
4.絵はがきセット
5.復刻挿絵『ハイヂ画譜』4作品セット(『牧笛を吹く児』『思慕』『山恋し』『アルプスに帰る』)
6.ポストイット 2個(『くるくるクルミちゃん』『花のレターセット(表紙絵)』)
7.ハンディミラー 2個
8.栓抜き 2個
※『?(なぞ)のクローバー』解説小冊子付属
※「松本かつぢ展」チラシ 5枚 お付けいたします。
☆進行スケジュール
2024年8月〜11月
・底本となる『?(なぞ)のクローバー』高解像度スキャニング
・画像レタッチ進行中(今後:印刷+製本)
2024年11月中旬 → 12月23日(日)
クラウドファンディング期間
2025年1月上旬以降
・リターン返礼品は、順次発送いたします。
☆ご支援して頂いた資金の使い道
・印刷製本費用 40万円
・その他の費用 10万円
(デザイン制作費用・リターン発送費など)
皆様からご支援いただいた資金は、大切に使用させて頂きます。
☆最後に
本プロジェクトは、忘れられてしまうかもしれない超貴重な名作を後世に伝える大切な一歩です!
皆さまのご支援によって、松本かつぢ先生『?のクローバー』と、松本かつぢ先生作品を世界中の皆さまに知ってもらえる機会になります。そしてこれから100年先の未来にも、かつぢ先生を伝えていくことが可能となります!
海外での販売も目指しておりますので、ご支援&ご協力を何卒宜しくお願い申し上げます!!
『?(なぞ)のクローバー』復刊プロジェクト代表 学童舎 川口貴弘
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