「読書週間」始まります!
今年も「読書週間」のシーズンがやってきました。終戦まもない1947年、まだ戦火の傷痕がいたるところに残っているなかで「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、出版社・取次会社・書店と公共図書館、そして新聞・放送のマスコミ機関も加わって、第1回「読書週間」が開催されました。そのときの反響はすばらしく、その後、回を重ねるうち国民的行事として定着していきます。各地で木々が色づき、多彩な秋の味覚を楽しむこの季節を、日本人は「読書の秋」として本に親しんできました。
上のタイトル写真からは第1回開催当時、若い世代が抱いた未来への希望と知的好奇心が伝わってくるかのようです。1959年には「こどもの読書週間」も始まります。2024年、「読書週間」は第78回を迎えました。
「1か月に本を1冊も読まない人は6割超」
「書店ゼロ自治体は432市町村、全国の27.7%」
文化庁が発表した2023年度の「国語に関する世論調査」では、全国の16歳以上を対象にした調査結果として、1か月に紙の本、電子書籍で何冊読むかという問いに対して、62.6%の人が「読まない」と答えました。
また、出版文化産業振興財団の今年3月の調査によれば、全国全国1741市区町村のうち、書店が1店舗もない自治体が482市町村、27.7%あるとのことです。
出版、図書館、学校などの関係者の長年の努力にかかわらず、「本離れ」は驚くべき段階にきています。
「読書の楽しさ」に逢いにきて!
公益社団法人 読書推進運動協議会は「読書週間」を長きにわたって主催してまいりました。今年の標語は「この一行に逢いにきた」です。期間中全国で実施される行事は、この標語を中心に展開されます。
◆毎年オリジナルのポスターを制作し無償で全国に配布(例年各5万枚以上)しています。このポスターは、全国の図書館、学校、書店などで掲出され、見る人に読書のすばらしさを伝えてきました。
◆「読書週間」の期間中には、読書推進運動に貢献された団体または個人を顕彰する「野間読書推進賞」の贈呈式と祝賀会を開催しています。
◆全国の読書推進活動を応援するため各地の関係機関と連携し、優良読書グループの表彰実施、さらには道府県の読書推進運動協議会へ行事補助金の贈呈も継続して行っています。
「読書週間」を応援してください!
公益社団法人 読書推進運動協議会は、会員になっていただいている、出版、図書にかかわる会社さまや団体さまの会費収入を原資に運動を行ってまいりました。会員数はすこしずつですが減少し、反面、昨今のインフレ傾向により制作物の製造コストや各種経費は増加、結果として法人としては慢性的な赤字状況となっています。このままでは「読書週間」を主催し、継続的に運動を推進するのが難しくなるという危機感を感じています。そこで、春の「こどもの読書週間」のときに続いて、2度目のチャレンジをしたいと考えます。
「読書週間」の期間は10月27日~11月9日です。急速な勢いで「本離れ」が進む現在、読書の楽しさ、大切さを伝えていくことがこれまでにも増して重要になっていると、私たちは考えています。
このタイミングで、読書推進運動協議会は2度目のクラウドファンディングを実施することといたしました。ひとりでも多くの人がよい本と出会い、読書の習慣を身に着けるための運動を未来につなげるため、ぜひご助力をお願い申し上げます。
スケジュール
2024年10月25日(金)クラウドファンディングスタート
【10月27日(日)~11月9日(土)「読書週間」開催】
2024年11月22日(金) クラウドファンディング終了
2025年1月 リターン発送予定
資金の使い道
・ポスター制作、配布等にかかわる費用:約150万円
・期間中の読書にかかわる全国の行事への補助金:約70万円
・優良読書グループの表彰:約70万円
など多額の費用がかかります。その一部でも集められないかと考えました。
「寄附金控除」をお受けいただくことができます
なお、本プロジェクトへのご寄付は読書推進運動協議会への寄付となり、読書推進運動協議会が寄付金の受付及び領収証発行を行います。このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、読書推進運動協議会が発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。
About us:公益社団法人 読書推進運動協議会
読書推進運動協議会は、1947年を第1回とする「読書週間」の主催団体であった読書週間実行委員会を発展的に解消して、出版界および読書界の代表的7団体により、1959年(昭和34年)11月10日任意団体として結成、発足しました。秋の「読書週間」、春の「こどもの読書週間」の2大行事を主催すると同時に、「若い人に贈る読書のすすめ」 「敬老の日読書のすすめ」 「野間読書推進賞」など、年間を通じて読書の普及と推進にかかわる事業を多面的に展開しております。
現在の読書推進運動協議会は、組織としては出版界ならびに読書界の代表的団体、すなわち、一般社団法人 日本書籍出版協会、一般社団法人 日本雑誌協会、一般社団法人 教科書協会、一般社団法人 日本出版取次協会、日本書店商業組合連合会、公益社団法人 日本図書館協会、公益社団法人 全国学校図書館協議会の7つの団体のほか、出版および読書に関連する諸団体と会員社によって構成されています。(読書推進運動協議会公式ホームページ dokusyo.or.jp)
(協議会の公式Xはこちら。クラウドファンディングに関する情報も発信しています)
↓
https://twitter.com/dokushinkyo1959
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
コメント
もっと見る