◆なぜクラウドファンディングに挑戦するのか?
長野県佐久穂町の寺子屋にトイレを設置したい!その思い一心でクラウドファンディングに挑戦しようと決意しました!
現在、ハナレにはトイレがありません。
東京商工会議所からの融資を得て、補助金、助成金にも
チャレンジしていますが、個人の資金だけでは教室本体しか建てられませんでした。
佐久穂町は極寒地域であるために(真冬は氷点下20度)、凍結防止の工事のために
通常のトイレ設置工事よりもお金がかかります。
毎日子ども達が困っているのが現状です。
なんとかトイレを設置したいのです!
◆ハナレとは?
現在は学習塾として使用している場所ですが
もっと子ども達にこの「ハナレ」を使って、普段味わえない体験をしてほしい!
私の考えるこの「ハナレ」という名前にはいろいろな想いがあります。
親バナレ 子バナレ 自分バナレ
今までの自分から離れて、新しい自分になる、そんな人生たくさんのハナレな体験を通して、成長して欲しい。
◆私の経歴
岩岡いづみと申します。1962年生まれの53歳。わたしは21歳のときに、東京世田谷で寺子屋という学習塾を立ち上げ33年間運営してきました。
寺子屋を立ち上げたきっかけは、校内で暴力問題を抱える生徒達と、一緒に勉強するボランティア体験にありました。
学校からは「お荷物」と言われていた彼らでしたが、勉強を通じて心を通わせてくれるようになる中、ある日
「おれたちだって勉強したいんだ。」という言葉を聞いたとき
「ではわたしがその場を作ろう!」と決めました。
◆障害を持った子どもを授かった
25歳のときに産んだ長女には重い障害がありました。
他人のために何かできると思っていた私自身が
今度は誰かに支えていただく側になりました。
長女の障害を自分の中で受け入れて行く過程で
「人は一人ではなにもできない。誰かにたよっていいのだ。」
ということを知りました。
◆子ども達にとっての寺子屋の存在
現在も寺子屋は普通に受験する子ども、学校に行っていない子ども、発達に偏りのあるお子さんが一緒の場で学んでいます。
多様な個性のある子ども達が一緒に学ぶということは大変なこともありますが、整った土壌があれば、子ども達の本来持っている度量の豊かさが発揮されることも、子ども達から学びました。
◆夫の選択〜障害を持つ娘と歩む農業への道〜娘の変化
東日本大震災のあと、夫は障害を持つ娘と、農業への道に進む決意をしました。
娘はこの4年間で大きく変わりました。農業の仕事には大きなものから小さなものまでたくさんの仕事があります。足腰の弱い娘は最初、やっと畑を歩く状態でした。
最近は、じゃがいもの収穫のときなど、自ら畑の上に置かれた収穫されたじゃがいもを、自ら箱に入れていったり、野菜の出荷作業のときに、次の準備を見通して、動くようになりました。
娘は養護学校では重度重複クラスの生徒でした。
しかし、ある日娘は置いてあった花を花瓶にさしてくれました。
娘の変化は、たぶん都会で生活していたら起きなかったと思います。
大自然の力、人間関係の豊かさではないかと思うのです。
◆佐久穂町にも寺子屋を作った。
4年間、わたしは東京と佐久穂町の往復生活を続けています。
大自然の中で寺子屋を始めたい!
佐久穂町の子ども達とも一緒に学びたい。
と、2013年に寺子屋佐久穂教室を作りました。
佐久穂の子ども達と勉強し、東京の子ども達と
自然の中でたくさん活動できたら。という願いが
つまった小屋=「ハナレ」です。
◆トイレはあくまでひとつの機能。本当に実現したいことは〜
◆子ども時代の感動は人生を切り開く鍵になる
わたしは小学生の時から、地域の子ども会や、行政の主催する野外活動に参加してきました。
連れて行かれる側から、連れていく側になり
自分が自然の中で得た感覚はずっと大人になっても
自分の中にひとつの節目となって支えてくれる
存在であることがわかりました。
「子ども時代に得た感動はその人の人生を切り開く鍵になる」
子どものときに自然の中で得た感覚は
必ずその子の中に大人になるまで育っていくのです。
◆ハナレのトイレが完成したら
東京の子どもたちや佐久穂の子どもたちと一緒に
勉強合宿をしたり
農業体験をしたり
ハナレ前のスペースで飯ごう炊さんをしたり
コンサートをしたり
たくさんの体験を子どもたちとしていきたいと思います。
また逆になにもしないでのんびり家族で過ごしていただくのもいいと思います。
降り注ぐ星たちを夜見上げて過ごしたり
氷点下の外で寒さを感じながら火をおこして静かに過ごす時間も持てると思います。
障害のある人もない人も、子どももお年寄りも一緒に集える場であればと思います。
◆トイレ工事に必要な金額
この町の将来を引っ張るリーダーのお一人、井出建設さんから頂いた見積書はこちらになります。
このうち、個人で出せる金額を除いた205万の内訳は
・基礎工事14万 ・縦材、塗装工事77万
・電気工事11万 ・屋根板金9万
・給水給湯28万 ・下水水道申請費23万
・トイレ器具代20万 ・解体、養生費8万
・消費税15万
※井出建設興業株式会社の見積書の内訳となります。
◆リターンについて
今回リターンをお願いした方たちは、福祉の分野で優しく町を見守ってくださっていたり、子ども達を応援していたり、自分のお仕事に魂をこめていらっしゃる方たちです。
▶岩岡農場の無農薬野菜セット(10種類〜12種類)
佐久穂町は晴天率が高く、昼と夜の温度差がとても大きいので、野菜たちがぐっと甘みをもち、味も凝縮させて育つ事ができるので他では得られない「味の濃い」野菜が育ちます。無農薬、無科学肥料で育てるため、有機栽培の技術を駆使しています。おいしくて、安心して食べられる野菜をみなさんにお届けしたい一心でおります。
※野菜の内容は季節、天候により変動致します。
HP: http://unltd5.wix.com/iwaoka
Facebook: https://www.facebook.com/iwaokanoujyou/
▶共同作業所の手工芸品、石けん
手作り石けんを出してくださっています、陽だまりの家も長女がお世話になっている佐久穂町の作業所です。せんたくはこれ一本で使えます!
手作りの世界にひとつしかない封筒・びんせんセットも、長女がお世話になっているはーと工房ぽっぽ(小海町の作業所)で作っています。
▶特別栽培米
お米を出してくださっているがんも農場の黒田さんはやはり新規就農者で、埼玉から佐久市浅科に移住後、ご結婚され、今年の12月にはパパになる予定のまだ33歳の若いホープです。お米を生産販売しながら佐久穂町の寺子屋で数学を教えてくれています。子どもたちの応援団の力強いおひとりです。
HP: http://ganmo-ganmo.blogspot.jp/
Facebook: https://www.facebook.com/ganmo.farm/
▶プルーン▶リンゴ
りんごとプルーンを作っていらっしゃる佐久市臼田の横山秀雄、礼子さんご夫妻は、佐久穂に来たばかりのまだ右も左もわからない私たちを励ましてくださる存在です。横山さんは銀行退職後果物栽培を始められ、プルーンは佐久地域のコンテストで3位を受賞されてらっしゃいます。
▶信州サーモン
八千穂漁業さんからコメントをいただけました!
ー佐久穂町は北八ヶ岳の麓にある、自然豊かな町です。特に町内各所から取水された地下水は、おいしい水道水として町内に供給され、お隣の佐久市にも送られています。八千穂漁業は、町内を流れる大石川の清流や、湧水を利用して、イワナ、ヤマメ、ニジマスなどを育てています。
特に長野県の特産品信州サーモンは、生食されることが多いので、清冽な水で育て上げた臭みのない肉質は、大勢の皆さんに喜ばれ、地元の多くのレストランやホテルで使われています。私たちは、この信州サーモンを手軽に美味しく食べていただくため、スモーク製品も作っています。冷燻製やジャーキー、他には瓶詰めのアヒージョや、イワナ、ヤマメの燻製などです。調味料は天然素材のみ、魚の味を活かすため味付けはシンプルにしてあります。佐久穂の自然が詰まった製品をぜひ一度お召し上がりください。
HP : https://gift.jimo.co.jp/contents/yachihogyogyo/
◆ワークショップ
▶おまめ耕房消しゴムはんこ作り
はんこのワークショップをしていただく「おまめ耕房」の谷川ゆかりさんは、私たちが八郡集落に住み始めたとき、古民家に一人で住んでいた勇敢な女性です。やはり新規就農者で、その後お米を作るご主人と結婚され、今は一児の母として、加工食品なども意欲的に作っている新しいライフスタイルを持つ女性です。
HP : http://omame000.blog59.fc2.com/
▶OLIVE CROWN サンドイッチワークショップ
OLIVECROWNさんは川崎市武蔵新城のパン屋さんで、岩岡農場とは同じ年に生まれてずっと切磋琢磨させていただく関係です。私たちの野菜を見てインスピレーションを感じてパンの形が決まり、それを見させていただいた私たちはさらにいい野菜を作ろうと励まされる関係。ひとつひとつのパンに魂をこめて作っていらっしゃいます。
HP : http://www.olivecrown.tokyo/
▶ヒンメリ (フィンランドの伝統装飾)
ヒンメリ(フィンランドの伝統装飾品)の松山光江さんは、お子さんが世田谷の寺子屋に通ってきてくださっていて、子どもたちの広がる未来にたくさんパワーを投げかけていらっしゃるお一人です。有名ブランドのバイヤー、企画をへてcottidie(コティディエ)を主宰。
意欲的にヒンメリのワークショップや制作活動を展開されています。
facebook : https://www.facebook.com/mitsue.matsuyama
◆クラウドファンデングを通して
このプロジェクトに興味を持っていただき、最後までお読みいただきましてありがとうございました。
今回クラウドファンディングに挑戦するにあたって何回も自分に問いました。
「自分の夢を他人に押し付ける事にならないか?」
自分の答えは「子ども達の笑顔をひとつでもふやしたい」でした。
初めてクラウドファンディングに挑戦するにあたって、私はSNSを使いこなせる世代ではなく、今回多くの若い世代の方たちにいろいろ引っ張ってもらいました。
このページを訪れる方の多くもこれからの時代を作っていく世代の方たちだと思います。今まで出会った方達と、さらにまだ出会っていない未知なる皆様方と、この子ども達の応援プロジェクトでつながれ、また新しいページを作っていきたいと強く願っています。
◆このプロジェクトのスタッフたち
▶岩岡 いづみ
1962年東京都出身。21歳で東京都世田谷に寺子屋を立ち上げ、以来普通に受験する子、不登校の子、発達に偏りのあるお子さんと共に勉強する場を運営する。東日本大震災を機に長野県佐久穂町で、障害を持つ娘と共に有機農業の道に進んだ夫と共に、移住。以来4年間東京と佐久穂町を毎週往復する生活をしている。2013年、寺子屋佐久穂町教室開設。
▶岩岡 英樹
1968年神奈川県出身。新規就農4年生。20代前半に地域の草の根の活動に出会う。以降、地域社会を変革する原動力は、実は、名も無い縁の下の力持ちがもっている、と強い敬意をいだくように。就農時、妻に全力で応援してもらったので、これからは自身の人生のテーマに全力で取り組んでほしいと願っています。
▶西原 早紀 デザイナー
パンフ制作、動画制作担当。美術大学を卒業し、デザイナーとして研鑽しています。私たちは佐久穂に移住したとき、「わたしは地域活性化に強くかかわりたいのです。」と言いました。今回彼女の地方を元気にしたい思いがいっぱいつまったパンフレットがとても好評なのは、彼女がもっている情熱が形になって人々に伝わっているからだと思います。
ー本人コメント
わたしには田舎がなく昔から田舎に強い憧れがありました。
しかし田舎がないわたしにも、子どもの頃は東京といえど、空き地や近くにある大きい公園などで自然体験をし、大自然で遊びたいときはリーダーキャンプに行き、たくさんの自然や普段とはまた違う、人とのふれあいを経験してきました。たくさんの自然体験をしたらからこそ、わたしはその感性で動植物の絵を描くようになり、最終的にはデザイナーという職業を選びました。
子どもの頃、体験した自然の美しさや形、質感たくさんのものが今でもわたしのなかで、経験としてすごく生きており、自分を豊かにしてくれる大切なモノだと思います。
最近地元に帰ると空き地はなくなり、外でゲームばかりしている子どもたちを見かけます。なんだか少しづつ少しづつ、環境が狭くなり、息苦しい印象を感じました。
なんだか、ほっと息をつきたいときや、もやもやしたときなど、なにもなくてもいい。
“いろんな人”が自然と集まれる場所であり、たくさんの経験をができる第2の場所ハナレを作りたいです!みなさまよろしくお願い致します!
▶野村 恵利 世田谷寺子屋スタッフ
web制作担当。中三のときから寺子屋で勉強し、自らの不登校であった体験を通して培ったものを、今は寺子屋の生徒たちに投げかけ、育つ事への力強いサポートをしてくれています。
ー本人コメント
私がハナレを作ることをお聞きしたとき、「両親が東京出身だから田舎がないから羨ましい」と言われたことを思い出しました。それは、昔学生時代に同級生から、そして今、寺子屋で教えている子どもの一人からでした。
インドアな私でも田舎に行けば山があり、虫がいて、子どもの時は遊んでいました。学生時代に聞いたときは、みんなそうだと思い込んでいて、衝撃を覚えたのをはっきりと覚えています。しかしそれなら旅行に行けばいいということなのでしょうか?私の主観ですが、田舎に行くのと旅行ではまったく感覚が違うように思います。旅行とは違い、子どもたちだけでも、家族とでも泊まりに行けて、自然があって、普段と似たようで違うゆったりと時間を過ごし、でも何かあった時に近くにきちんと誰かがいる環境。安心感があるかないか、その場所で過ごす時間はそれだけで心の在り方も何か変化が起きるのではないかと思います。もちろん、田舎を持っていても、第2の場所として。そんな時間を子どもたちに過ごせる場所をぜひ作りたいと思っております。
最新の活動報告
もっと見るハナレのお披露目会をいたしました。
2017/03/26 10:52本日は佐久穂町周辺の方達をお呼びしてのハナレのお披露目会でした。あたたかいつながりを、時間いっぱい感じさせていただきました。 お一人お一人からのメッセージをお聞きする時間は感極まるものがありました。 心のつながりと 大切なものを共有軸として 次の活動につなげていくことがご支援いただきました皆様への ご恩返しと考えております。 そしてこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。 もっと見る
信濃毎日新聞3月22日号 財布のミカタ欄に取り上げていただきました。
2017/03/26 10:453月22日号の信濃毎日新聞の財布のミカタ欄で取り上げていただけました。記者の園田清佳さんは「クラウドファンディングのテクニックよりも人と人とのつながりの大切さを伝えたいと思いました。」とおっしゃってくださいました。つながりからいただいたものをこれからも大切にしていきます。 もっと見る
佐久平までの送迎車のステッカーを作りました。
2017/03/26 10:41ハナレに泊まりに来られる方を送迎する車に主人が作ったステッカーを貼りました。みなさま、お待ちしています! もっと見る
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