みなさま、応援頂き、誠にありがとうございます!
なんと、ありがたいことに、開始1日目で目標100%達成しました!おかげさまで、ヨダカの森づくりを無事スタートすることができます。驚きとともに、感謝でいっぱいです!
そして、ここからがこのクラファンの本番!
UERUTというブランドを立てて、森づくり職人の冬仕事を確立します!そのため、まずはネクストゴールとして、「今年の冬仕事の半分」として「180万円達成」を目標に設定しました!
もしどの商品にしようか迷われている方がいましたら、是非以下の4つのプロダクトで支援頂けたら嬉しいです。
<UERUTのプロダクト>
・TANKORO STOOL タンコロの腰掛け
・FOREST LOG 森の掲示板(5年間の写真郵送サービス付き)
・FOREST FRIENDS -Akashobin- 森の友達 アカショウビン
・FOREST FRIENDS -Yotaka- 森の友達 ヨタカ
もちろん、新潟・村上のおいしいものも今回ご協力いただいて出品させて頂いておりますので、引き続き応援頂けたら大変励みになります。
また、これから応援して下さった皆様にも、もれなくヨタカの森づくりのレポートはお送りさせて頂きますので、ご心配なく!是非ワクワクしながら一緒に森づくりを楽しみましょう!
はじめまして。
植林・育林ベンチャーをやっている中井照大郎(なかいしょうたろう)と申します。
数多あるベンチャー企業の中でもあまり聞きなじみのない業態かもしれません。
林業、というと木を伐って丸太を販売するような伐採業がイメージされますが、伐採はしておらず、伐採後の山にまた木を植えて育てる仕事をしています。
僕はもともと東京郊外の出身で、貧富の格差や紛争問題に関心があり、大学ではインドネシアに留学、卒業後は三菱商事に入社し海外のエネルギー投資事業に携わってきました。その後、縁あって再エネベンチャー企業の自然電力で働き、エネルギー調達の仕事に従事するキャリアを歩んできました。しかし、人生一回だし、せっかくなら自分で旗を立てて社会に貢献できるようになりたい、社会的に価値があってそれでいて誰もやりたがらないような事業をゼロから立ち上げてみたいと思っていました。そんなときに、林業に関わる仕事の募集記事をみたのがきっかけで岡山県のとある山村に幼馴染と移住し、林業に関わることになりました。
林業というと木こりのイメージが強く、木を伐らずに植える専門なんて、そんな仕事もあるんだ、と時々驚かれます。確かにこの10~20年くらいで増えてきた業態かもしれません。それまでは木を植えようにもそれほど木は育っておらず、伐るにしても間伐が林業のメインでした。それもそのはず、植林が本格的になされたのは今から60年ほど前のことだったからです。当時、戦時中に伐りつくしてしまったことで木材が足りず、将来の木材需要に応えるためにたくさん木を植えました。その面積なんと1000万ヘクタール。
北海道が800万ヘクタールなので、いかに広いかがよくわかります。山に入ると、急な崖の上や40度を超えるような斜面にも植えられており「こんなところにまでよく植えたな」とほんとに思います。
そうして昔の人が植えた木が60年経ち、大きくなったので、今またどんどん木を伐採していく時期に入っています。よく、木を伐るのは環境破壊に繋がるので悪いことだ、と言われますが、確かにアマゾンの熱帯雨林ではその通りなのですが、日本のように人間が木材として利用するために植林した木(人工林といいます)は積極的に伐採して利用する必要があります。そして、もちろん伐った後はまた木材として利用するために植林したり、自然の森に戻すお手伝いをしたりする必要があります。
僕たちの仕事は、伐採跡の山の斜面に立って、ひたすら木を植えたり、木の成長を阻害してしまう草を刈ったり、山の大自然の中で土にまみれながらする仕事です。
しかし、高齢化などの時代の流れもあり、この20年くらいで植林従事者は6割も減ってしまうほどの深刻な人手不足にもなっています。その結果、伐採した後の植林率は全国平均で4割。背景には、いわゆる3Kと呼ばれるような「きつい、汚い、給料安い」と言われる仕事ということがありますが、このままこの状況を放置していたら、全国でどんどん伐採したまま放置される森が増え、どんどん荒れていってしまいます。そんなの絶対良くない。
だったら、あえて植林・育林専門業で立ち上げてやろうと始めたのが、僕たち「GREEN FORESTERS」(グリーンフォレスターズと読みます。)です。
僕がこの仕事に初めて出会ったとき、伐採跡地から見渡す景色や頬を冷たくなでる風に涙が出るほど感動しました。何これ超気持ちいいじゃん!と。そして、ああ、これが求めていた仕事だ、天職かもしれない、そして、これはたぶん自分だけじゃなく、もっとたくさんやりたい人、やるべき人がいるんじゃないか、と思いました。
2017年に林業に携わりはじめ、2020年に今の会社を起業し、募集開始からこの3年で応募者や興味があって連絡をくださる方は80名を越えました。僕が思った通り、僕と同じようにこの仕事を求めている人が多くいることに胸が熱くなる思いです。と同時に、事業量を十分に確保できず、応募してくださる方の一部しか採用できないことに悔しさも感じています。
今ではもともと始めた栃木だけでなく、去年から新潟でも展開しました。新潟はご存じの通り豪雪地であり、冬は雪が降るので植林・育林の仕事はなくなってしまいます。多くの従事者は冬の間、除雪車の運転者やスキー場のリフト係など冬特有の仕事につくのが一般的です。しかしそういった仕事も十分にあるわけではありません。
その結果、植林従事者が季節労働になってしまい、新潟だけでなく東北地方の多くの県で再植林率が全国平均を下回っています。だったら僕らがなんとかしたい!とあまり深い算段もなく、思いと勢いだけで新潟に拠点を置いたのがはじまりです。
しかし、現実はそう甘くはありません。3人で始めた新潟拠点も、冬場の作業が確保できず、冬場の2か月ほどは栃木の自社業務へ出稼ぎに来るなどして埋め合わせないとなかなか通年雇用が難しいのが実情です。これでは東北地方の課題はおろか、新潟拠点の3人の雇用さえ守れない。僕は、冬場に雪の影響を全く受けないけれど、僕たちの本業である植林を活かせるような仕事を作ろうと決めました。
そして練りに練ってつくった事業が、今回紹介するUERUT(ウエルト)です。
元々、植林をする伐採跡地では、伐採したときに太すぎたり細すぎたり、曲がっていて木材としては使用できないような残材がたくさん落ちていて、それらを見るたびに何か使えないだろうか、と思ってきました。そこで、春夏秋の間にそれらを現場から収集しながら、乾かし、冬場に木工品として販売できないか、と考えたのです。
でも、ただ作って売るだけでは、きっと誰も買ってくれないとも思いました。少し調べただけでも世の中には素晴らしい技術をもつ木工職人さんが工夫をこらした素晴らしい木工品がたくさんあるからです。そもそも僕も含めて不器用(?)なメンバーが冬場だけ作業して彼らと戦っても勝ち目はなさそうです。
実際、木工を実際にやっていたり、携わっている人にも相談してみましたが、一様に木工はやめとけ、無理に決まっていると10人中10人に言われました。100%です。鼻で笑われることもしばしばありました。
でも、ふと振り返ると、5年前に植林・育林専門で会社を立ち上げようとしたときも同じでした。苦しいばかりで絶対儲からないと言われました。ああ、そうか、これはあの時と同じなんだな。僕はがぜんやる気になりました。
森をつくる仕事は大好きだし、社会にも絶対必要。誰かがやらなきゃいけない。その時に冬場に仕事がないからできない、なんて絶対おかしい。
これは新潟だけの問題ではありません。東北の多くの地域で積雪が多いために冬場に雇用できず植林が伸び悩み、1~3割程度しか植林されてないところが多くあります。これは新潟だけの問題ではないのです。
僕たちの一番の強み、推しポイントは、森をつくることです。森をつくることなら、だれにも負けない、少なくとも気持ちでは。たくさん勉強して自分たちなりのポリシーも持って取り組んでいる。まだまだ僕も含めて若い(少なくとも林業界ではw)メンバーでやっているので経験はまだまだだけど、人一倍たくさん考え、検討しながら森づくりをしているつもりです。
特に、近年進む温暖化の影響で豪雨による災害も増え、多様な生き物の棲みかをつくる生物多様性の文脈や水源や水質を守るという文脈でも年々森林の重要性を増しています。
森をつくることは、その地域や流域を守ることに通じます。これまで、過去400年、古くは室町、江戸時代から行われてきました。しかし、これまではずっと通直な木材が求められてきた一方、現代では木材だけでなく森に生きる生き物や水源涵養など複雑な森づくりが求められており、とても複雑です。例えば、スギやヒノキではなく、広葉樹を植えたり、またあえて植えないで自然に生えてくるものを生かしたりといったこともあります。その意味では、工業的に一様に植えてきたところから、自然の反応を観察しながら順応的に森をつくっていくという面白さが発揮できる時代になってきたということでもあります。
で、あるなら、やはり僕らの森を売り物にすべきだ、と思いました。僕らの精一杯の森づくりを一緒に目撃し、応援してもらおう。そのせめてものお返しとして、冬場に伐採跡地の残材を使った木工品をつくってお返ししよう。
僕たちはこれからUERUTを単なる一クラファンで終わらせるのではなく、本質的な森づくりを追求する新たなブランドとして育て、雪が降ってもたとえ槍が降っても通年で雇用できる体制を確立し、積雪地域の新たな森づくりのあり方を確立します。このクラウドファンディングはその第一歩として、こうした森づくりを応援していただける仲間を集めたいと思い、始めました。
今回、このクラウドファンディングで応援してくださった方には、これから森づくりの計画や設計から実際に植林風景や集まってきた生き物などの写真や文章を共有し、実際にどんな風にして森がつくられるのか一緒に見守ってもらいます。
また、商品の売り上げの70%は森づくり職人の冬仕事作業代に、30%は自然資本回復費として森づくりに必要な苗の購入や調査に充てられます。
私たちのプロダクトについてご紹介します。
プロダクトは、街に生きる方々が少しでも森を感じられるように、「森の生感」を残したデザインにしました。製材して木材として使うことが難しい木を丁寧に拾い集め、普段は木を植える職人がチェーンソーや機械を使い、プロダクトを手作業で製作しています。私たちが日々作業している山の自然は、無骨で荒々しく、全ての木は違う形、色をしています。同じ商品でも1つとして同じ色や木目のデザインはありません。自然ならではの個性を感じ、日々の暮らしに彩りを添えられることを願っています。
TANKORO STOOL タンコロの腰掛け
私たちはチェンソーで木を伐採したときに、きり株に残る根本部分を「タンコロ」と呼びます。タンコロは曲がっていて製材に使えない為、山にそのまま放置されて転がっています。山仕事をするときに職人たちが腰掛けとして使う様子からインスピレーションをえて、形そのままをデザインして椅子にしました。
大きいサイズは椅子や踏み台として、小さいサイズは子供用の椅子や観葉植物を置くインテリアなどにお使いください。(サイズや取り扱い方法は返礼品ページをご覧ください)
FOREST LOG 森の掲示板(5年間の写真郵送サービス付き) 私たちが日頃、森の現場で見ている木の皮や木の大きさをそのまま活かして作りました。購入頂くと、森のレポートが5年間(計8回)届くのですが、掲示板を買ってくださった方だけには、管理している森の四季や生物の様子が伝わる写真がご自宅に届きます(他の商品はメールなどデジタルでの送付になります)。
森の木に実際に触れながら、森の変化を感じて頂ける通信手段になって欲しいと願いを込めて作りました。
勉強机や玄関のインテリアとしてお楽しみください。(サイズや取り扱い方法は返礼品ページをご覧ください)
FOREST FRIENDS -Akashobin-
森の友達 アカショウビン
私たちの植林現場の周辺に来てくれている日本在来種の鳥です。食べ物として小魚やカエルを捕食する一方で、巣作りや生活の多くを森林内で行っていて、川や湿地と森林の「つなぎ役」役割を果たしています。生態系のバランスを整えてくれるという意味でも大事な鳥なので、良い森をつくってずっと現場近くに流れる沢に来てくれるようにという願いをこめて製作しました。裏側に画鋲ピンがはまる穴があるので、壁かけのインテリアとしておすすめです。
FOREST FRIENDS -Yotaka-
森の友達 ヨタカ
伐採跡地などの藪の中に巣をつくる草原が好きな鳥です。宮沢賢治の絵本(よだかの星)で知っている方も多いかもしれません。ヨタカは春夏に日本で産卵し育てて秋に東南アジアに飛んでいきます。これからも産卵や子育てをたくさんしてもらえるようにと、デザインしました。裏側に画鋲ピンがはまる穴があるので、壁かけのインテリアとしておすすめです。そして今回は、以下の通りヨタカの森づくりを行うので、その意味でもおすすめです!!
今回のクラウドファンディングで得た資金は新潟県村上市の山形県との県境にほぼ近い森の森づくりの資金に充てられます。1ヘクタールほどの現場です。
この伐採跡地では、「ヨタカが子育てできて、木材となる木も育てる森(ヨタカの森)」を目指します。
ヨタカは、毎年4~5月頃に日本に飛来し、枯れ葉や小石の多い見つかりにくそうな地面にそのまま卵を産みます。7月頃には雛が孵化し、2週間ほどで巣立ちます。近年、里地の管理放棄などによって営巣適地が減少したことが一因でヨタカは減少しています。この現場の斜面上部には、ケヤキを中心とした広葉樹林があり、この伐採跡地がヨタカの営巣に適しているのではないかと考えています。
私たちはこの小さな現場で、もともとスギしか植わってなかった時よりも生物多様性を拡張しながら、木材になる樹木も育てていきたいと考えています。本当に巣作りしてくれるかは奇跡を待つようなものですが、見つけてくれたときに営巣しやすいように以下の作業を行う予定です。
◎この冬(降雪前)
・広葉樹がどのくらい芽吹いているかを調査し、何本植林するかどうか決める。
・ヨタカが気に入ってくれるように枯れ葉や小石をあえて整理せず自然のままにしておく。
◎1年目(来春)
・ヨタカが来たらわかるように、ボイスレコーダーを設置しておく。
・雪解けと同時に植栽を行い、できるだけ早めに植林作業を完了(ただし雪解けによっては4月以降になる可能性も十分ありますのでこのあたりは努力目標とさせてください)。
・(もしヨタカが飛来している場合には)草刈りはヨタカが分散及び移動した後に行う。
◎2年目以降
・ヨタカが来たらわかるようにボイスレコーダーを設置する。
・草刈りなどの森づくりの作業はヨタカが分散及び移動した後の時期に行う。
◎森のレポートについて
応援頂いた方には、5年間(計8回)の間、報告のレポート(写真付き)がメールやLINEなどのデジタルで届きます(FOREST LOG 森の掲示板は郵送)。実際にどんな森をつくっていくのか、森をつくるってどんな作業なのか、できるだけ生々しくお送りしていきますので、是非応援してくださいね!
最後に、このクラウドファンディングをするにあたって関わったメンバーを紹介します!本プロジェクト企画にあたり、デザイナーの西尾健史さん、アートディレクターの古谷萌さんを中心にデザインから販売方法まで、その道のプロが集い、UERUTを立ち上げました。1年以上かけてチーム全員で議論を重ねた自信作になっていますよ!
デザイナー西尾健史 / Takeshi Nishio
1983年長崎県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、設計事務所を経て、「DAYS.」として独立。 IFFT/インテリア ライフスタイル リビング2017で、Young Designer Award、GOOD DESIGN AWARD受賞。様々なフェアや展覧会、インテリアなどの空間設計だけでなく、家具・プロダクトに至るまで、編集的・構造的な視点で多岐に渡るデザインを幅広く手がけている。
【返礼品のスケジュール】
雪が降り始める冬の期間に商品を製作していきます。完成した製品は順次2月以降配送していきます。
2024年12月1日 クラウドファンディング開始
2025年1月末日 クラウドファンディング終了
2025年2月〜 製品梱包開始
2025年3月〜4月 順次リターン発送予定
2025年3月上旬 UERUT STORE OPEN(予定)
木材乾燥や材料調達などの遅延により、配送時期がズレることがございます。予めご了承ください。
このプロジェクトは、これから日本の森を育てていくための新しい挑戦であり、UERUT立ち上げの最初の一歩になります。「未来に良い自然を残していきたい」「環境を守っていきたい」皆さんと力を合わせてこれからも事業として継続していく予定です。
ぜひ、最初のお客様としてUERUTの成長を応援いただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
最新の活動報告
もっと見る1st 目標達成!ありがとうございます!
2024/12/01 17:25みなさま、応援頂き、誠にありがとうございます!なんと、ありがたいことに、開始1日目で目標100%達成しました!驚きとともに、感謝でいっぱいです!!!!おかげさまで、ヨダカの森づくりを無事スタートすることができます。そして、実はここからがこのクラファンの本番!「UERUTというブランドを立てて、今年の冬は木工プロダクト製作を仕事にする」です!まずはネクストゴールとして、目指せ「今年の冬仕事の半分」として設定します!もちろん、これから応援して下さった皆様にも、ヨタカの森づくりのレポートはお送りさせて頂きますので、ご心配なく!是非ワクワクしながら一緒に森づくりを楽しみましょう!わたしたちの夢はこれからです。がんばるぞー!!!! もっと見る
コメント
もっと見る