こんにちは、はじめまして!
BIKAS COFFEE(ビカスコーヒー)です!
「BIKAS」とはネパール語で「発展」という意味を持ちます。私たちは、ネパール・ハルパン村で育つコーヒー豆の流通をつくり、ハルパン村の雇用支援と地域開発を行うため、2019年12月に誕生したコーヒー屋さんです。
2021年、東京・江戸川橋に実店舗をオープン、2022年にはネパール・ポカラに本店をオープン(現在は閉業)、そして2024年には全国で移動販売が可能なキャンピングカーをつくり、国内外問わず様々な場所でハルパン村のコーヒーを届けてきました。
また、2021年からハルパン村のコーヒー農園に自分のコーヒーの木を植えて、3年後に収穫したコーヒーが届く「コーヒー植樹プロジェクト」も行っており、過去4年間で合計470本の植樹を実現。自分のコーヒーを育てて飲むことで、森をつくる【新しいコーヒーの楽しみ方】も届けてまいりました。
そしてこの度、ネパール農村部のさらなる発展を目指し、ハルパン村にある資源を発掘し、新たな価値を生み出す取り組み(GLOBALACTION)として、廃棄される「コーヒーの実」を活用したモノづくりを実現させます。
この取り組みを通じて、農家さんの暮らしの中から生まれた新しい挑戦を応援するとともに、消費者にとっても斬新でカフェインレスな新しいコーヒーの楽しみ方を提案します。
皆さんは「コーヒー」と聞いてどんなモノが思い浮かびますか?
・カップに注がれたブラックコーヒー
・焙煎されたコーヒー豆
・焙煎される前の生豆
など、普段から目にするコーヒーはお豆の状態、または飲料の状態がほとんどかと思いますが、実はコーヒー豆は赤い実から取れるのはご存知でしょうか?
コーヒーの果実は真っ赤なチェリーのような姿でコーヒー樹(コーヒーノキ)に実ることから、「コーヒーチェリー」と呼ばれています。このコーヒーチェリーの種子が、コーヒー豆となります。
そんな「コーヒーチェリー」のうち約40%が果皮ですが、コーヒーの種子(豆)と比べて需要が少ないため、海外にはほとんど輸出されていないのが現状です。一部は飲用されたり肥料に再利用されたりしているものの、そのほとんどが生産国で廃棄されています。
ハルパン村でも堆肥として活用されることもありますが、一部を除いて大半は使い道がなく捨てられていました。
また、産地で廃棄された「コーヒーチェリー」は正しく処理が行われないと腐敗し、発酵によってメタンガスが発生したり、川に流れて水質汚染を引き起こす要因になることもあるのです。
そんな「コーヒーチェリー」ですが、最近では廃棄を減らす環境配慮や農家さんの収入を上げる観点から商品化する企業も多く、紅茶のように淹れたり、お酒や炭酸などの飲料と割って飲まれたりするようになってきました。
ポリフェノールやビタミンがたっぷり含まれているなどの美容の観点から、スーパーフードとしても注目されており、アメリカではエナジードリンクや化粧品に使われるなど、様々な形で市場に出始めています。
「コーヒーチェリー」を活用することは、普段からコーヒーを飲む私たちにとって新しい選択肢が生まれるだけでなく、コーヒー産業の環境問題に関する課題を解決するとともに、コーヒー農家の収入をあげることができる「三方よし」な取り組み(GLOBALACTION)なのです。
しかし実際に、私たちもこのような商品やアイディアがあることを知る機会は少なく、普段からお越しいただくお客さんや、ハルパン村のコーヒー農家さんも知らない方が多いのが現状でした。
ハルパン村のコーヒー農家さんたちからも「新たな収入源になるならチャレンジしてみたい」と手を挙げる方も多く、なにより雇用支援と地域開発を行うために誕生した私たちであるならやらない手はないと、新たな価値を生み出すべく本プロジェクトが始まりました。
「コーヒーチェリー」の価値に気づくと同時に、私たちにとってこの取り組みを始めたいと思ったのには強い動機があります。
きっかけは「ネパール・ポカラ本店の失敗」でした。
ハルパン村のコーヒーをもっと色んな人に届けたいという理由から、2022年9月、私たちはネパールのポカラという地域にカフェをオープンしました。
当時は、日本に限らずネパールから世界中の観光客に対してハルパン村のコーヒーを届け、その消費量を増やすことこそ、ハルパン村への還元ができると思っていました。
しかしそうも簡単にカフェ経営がうまくいくことはありませんでした。何もかも初めてだらけの挑戦で、コーヒーをたくさん届けるどころか、集客に苦戦し、赤字が続く一方。カフェ閉店を決意したのは2023年8月のことでした。
今後どのようにネパールでの活動をしていくか途方に暮れていた際、私たちを救ってくれたのは、ハルパン村のコーヒー農家のリーダーであるガンガさんの一言でした。
「僕は空の農業(=養蜂)がしたい!ここハルパン村のアグロフォレストリーにはコーヒーだけでなく、果物や野菜、家畜や自然など色んな資源がある。色んな農業にチャレンジしてみたいんだ!」
私たちはハッと気づかされました。原点に立ち返れば私たちのミッションは「ハルパン村を、農家を、BIKAS(発展)させること」であったと。
「コーヒーチェリー」を使った商品は世の中に溢れており、アイディアとしても新しいわけではありません。
だけど私たちはこの取り組みを行いたいと思った本当のワケ、それは、、
ネパール・ハルパン村の農家のやりたいことを実現し、彼らの「生き生きとした暮らし」をサポートすること
コーヒーをたくさん届けることは、どこかで彼らの生活を壊してしまうことにもつながります。だから、コーヒーとその環境下にある資源を価値に変えていくことは、彼らの暮らしとアグロフォレストリーを守りながら、村を発展させることができる。カフェ経営の失敗とガンガさんの一言から自分たちの活動を見つめ直す機会になりました。
そんな今回の「コーヒーチェリー」を活用した新商品に込めたコンセプトは、
「可能性を広げる新しい価値をつくる」です。
この「コーヒーチェリー」は3つの「新しい」を関わるヒトに提案します。
今後も、私たちはネパール・ハルパン村と共に、新しい可能性を広げるモノづくりを実現していくことを約束するとともに、第一弾の新商品として「BIKAS COFFEEのチェリーシロップ」を発表します。
ハルパン村とともに発表する第一弾の新商品「BIKAS COFFEEのチェリーシロップ」は「コーヒーチェリー」をハルパン村で乾燥させて、日本に輸入し、日本で甘く煮出してシロップにしました。
言うなれば…
杏子の様な「フルーティーさ」×ほうじ茶のような「香ばしさ」が特徴の味わいです。
どこか懐かしさを感じるシロップは、炭酸や牛乳で割るなど手軽に楽しめるだけでなく、フレンチトーストとやお酒など幅広い用途でお楽しみいただけます。
そんなチェリーシロップですが、実はポリフェノールやビタミンがたっぷり含まれており、カフェインもコーヒーに比べると少ないため、色んな方にご愛飲いただけます。下記では、シロップを「かける」ことから連想し、色々なものをカケ(×)合わせる、そんなアレンジレシピもセットでお届けします。
またパッケージのデザインも細部にこだわりました!SOOC design Ltd. / 及川 歩華さんにデザインを手掛けていただいた今回のパッケージコンセプトをご紹介いたします。
発売を記念して、クラウドファンディングでは通常価格よりお得なお値段でお買い求めいただけます。「コーヒーの実」が秘める可能性を、是非ご堪能下さい!
All-in方式で実施します。なお、目標金額を超えた資金に関しましては、コーヒー栽培をはじめとする生産体制を整えるため、今後のハルパン村における新たな雇用創出を目指した工場の設立や農具・技術の提供をはじめとする以下の用途に使わせていただきます。
・コーヒーの生産管理費(農具や技術の提供など)
・コーヒー豆輸入関連
・国内加工(焙煎・グラインド・パッキング・輸送など)
・ハルパンファクトリー建設などの今後の事業拡大に向けた資金
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
プロジェクト発足時は「紅茶」として飲めるように商品化したいところではありました。ですが、まだまだ「紅茶」として出すには生産の質を上げていく必要があるということで、まずは「シロップ」からの船出となります。
最終的には「紅茶」として出せる状態を目指しており、ハルパン村の農業は伸び代があると信じております。これからも、コーヒーチェリーに限らずハルパン村にある資源を新たな価値に変えていくことで、さらなる発展を一緒につくっていきたいと思います。
そうして僕たちは、農家と地域と環境に対してそれぞれに約束をしている「生き生きとした暮らし」「活気と繁栄」「森をつくり、森と生きる」を守り続けていきたいと思っています。
最後に、このプロジェクトをともに推し進めてきてくれたハルパン村の農家さんをはじめ、企画から携わっていただいた仲間へ感謝の気持ちと自信を持って、この商品を世の中に届けていけたらと思っています。
応援のほどよろしくお願いいたします。
BIKAS COFFEE
Founder / CEO
菅勇輝(ビカス)
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