はじめまして、私たちは、茨城県大子町の「十二所神社春季例大祭実行委員会」です。
大子町は、茨城県の北西に位置し、日本三名瀑の一つに数えられる「袋田の滝」がある県内有数の観光地であり、りんご、軍鶏、お茶、蒟蒻、漆、楮など、様々な特産品を持つ町です。
大子町の場所
大子町を代表する袋田の滝
そして、茨城県で最も高齢化率が高い、少子高齢の町にもなってしまっています。
私たちは、そんな大子町の中央に位置する大子地区において、地域の活性化を目指し、ここから町を元気にするという思いを持ち、ぶんぬき祭(十二所神社春季例大祭)を開催するため大子地区7町内の町内会などを中心に組織された委員会です。(1)コロナ禍で途絶えたぶんぬき祭を8年ぶりに開催したい
(2)ぶんぬき祭に多くの方々に来てもらいたい
(3)ぶんぬき祭を未来に継承したいこのページをご覧になっている皆様は、「ぶんぬき?」となっていると思います。茨城の田舎だから「だっぺ(疑問や強調)」や「ごじゃっぺ(いい加減なこと、間抜け)」などの方言だろうと思われている方もいるかもしれません。
十二所神社春季例大祭において、4年に1度、神輿が大子地区を神幸します。
十二所神社からの御出社の様子
これに併せて、開催されるのが「ぶんぬき祭」で大子地区の7町内(本町、近町、泉町、小久慈、栄町、金町、愛宕町)がそれぞれの屋台を揺さぶりながら勇壮に巡行します。
屋台に乗り込んだ囃子方は、威勢の良い祭囃子を奏でます。夜になると、7台の屋台が常陸大子駅前に集合し、囃子の競演となり、祭りのボルテージは最大になります。
このとき、まさに祭りの最大の見どころが名前の由来である「ぶんぬき」です。「ぶんぬき」とは、踏み抜く、打ち抜くという意味で、相手の囃子の調子を乱すように太鼓の皮をぶんぬく(打ち抜く)ほど激しく荒々しく打ちあう様子からその名が付きました。
ぶんぬき祭りが開催される2日間、大子町は、人々の熱気と囃子の音色に包まれ、空前の賑わいを呈します。
私たちは、8年ぶりにこの熱気を取り戻すため活動を始めています。
前回の開催の様子
十二所神社は、大子地区を見渡せる後山という丘の上にあり、奈良時代の神亀4年(727)に創建された千数百年の歴史を有する神社です。境内社としては、日本でも珍しい蒟蒻神社(こんにゃくの加工法を開発し、蒟蒻業界の始祖である中島藤右衛門を祀った社)等があり、長らく地域の人々に親しまれています。
十二所神社で開催される春季例大祭(神輿の神幸と屋台の巡行を合わせて行うお祭り)は、時代によって名称や形式にやや変遷があるものの、少なくとも江戸時代後期から開催され、180年以上にわたり継承されてきました。
明治末年頃に撮影された写真
継承されてきた屋台の彫り物の例
今でこそ人口減少や高齢化は、日本中の課題として取り上げられていますが、私たちの住む大子町は、茨城県で最も高齢化が進んだ町です。つまり、私たちは最も以前からこれらの課題と向き合っています。
そのため、この地域に根差したぶんぬき祭りを守っていくために、実行委員会をつくったり、ぶんぬき祭りのためだけの組織として若連という町内会とは別の組織を形成し、屋台の巡行ができる人員等を確保したり、4年に1度の開催に向け各役を7町内で持ち回りにしたりと様々な改革を行い、180年以上の伝統を絶やさぬようにしてきました。
それらの成果により、前回開催の2017年まで順調に伝統を守り、熱気を町に届けられています。お気づきのとおり、4年に1度のお祭りにも関わらず、前回開催は2017年、つまり8年前となります。
本来、前回開催は2021年になるはずでした。しかし、この年、コロナの猛威により開催することはできませんでした。
私たちも、コロナを理由にただ諦めたわけではありません。2021年の開催は断念しましたが、翌年のコロナ終息を願い、当初は1年の延期という措置を取りました。
しかし、私たちの願いも空しく、1年後の2022年にもコロナは終息せず、開催中止という苦渋の決断を行い、2025年に開催とすることとしました。
8年間何もせず、開催時期を待つだけは避けたいという思いもあり、7町内のうちの1町内が中心となった地域活性イベント等を開催し、屋台の組み立てやお囃子のお披露目など伝統を継承できる取組を行ってきました。
すべては2025年の開催のために。
2025年の開催に向けた地域活性イベントの様子
8年という期間は、私たちにとって非常に長いものでした。私たちの町では、年間に誕生する子どもは、50人を切り、40人を切り、30人を切ろうとしています。
60歳以上の方は、約6割になり、70歳以上も約4割になります。
このページをご覧になっている方は、どのような地域にお住まいでしょうか。私たちの町は、まさに将来の日本の先取りといった年齢比率になっています。
しかし、年寄ばっかりで元気がないのかというと、決してそうではありません。
2025年5月4日―5日 大子町へ、ぶんぬき祭りへ来てください。
きっと超高齢化の町はこんなに活気があるのかと驚きと感動を提供できます。
歴史を顧みれば、ぶんぬき祭りは、幾度となく困難に直面してきました。しかし、その都度、先人たちが知恵を絞り、これを克服し、現代に継承してきました。今、私たちは、少子化・高齢化や物価高騰という大きな困難に直面しています。しかし、地域の人々の心のよりどころであり、大切な伝統文化であるこのお祭りを簡単に途絶えさせるわけにはいきません。
乏しいながらも知恵を絞り、未来に継承したいと考えております。そして、ぶんぬき祭りの魅力を広く発信し、工夫を凝らし、地域の人々だけでなく、町外の方々にも楽しんでいただけるお祭りにしたいと考えています。・令和6年 9月:春季例大祭を令和7年5月に開催することを決定
・令和6年11月:十二所神社春季例大祭実行委員会発足ご支援いただいた金額等により、大子町の特色をいかしたものや本当にこのお祭りでしかできない体験など様々なリターンをご用意しております。
概要は次の通りで、詳細は各リターンをご覧ください。
1.お礼のメール
2.八溝材を利用した木札
3.御朱印
4.特別な体験(写真撮影、特別観覧席、お囃子の合図の笛を吹く)・令和6年12月:春季例実行委員会打ち合わせ
・令和7年 1月~:実行に向けた各種調整
・令和7年5月4日~5日:ぶんぬき祭開催
~ぶんぬき祭開催概要~
日時:令和7年5月4日~5日 終日
場所:JR水郡線常陸大子駅や文化福祉会館まいんの周辺 私たちは、ぶんぬき祭りをとおして、地域を元気にし、今後迎える超高齢化社会も捨てたものではないと希望を提供できると信じています。
令和7年5月にぜひ大子町でお会いしましょう。
最後までご覧いただきましてありがとうございます。
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