「日本唯一!世界遺産の温泉街」で地域の魅力を再発見できる芸術祭を開催したい!
島根県出身のアーティストが発起人となり、島根県民とプロとして活躍するアーティストが集まって立ち上げた、「芸術による石見地域のまちづくり計画」です。
「石見(いわみ)」とは島根県西部のことを指し、この実行委員会では過疎化の一途を辿る石見地域を、芸術によって活性化させる事を目標とし、幅広いジャンルの芸術作品を創作、上演、展示するだけでなく、それらの「芸術を通して」自らの住む地域、日本や世界を構築する社会や経済について考える「シンポジウム」を開催するなど、様々な観点から石見地域の発展に繋げたいと考えています。
まだまだ小さな企画ではありますが、プロジェクトの回数を重ねることで徐々に様々な分野の芸術を取り入れ、最終的には石見を中心とした【総合芸術祭を開催すること】(演劇、音楽、体験型アート、現代美術、絵画、映画など様々な分野の芸術表現を一度に集め開催する芸術祭)を目指しています。
【2024年度の開催予定】
会場 温泉津温泉街各所
期間 2025年2月7日〜2月16日(初となる2週間に渡る開催!)
ジャンル 講談 演劇 音楽
今回の開催場所である島根県西部・石見地域にある旧温泉津町には「石見銀山遺跡とその文化的景観」として、世界遺産にも登録されている港町があります。
温泉津(ゆのつ)は大量の銀を世界に向けて積み出すだけではなく、北前船の寄港地や銀山で働く人々に物資を供給するための役割も果たし、最盛期には30軒もの廻船問屋が軒を連ねて、大いに賑わいをみせました。そのため古くからの商家、旅籠といった建物があちこちに残っている他、名前の通り「温泉」が湧く港町で、2004年には温泉街としては初めて国の重要伝統的建築物群に指定されました。
温泉津温泉街温泉津温泉(ゆのつおんせん)には1300年の歴史があり、旅の僧が湯に浸かって傷を治している狸を見つけたとか、縁結びの神様「大国主命」が病気のウサギをお湯に入れて救ったことから始まった、ともいわれています。
温泉津温泉には源泉が2ヶ所あり、2ヶ所の外湯「元湯 泉薬湯」と「震湯 薬師湯」ではそれぞれ別の源泉の天然温泉を楽しめます。
最も歴史が長い源泉は「元湯 泉薬湯」で、その記述は平安時代まで遡ると言われています。もう一つの源泉である「震湯 薬師湯」は、日本温泉協会から全国に僅か19ヶ所しかない最高評価の「オール5」に認定されている素晴らしい名湯です。
そのような歴史と名湯を有する旧温泉津町ですが、少子高齢化が進み、平成23年には4つの小学校が統合され、平成26年には中学校も隣の旧仁摩町と一緒になりました。現在、旧温泉津町内に残る小学校はたった1校。ですが、この小学校も廃校の危機に直面しています。私を含め、多くの町の人たちが母校を失い、故郷が消えていく寂しさを感じています。
なぜこのような事が起こるのかと突き詰めれば、現代社会の資本主義そのもの「効率至上主義」により、人口が都市などに集中し、温泉津町だけでなく石見地域全体が過疎高齢化したことが一因にあります。
若い人たちが町を離れることで少子化が進み、年配の方だけの世帯が増え、その結果、集落としての活動が難しくなり、このままではさらに人が減り、村や農地が荒れてしまう未来が近づいています。
何か大きな変化を起こさなければ、それが現実になってしまうでしょう。
過疎地域の文化的な可能性!
そんな中、私たちは「芸術の力」に希望を見いだしています。
歴史ある温泉津町で総合芸術祭を開き、様々な芸術家を呼んで地域の特徴を活かした作品を作る。これは難しい挑戦ですが、きっと面白いことが生まれると信じています。
「芸術による町おこし」は、地域の文化や魅力を活かし、アートを通じて町を活性化する取り組みです。
歴史的観光資源が豊富な温泉津で独自の芸術イベントやアート作品の展示をすることによって、多くのメリットが期待できます。
1. 地域の魅力の再発見と発信
芸術を通して地域独自の歴史や文化を見つめ直し、それを外部に発信するきっかけとなります。
地域に住む人々が、自分の町の良さや特別な特徴を再認識し、誇りを持つことができます。
2. 観光客の誘致と経済効果
アートイベントやフェスティバルを開催することで、他地域や海外からの観光客が増え、宿泊、飲食、交通などの経済活動が活発化します。
観光客が増えることで、地域の経済が活性化し、新たなビジネスの機会も生まれやすくなります。
3. 若者の興味を引き、移住促進につながる
芸術に興味のある若者やクリエイターにとって魅力的な地域となり、移住や定住のきっかけになることがあります。「アートに関わる仕事ができる町」というイメージが定着すれば、若い世代が集まり、地域の活力を維持する手助けになります。
4. 地域コミュニティの活性化
アートイベントを通じて、地域の人々が一緒に活動する機会が増え、世代を超えた交流やコミュニティの一体感が生まれます。イベントの運営や企画に参加することで、住民が積極的に町づくりに関わるようになり、地域の連帯感が高まります。
5. 廃墟や空き家の活用
空き家や空き地などをアート作品の展示やアーティストの活動拠点として利用することで、地域の課題である空き家問題を解決する一助となります。古民家や歴史的建物を活用することで、地域の風景や歴史が生かされた「アートの町」としての個性が際立ちます。
6. 地域のイメージ向上
地域の芸術活動やイベントがメディアで取り上げられると、全国的にも注目され、地域のイメージが向上します。町が「アートの町」として知られることで、観光客や移住希望者にとって「訪れてみたい、住んでみたい」と思える場所になります。
7. 住民の心身の豊かさの向上
アートは人々の心を豊かにし、普段の生活に新しい刺激を与えます。住民が芸術を身近に感じられる環境は、心の癒しや生きがいを提供します。特に子どもたちにとっては、アートを通じて感性や創造力が育まれる貴重な場となります。
芸術による町おこしは、経済的な効果だけでなく、住民の生活の質や地域の一体感を高める大きなメリットがあります。これにより、町がより魅力的で住みやすく、訪れたくなる場所へと変わっていくことを、私たちイワミアーツプロジェクト実行委員会は望んでいます。
芸術には人の考え方や視点を揺さぶる力があります。
「あの人にはこんな一面があったんだ!」と驚いたり、「普通じゃない」と思っていたものが実は素晴らしい才能だったりすることがあります。アートは、新しい発見を私たちに教えてくれるのです。
これは過疎地についても言えることで、私たち実行委員の生まれ故郷である石見地域も、ほとんどの町が過疎地と呼ばれていますが、歴史的にも芸術的にもたいへん素晴らしいところ、面白いところがたくさんあります。 だから、経済的に発展している都市などからみると、過疎地域だと一括りにされている場所にこそ、たくさんの文化的な可能性があるということを、このプロジェクトを繰り返し開催することによって地域内外へ私達アーティストが発信し、それによって、観客の人々が新たな角度から地域の魅力を発見する手助けになることを願っています。
その発見こそが、地域全体を元気にする足掛かりとなると信じています。
■ 第1回(2020年1月)
演劇公演温泉津温泉街にある築150年以上の古民家で、演劇公演!
明治時代に建てられた古民家ゲストハウスにご協力いただき、劇団晴天「共演者」昼夜公演を行い、述べ105名の方にご覧頂きました!真冬にも関わらず、お客様の熱気に会場が包まれておりました。
■ 第2回(2021年11月)
体験型アート展 & 演劇ワークショップ
Ponboksの遊べる体験型アート展「石ころ花の発見」
不思議な体験を生み出すクリエイター・Ponboks(ポンボックス)による「体験型アート」の遊べる作品展を開催。地域の財産である旧小学校の校舎を、体験型アートの舞台にすることで有効活用し、地域住民にも馴染みやすく、アートが身近で心温まるものになるよう企画しました。体験型アートは、プログラミングやプロジェクター映像、センサー機材などのデジタル技術によって構成され、鑑賞者が介入することにより、その世界観や驚きに感覚的に触れることのできる形式の作品です。石見の伝統芸能「石見神楽」で実際に使われる神楽面にプロジェクションマッピングで絵付けを行う「ハッケンペイント」など、全4作品の体験型展示を行い、老若男女220名ほどの方にご来場いただきました。4日間の会期中、毎日来場するお子さんもいるなど、夢中になって楽しむ様子がとても印象的でした。
温泉津温泉街にて『共演者』の公演を行った「劇団晴天」のメンバーが、どんな方でも参加できる演劇ワークショップを開催しました。
脚本作りや、朗読、ダンスなど、5つの講座を開講し、日々の生活と演劇をつなげる楽しい時間をつくれるよう企画しました。
◼︎第3回(2022年11月)
現代美術展&演劇が生活につながるワークショップ
現代美術作家【葛本康彰】氏による現代美術作品展示をワークショップで制作した参加者の作品とコラボレーションする形で行いました。石見地域の海岸に流れ着いた漂流物を使用したアート作品を展示しました。
この他、前回人気だった演劇ワークショップも再び実施!
◼︎第4回(2023年6月)
大田市内の全小中学校合同、演劇鑑賞会をプロデュース
文化庁主催 子供育成推進事業 文化施設活用事業のプロディースを行い、約1000人の児童生徒に演劇を鑑賞してもらいました。
この他、2024年度中にもすでにワークショップや講座を多数開催!
(ミュージカル講座の様子)
【今回の実施内容】
講談
開催期間 2025年2月8日〜9日
会場 西楽寺
講談師 神田松麻呂による講談のワークショップを開催します!
併せて講談の公演も行います!
『神田松麻呂』
1991年 東京生まれ。
俳優を目指し、劇場のスタッフ経験もある異色の経歴をもつ。
2018年 三代目神田松鯉に入門。
2022年9月 落語芸術協会のニツ目に昇進。
2023年より、高座のみならず劇作家・演出家・映画監督など異ジャンルで活躍す
るゲストとのアフタートークも楽しめる構成で展開する「maroシアター」を開催し、講談の普及にも取り組んでいる。
多くの人々にとって「明日への糧」となるような高座を目指して数多くの寄席や講談会で研鎖を積む、将来を嘱望される若手講談師である。
音楽
開催期間 2025年2月7日〜2月9日
会場 温泉津窓 湯里まちづくりセンター
打楽器奏者のジャアン谷口氏にをゲストに迎え、地元ミュージシャンと合同コンサート&ワークショプも開催します。
『ジャイアン谷口』
岡山県出身の打楽器奏者。中学校で吹奏楽部の打楽器パートに入ったことが音楽のはじまり。
その後、仙波清彦と出逢い、アシスタントをやりながら様々な音楽、また邦楽囃子も学ぶ。
その他、コンガやジャンベなどラテン楽器を石川雅康に師事。
現在は『仙波清彦とカルガモーズ』、『お囃子プロジェクト』を主にライブ活動などを行っている。その他、舞台音楽としては『もとの黙阿弥』(2015)、『鬼とゆうれいの朗読狂想曲』(2019)、『YUKUE -みつばち-』(2021)などに、テレビ出演としては Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』のMV、BSフジ『HIT SONG MAKERS~栄光のJ-POP伝説~』青山純追悼スペシャル などに出演。
演劇3団体合同公演&ワークショップ
開催期間 2024年2月14日〜16日
会場 ゲストハウス「ふくや」 湯里まちづくりセンター
地元の劇団である、劇団8chとジュニアミュージカル風花、そして「ハナコキカク」の合同公演を実施します。演劇ワークショップも複数開催!
『白石花子(ハナコキカク代表)』
1990年東京都生まれ。桐朋学園芸術短期大学演劇専攻 卒業。大学在学時より、さいたまネクストシアターに所属。退団後、劇団民藝での5年間の俳優活動を経て、2020年劇団晴天所属。劇団晴天所属後、俳優・脚本編集としての活動を主に行う傍ら、演出助手や制作など様々な形で小劇場から商業演劇まで幅広いジャンルの演劇に携わってきた。
<主な出演作>
『わたしを離さないで』 さいたま芸術劇場 演出:蜷川幸雄
『ゾーヤペーリツのアパート』 東京芸術劇場 演出:黒澤世莉(時間堂)
『渇いた胸の音』 サンモールスタジオ 演出:大西弘記 (TOKYO ハンバーグ)
『KUDAN』座高円寺2 演出:大西弘記(TOKYO ハンバーグ)
『負傷者 16 人』 演出:西部守(劇団民藝)
『暗転セクロス』新宿村Live,大阪インディペンデントシアター 演出:岡本貴也
映画『初仕事』 監督:小山駿助
他
『劇団8ch』
2017年5月に島根県浜田市にて演劇での地域活性化を目標に活動を開始する。
2022年第3回しまね演劇コンクールにて演出賞を受賞。
コロナ禍では映像作品を中心に全国CTVにて約65万世帯に放送するなど活動の幅を広げている。
滞在制作
(一社)Honey &Cottonによる地元住民滞在制作兼ワークショップ
開催期間 2025年2月11日〜16日
会場 温泉津窓 ゲストハウス「ふくや」
地元住民と共にオリジナル作品を作り上げます。
この公演に出演してくださる地元出演者も募集中です。
『Honey & Cotton』
Honey& Cottonのアトリエを拠点に、國本紗季と平垣温人を中心として「水月の坂ガレージ」の名前で創作活動を行ない、俳優の他、ライブペイント、音楽 といった演劇に限らないアーティストとの共同作業で、Live性の高い作品を作っている。
Honey & Cottonでは、新たなコミュニケーションや人間関係が生まれる機会を作るため、アトリエでの公演の際には上演後来場者を交えての団欒会を行ったり、農イベントと上演を組み合わせるなど、通常の作品の上演・観劇のみに留まらない試みをしている。
2024年1月から3月下旬まで、軽バンで関東から九州を旅して各地で農や芸術の活動を行う人と交流する「種まくキャラバンマーケット~語り売り放浪編~」を敢行。各地のアーティ ストと共同制作なども行った。
今回は俳優の石川雄二、即興音楽家の上野賢治(フルート他)、中村真(ピアノ)と共に、即興表現を取り入れた上演を行う。またワークショップでは地元住民と共に地元にあるものを使用して今回の上演の為の舞台美術を製作。今回上演する「幻燈機ハムレット」は、温泉津の街とのコラボレーション作品ともなる。
シンポジウム〜芸術で過疎化を止める方法(仮)〜
会場 湯里まちづくりセンター
代表竹内大樹、他ゲストを迎えて、住民参加型のシンポジウムを開催します。
温泉津温泉街飲食店スタンプラリー
温泉津温泉街にある飲食店を巡るスタンプラリーを開催します!
スタンプラリーの用紙は、本イベントチラシに付属しています。
1スタンプごとに、観劇料金が100円割引となり「最大1000円」割引されます!
(当日、受付でご提示ください。チラシ一枚につき1名のみ利用可能。)
この機会に是非、温泉津温泉街の飲食店もご堪能ください。
【後援(2024年11月現在)】
島根県
島根県教育委員会
大田市
大田市教育委員会
温泉津温泉旅館組合
石見銀山テレビ放送株式会社
山陰中央新報社
日本海テレビ
BSS山陰放送
TSKさんいん中央テレビ
(順不同)
◆ 資金の使い道・実施スケジュール
CAMPFIRE手数料17%(決済手数料含む)約144,500円、リターン品代約20万円を差し引いた 【505,500円】を、以下の内訳で使用させて頂きます。
舞台稽古の稽古場レンタル費
ゲスト講師の開催期間中の食費を含む滞在費
会場入場者全体の保険料
会場設営費(機材購入含む)
各地方から温泉津までの交通費
その他の経費に充てさせていただきます。
※感染症の感染拡大や悪天候による、各ワークショップや公演内容が変更になった場合も、ご返金のご対応はできません。来年度以降の運営費に補填させていただきます。ご了承くださいませ。
◆ おわりに
いつも暖かく応援していただき、誠にありがとうございます!
2020年から始まった「IWAMI ARTS PROJECT」も5年目に入りました!
昨年は文化庁主催事業にも採択され、大田市内の全児童生徒に向けて演劇鑑賞会を開催することもできました。これも一重に、皆様の応援のおかげです。
そして、今年度は2年ぶりに再びクラウドファンディングに挑戦いたします。
今回はより多くの方々に芸術を届けるため、初めてとなる2週にわたっての開催!もちろん、それに伴い経費も通常より倍以上かかる計画となりました。
それでも入場料などは抑え、ワークショップに関しては参加費を無料にする予定です。
観劇料金も30歳までは、子供と同じで通常の「半額料金」とします。
芸術に触れる機会を増やし、入場料金等の敷居を下げて、芸術によるまちづくり、過疎地域の魅力の再発見と創造を目的として、実行委員一同「非営利」で今年も頑張っていく所存です。
イワミアーツプロジェクトは【石見地域を中心とした大きな総合芸術祭を開催すること】を目標に、一歩一歩、歩み続けます。
皆様の暖かいご支援ご協力のほど、よろしくお願い致します!
<プロジェクトについて>
このプロジェクトは県外在住のアーティストと地元住民とで編成される実行委員会(IWAMI ARTS PROJECT実行委員会)で運営を行います。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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プロジェクトページの中で使用している画像、動画は全て作者、撮影者の許可を得て掲示しております。本プロジェクトページ内の写真、動画、文の許可の無い転載は、ご遠慮ください。
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■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名、代表者指名、事業者の所在地、事業者の電話番号は、請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
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●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
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