はじめに
これまで2回実施しましたクラウドファンディング「大切な通学の足、養老鉄道を応援したい」では、多くの方の御協力を頂き、「養老鉄道絵画展」を無事実施することができました。
前回より、(岐阜県の)揖斐川町から池田町にも応募用紙を配布し、より多くの子どもたちが参加できるよう。
今後も安定して活動できるよう引き続きご支援よろしくお願いします。
プロジェクトが目指すもの
地方鉄道の維持と、沿線地域の活性化は、車の両輪です。
沿線の子どもたちが、自分たちの住むまちや、養老鉄道への思いを発信する「養老鉄道絵画展」を今後も継続させるため、沿線の皆様、この地域にゆかりのある方、鉄道ファンの方、活動にご賛同いただける方たちで応援する仕組みを作りたい。
揖斐川町には、養老鉄道の他に、岐阜市の路面電車とつながる名鉄揖斐線がありました。名鉄揖斐線は沿線に学校がたくさんあり、多くの高校生が通学に使っていました。
名鉄揖斐線は、乗客の減少、路面電車区間の交通渋滞などから、2005年に全線が廃止になりました。廃止前には、住民などによる存続活動が行われましたがその声は届きませんでした。
廃止になった後、「子どもたちが通学できる学校が変わってしまった」との声をよく聞きました。学校に通いにくい地域は若い家族が住みにくくなります。人が少ない地域はますます不便に、悪循環が止まりません。
揖斐・谷汲線車両 旧名鉄谷汲駅
路面電車車両 JR岐阜駅前
今回、活動の場となる養老鉄道では2015年に廃止問題が浮上し、住民などによる存続運動が行われました。活動の甲斐あって廃止は免れたものの、将来の不安がなくなったわけではありません。
5年先、10年先の主な通学利用者は、今の小学生や未就学児。高校生、大学生になっても通学に困らないようと、2017年に「養老鉄道絵画展」を企画し現在に至ります。
揖斐駅の朝 大垣駅につく頃には満員になります
揖斐駅の朝 高校生の送迎の車で混雑
揖斐駅と近隣の高校などを結ぶコミュニティーバス(近鉄バスは廃止になりました)
これまでの活動
養老鉄道絵画展は、2017年(12月)に揖斐川町内の揖斐小学校の1年生、37人の絵の展示からスタートしました。小さなスタートでしたが通学の足がなくなると困るという思いから地域の方には大変ご協力いただきました。
2回目は、揖斐川町の清水小学校、坂内小中学校の1年生も加わりました。第3回からは、揖斐川町内の全小学校、池田町の養基小学校の全小学生を対象に自由に応募頂くように対象を広げ、多くの小学生にご協力頂くようになりました。また、多くの事務作業を地域の高校生にボランティアとしてご協力いただきました。
第6回(2023年3月)では、養老鉄道絵画展に合わせ、クラウドファンディングを実施いたしました。沿線をはじめ、全国のみなさまから多くの御協力をいただき、継続できる活動の足がかりができました。
第7回(2024年3月)では、これまでの揖斐川町に加え、池田町全域の子どもたちにも応募用紙を配布し、多くの子どもたちの参加するイベントになりました。
第1回 養老鉄道絵画展
揖斐小学校1年生37人の絵を展示しました。
第3回 養老鉄道絵画展
はがきサイズに変更し多くの子どもたちの絵を展示
地域の高校生とポスタ-作成作業
第6回 養老鉄道絵画展
コロナ禍のなか地域の高校生(養老鉄道応援団)とポスター作成作業再開
第7回 養老鉄道絵画展
揖斐川町・池田町の子どもたちの絵を展示
前回に引き続き養老鉄道応援団に協力いただきポスター作成
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトは、沿線の皆様、この地域にゆかりのある方、鉄道ファンの方、活動にご賛同いただける方のご支援で、沿線の子どもたちが養老鉄道の中吊り広告を通して情報発信する仕組みを作ります。
・養老鉄道の直接支援
クラウドファンディングの収益で硬券切符などの養老鉄道グッズを購入し、支援者や、参加した子どもたちに配布することにより養老鉄道の売上に貢献します。
・活動の拡散
クラウドファンディングの強みを生かし、地域の方だけでなく、別の地域に住む出身者、鉄道ファンなどゆかりのある方にご協力頂けるようにします。
・様々な支援の形
また、養老鉄道グッズのほか、地域の方から提供頂く物品をリターンとして設定し、地域の方が様々な形で協力できるようにいたしました。
・活動の継続
クラウドファンディングを通して、「養老鉄道絵画展」を継続的に実施できるようにしていきたいと考えています。
実施スケジュール
11月上 子どもたちへの絵の応募開始(揖斐川町、池田町小学校へのチラシ配布)
12月中 絵の応募締め切り
1月中 クラウドファンディング終了
3月中 養老鉄道絵画展開催
ご支援の使い道
・養老鉄道の支援
お礼の品(養老鉄道グッズなど)
養老鉄道の中吊り広告掲載費
・御支援者様へのお礼の品
・養老鉄道絵画展経費
など
最後に
ローカル線が廃止になって困るのは、地方の住民、子どもたちです。しかし、地方から都会へ人口集中し地方の声は弱くなるばかりです。地域の人だけで活動していても規模は大きくなりません。
今回クラウドファンディングを企画したのは、揖斐川町、池田町、西濃地方に縁がある、かつて養老鉄道にお世話になった多くの方に呼びかけて応援して頂きたいという思いからです。
「昔、養老鉄道で通学してお世話になった。今は養老鉄道に乗る機会はないけれど、何か応援したい。」そんな気持ちを切符や地域の商品を購入することにより支援して頂きたいと思います。
まずは今住んでいる方、そして地域にゆかりのある方へと支援の輪を徐々に広げるようお願いいたします。
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