自己紹介
こんにちは。グリーンハウスフォーオール代表のヨシです。2020年から、中東のレバノンの内陸部ベカー県にあ
る「グリーンハウス学校」で子どもたちに教育支援を続けてきました。今、レバノンは激しい戦下にあります。空爆によって、既に2500人以上の人々が命を落とし、その多くが子どもや女性、お年寄りです。攻撃は、レバノン南部や首都ベイルート、北部にまで及び、1万人以上の方が負傷され、多くの方が行方不明のままです。
レバノンの人口580万人のうち、5人に1人が公園や学校、知り合いの家などに避難しています。住み慣れた家を離れて、命からがら逃げてきたため、食べる物も着るものもない中、暮らしているのです。ベカー県にも、3万人以上の人々が避難してきました。
私たちの村の公園にも、避難所に入りきれない家族が野宿しています。これらの避難民の方々に、食糧品や毛布、防寒着、衛生用品、ベビーミルク、薬などを配布し続けています。ベカー県は盆地で冷え込みやすく、朝晩は既に氷点下です。そんな中、サンダルや裸足の子どもたちも大勢いるので、靴の配付も始めました。一人ずつ、ていねいにお話しを聞きながら、手渡しで渡します。
ベカー県でも爆撃の音を聞かない日はもうありません。私たちの学校も、他の全ての公立学校も避難所に使うために、閉鎖になりました。子どもたちは、学校に行くことができないのです。キャンプを訪ねると、学校はいつ開くの?と子らは毎回聞いてきます。勉強したいと言います。また、爆撃の音に怯えて寝られないとも聞きます。大人でも恐ろしく感じる激しい爆発音を聞きながら、小さな子どもたちは不安でおびえる日々を過ごしているのです。そんな子どもたちの心を少しでもほぐしてあげたい、そんな気持ちで子どものためのキッズ・アクティビティも始めました。
「グリーンハウス学校」に以前関わってくれた方々がボランティアでキッズ・アクティビティを手伝ってくれるようになりました。戦火に身も心も硬直している子らの心身を少しでも解せないかと、アイデアを出し合ってくれる彼女/彼らには頭が下がる思いです。子どもたちが輪になって集まり、絵を描いたり、歌を歌ったり、勉強したりします。キッズ・アクティビティでは、私たちが農園で作ったドライフルーツ、りんご、胡桃、プラム、ピーナッツなどを詰め合わせた「おやつセット」を作って、毎回、約90人の子どもたちに配っています。
このプロジェクトで実現したいこと
避難してきた人たちが自分の家に帰れる時まで、必要な支援を届けたい。しかし、2019年から世界で最も深刻な経済危機にあるとも言われているレバノンでは、物価の値上がりが激しく、戦争が始まってからさらに物価が値上がりしました。120万人が避難しているといわれる現状、特に毛布やマットレスなど寝具の価格は急騰しています。今、避難者に配布している食糧パッケージ(米やレンズ豆、パスタ、チーズ、オリーブオイル、パン)は、生活に最低限必要なものですが、それすらほとんどの方が買うことができません。私たちが畑で収穫したトマトやピーマン、ナス、唐辛子、りんご、プラムを配っていますが、収穫期が過ぎると、それらの野菜や果物も購入して渡すことになります。
圧倒的に資金が足りない。そんな中、日本の友人たちが、ぜひクラウドファンディングをして、レバノンの子どもたちとその家族をサポートしようと言ってくれました。資金が集まったら、食糧だけでなく、テントや赤ちゃんのおむつ、生理用品なども配付することができます。怪我している家族も多いため、衛生用品や感染症対策の薬も重要なのです。
プロジェクト立ち上げの背景
爆撃が始まってから私は、いつも通る大通りで、女性や子供が泣いているのを何度も見ます。家族や大切な人を失くされたのでしょう。その度に胸が締めつけられます。それは私の知るこの場所の日常ではありません。これ以上、人々に悲しい思いをしてほしくない。公園に野宿している人々もいます。話しかけると、「昨夜は夜露で毛布が全て濡れ、寒くて一睡も出来なかったよ。食べる物もない。こんなことなら爆撃されたとしても、自分の家に戻った方がよかった」と言うのでした。
ベカー県には至る所に難民キャンプがあるのですが、大家族のシリアの人々にとって、住まいであるテントは非常に狭いです。そんなところに避難してきた親戚を、時に2家族も受け入れています。自分の住環境が不十分でも、みんなで何とか助け合いたいのです。
「ほおっておけない。できることをしたい。少しでも笑顔になってほしい。」そんな思いから、私たちはプロジェクトを始めました。
現在の準備状況
ぼくらは、地域を回りながら、一人ひとりの話しに、ていねいに耳を傾けています。本当に必要なものを届け、傾聴することで必要な支援につなぎ、彼らをサポートしていくためです。
「グリーンハウス学校」の生徒たちの安否確認も続けています。難民キャンプを訪れると、見慣れない子どもに出会うこともしばしばです。話しを聞いてみると、爆撃の激しいレバノン南部やバールベックから逃げてきたと言うのです「グリーンハウス学校」の生徒の多くが、小さなテントの中に、他の場所から避難してきた親戚や知り合いを受け入れて、なんとか生活しているのです。着のみ着のままで逃げてきたレバノン人の大世帯もいます。ぼくらは、そんな人々が少しでも生活を続けていくことができるように、食糧パッケージ等を用意し、一家庭ずつ訪問しながら、配付を続けています。
リターンについて
プロジェクトが成功した場合には、皆様に、活動報告をお送りいたします。
スケジュール
12月9日 クラファン終了
12月10日 食糧パッケージ等の配布品の購入開始
12月20日 配付の開始
2025年1月30日 配付終了
<費用>
食糧パッケージ:2,500円/セット
野菜&果物セット:1,500円/セット
炊き出し(材料費):10,000円/回
毛布:2,000円/枚
おやつセット:3,000円/回
おむつ:4,000円/月
薬:30,000円/世帯
キッズ・アクティビティ講師謝礼:3,000円/人
最後に
子どもたちに、キッズ・アクティビティで、歌とゲームと勉強、どれが一番したいか、聞いてみました。全員の子どもが、一番、勉強したいと答えました。子どもたちは、本当に勉強がしたい、そして学校が好きなんだと思うと、熱い思いがこみ上げてきました。子どもたちが安心できるような場所を用意し、軽くストレッチをした後に、楽しいゲームをして、子どもたちの心をほぐしていきます。それからみんなの大好きな勉強をします。それから、時にはお絵かきをします。
キッズ・アクティビティには、全国から避難してきた子どもたちだけでなく、「グリーンハウス学校」に通っていた子どもたちも参加します。共に学びあっています。日に日に、互いに子どもたちは仲良くなってきています。
爆撃のために昼も夜も緊張を強いられている子どもたちが、ひとときだけ、笑顔になって子どもに戻って、勉強したり、遊んだりできる場所。それがぼくたちのキッズ・アクティビティです。課題を達成した子どもたちは、迎えにきたお父さんやお母さんに向かってにっこり。達成感を胸いっぱいに感じているのです。胸を覆うような惨状が続くレバノンで、少しでも、みなに笑顔になる時間を持ってほしい、安心してほしい、そんな思いで、ぼくらは活動を続けています。
レバノンの人たちは、本当に日本が大好きです。「日本は夢の国だ、いつか行ってみたい、住んでみたい、日本人は本当に素晴らしいと思う」と言います。アニメや漫画が大好きな子どもたちも大勢います。日本の方々にとって、レバノンは遠い国かもしれませんが、レバノンに住む人々にとって、日本は憧れと夢の国なのです。
そんな日本の皆さんからのあたたかいサポートが、この状況に耐えている人々が明日も生きていこうと思う勇気につながっていくのです。どうか、よろしくお願いいたします。本当にありがとうございます。
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