はじめに
はじめまして。
作家・劇作家・演出家の叶凪生と申します。
演劇業界が衰退していく中で「お金がなくても演劇をできる&観れる社会を作りたい」という想いを強くし、次世代に演劇をつなぐためのプロジェクト『名前のない星』を2024年1月1日に立ち上げました。
自分の掲げたビジョンを実現していくために、気軽に演劇を観れるようにする「入場料100円公演」や、若手演劇人が選考員を務める「次世代を担う作家を探すための戯曲賞」などを実施しています。
今回は、次世代を担う作家を探すための戯曲賞・「名前のない星」戯曲賞を継続していくための活動資金をご支援していただけないかと、クラウドファンディング第二弾に挑戦しています。
現在選考中の「第1回 名前のない星 戯曲賞」には、イチ作家がひとりで立ち上げた実績も権威もない戯曲賞にも関わらず「89作品」の応募がありました。
個人で新設した戯曲賞としては十分な応募作品数だと思っています。
しかし、戯曲賞にかかる費用は、すべて叶凪生個人の私費を持ち出して運営しています。そのため、第2回以降を開催できるかどうかは未知数です。
それでも、お金がなくても演劇をできる&観れる社会を作っていきたい!!
そんな活動を応援していただける方がいれば、ぜひ力添えしていただけると嬉しいです。
「名前のない星」戯曲賞とは?
2024年1月1日に「次世代に演劇をつないでいくための実験企画」という趣旨のもと「名前のない星」プロジェクトを作家・劇作家・演出家である叶凪生がひとりで立ち上げました。
そのプロジェクトの柱のひとつが「名前のない星」戯曲賞です。
「若手による若手のための権威なき戯曲賞」というコンセプトで、全国で活動する若手演劇人にひとりずつお声がけして、結果、8名の方々に選考委員としてご参加していただくことができました。
その8名の中で叶凪生に面識のある方はひとりもいません。
コロナ禍を経て社会は変わりました。もちろん、演劇も大きな転換点となりました。変わらざるを得ませんでした。
演劇は今、完全な斜陽産業となり、「観る人」も「やる人」もどんどん少なくなってきています。
どんな業界も新しい才能を求めています。
新しい価値観を持ったフレッシュな人材を求めています。
「賞」はそういった人材の発掘にとても適したものだと思っています。小説も漫画もここ十年で次々と新設の賞ができました。しかし、小説や漫画と違って戯曲の「賞」はまったく増えていません。むしろ減っています。
「若手」が「若手」を選ぶ賞というコンセプトは、本来の権威をつけるための「賞」とは真っ向から対立します。
しかし、僕は次世代を担う人材は次世代である若手の価値観によって発掘されるべきだと固く信じています。
それが新しい時代の「価値観」になると思っています。
「権威のない賞に何の意味があるのか」と、設立から批判えお受けておりましたが、結果として89作品の応募がありました。
これは新設の戯曲賞ではかなりいい成績であると言えます。
過去、新設された戯曲賞の応募数は30~50作です。もっとも有名であると思われる劇作家協会新人戯曲賞の最新の応募数は188作品。
個人で新設した戯曲賞としては十分な応募作品数だと思っています。
「とりあえず一度やってみよう」という気持ちからスタートしたこの戯曲賞なのですが、反応のよさから「第二回」の開催をしたいという思いが強くなってきました。
現在、この戯曲賞にかかる費用は全て叶凪生個人で出資しています。
スタートの資本金は準備していましたが、第二回を開催するとなると話は変わってきます。
そもそも、「戯曲賞」に営利的な金銭の授受が存在しません。お金は出ていくだけです。
だからこそ、皆様からのご支援が必要なのです。
【スケジュール】
2024年9月30日 作品受付終了
2024年12月1日 一次選考通過作品発表
2024年12月26日 二次選考通過作品発表2025年1月25日
最終選考会にて受賞作決定。
※最終選考会の様子はインターネットで無料公開いたします。
※クラウドファンディングで集めた支援金を賞金に充てることはありません。
※賞金は株式会社DOVA TRAVEL様よりご提供いただきます。
【ご報告】
前回挑戦したプロジェクト<「名前のない星」戯曲賞を実現し、成功させたい>にご支援いただいた皆様、本当にありがとうございました。
ご支援いただきました皆様全てにリターンの送付は済ませております。
また、集まった資金は宣伝費の一部に充てさせていただいたことを、ここにご報告いたします。
選考委員一覧
今回、参加してくれている選考委員8名を紹介いたします。
リターンについて
非営利な活動のため、リターンに関しましては基本的にお礼のメールのみになっております。
ご理解いただけますと幸いです。
3000円・5000円・10000円・50000円・100000円のコースを御用意しております。
10000円以上ご支援いただけた方はホームページにお名前を掲載いたします。
個人からではなく企業様からのご支援も歓迎しております。
<特別プラン>
【プランα】20名限定 ¥10000円
受賞者決定後の座談会(反省会)に参加できるプランです。
座談会はZOOMで行います。
参加者は叶凪生と選考委員(有志のみ)です。
時間は1時間ほどを予定しております。
支援者様の顔出し・発言は任意です。
【プランβ】1名限定 ¥50000円
受賞者にトロフィーを贈呈することができるプランです。
支援者様のお名前をトロフィーに刻印いたします。
※トロフィーを支援者様が選ぶことはできません。
※クリスタルトロフィーを贈呈する予定です。
※トロフィーの贈呈は郵送で行われます。
【代表・叶凪生とZOOMで話せる】リターン ¥10000
20名限定です!!
「名前のない星」プロジェクト代表・叶凪生とZOOMで話ができるリターンになります。
〇会話時間は1時間ほどを予定しています。
〇2025年1月~3月までの期間で支援者様と叶凪生で日程調節して決めます。
〇内容は何でもOKです(人生相談・小説添削なども可)。
※公序良俗に反する内容、極端にプライベートな質問はお断りいたします。
参考までに設立時にかかった費用をざっくりと記載しておきます
〇選考委員ギャランティ 約30万円
〇チラシ製作費(デザイン料・印刷費) 約10万円
〇メディア掲載料・宣伝費 約10万円
〇DM発送料(600通弱) 約5万円
〇その他雑費(交通費・お手伝いさん謝礼金等) 約5万円
合計 約60万円
資金の使い道
戯曲賞 1回の開催にかかる費用は「60~100万円」程度です(選考委員の人数・宣伝戦略によって多少増減があります)。
第1回の資金は私自身の私費で実施していますが、今回のクラウドファンディングで50万円を達成できれば第2回の開催に向けて準備を進めることができます。応援いただけると嬉しいです。
※ 第2回の開催を保証するわけではありません
※ 目標金額に達しなかった場合は、お金がなくても演劇をやれる&観れる社会を実現していくための活動費用として大事に使わせていただきます
最近ヒットしたアニメ「ルックバック」をご存じでしょうか。
そのアニメの中で漫画家を目指す少女・藤野は、不登校のクラスメイト京本に崇拝に近い感情を持たれます。
この関係性は創作活動の初期においてとても大切なものだと僕は思っています。
「何者でもない」誰かの才能を「何者でもない」誰かが全肯定する。
この崇高で気高い感情が、これからの時代、絶対に必要だと思ったし、そんな基準の賞がひとつぐらいあったっていいと思ったからです。
ベテランの大御所審査員に選んでもらうことも確かに価値があるのでしょう。
でも、そんな賞はいくらでもあるし、わざわざ僕が身銭を切って作る必要もない。
戯曲賞の設立についての想いはnoteに詳しく書いてあります。ご興味ある方はご参照ください。
「風の時代」に向けて新しい価値観を模索していく
時代が大きな転換期を迎えています。
これは演劇だけではなく全ての分野においていえると思います。
スピリチュアル系の話題で「風の時代」になったと言われており、この言葉を耳にした方も多いのではないでしょうか。
これはスピリチュアル的な側面だけではなく、経済学、社会学などの側面からも「風の時代」的な生き方がやってくることは予想されています。
詳しいことは専門書に譲りますが、要は「権威なき時代」「大企業から個人事業」へシフトしていくと予想されます。
インターネットの発達により、誰でも情報発信・物の売買ができるようになりました。
こういった現象が「有名ブランド」から「誰かの想いが詰まった品物」へのシフトを加速しています。
もちろん、大企業も有名ブランドも無くなることはないでしょう。ただ、これから二極化していくであろうことが予測できるという話です。そしてそれは商売だけでなく、エンターテイメントや芸術の分野にも及んでいくことでしょう。
こういった側面からも「権威なき戯曲賞」というものの存続に価値があると僕は思っています。
最後に
僕は高校中退したあと家出をし、住所不定・無保険で十年以上暮らしながら演劇を続けてきました。
そんな状態でも演劇をしたかった。
というか、演劇をするために家出をしたと言っても過言ではありません。
その後、作家に転身しますが、紆余曲折を経て、また演劇に戻ってきました。
そもそも作家になろうと思ったのも演劇をするための資金を稼ぐためです。
僕の人生は「演劇」を中心にまわっています。
金はありません。本当にありません。
もはや半世紀近くなる人生の中で一度も就職したことがなく、今でもアルバイトという身分です。
そんな人間が私財を投げうって始めたプロジェクトが「名前のない星」プロジェクトです。
「誰もが演劇に触れられる社会を目指して」
それは僕がずっと夢見ていることです。
どうかそれを実現するために力を貸して下さい。
「名前のない星」戯曲賞はそのための小さな一歩なのです。
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