自己紹介
■プロフィール
輪島塗の職人の血を受け継ぎ5世代目にあたります。
石川県輪島市で230年続く輪島塗の職人の家系に生まれ育ちました。
母は輪島塗の工程で研磨を専門とした研師、祖父は漆を塗り重ねる前のベースを作る下地師、
曽祖父は重箱や座卓等の木地を作る指物師、高祖父は塗師でした。
子供の頃は輪島塗の絵師を夢見ていましたが自分に自信がもてずに挫折。絵師の夢は断念し会社勤めを全うしました。それでも、歳を重ね輪島塗の現状を垣間見る度に「自分でも作品をつくり、故郷の役に立ちたい」という願望が徐々に強くなりました。15年前から職人の友達たちの協力を得て作品を作り、8年前から定期的に個展を開催してきました。私の担当は作品のデザイン、設計と作品全体の監修です。
■メディア掲載歴
2019年8月 テレビ東京【質問道場〜「貝」編】
2024年1月 めざましテレビ
2024年12月 東京ビッグサイトのイベントに出展
共同通信・読売新聞社、東京新聞など複数メディアに掲載
このプロジェクトで実現したいこと
■輪島塗を通して、能登半島復興の一助とする
能登半島地震から復興に向けて進んでいた中での豪雨災害の発生。
自宅や工房が被災し、ようやく仮設住宅に入居が叶ったものの、生産・販売拠点を失った職人たちは度重なる災害に心が折れかけています。また、現在金沢や富山方面から輪島に入るには道路がまだ震災前の水準に戻っておらず(至る所で迂回路があり)、輪島市内には宿泊施設も整備されていません。
その為、観光としてのご訪問はかなり先になると思われます。
そうした中、輪島塗の発信拠点を金沢に開設することで
日本の漆芸の頂点の一つである、輪島塗の技術の伝承・輪島の復興に向けて活動してまいります。
今回開設する店舗は、自作品以外にも他の作家が作る現代の作品と合わせて輪島が生んだ国宝級の作家が遺したビンテージ品も複数展示予定です。伝統工芸の真髄に触れられる場にもなります。
現代的アートとしての輪島塗の創造・伝統的な漆芸技術の保存・継承・発展の場と捉えています。
まさに温故知新。輪島塗が持つ魅力を内外に広く伝えるとともに、輪島塗を多方面から評価して頂けるよう新たな漆器の用途を提案し、微力ながら日本の伝統工芸の維持・継承に貢献できればと思います。
■エキゾチックな光を放つ、螺鈿を用いた魅力的な作品を創作
私どもは今までにはない螺鈿(貝)をデザインポイントとした
①国内はもとより海外にも通用するスタイリッシュなデザイン
②暮らしにも馴染む、美しいデザイン
を標榜し、作品を創造しています。
プロジェクト立ち上げの背景
■工房兼ギャラリーの被災状況【輪島市の重要建造物認定間近で震災が発生】
2年半前に、輪島市内の古民家を工房兼ギャラリーとしてリノベーション。
作品展示と合わせて輪島が生んだ国宝級の作家が遺したビンテージ品を離れに展示しました。
美術館に展示されるような非常に価値ある逸品を展示し、伝統的な輪島塗の美しさや素晴らしさを実感いただくことで「和の心」を感じ、暫し癒しのひと時を過ごしていただくよう考えていました。
輪島市の重要建造物に認定される審査を迎える2週間前に地震が発生。
2年かけて一つ一つリノベーションしてきたギャラリーは、震災で倒壊しガレキと化してしまいました。
※築100年の母屋は土煙を上げて一瞬にして倒壊しました。
母屋の1階、2階にあった工房、ギャラリーは押し潰されて作品や材料も下敷きになってしまいました。
※離れは倒壊は免れたものの建物全体が傾いてしまいました(9月に公費解体済みです)。
現在の準備状況
輪島では生活できる拠点がなくなり金沢市に避難。マンションの一室を借りて工房兼ミニギャラリーを開設しました。
今回のクラウドファンディングによって、
【金沢市内で店舗を開設したい】と思っております。
そのため、ご支援いただいた費用は、
店舗開設に必要な下記2点に使用させていただきたく存じます。
・店舗契約費:約250万円(賃貸契約に必要な敷金など)
・内外装費:約250万円(内外装工事・什器購入など)
目標の500万円を達成し、2025年6月のショップオープンを目指しております。
リターン・今後のスケジュールについて
■スケジュール
2025年2月末 クラウドファンディング終了
2025年3月 物件探し・賃貸契約締結
2025年4〜5月 改装・開設準備
2025年6月 店舗開設
2025年3〜7月 リターン発送
※ご注文状況・商品により、発送が遅延する可能性がございます。
最後に
■皆様へのお願い
輪島で倒壊した工房兼ギャラリーは公費による解体を9月に終えるも、
現在も電気、水道、ガスのインフラは復旧していません。輪島市は9月の豪雨災害で被災した仮設住宅の再生を第一優先に進めているため、業者が確保できない状況です。電気、水道、ガスが復旧するのは来年4月以降と言われています。一人の力ではどうにも出来ないことが多くあります。
そんな中でも「いつかギャラリーに行くのを楽しみにしています」と、
作品を待ってくださるお客様がいることこそ、私たちの原動力になっています。
何としても輪島塗・輪島の街を復活させたい。輪島塗に携わる関係者の共通の願いでもあります。
皆で助け合いながらこの難局を必ず乗り切って参ります。
「輪島塗は初めて」という方、漆器がお好きな方にもご満足いただける作品を制作しております。
輪島塗と輪島の未来のため、是非応援をお願い申し上げます。
どうか皆さまには御力添えを頂けますよう、御協力のほどよろしくお願い申し上げます。
細谷 忠兵衛(細谷 幸夫)
素敵なデザインで感動しました。 応援しています。