自己紹介
中小企業診断士(国家資格)の数少ない農業に詳しいコンサルタントとして活動しています。NPO法人農楽マッチ勉強会を立ち上げ農業活性化支援と農業関連セミナーを毎月開催(12年間)しています。コロナを契機に4年前に実家の山口県萩市にUターンし、大阪と2拠点で活動しています。3年前に大腸がんが見つかり、現在抗がん剤治療中です。
以下、ここまで至った経緯です。(長いので飛ばして頂いても構いません)
【失敗だらけのサラリーマン】
大学受験に失敗し、都会に出たかったこともあり、東京の専門学校に入学。卒業後20歳で東京のアパレル会社(婦人服)に就職。事業を伸ばすため既存社員5名に新卒9名が入社しました。入社しても先輩社員も多数の新人を世話する余裕が無く放置状態だったので、売れ残りの商品を鞄に詰めブティックに飛び込み営業を始めました。若い子が来るので可愛がれて、売れ筋商品などを教えて頂きました。営業のコツを覚え、売れ筋情報をもとに自社工場の合間に商品を作って販売するうちに面白くなり、その頃全国にチェーン店が広がる機会をとらえ、4年目には東京支店NO1の営業になっていました。
ところが、若気の至りで独立できるのではないかと思い、会社を退職してしまいました。2年間頑張りましたがうまくいかず、お世話になった元の会社の支店長(東京に単身赴任だったこともあり、ほぼ毎日食事に誘ってもらい大変お世話になってました)に連絡をとったところ、大阪本社の専務として移動されていました。色々話をするうちに、戻って来いとの事で大阪本社に勤務する事になりました。
大阪でも成績をあげ、最年少の課長になり部下の女性社員と社内結婚もして、順風漫歩と思われましたが海外製品の台頭(韓国製、その後中国製)により、会社の売上はジリ貧になっていきました。会社が赤字になりボーナスも支給されなくなり、家のローンを組んでいる中堅社員から退職が相次ぎ、さらに業績が落ち込んでいきました。その後、売上の起死回生のために東京で新規取り引きを始めた会社が倒産して6000万円の不渡りをくらいました。
当然、会社は連鎖倒産に至るのですが、私自身の仕事は順調だったので再建に尽力しました。60名あまりの従業員を8名にリストラし再出発をしました。その後5年間頑張りましたが、最後は社長とうまくゆかなくなり退社することになりました。
その後、転職活動を行うのですが、アパレルは冬の時代でもあり転職に半年かかりました。運よく、地元の運送会社の営業に採用される事になりました。
そこでも、持ち前のバイタリティでよい成績を出すことが出来る様になりました。4年目に、社長から傾いた営業所を立て直してくれとの依頼で出向する事になりました。
残念ながら、その営業所は事務方とドライバーの人間関係が崩れており、配達困難な先の荷物を置き去りにして、配車マンや所長(私)があわてて荷物を配達するといった状況で、立て直しできる状態ではありませんでした。結局、半年後に閉鎖することが決まり、私は本社に戻る事になりました。
本社に戻ると、営業所の閉鎖は私の責任になっており、肩身の狭い状態になりました。そんな中で、私の主力顧客の売上が下がっていきました。後で調べると、下請け運送会社と辞めた元部下が仕事を引き抜いていました。
ある日、その元部下から連絡があり顧客の仕事が維持できないので私の方でまた管理して欲しい。仕事を獲るために、無償でパレット(荷物の下に引く)を400万円分提供していたので、その分を下請け運送会社から運賃に上乗せして請求するので払って欲しいとの提案がありました。リスクがあるとはわかっていましたが、会社で肩身の狭い状況であせっていた私はその提案を受けいれました。
半年位して、社長と営業部長に呼び出され、いきなり懲戒解雇か弁償をするかと話を切り出されました。上乗せして支払っているパレット代と会社が利益を出すはずだった経費を含めて、35,287,147円を支払し自主退社するか懲戒解雇を受け入れるかとの事でした。後でわかった事ですが、運賃の支払いをしていた下請け運送会社社長が、私にバックマージンを払っているとうその告発を行い、社長と部長が信じての行いでした。私の退社後、下請け運送会社にその仕事全て奪われてしまい、策略にはまってしましました。
その後、別の物流会社に再就職することになるのですが、そこは中途採用の仕組みがなく、45歳で新卒の給料での採用になりました。
2回のサラリ―マン時代の失敗で、自身の不甲斐なさと、息子達(長男中学生、次男小学生)に対して親父の姿を見せるために、よりどころとなったのが中小企業診断士の資格取得でした。
お金もなかったので古本屋で参考書を買い、朝晩の勉強を始めました。毎日3~4時間の睡眠で、会社に行けば年下の上司から「仕事中に居眠りをするな」とよく怒られましたが、5年かかり資格を取得しました。
山本文則事務所HPはこちら
【NPO法人農楽マッチ勉強会立ち上げ】
無事、中小企業診断士の資格はとったのですが、努めていた会社では資格は活かせなく、他者と差別化するために(実家が農家だったこともあり)農業に詳しい診断士を目指しました。
農業に関する知見の習得と農家との人脈形成の為、農家を講師に招きセミナーを開催する事にしました。第1回は2013年2月11日に大阪市のセミナー会場で私が講師としてお話し26名の参加を得ました。その頃、農家が一般の方の前でお話をする場は無く(今ではテレビ等で農家の紹介は多いですが)、徐々に参加者が増え多い時は91名の参加を得ました。活動をさらに活発化するため、参加者に声をかけNPO法人農楽マッチ勉強会として組織化しました。
ところが、NPOからの収入は無いのですが、勤めていた会社の副業規定に違反すると退職勧告を受けました。準備のないままの退職だったので、1~2年間は食べるのに大変苦労しました。早朝にヤマト運輸でバイトしながら、活動を行ってました。
【オンライン活動の開始】
2020年3月から始まったコロナ禍により、定期的なセミナーやマルシェなどの活動ができなくなりました。知人から作家のプロデューサーの山本時嗣(やまもとときおみ)さんを紹介され、「えん農フェス」というイベントを立ち上げ、作家と農家の対談ライブの配信を始めました。今年で4年目になり、YouTubeにアップしているライブも60以上になり、多いものでは5万アクセスを超えるものも出てきました。
えん農フェス2024年
【Uターンと発癌】
コロナによる影響でオンラインでの仕事が可能になったことで、2021年12月に山口県萩市の実家にUターンしました。母親が一人で田畑を維持していたので手伝うためです。
半年経った頃お腹が痛い時があり病院で検査したところ、大腸癌(s状結腸癌)が見つかりました。萩市では病院施設が少ないので大阪で治療することにして大阪公立大学付属病院(大阪市阿倍野区)で手術することにしました。幸い、早期発見だったので手術は無事済みました。
ところが、手術後1年経過した時に背中が痛くなり検査したところ、癌が腹腔内に転移し尿道を圧迫しており、腎臓が腫れていたことが原因でした。現在は、腹腔内にある6個の癌細胞を消すために抗がん剤治療を続けています。
大腸癌は、日本人に一番多いがんで主に食生活が原因と言われています。振り返ると、夜は居酒屋、昼はコンビニ弁当の食事が多かったことが原因と考えました。それに対して、87歳の母親は自身の作ったお米と野菜と毎日の農作業で、病気したことがありません。歯医者のみ行っていますが、風も引かず、私がコロナにかかっていた時も一緒に居ましたが移りませんでした。改めて食生活の大事さを感じます。
プロジェクト立ち上げの背景
自身が大腸がんを患い腹部に転移したため抗がん剤治療を2年間継続中。3週間おきにある点滴の抗がん剤のあと2~3日は食欲が無く何も食べたくなくなるが、唯一カレーは食べる事ができる経験から、カレーについて調べると色々な効能があり、もっと知って頂く必要があると考えていました。経営コンサルタントの仕事でM&Aに係わる事が増え、たまたま大阪府豊中市でカレー店の譲渡の案件があり、これを機会に自身の為と同じく抗がん剤苦しんでいる方に向けてカレー屋を運営する事にしました。
カレーについて
そこでカレーについて、色々調べたところ体に大変良いことがわかりましたカレー粉には抗酸化物質として知られるクルクミンが含まれており、これが体に役立つことが広く知られています。また、インド人はがんにかかる確率がとても低いことがわかっています。
かん発症率(10万人当たり)インド94人、日本217人、アメリカ318人、中国174人(OECD 2012年より)
また、カレーライスにする事で、お米を食べる機会が増えます。玄米食も体にいいのですが、なかなか食べづらく、カレーライスにすると食べやすくなります。食生活が、欧米化し小麦や肉類を食べることが多くなっていますが、日本人の腸はお米に合う様に出来ていると聞きます。
2023年の日本のカレー市場規模は約1兆1,000億円と推定されています。なかでもレトルトカレーの伸びが顕著です。
2020年に新たに診断されたがんは945,055例(男性534,814例、女性410,238例)。一生のうちにがんと診断される確率は、男性62.1%(2人に1人)女性48.9%(2人に1人)にいたる予測がされています。食生活が欧米化し、手頃に食べる事ができる加工食品も増えました。改めて、食生活を見直す必要があると感じています。
売上計画
【店舗情報】
旧店舗名 カレー喫茶「レトロ」
新店舗名 がん患者のためのカレー屋さん【アイジョンカレー】
住所 大阪府豊中市岡町8-14(阪急宝塚線岡町駅東側岡町商店会中ほど)
席数 12席
https://tabelog.com/osaka/A2706/A270601/27128282/dtlmap/
店舗は12席と規模が小さいため、売り上げは期待できませんが、アンテナショップとしての運営を予定しています。がん患者の為にセミナーを行ったり、NPO法人農楽マッチ勉強会の食事会にも利用します。メインの売上は、ECサイトを立ち上げ、amazonや楽天も利用してネット通販を行い、全国の方々に届けます。
事業計画書です。補助金申請や融資の資料で、クライアントの事業計画を作成することが多いので、得意としています。事業計画の作成に課題を抱えている方は、ぜひリターンを利用ください。
このプロジェクトで実現したいこと
がん患者のみならず体質改善を行い方々に、食生活の改善と食に対する関心を高めてもらいたい。
食糧自給率が40%弱と低い日本では、食糧の輸入が主流になっていますが、長距離の輸送や長期間の保管に耐えるため、複数の薬剤が使用されています。その事により大腸がんのり患が増えていると、私は感じています。
お米を食べる事が少なくなった日本人に、カレーライスを通してお米の消費拡大に寄与したい。
たまたま、昨年度はお米不足が話題になりましたが、日本人の主食であるお米の生産が大変な事になっています。生産者の平均年齢が70歳近くで後継者がおらず、全国的に耕作放棄地が増えています。お米の消費量が少なくなっていることで、販売価格も安く利益が出にくいのも後継者難に拍車をかけています。
私もお米農家ですが、毎年近隣の農家がリタイヤし、その耕作放棄地がイノシシの通り道となり、私の田も荒らされ自宅の真横まで侵入する様になってきました。
現在の準備状況
カレー屋の事業譲渡を受け、カレーの専門家の内藤さんとレシピの開発中です。
1,スパイスの効いたしっかり味(辛口)
2,野菜やくだものでやさしい味(甘口)
小林店長との出会い
カレー店には魅力を感じていたのですが、自身の仕事と病気もあり、店に常勤することが出来ないのが、課題でした。譲渡をうけるお店の元店長と話をしたところ、快く引き受けてくれて、実現することができました。小林店長は、母親の介護をしながら店をきりもりしている、心やさしい店長です。
リターンについて
NPO法人農楽マッチ勉強会の理事(株)ブレインワークスさんのグループ企業であるカナリア出版から下記の本が出版されます。NPO法人農楽マッチ勉強会を紹介したページもあります。
この本に、私のサインを付け(いらないかな?)リターン品に付け加えます。
ブレインワークスさんでは、農楽マッチ勉強会セミナーのアーカイブ(過去動画)をブレインナビオンで開示してもらっています。無料会員登録して、農楽マッチ勉強会で検索していただいたら視聴できます。
ブレインナビオン
スケジュール及び資金用途
2024年
11月末 カレーレシピの開発
12月中 レトルトカレーの製造
12月末 クラウドファンディング終了
2025年
1月上旬 クラフトコーラの開発
1月上旬 リターン品発送
3月中 店舗改装工事
4月上旬 改装OPEN
1,店舗改修工事 150万
店舗が古く、空調設備も弱いので、店舗改修工事を行う。
2,商標登録を行う 20万
第43類 飲食物(カレー)の提供 がん患者のためのカレー屋さん【アイジョンカレー】
第29類 レトルトカレー等加工品 アイジョンカレー
アイジョンは中国語から取りました。癌症(áizhèng)
3,クラフトコーラの開発及びデザイン費用 100万
カレーのみでなく、毎日飲める飲料の開発を行う。
集まった支援金は上記に使用する予定です。
最後に
農業支援を係わるなかで食品に関する関心が高まっていたところ、自身ががんを発症し食べ物の重要性を再認識しました。87歳の母親は、自身で作ったお米と野菜中心の食生活と農作業のおかけで、いままで病気をした事がありません。このプロジェクトを通じて、同じ悩みを抱えている方の食生活改善に寄与したいと考えています。
抗がん剤治療によって食事が取れないと心身が衰え、生活の質の低下や合併症のリスクにつながり、精神機能や社会力の低下につながる可能性があり、患者さんが美味しく食べれるカレーを提供します。
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