プロジェクト立ち上げの背景
オルタナティブスクール日本サマーヒル・アカデミー(運営主体:ARS株式会社)共同代表の大浦絢子です。
日本サマーヒル・アカデミーは、座間市を第1拠点として2024年春に設立した小・中学生を対象としたオルタナティブスクールです。
現在生徒数は、オルタナティブスクール在籍者は7名、カルチャー教室は10名弱です。
本校には、「言語能力がとても高い子」「物知りな子」、「目標に対して人一倍の集中力を発揮する子」、「突き抜けた負けず嫌いな子」、「バランス調整能力が非常に高い子」など、強い個性や得意を持つ小中学生が在籍しています。
ただこの個性は、日本ではまだまだ日の光を浴びにくいのが現状です。
そこで本校では、彼らが自分の個性や得意を社会の中でしっかり形にして仕事にもできるよう、自立した「生きる力」を養成するために「起業家教育」の活動を始めました。
これは、子どもが主役となり、イベントの企画をしたり小売りを行ったりする体験型のビジネスワークです。
基本的に子どもたち自身の発案をイベントとして企画から開催まで行ったり、お祭りに出店するブースを考えて当日の運営までを小中学生が行います。
指導者は、実現までの過程で、考えることや決めることを助言、チラシデザイン作成のためのソフトの操作方法を教えるなどのサポートを行います。
彼らは、本活動で、教科書に書かれた成果物の作成を、子ども向けに開発された教材で、きまった手順で行うのはなく、ゴールとなる成果目標を自分で考えるところからスタートし、大人がリアルに仕事で使うツールを用いて、本当に実現できる企画を検討します。
「職場見学」「職業体験」のその先にある、リアルな事業へのチャレンジができます。
イベント開催の実績等は、彼らの輝かしい1つの業績になりますし、大きな自信にもつながります。
過去に実施したプロジェクト
これまで、生徒たちが主役となり企画から開催まで実現した、あるいは現在進めているプロジェクトを紹介します。
小学6年生が企画し開催したゲーム対戦交流会
eスポーツが得意な小学6年生、スマブラの対戦会をやりたいと申し出がありました。
どういうイベントにしたいか、どういうルールにするか、対象者は?人数は?日時は?場所は?。イベント開催にあたって考えることを教え、順番に検討を進めました。
チラシもパソコンで自分でデザインし、完成したチラシは自分でポスティングまで行いました。
この取り組みは、在籍校の先生も高く評価してくださり、学校の授業で、作ったチラシが見本として紹介されました。
夏まつりでのブース出店
夏祭りのイベント企画にあたり、体験コーナーやブース出店を企画・経費計算・当日の店番まで行いました。具体的には以下のブースを企画しました。
・eスポーツ体験コーナー(ゲームの種類を考え、料金を考え、当日の店番をしました)
・スライムづくりコーダー(体験しやすいよう作り方の手順や容器を工夫、材料の配分は練習を重ねて調整しました。当日の店番もがんばりました。)
・レジン工作によるアクセサリーの小売り(手作りアクセサリーを持ち込み店頭販売。場所代も計算して店番もがんばりました。)
小学3年生・4年生が企画したドッチボール大会&ゲーム対戦会
過去に開催したイベントを参考に、小3・小4も取り組みをはじめました。ルールを考え、イベント名を考え、募集人数を考え、ターゲットを考え…ただいま少しずつチラシデザインを進めております。
来年1月開催予定(開場はたぶん町田)です!まずは公開をお待ちいただき、どうぞ実現までの奮闘ぶりを見守ってください。
小学5年生・6年生が協力して企画を進めたオンラインゲーム大会
これまでのイベントはすべて現地でオンサイトでの開催でしたが、より多くの方が参加できるようにと、初のオンライン大会開催に向けて準備中です。
オンライン大会の運営にあたっては、プロチームComfort Zone Gamingより助言をいただき、オンライン会議にて、開催に先立って検討することを教えてもらいました。
開催は2024年12月を予定しており、ただいま当日の運営の流れを確認しております。
オルタナティブスクール 日本サマーヒル・アカデミーは、
当校は、不登校の一時的な休息の居場所ではなく、選択できる学校外の教育機関と位置づけ、基礎学習に加え、探究的な学びを伸ばす教育体制も整えているオルタナティブスクールです。
「多様な個性をもつこどもたちの才をみつけて磨き抜き、スキルと自信をつけ、新しい時代をクリエイティブに楽しく生き抜ける最強人材に成長してほしい。」願いのもと、アカデミック教育や起業家教育を積極的に行っています。
また、基礎学習についてはベネッセコーポレーションと連携し、教育委員会や学校とのコミュニケーションを密に行い、本校に通っている生徒には、出席認定・評定評価をサポートしております。
おださが校は座間市相模が丘に位置し、神奈川県県央地域中心に(座間市・相模原市・海老名市・大和市・厚木市)通学されている生徒や問い合わせをいただいております。
自己紹介
大浦 絢子:共同代表/スクール運営・外部連携事業統括責任者
博士(人間科学)@疫学・予防医学・社会福祉学・老年学・教育学/(一社)学術・教育総合支援機構・副代表/文部科学省国立教育政策研究所フェロー/ARS(株)・代表取締役/(元)笹川スポーツ財団特別研究員/保育士。
学術支援事業を基軸に事業を展開してきましたが、高IQ・8歳の息子の不登校をきっかけに、“サマーヒル・スクール”の教育法を取り入れたオルタナティブスクール日本サマーヒル・アカデミーを設立しました。
不登校者数は全国で約35万人。特に最近の不登校のきっかけは「学校の勉強はわかるけれども授業がつまらない」、いわゆる平均よりもIQの高い子どものうきこぼれが多いことが、民間NPO法人の大規模調査で明らかになっています。
これまでのフリースクールの多くが、発達に悩みのあるお子さんを対象としていますが、本校では不得意がある子だけではなく“得意もとりこぼさない”教育、それに加え、不登校の子も学校に通っている子も利用ができるフリースクールを実現し、インクルーシブな教育、多様な学びの場の重要性を発信するとともに、本校の子ども達の才能を世界で活躍できるよう育てたいと考えております。
新井 庸太:共同代表/運動・スポーツ教育事業統括責任者
NHKテレビラジオ体操指導者/高等学校教員/(元)日本体育大学体操部コーチ/一般体操指導員。
自らの経験から習得した体操の新常識を全国に普及させる夢の第1歩として体操教室(ACE Gymnastics Studio)を開校しました。
日本サマーヒル・アカデミーでは、運動・スポーツ教育事業統括責任者として、本体操教室を常設の教室を位置づけ、私が運動指導を担当する形で、日常の生徒たちの体づくりのサポートをしております。具体的には、室内に自由に使用できる体操用具を設置したり室内外で取り組める運動遊びなどを、専門的な知識・技術を用いて提供しています。
日々の体づくりだけではなく、不登校のお子さんの中には、運動・スポーツの才能がある子もいます。学習面の「得意」だけでなく、運動・スポーツの「得意」も取りこぼさず見つけて伸ばし、自立的なスポーツ活動もサポートできればと思っております。
また、地域全体の運動・スポーツ事業の発展と健康づくりのための取り組みとして、キッズ・パパママ・シニアの方向けの体操イベントを定期的に開催し、各回100名以上のご参加をいただいております。
久保木 将志:カルチャー教室/レゴ+プログラミング教室 教室長
レゴ+プログラミング教室長/カラバコスタジオ代表
カラバコスタジオ本校は、町田市にある造形教室です。「手で考える」をモットーに、つくる中で得られた閃き、問題解決を通して詰め込み教育では身につかない能力開発を目指しているSTEAM教育実践教室です。
日本サマーヒル・アカデミーは、生徒の得意や苦手を受け入れ、個々の生徒の発達に合わせた教育を自由に選択できる体制を構築しています。この教育方針に共感し、日本サマーヒル・アカデミーのオープン教室としてレゴ+プログラミング教室を開講しました。
教室では、遊びながら鍛える創造的な思考力、空間認知能力、論理的思考力、集中力…これらを、個々の特性に合わせて適切に導きます。
マニュアルに基づいたレッスンが主流の他のレゴ教室とは異なり、個々の「つくりたい」に応じて、「手で考える」をモットーに、つくる中で得られた閃き、問題解決を通して詰め込み教育では身につかない能力開発を目指しています。
日本サマーヒル・アカデミーの生徒の中には、造形が得意な子やデザインが好きな子、4歳でモーターやギアパーツを駆使した制作を楽しむ子など、大人が驚く才能を見せてくれる子がいます。彼らがその得意を社会の中で発揮できる方法をたくさん教えてあげたいと思っております。
寄付をお願いしたい理由
これまで、本教育活動の資金は、日本サマーヒル・アカデミーが保有する備品や用具を使って、本校のスペースを無償で貸し出す等にて、できる範囲の小規模で進めてきました。しかし最近、本活動を通して、子どもたちの企画~実現までのノウハウの蓄積が進み、彼らの成長とともに、活動そのものも活発になってきました。同時に、彼らが手掛ける企画規模が活動開始当初よりもひとまわり大きくなってきました。
今後この活動は、より多くの方が集まれる広い会場で開催できるように。また、小売りに使用する材料や用具の費用、eスポーツ大会運営に使用できる専門のツール、活動用のゲーム機、コントローラー、チラシデザインソフト費など、あてられる費用が増えることで、実現できる企画規模をより広範にできればと考えております。
まだまだこれらの費用を自活して補填できる力は彼らにはありません。
この活動は、彼らが自力で自立した事業を成立させる力を養うための教育の機会であり、将来の可能性をたくさん持っている早い時期に、リアルな事業や活動に存分に挑戦させてあげたいと思っております。そのため、本プロジェクトを立ち上げ、本校の教育活動にご賛同いただける方に広くご寄付をお願いする運びとなりました。
本プロジェクトにおけるご寄付は、2025年1月からの活動より使わせていただきたいと思っております。
このプロジェクトで実現したいこと
本校で今後も継続的に行う起業家教育プロジェクトにおいて、子どもたちが企画する事業の規模を拡大するために必要な資金を助けていただきたいです。
これまで、彼らが開催したイベントは、定員あるいは来場者10名~30名程度、無料で使用できるスペースで、既存の備品のみ使用、有志の協力を得る形で最小限の運営をしてきました。活動にあてられる費用もなかったため、子どもたちは自身での経費計算を必要としないため、リアルな事業教育にはなりきれず、”体験学習”にとどまっていました。
しかし現在、彼らの運営企画力の上達ぶりから、100名以上の参加者・来場者を見越した事業開催が検討できるまでになりました。それに伴い、企画設計および当日の運営にあたる費用と、あわせて専門的な指導ができる講師の招聘が必須となりました。
引き続き彼らには、本活動を続けていただけるようにと考えており、特に、次回からはリアルな経費計算のもとで企画を考えてもらい、より規模の大きい事業を実現させてあげたいと思っております。また、この活動をとおして、多くのプロフェッショナルと小中学生のうちから関わりを持ち、目標になる大人と出会うこと、そして将来の事業開発にあたる重要なネットワークも増やしていただきたいなと思っております。
具体的には、子どもたちの以下の活動に対してご寄付をお願いしたいです。
①eスポーツイベントの企画~開催(月1回の頻度で企画進行(予定)~1年間)
チラシデザイン費(素材・ソフト使用料)、チラシ印刷費、広報費、会場の利用料、特別講師への謝礼、当日スタッフへの謝礼、プロジェクタ・スクリーン、キャプチャーボード、スピーカー、受付用文具、ネームホルダー、衛生用品
②小売り系事業の企画~開催(年間3回の開催(予定))
出店費、チラシデザイン費(素材・ソフト使用料)、チラシ印刷費、特別講師への謝礼、商品の材料費、テント、テーブル、看板、当日スタッフへの謝礼
③スポーツイベントの企画~開催(年間3回の開催(予定))
チラシデザイン費(素材・ソフト使用料)、チラシ印刷費、広報費、会場の利用料、特別講師への謝礼、当日スタッフへの謝礼、スポーツ保険加入費、救急用品
現在の準備状況
日本サマーヒル・アカデミーにおける起業家教育プロジェクトは、設立まもない時期にスタートしました。
過去の取り組みでは、一定程度の成果と大きな教育効果も感じております。
現在、12月の企画が1本、年明け1月の企画が2本、計3本が内部で進んでおります。1月以降の開催はまだ会場が決まっていないため、大きい会場を選択肢に置いてあげたいです。
毎月1本の頻度で、本校生徒やご希望いただいた外部のお子さんに、新しい企画に挑戦
リターンについて
①(お子さん向け)「起業家教育プロジェクト」のオンラインレッスン30分を提供します
本校の起業家教育プロジェクトは、本校生徒のみならず、小中学生中心に、どの子の活動もサポートをさせていただいております。お子さんに、お子さん主役の企画を考えさせたい、お店やオンラインでの販売にチャレンジさせたい、ご本人が希望されている場合ももちろん、ご希望の指導内容にあわせてご助言やフィールドのご提案などオンラインにて30分間のレッスンをサポートをさせていただきます。講師は、原則日本サマーヒル・アカデミー大浦が担当いたします。
②(お子さん向け)カルチャー教室へのご参加1回分を提供します
★レゴ+プログラミング教室、体操教室、グローバルキッズ英語教室、空手教室の中からお選びいただけます。教室の詳細は日本サマーヒル・アカデミー公式HPよりご確認ください。
③(大人の方向け)お名前掲載
イベント開催のチラシ・HP等の広報媒体に「サポーター」としてお名前を掲載させていただきます。 ・掲載方法:文字のみ ・支援時、必ず備考欄に掲載を希望されるお名前をご記入ください。
④(団体・法人様向け)お名前・法人名・ロゴの掲載
イベント開催のチラシ・HP等の広報媒体に「サポーター企業」としてお名前・法人名・ロゴを掲載させていただきます。
⑤(団体・法人様向け)お名前・法人名(文字のみ)の掲載
イベント開催のチラシ・HP等の広報媒体に「サポーター企業」としてお名前・法人名(文字のみ)を掲載させていただきます。
スケジュール
11月 寄付のお願い開始
12月 呼びかけ/1月の企画準備
12月下旬 クラウドファンディング終了/1月の企画調整/2月の企画開始
1月 リターンお渡し/1月の企画実施/2月の企画準備/3月の企画準備
2月 2月の企画実施/3月の企画準備
以降、月1回のイベント企画開始~実施を生徒と相談のうえ進めます。
最後に
この活動は、子どもたちの自主性を重んじ、決して大人が強制的に・あるいは誘導的に取り組みを促すことはしておりません。すべての企画が、子どもたちから自ら「やりたい!」と申し入れがありスタートしています。
1人目の企画から開催までを横で見ていた別の生徒は、「ぼくもやってみたい」と初めて挑戦をはじめ、チラシデザインを進めるためにパソコンを覚えたいと、タイピングを練習し始めた子がいて、ペアで話し合って進める企画は、お互いに相談しながら役割を決めて進める協調的な様子が見られ、過去開催の経験を積んだ生徒は自信を持ち、次の企画イメージが以前よりもスケールが大きいものになりました。
このように、本教育事業は、まだ開始からたった数か月しか経過しておりませんが、子どもたちの目を見張る教育効果を示しています。
全ては、子どもたちの「生きる力」を早期段階で身に着けていただき、それにより、「得意」「好き」を、社会の中で事業や活動として形にしていくスキルを身に着けていただけるよう。子どもたちが、自立した人生を自分自身で切り開いていただけるよう、挑戦できるリアルな学びの機会を作ってあげたいと思っております。
どうか皆様のサポートをよろしくお願いいたします。
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