『地域の情報と人をつなぐ場所』
はじめまして。「株式会社リバーシブル」と「NPO法人コラボキャンパス三河」の代表を務める浅井朋親と申します。
タウン誌「リバ!」は愛知県岡崎市の地元のみなさまに愛され続けて創刊から36年目を迎えました。編集室はその間に愛知県岡崎市の竜美丘、東岡崎駅前PENビル、シビコまちづくり研究所内と移り、現在のステージビルⅡの3階に至っています。そして2013年からは、NPO法人コラボキャンパス三河が設立され、隣り合わせで二つの法人が活動する事務所になりました。
株式会社リバーシブルが運営し、高校生・大学生が取材そて情報を更新する岡崎パンチで行ったまち歩きイベントの様子
(株式会社リバーシブルhttp://www.reversible.co.jp)
NPO法人コラボキャンパス三河が「愛知こどもの国地域協働事業実行委員会」と一緒に開催した「あいちマーブルタウン」国王演説。
(NPO法人コラボキャンパス三河http://cc-m.net)
株式会社リバーシブルとNPO法人コラボキャンパス三河が入るステージビルⅡ
『どんどん増え続けるインターンシップ』
実は、このビルでは多くの高校生や大学生の出入りが定期的にあり、たくさんの社会参画の場を創り出しているのです。
リバーシブルとコラボキャンパス三河、2つの法人を通じて本当にたくさんの高校生・大学生のインターン受入れを実現しています。これからも拠点化することでさらに多くの社会人との接点を生み出し、情報を通じて地域との関わりを促進したいと考えています。
岡崎商業高校から18回に渡りリバーシブルにインターンに来るという高校生達
特に近年では、株式会社リバーシブル内に、大学生が若年層に向けて情報を発信するウェブサイト「岡崎パンチ」が立ち上がり、今年から愛知産業大学と連携して「岡崎プロモーションプロジェクト」として映画製作を進行しています。NPO法人コラボキャンパス三河では、大学生実行委員会を発足し「若者会議」開催に向けて動き出しています。
(岡崎パンチウェブサイトhttp://okazaki-punch.link)
(岡崎プロモーションプロジェクトhttp://www.okazaki-mv.link)
リバーシブルの歴代インターンたち
岡崎パンチ編集会議では、インターン以外にも大学生編集スタッフが集まっている
NPO法人コラボキャンパス三河の若者会議インターン
『みんなが気軽に立ち寄れる、拠点のような空間にしたい』
もちろん現在の事務所でもたくさんの魅力的な企画が進行しているのですから、不足を感じているわけではないですが、悲しくも現在のリバーシブル編集室はお金がなかったことから和室にそのままデスクやホワイトボードを持ち込んだ、本当に煩雑とした空間です。
コラボキャンパス三河の忘年会。やはりもう少しきれいな場所にしたい。
「なんとかこの違和感のある空間から脱却し、もう少し気軽に立ち寄れるような場所にしたい。さらに拠点化していけるように、シェアオフィスとしてリノベーションしたい」と考えるようになりました。
シェアするのは個人のデザイナーやライター、カメラマン。はたまたキャリア支援をする事業者なら、同居することで、相乗効果が得られることは間違いないと思いました。しかし、依然お金はない。
『自分たちの手で作ってみたい!と名乗り出た2人の大学生』
そこに登場したのが愛知産業大学建築学科に在籍する森下亮君、中村達君の2人。「実際に自分たちの手で空間活用を考えて設計施工してみたい」と両者の思惑が見事に合致したのです。
リノベ・インターンの中村達(左)くんと森下亮(右)くん
インターンシップ生として、改装に取り組むならば、通常の施工よりも低予算で実現可能なことは間違いない。それでも大学生と編集者だけでは、誰が施工管理できるのかという問題が残りました。そこに現れた救世主が、同ビルの3階に同居する建築事務所「Salt'npepper Architects」の一級建築士、都築宏仁さん。「まあ、だいたい事務所にいますから呼んでください」なんとも心強いお返事。
学生に教えてくれている「Salt'npepper Architects」代表の都築宏二さん
『必ず実現したい。』
ここまできてやらなかったらもう本当はやりたくないんだろうと疑われてしまうほどに、人もタイミングも揃ってしまったのです。最後にそれでも資材購入するお金が足りない。でも、実現したい!そこで思いついたのがクラウドファンディングによる資金調達です。
▼資金の使い道
床や壁など、改装に必要な材料代 130万円
電気工事 10万円
現状のゴミや剥がした後の板などの廃棄に必要な費用 30万円
大学生インターンのお弁当と交通費 10万円
『 今回の計画に辿り着いた原点と、想い』
合理化=大型化が進み続ける現代社会では、小規模な事業者は減少し続け、それによって、日本全国にコンビニエンスストア、大手チェーンの飲食店・ドラッグストア、大型ショッピングセンターが立ち並び、同じ景色が広がるようになりました。同時にサラリーマン家庭は増加し続け、消防団や青年団など地域での活動はもはや維持が困難になり、そうした地域活動を中心とした地域のコミュニティは崩壊状態にあります。もはや自らのまちを好きになる理由が、無くなってきていると危惧しています。
人は人と関わることで、自らの存在を認識するように、家族やまち、国においても同様だと言えるのではないでしょうか。知らない人が住む、知らないまちは、もはや知らない国です。自分のまちを知ることは、そういった基礎的なアイデンティティーを育む上で、とても重要だと考えています。
また、そうした課題意識から各大学では、地域に関連した学科がどんどん増え続けています。同時に地域社会と接点を持ちたいと思う若者は増加傾向にあります。
▼最後に
今回のリノベーションを通じて、挑戦したい若者と事業者の両方をコーディネートし、情報と人と挑戦の場を多種多様に創出する拠点にすることで社会に寄与したいと考えています。よろしくお願いします!!
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