はじめに
はじめまして、TOIRO HOKKAIDOと申します。
この度はプロジェクトをご覧いただきましてありがとうございます。
私たちは北海道の魅力ある作品や商品を世界中に発信するSHOW CASEとして”ものづくりが創り出す人と人とのつながり”を軸に、北海道の魅力ある作品や製品を世界中に発信すること、
そして北海道のものづくりによって創り出される人と人とのつながりを次世代に繋げるために活動しています。
その活動のひとつとして「大切な人に〝北海道〟を贈る。」をコンセプトとしたギフトショップ「TOIRO THE GIFT(トイロ ザ ギフト)」を運営しています。

TOIRO THE GIFT(トイロ ザ ギフト)札幌PARCO店
今回のプロジェクトは、私たちの店舗でも人気が高いユニット作家「Mement(メメント)」の魅力をさまざまな方に広く知って、実際に体験していただきたく、発足いたしました。
陶芸家の原田聡美(はらだ さとみ)さんと墨絵師の杉𠮷貢(すぎよし みつぐ)さんのふたりからなる作家ユニット「Mement(メメント)」は「日々をアートに」をコンセプトとして結成されました。
『「アート」は特別なものでも難しいものでもなく、誰の日々の中にもあるもの。視点を変えて日常をアートにして楽しく美しく生きる。』という想いがこめられていて、それを体現するように、お二方はいつも全力で楽しみながら活動されています。

陶芸家の原田聡美さん(左)と墨絵師の杉𠮷貢さん(右)
陶芸家の原田さんは「NUIT(ニュイ)」という名前で活動されていまして、弊社の運営するギフトショップ「TOIRO THE GIFT」でも人気の作家さんです。
背筋が伸びるような佇まいの作品から、手で包み込みたくなる柔らかな雰囲気の作品まで幅広く作陶されています。
墨絵師の杉𠮷さんは、墨絵を中心に水彩画、鉛筆画、舞台美術や壁画、ライブパフォーマンスなど様々な分野で表現活動をされています。
脚本家倉本聰氏の依頼で「やすらぎの郷」や「屋根」の舞台美術としても携わっています
「TOIRO THE GIFT」では2023年8月に1回目のピックアップイベントを開催いたしました。

開催1回目のようす。彼岸花や雲、髑髏やユニコーン、ドラゴンなど、さまざまなモチーフが絵付けされています。

店頭で絵付けの実演をする杉𠮷さん。彼岸花の絵を描いていらっしゃいました。(写真右/完成イメージ)
アートの代表格とされる絵は飾っておくものだけではなく、日常に落とし込んで「使う」楽しみ方を体験していただきたいとの想いから、原田さんが作陶するうつわに杉𠮷さんが絵付けをして、ひとつひとつ作られています。

2024年12月も3回目の開催をいたしました。
きれいなお顔の猫から愛嬌のある猫まで全て表情が違います。
季節やコンセプトに沿って、作陶の技法と絵のタッチまで細かく話し合いながら作ることでどちらか一人では作れない世界観を生み出しています。
元々は北海道内の別々の場所を拠点として活動されており、往復約200キロかかる距離を作品を持ち運んで行き来されていました。「Mement(メメント)」としての活動の幅が広がり、移動が大変なことと工房が手狭になってきたこともありまして、新たな活動拠点兼住まいを探していました。
住まいとしての充実さと製作活動の場としての豊かさの両立が難しく、なかなか理想の物件に巡り会えずに何年も探し続けていたそうですが、2023年夏にようやく素敵な物件に巡り会いました。
道央エリアの由仁(ゆに)町にある住宅。周りの景色と敷地内にある馬小屋に魅了されて購入をご決断されたそうです。
敷地内にある馬小屋の外観。建物横には農耕馬3頭が出入りする扉が付いています。

中は2階建てで、なかなか広いです。

2階は床が一部空いています。元々は馬が食べるための牧草を蓄えていた場所でした。
昭和22年に建てられたこの馬小屋(築77年)を自分たちの手でアトリエ兼ギャラリーに生まれ変わらせて、今後「Mement(メメント)」の活動発信の場としていきます。
そしてご近所の方や活動を応援してくださる方々、旅のついでに立ち寄った方などとの、さまざまな交流を通して化学反応が生まれる場所にしたいと思い、2025年夏にオープンを目指しています。

ギャラリーとして個展開催のイメージスケッチ(描:杉𠮷さん)
この物件がある北海道夕張(ゆうばり)郡由仁(ゆに)町は、新千歳空港から車で約30分、札幌からは車で約1時間の場所に位置していて、札幌近郊からドライブで日帰り旅行をするのに人気のエリアです。
野球で話題の北広島(きたひろしま)市や栗山(くりやま)町の隣町でもあることから近年では移住者が多く、主要都市にほど近いながらも都会の喧噪から離れられるエリアとして注目されています。

最寄りの駅は古山(ふるさん)駅という無人駅です。新千歳空港から普通列車に乗り換えて45分揺られると、駅前にはどこまでも続く畑と道路が広がります。

古山駅 駅舎(Googleマップより抜粋)

古山駅近くの交差点(Googleマップより抜粋)
この道をまっすぐ進んだ先にMementのアトリエ兼ギャラリーがあります。
杉𠮷さんは由仁町のご出身でして、原田さんも地元は異なりますが祖父母が由仁町に暮らしていたりと、何かと由仁町にご縁があるお二人。(物件の売主さんも偶然、杉𠮷さんの遠縁のご親戚だったそうです!)
高い山が無く、畑の面積が多いこの土地ならではの見晴らしの良い風景に惹かれて、この場所で製作活動をしたいと根を下ろしました。

馬小屋を背にして見える風景。田畑が広がり、遠くの山から朝日が見えます。
2024年11月末に引っ越しをして、実際に由仁で暮らし始めているお二人。
「広い空を毎日見ていると素直になるねって。毎日違っていてそれぞれ美しくて、静けさが心地良くて音楽もかけない時間も増えています。環境が人を作るから、多分私たちは変化するし、そうして作品も進化していくのだろうな。」とワクワクとした気持ちを分け合っていただきました。
今後はこの場所が「Mement(メメント)」の新しい発信源となります。
由仁町での暮らしの中でまた新たな世界を広げて行くお二人。
陶芸や墨絵の枠組みから飛び出て、多種多様な表現方法に姿を変えて、チャレンジし続ける姿をお届けいたします。
そしてその作品たちを喜んで観てくれるお客様に出会っていけるような後押しになればと思い、このプロジェクトを立ち上げました。
集まった支援金は今後のお二人の活動費として使わせていただきます。

ユニット作家「Mement(メメント)」の作品や活動を知っていただくとともに、実際に体験していただき魅力を肌身で感じていただきたく、1回1組限定で特別な体験ができるクラウドファンディングオリジナル企画をご用意いたしました。
ワークショップは、これからアトリエ兼ギャラリーとして改装予定の馬小屋の中で開催いたします。
作品の生まれる場所つくられる過程を、体験を通して実際に肌身で感じていただけます。すべて初心者向けのワークショップですのでお気軽にご参加ください。
また、体験が終わったあとも周辺を散策したり風景を見ながらのんびりとお過ごしいただけます。

手びねりという手法を使い、器を形作っていくワークショップです。
自分の手だけを使って形作る陶芸作品なので、いまの自分の手の大きさや力加減によって、できあがりのサイズや雰囲気が変わり、一般的なろくろ引きとはまったく異なる陶芸体験です。
初心者向けの作り方なので不器用な方でも問題無くご参加いただけます!

過去の開催のようす
最初に完成形を思い描いてスケッチをして、そのスケッチを目指して形をつくりあげていくので、グループで参加される方でもひとりひとり違う形でお作りいただけます。

最初に理想の形を描きます。
今回はオリジナル企画として、普段開催するときより少し量が多めの400gの粘土をお一人でお使いいただけます!グループでご参加いただく際は、グループで2kgを分け合っていただきます。
1つの作品にするのも良し、2つに分けて小ぶりなうつわを2つつくることも良し。作りたいものをご自由にお選びいただけます。1つの作品ですと両手で包み込める程度の大きさのうつわが作れます。
完成した作品には自分の名前を彫っていただき、簡単な模様であればつけることもできます。

この時はうつわの底にイニシャルと日付を彫りました。


後日焼き上がった作品を届けていただきました!自分の手のひらにしっくりくるサイズです。
手びねりの作品をいくつも作っている原田さんならではのコツや手の使い方、どのような形が使いやすいか持ちやすいかなども相談しながらオリジナルのうつわを作ることができます。
自分の指や手で形作ったものなので、どんな形にしても持ったときにはフィットします。

原田さんのワークショップでは一度も行ったことがない「菊練り」の工程から体験していただきます。
陶芸の世界では「菊練り3年」と言われるほどシンプルそうに見えて習得が難しい奥深い工程です。
大きい粘土の塊から使う分量だけ切り出すところから一緒に行いますので、思ったよりも重い・軽いという自分の中で重さに対する感覚のズレを感じていただけます。菊練りをするときには、自分の思うように手をなめらかに動かせるのかなど、自分の感覚と向き合うことで「自分で感じているよりも違う」という不思議な感覚を味わえるワークショップです。
手の内側でこねたヒダが重なって菊のように見えるので菊練りといいます。
写真の様な花びらの形になるのは、なかなか難しいです。
練っていただく粘土は4〜5kg程度の塊ですが、あらかじめ柔らかく調整しますので女性やお子様でも安心してご参加いただけます。
その後、紐作りという手法を使い、作品をつくっていきます。初心者向けの作り方なので不器用な方でも問題無くご参加いただけます!
今回はオリジナル企画なので、普段開催するときより少し量が多めの400gの粘土をお一人でお使いいただけます。グループでご参加いただく際は、グループで2kgを分け合っていただきます。

紐作りの作り方イメージ
紐状にした粘土を積み重ねてならしながら形作っていく手法ですので縦長の形状の作品に向いています。お好みの形をお作りいただけますが、背の高い花器かビアカップなどがオススメです。出来上がり想定サイズは高さ約13〜15cm程、直径10cm程度程度です。

作品イメージ
写真のようにわざと紐作りの跡をデザインとして残すこともできます。

墨絵師の杉𠮷さんが普段使っている道具を用いて、墨汁からではなく、本来の墨を摺る所作や流れから体験していただくワークショップです。
松煙墨(しょうえんずみ)という水墨画用の墨を使うため、普段学校などで慣れ親しんでいる墨とは異なり青みがかった墨色が特徴です。

写真右から墨、硯(すずり)、水滴、小皿、刷毛、中筆、小筆、文鎮、画仙紙。
杉𠮷さんの愛用セットです。
水を硯(すずり)に乗せて約30分かけてゆっくりと墨を摺りあげます。
摺るときの背筋を伸ばした姿勢や墨・筆の正しい持ち方など大人の方にもひとつひとつお教えいたします。
頭を空っぽにしながら墨を摺るというひとつのことに集中するため、自分の中と向き合う時間でしたり、周りの景色と共に時の流れを堪能したり、ただひとつのことに向き合える充実した時間をお過ごしいただけます。
墨を摺りあげた後、水を足して濃度調整をします。
淡墨に仕上げたり濃墨を探求したりしながら、自分の好きな濃さを探していただき線を引いたり丸を書いたり、肩肘張らずに思うまま線を描きます。

綺麗な線を引くためには正しい姿勢から!

たくさん線を描くだけなのにとても夢中になれます。
書き上がった紙はお持ち帰りいただけるので、額縁に入れて飾ったりブックカバーにしたり等ご活用いただけます。

文庫本サイズくらいのブックカバーとしてお使いいただけます。
お土産として、杉𠮷さんが一緒に過ごした時間を即興で絵にしたためてお渡しします。(ハガキサイズ)
風景になるのか、動物、植物になるのか、どんなモチーフでも描ける杉𠮷さんなので1回1回異なるそのときの気持ちをこめた絵です。

以前はこのような絵をいただきました!

墨を摺るところから始まり、墨絵を描くための技法をお教えして実際に絵を描くところまで体験していただきます。
まずは筆の使い方に慣れるため、かすれや滲みの出し方などの基本的な技法を一緒に紙に描いてみます。
1時間程度かけて描く感覚を掴んでいただきながら、お好みの墨の濃さ(淡墨・中墨・濃墨)も試して選んでいただきます。

こちら体験も墨絵師の杉𠮷さんが普段使っている道具をご使用いただきます。
その後、アトリエの周囲にあるものからお好きなモチーフを選び描いていきます。木や苔、花、石、など何でもOKです。描くときはテーブルの上なので、持ち運べないものは写真に撮って、それを見ながら描いていただきます。

モチーフを見ながら描いていきます。
筆をどのように扱えば質感を表現できるか、目指したい絵の風合いなども杉𠮷さんと相談しながら絵を完成させていきます。書き上がった紙は汚れてしまわないよう紙管に入れてお持ち帰りいただけます。
こちらのワークショップにもお土産として、杉𠮷さんが一緒に過ごした時間を即興で絵にしたためてお渡しします。(ハガキサイズ)
天気の良い日には屋外でワークショップを開催!
どの体験でも、天気が良い日には野外に椅子とテーブルを用意して開催いたします。遮るものなく見渡せる空や山脈を眺めながらゆったりと体験していただける新しい形のワークショップとしてお楽しみいただけます。
馬小屋と朝日。タイミングが合えば、反対側に沈む夕日が見られるかもしれません。

墨絵師の杉𠮷さんがペットの墨絵と、少しデフォルメした同じ絵を原田さんの作陶したマグカップに絵付けします。今回のプロジェクト限定でマグカップとのセットをご用意いただきました。

墨絵はご提供いただいた写真を基に、性格や特徴等をお伺いしてリアルに描きます。
細かい毛の質感や瞳の輝きは、そのまま動き出してしまいそうなほどです。

右の写真を基に描きました。愛らしさもそっくりそのまま表現。
器の絵付けは陶芸用の下絵具で描いています。素焼きしたうつわに直接描いていきますが、墨絵に近い雰囲気でぼかしや濃淡を付けながらもデフォルメされた表現は墨絵師ならではの技術です。

細かいタッチがリアルさを生みます。
ペットの種類は問いません。犬や猫のような毛がある動物や爬虫類などの無毛の動物までペットであればお承りいたします。
描けるペットはリターン1枠につき1匹、いただいた写真の角度や向きをそのまま活かして再現いたします。
大好きなペットの一番かわいい姿を残す形として、ご自分用にはもちろん、贈り物としてもいかがでしょうか。

また、ご支援いただいた方やワークショップにご参加いただいた方のお名前をアトリエ兼ギャラリーに掲出いたします。
文字の仕事もされている杉𠮷さんの直筆でお名前を書きますので、ぜひ実際にお越し頂き、自分の名前を見つけてみてください。
お名前を掲出している様子は活動報告にてお知らせいたしますので遠方でアトリエにお越しいただけない方でもご覧いただけます。

2024年12月現在は、引っ越しの一番の大仕事である陶芸窯の移動が終わり、年内には活動拠点を由仁へ移します。

陶芸窯をクレーン車で運び入れる様子

資材を片付ける原田さん
いまは雨風がしのげるだけの建物なので温度調整ができません。室内で製作するためには寒すぎたり暑すぎたりすると作品に影響がありますので断熱材を詰めたり仕切りの壁を立てたり窓を塞いだり、アトリエとして使いやすく試行錯誤して作り上げてゆきます。

本格的な冬の到来で雪に埋もれた馬小屋。道を作るだけでも一苦労です。
今後、アトリエ兼ギャラリーができあがるまでの様子は活動報告にてお知らせいたします。
どんな内装に仕上がるのか、楽しいことも困難なことも一緒につくりあげている気持ちで見守っていただけますと幸いです。
Mement(メメント)のお二人の応援をどうぞよろしくお願いいたします。
2024年11月末に窯の拠点を移動 年内には新拠点で作陶開始
2025年夏頃 アトリエオープン予定
2025年4月以降 リターン品順次発送予定
2025年8月以降 体験型リターン実施予定
プロジェクト実行者『 TOIRO HOKKAIDO 』について
改めましてTOIRO HOKKAIDO(トイロホッカイドウ)は、札幌の企画デザイン事務所である株式会社ambientが、北海道の十人十色のものづくりを発信し世界中に『 made in HOKKAIDO 』を広げる活動の呼称です。
「北海道を贈る」をコンセプトに、TOIRO THE GIFT(トイロ・ザ・ギフト)という北海道の魅力ある品々をギフトとして提案する店舗も運営し、その実店舗が札幌PARCOにございます。

TOIRO THE GIFT 札幌PARCO店
北海道の自然の恵みを活かした素材を、人の手によって「新しいカタチ」に仕立て、生活の一部として、その「新しいカタチは衣食住に彩りを添える。十人十色のつくり手によって生み出された「新しいカタチ」は十人十色のつかい手によってライフスタイルの「新しいカタチ」を創造していくことになるでしょう。北海道のつくり手の応援とともに、みなさまのライフスタイルの提案もしていきます。
▷店舗北海道札幌市中央区南1条西3-3 B2
〈PARCO札幌ショップページ〉https://sapporo.parco.jp/shop/detail/?cd=026975
▷SNS
〈facebook〉https://www.facebook.com/TOIROTHEGIFT/
〈instagram〉https://www.instagram.com/toiro_gallery/
▷HP
〈TOIRO HOKKAKIDO〉https://toirohokkaido.com/
〈株式会社ambient〉https://task-ambient.net/system/
最新の活動報告
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展覧会初日を終えて、「Atelier 墨と土」完成とMementのこれから
2025/09/15 16:00皆さま、いつもご支援と応援をありがとうございます。9月13日、展覧会の初日を終え、墨と土としての「場」が実際に動き出したことを、皆さまにご報告いたします。展覧会初日を迎えて「Atelier 墨と土」での展覧会初日の朝、白い床を拭きながら、ここがかつて土間で、処分予定の物たちに囲まれていたことを思い出していました。窯入れをした日、改修前の光景が蘇りました。一番目のお客様は、この家を紹介してくれた友人。改装も手伝ってくれた彼女は、扉を開けた瞬間「すごい。鳥肌が立つ。」と涙ぐんでいました。その後のお客様も皆、「すごい」と最初に発する方が多く、これまでにはなかった共通する反応に「新しい場所をつくることができたのだ」と、しみじみと感じることができました。午前中は強風、そして雨。そんな空模様にも関わらず、お客様には静かな時間をゆっくり味わっていただけたようです。光によって見え方が変わる布絵。特に今日は、ライティングの陰影によって彼岸花の布画のマットな質感と器のツヤが際立ち、そのコントラストが鮮やかに映る瞬間があり、とても美しかったです。この展示は9月23日まで続きます。日々変わる光と風に、作品の見え方も少しずつ変化します。どうか、ゆっくりとお時間をとってお越しいただけたら嬉しいです。展覧会案内 墨と土 はじまり2025年9月23日まで 11:00から16:009月18日モンゴルの伝統楽器馬頭琴と喉謌嵯峨治彦馬頭琴ライブ 17:00〜 ¥2,000詳細はInstagram @harada.satomi @sumieshi アトリエ完成のお知らせ3月の片付けから始まった改装作業は、展覧会の2日前に完成いたしました。慣れない大工仕事も、家族や友人の助けを借りながら、失敗と試行錯誤を重ね、ついに私たちが思い描いた「墨と土」がかたちになりました。試行錯誤し、窯場 + ギャラリー + 常設展示スペースとして整備したアトリエギャラリー部分は床を貼り、靴を脱いで上がっていただく設えにし、屋根を見上げながら座ることもできる空間です。常設部分は土間を残し、靴のままで気軽に作品をご覧いただけるコーナーにしました。特注の扉は、貢さんの旧友・市川陸さんによるもの。古い錆の鉄板をパッチワークして時間の重なりを感じさせるデザインとしてお客様をお迎えします。窯まわりなど電気設備や細部についても、電気屋さんにしっかり仕上げていただき、古さと新しさが混ざり合った空間となりました。この空間そのものが、作品の一つとして感じていただけるようになったと感じています。リターン品完成と発送のご報告8月上旬、クラウドファンディングでご支援くださった作品たちが無事に焼き上がり、完成いたしました。限定デザインとして、貢さんも新たな絵柄を楽しんで描き上げていました。展覧会のDMを同封し、ひとつひとつ宛名を書きながら、皆さまに喜んでいただけますようにと思いを込めて、発送を完了しております。お名前掲示とワークショップのご案内展覧会前日、ご支援者の皆さまのお名前をアトリエに掲示いたしました。整然とではなく、自由にのびのびと書きたいという貢さんの想いで、出来上がりは明るく、生き生きとした文字になりました。掲示期間は1年間を予定しています。また、ワークショップリターンについても、近日中に対象のご支援者様へスケジュール調整のご連絡を差し上げます。靴を脱いで、ものづくりの時間をゆったりと楽しんでいただく場としてご用意いたします。これからのMementについて「Atelier 墨と土」として完成したこの場を拠点に、今後も以下の活動を行ってまいります。展覧会・ワークショップを定期的に開催作品は常設展示(当面は事前予約制)遠方の方にも器をお届けできるよう、オンライン販売の体制整備これからも「日々をアートに」というコンセプトをこれからも胸に、作品と暮らし、人とのつながりを大切に、Mementとして歩んでまいります。最後にクラウドファンディングを通じて頂いたご支援と応援のメッセージは、私たちにとって大きな励みでした。関わってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました。これが最終の活動報告となる予定ですが、アトリエはこれからが始まりです。どうかこれからも、Mementを見守っていただければ幸いです。今後の活動報告はInstagram@harada.satomi@sumieshiをご覧下さい。Mement もっと見る
アトリエ「墨と土」、そしてMementの夏
2025/07/10 10:00皆さま、いつもあたたかいご支援と応援をありがとうございます。前回の活動報告から1ヶ月と少しが経ちました。北海道にしては少々暑い夏を迎えていますが、お変わりないでしょうか。花とネコと、わたしたちの時間6月の終わり、安平・追分公民館にて行われた「花とネコとわたし」というイベントに出展させていただきました。ゴールデンウィークにアトリエ「墨と土」で展示をご覧くださった方、配布したチラシを覚えていてくださった方が、わざわざ声をかけてくださいました。なかでも、「貢さんの手描きチラシが印象に残っていた」という声がいくつも。手描きの線やにじみが、人の記憶に残ることを、改めて教えていただいたような気がしています。イベント出店の様子(追分公民館)庭とともに過ごす日々、そして絵付け春からわたしたちの暮らしのなかで、庭仕事がひとつの習慣になっています。日が昇ると、気がつけば庭へ。育ち、咲き、枯れていく草花に目をやりながら、日々が少しずつ変わっていくことの確かさを、受けとめるようになりました。先ごろまでは、庭のラベンダーが満開でした。風にゆれる紫の花の香りに包まれながら、貢さんは器の絵付けを、ひとつひとつ丁寧に進めています。想像してくださっている皆さまの手元に届く日を思いながら、焦らず、でも着実に、形になっていく時間です。ラベンダー咲く庭と絵付け作業の様子季節の光と香りのなかで、静かに筆が動いていきます。次回出展のお知らせ 「江別やきもの市」次回の出展についてご案内です。7月12日(土)・13日(日)の2日間、北海道江別市で開催される「江別やきもの市」に、今年も「NUIT」として出展いたします。Mementの器たちも並べられるよう準備を進めています。今まで一輪挿しを作る事が多かったのですが、花を飾る事が身近になり作る花器が大きくなりました。生活の中に花があると気持ちが穏やかに、空間に彩りが加わって気分がいいですね。Mementのねこ器はマグカップをたくさんご用意しました。表情も柄も様々なねこたちをお楽しみください。Mementの出会いをきっかけにご縁がつながった方なども多く、製作の先にある人と人とのつながりが、また一歩広がっていくことにささやかな喜びを感じています。もしお近くにお越しの方がいらっしゃいましたら、ぜひお立ち寄りください。日 時 2025年7月12日(土)10:00-17:00 2025年7月13日(日)10:00-16:00場 所 江別市役所前駐車場(江別市高砂町6)ブース 89改装の進捗と、アトリエオープンの時期改装の材料が、少しずつ集まりはじめています。今回の改装では、手伝ってくださっている方の敷地から白樺の木を、馬小屋の柱材として譲っていただけることになりました。扉を開けると、白樺が迎える空間になる予定です。木の肌の温もりと、馬小屋に残る静かな時間が交差して、ちょっと面白い、でもどこか懐かしい空気を含んだアトリエになりそうです。当初は作陶の作業場もこの馬小屋に設ける予定でしたが、水の配管や冬の寒さなど、暮らしと製作の距離感を考え、母屋の一室を作業部屋とすることに変更しました。つくることと暮らすことが、より自然に隣り合うことを選択しました。日々の進行に合わせて、急遽、貢さんはお手伝いを引き受けてくれる仲間と馬小屋で穴を掘る作業に取りかかりました。お手伝いいただけること、心から感謝しています。私はその傍らで、汗だくになりながら釉掛けを進めていました。目に見える変化は小さくとも、それぞれの場所で手が動いていることに、少しずつ場の輪郭が現れてきた気がしています。アトリエオープン日について当初は、8月中のオープンを目標にしていました。貢さんの個展の準備と、改装工事の同時進行は、やはり容易なことではなく、また、扉の完成もこの日には間に合わないかもしれないという状況。そこで、9月13日(土)を新たなオープン目標日としてしています。もう少しだけ、お時間をいただけたらと思います。静かに整えていくこの場所が、皆さんと作品をつなぐ場になりますように。またあらためてお知らせさせてください。Mement もっと見る
アトリエ「墨と土」の歩みと、器の制作について
2025/06/06 23:13皆さま、いつも温かなご支援をありがとうございます。本日は私たちMementの活動や近況をお知らせいたします。トートバッグのお渡しが完了しましたまずは、リターンのひとつであるトートバッグのお渡しがすべて完了したことをご報告いたします。今回お届けしたのは、貢さんが一枚ずつ描き上げた、世界にひとつだけのトートバッグです。アートなトートバッグ お渡し前に集合撮影しました日常のなかで使っていただける小さな作品として、皆さまの暮らしにそっと寄り添えましたら嬉しいです。ご支援ありがとうございます。器の制作も進んでいます準備中の器などのリターン品は現在成形を終えて乾燥中。素焼きを待っている状態です。このあとの流れは、①素焼き②絵付け③釉掛け④本焼き⑤仕上げという順で、8月のお届けを目指してひとつずつ丁寧に仕上げていきます。素焼きを待つ器素焼き待ちの器たち乾燥を終え、静かに出番を待つ器。土の形がようやく定まりました。アトリエ「墨と土」着工前のアトリエでプレ展示会を開催しました4月から5月にかけ、着工前のアトリエを使用し、期間限定のプレ展示会を開催いたしました。改装前にも関わらず、想像以上に多くの方々にご来場いただきました。展示された墨絵と器に、静かに向き合ってくださる姿がとても印象的で、この空間が人と作品をつなぐ場として機能していく実感を得られました。プレ展示会の様子 貢さんの作品がお迎え展示の一角より。馬小屋に墨の気配と器の静けさが重なりました墨の静けさ、土のぬくもり。その両方が響きあうような空間として、これから少しずつ整えていきたいと思っています。プレ展示会の看板「墨と土」手描きの温かさを大切にアトリエ工事は8月着工・8月末完成を目指しています現在、以下の内容でアトリエの整備準備を進めています。・8月に着工、8月末の完成を予定・入口の木製ドアは、木工作家に特注で製作を依頼・土の床には雨でも汚れにくいよう仕上げ材を追加予定・外壁の隙間など、傷んだ部分は丁寧に補修予定完成後は、この空間でもう一度、皆さまと作品を通じて出会えるよう準備してまいります。現在決まっている出展などみなさんと直接お会いできる機会が、私たちのたのしみや喜び、そして製作意欲につながります。ぜひお近くにお越しの際にはお立ち寄りください。6/29 安平町公民館 花とネコとわたし(Mement)7/12,13 えべつやきもの市(NUIT)7/29-8/4 札幌三越 木工作家 小西康裕さんとの二人展(NUIT)8/22-31(期間中の金土日) ギャラリーテトテト(由仁町)杉吉貢個展8/22からアトリエでもお迎えできたらと改装の目標にしています。出展詳細はInstagramをご確認ください。※2025.7.10追記 改装の目標が9月13日に変更になりました。最新の活動報告をご確認下さい。最後にトートバッグのお渡し、プレ展示会の開催、アトリエ「墨と土」の準備、そして器の制作。どれもまだ道半ばですが、皆さまのおかげで一歩一歩進んでいます。あらためまして、心より感謝申し上げます。今後も進捗をご報告してまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。Mement もっと見る








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