私が国際結婚とLGBT結婚について興味を持ち始めたのは、大きな出来事があってというわけではありませんでした。日々の生活の中で目や耳に入ってきたものからちょっとずつ興味が湧いてきた、そんな感じです。
ウエディングプランナーという仕事を目指し始めたのは中学1年生の頃です。そして、中3で国際英語科への進学を決めました。自分が国際英語科に進学し、そこで英語という言語を積極的に学んでいくことを想像した時に、私にはそれで何ができるんだろう?自分の夢と英語って関係があるのかな?という疑問が浮かびました。
そんな時、母から国際結婚をしたカップルが日本で神前結婚式を挙げたテレビ番組について話を聞きました。それで、もしかしたらウエディングプランナーとして、国際結婚をする恋人たちの力になれるんじゃないかと思いついたんです。それから、国際結婚の課題や、関わり方を考えるようになりました。
私は授業やオーストラリアへのホームステイなどを通して国々の文化や宗教の違いを身をもって感じ、そういった経験の中で、国際結婚の課題が見えてきました。
結婚式は文化や宗教の違いや、言葉の壁などが顕著に見える行事でもあります。
例えば、宗教ごとの結婚式の形式、披露宴での食事、参列者内のコミュニケーションなどが挙げられます。
それぞれの国の文化や宗教を第三者が理解して2人にとってベストなプランを一緒に考えたいと思いました。こうおもうようになったのは、やはり自分が身をもって体験したことが1番の要因だと思います。
そして、LGBTについては、ニュースで初めて知りました。これも中学生の時のことです。
初めは、本当に少しの関心程度でした。
より深く知っていくのは高校生からです。高校生になり、色々な活動をしている中で実際に当事者の方と出会ったり、授業で学習したり、LGBTについて考える機会が増えました。
当事者の方からは、自分の身の回りにLGBTの人がいるってことを知っておいてほしい、そんなメッセージを受けました。知識がないことで知らず知らずに相手を傷つけてしまうこともあると知り、もっとLGBTについて知っていこうと思ったんです。
そうして、LGBTの人達の結婚にも課題があることを知りました。
全てのLGBTカップルが困っているわけではありません。スムーズに結婚式を挙げている方たちも沢山います。でも、前例がないからと結婚式の依頼を断られてしまうこともあるんです。
私は、ウエディングプランナーを目指す者として、このような問題に取り組んでいきたいと思いました。
どんな人が相談に来ても知識がないことを理由に断るようなことをしたくない、どんな人にも幸せな結婚式を挙げてもらいたい。ジェンダーの多様性が認められる世の中への私なりのアプローチ。
みんなが平等であること、それが根本だと思います。好きになる人の性別が何であれ、結婚する相手がどこの国の人であれ、みんな同じ人間。だからみんな同じようにチャンスを得る権利があると、私は思うんです。
知っていくことを続けていくのが、私が今もこれからもできる夢と向きう方法なんだと思います。