自己紹介
こんにちは!
私は山形生まれの山形県民です。
東京で長年に渡りコレクションブランドのディレクションや、様々なアーティスト、映画、ドラマなどの衣装デザイン&スタイリングなどを行ってまいりましたが、2024年の春に地元山形へUターンしてきました。
プロジェクト立ち上げの背景
「せっかく地元に帰ってきたのだから地元でしかできないことをやりたい!」
Uターンを考える多くの方と同じようにこんなことを思い描いた末、私は山形に限らず本当にたくさんの自治体、団体、議員の方などにお話を聞きに行ってみました。
すると「自分の住む街をよくするためにこのままではいけない。新しい取り組みをしなくてはならない」と本気で考え、行動しようとしている方々が少なからずいることがわかりました。
その中でも山形県長井市は特に私の話を真剣に聞いてくださり、2024年の夏には長井市コミュニティ協議会が主催となり、山形県外からファッション専門学生を招いて長井市の繊維産業を訪問、体験するツアー「長井市×ファッション マッチングツアー」を開催するに至りました。
顔の形をしている山形県のほっぺたが長井市
このツアーでは国指定の伝統工芸品である「長井紬(ながいつむぎ)」の渡源織物様、長岡織物工房様への訪問はもちろんのこと、
講師を招いて長井の伝統技術でもある「長井刺し子」を体験したり、
長井市内の縫製工場ナガイソーイング様での縫製の現場を実際に見たり、
印刷工場を運営するサンノー企画印刷様でシルクスクリーン体験をしてみたり、
国内外で活躍していたスタイリストが運営するブティック ルイシャンタンウメムラ(現MAGIC UMEMURA)で地域に根ざす洋服の小売のリアルな姿を聞いたり、
参加者で協力しながら長井市の食材でご飯を作ってみたり、
長井市内の様々な飲食店での食事を楽しんだり、
長井市の伝統文化である黒獅子祭りを観に行ったり、
繊維だけでなく、地方の生活の様々なリアルを体験してもらいながらツアーは無事に成功しました。
ツアーの様子はこちらから
https://nagai-community.com/news/167/
ところで、こんなツアーを企画した私ですが、学生たちと一緒に長井市の様々な産業への訪問を重ねる中で沸々と湧き上がるものがありました。
「こんなに素敵な街なのに、知られていないのはあまりに勿体ない!!!」
何を隠そう、長井市という街は江戸時代には絹織物の一大産地として隆盛を極めたために様々な歴史的遺産を数多く保有するものの、着物文化の衰退とともに繊維産業が衰退傾向にある状況に陥っており、
産業の担い手の高齢化も相まって伝統工芸「長井紬(ながいつむぎ)」そのものの存続の危機にも面しているという厳しい現実を目の前にしています。
長年アパレル業界にいた私ですが、絹糸の繊細さを持ちながら素朴な表情を見せる独特の織り方や
最初にたくさん並べた糸に絵を描き、緻密に織り上げていく事で図柄を浮かび上がらせるという
あまりに高度な技術「絣(かすり)」という技法が手作業で使われている点、
そして紅花をはじめとする様々な染料を組み合わせて染め上げられた、
色の名前もまだついていないようなオリジナルの色彩感覚には
長井紬(ながいつむぎ)の奥深さと、その技術の高さに感嘆のため息が尽きませんでした。
「着物が売れないから無くなるのも仕方ない。」
そんな声も聞こえていましたが、そんなことには絶対にさせたくない!そんな想いから、長井紬を用いて刺し子など様々なテクニックを用いたブランドを立ち上げることにしました。
このプロジェクトで実現したいこと
ただ長井の素材を使って商品を作るだけなら簡単です。どこかの街のどこかの縫製工場に依頼すれば済む話です。
でも、私たちはこの街の産業や経済を盛り上げていくことに本気です。
そこで、このブランドは生産地も長井市内で行うことを基本的なスタンスにすることにしました。*商品化にあたり技術とコスト面での問題で、一部の商品の一部の材料や縫製は長井市外で行なっているものもあります。また、絹織物の特性上、すべてを長井紬のみでデザインするとお手入れなどで日常着としての着用が難しい場合もあるため、普段でも着やすいように様々な生地とコンビネーションで洋服に仕立てているのもこのブランドの特徴です。そのため、長井市外で作られた生地も使用しています。
長井市内で自分の足で様々な場所をまわり、縫製できる職人の方々との出会いをいくつも見つけて、ほとんどの商品は全てを長井市内で縫製、一部の特殊な商品についても最終工程も長井市内で行えるようにしました。
これにより、表面的な地域を押し出したブランドではなく、素材はもちろん、縫製や加工などもひとつの地域内で行い、街の産業と経済活動を支援していくビジネスモデルを生み出しました。
このブランドの成功というものは小さな街の、ひとつの産業活性化の事例にもなり得ると思っています。
とても繊細でとても美しい長井紬や長井刺し子を後世に残し、とある小さな街を活性化させる活動、ぜひ皆様のお力でお手伝いいただけましたら幸いです。
現在の準備状況
商品のサンプルは概ね完成しました。
これから受注をとって本格的な生産に入る予定です。
2025年3月1日からは原宿のラフォーレにある「愛と狂気のマーケット」にてお取り扱いが始まるのを皮切りに、全国の様々な場所で販売を計画しています。
実物を見てみたい方はそちらもぜひお立ち寄りください。
リターンについて
ぜひ長井紬(ながいつむぎ)に触れていただきたいという想いから、商品をリターン品としてご用意させていただきます。
スケジュール
1月29日 クラウドファンディング開始
3月1日 愛と狂気のマーケット(ラフォーレ原宿)にてお取り扱い開始
3月31日 クラウドファンディング終了
5月上旬から リターン発送(一部商品はお届けまでに3ヶ月程度かかる場合があります)
最後に
このプロジェクトはアパレルブランド立ち上げの支援という面と、地域産業活性化の一つのビジネスモデルの検証の二つの側面を持ち合わせています。
この活動が軌道に乗った時、様々な地方都市にとっても地域活性の参考となれるようしっかりと検証等行いながら運営してまいりますので、ぜひ今後の動向にもご注目ください。
最新の活動報告
もっと見るいよいよ3/1〜LCMNの商品が原宿ラフォーレで販売開始
2025/02/21 03:00いよいよ3/1〜原宿のラフォーレB0.5階にあるセレクトショップ"愛と狂気のマーケット"にてLCMNの商品の販売が開始です!LCMNを展開しているle creatif matsupoi japonのコーナーにて商品が並ぶ予定となっています。このコーナーではLCMN以外にもoueによる長井刺し子を使ったアイテムや、OH NANAMIによる長井紬と長井刺し子をあしらった商品なども展開予定です。私たちも原宿のファッショニスタたちからどんな反応を受けるのかとても楽しみです。まずはテスト販売として1ヶ月間の予定ですが、反響によっては今後も展開していけたらと思っています。実物が見られて試着もできる初めてのお店なので、ぜひお気軽にお立ち寄りください!ラフォーレ原宿東京都渋谷区神宮前1-11-611:00〜20:00 もっと見る本日発売の河北新報にてご紹介いただきました!
2025/02/15 08:28河北新報一面こんにちは。LCMNです。本日発売された河北新報にてLCMNの活動をご紹介いただきました。東北地方のブロック紙に、まさかの2面も取り上げていただけたのは大変光栄ですが、これをきっかけに長井市や長井紬、そして日本の伝統産業への興味のきっかけになってもらえたらとても嬉しいなと思います。河北新報様、本当にありがとうございます!なお、紙面は本日のみですが、オンライン版は無料登録でもお読みいただくことができます。ぜひご覧ください。河北新報河北新報オンライン版 記事 もっと見る山形県長井市の公式youtubeチャンネルにプロジェクトのことが登場!
2025/02/13 03:32こんにちは。いつも読んでいただきありがとうございます。先日、山形県長井市のyoutubeチャンネルにて、LCMNが始まるきっかけとなった長井×ファッション マッチングプロジェクトの様子が公開されました!このプロジェクトがきっかけでこのブランドは始まったのですがこういった取り組みが起点となって、まちづくりや文化の伝承に生きていってもらえたらうれれしく思います。今年もこんなツアーができたらいいな。様々な文化や人が生き生きと生活できる環境を作れるようLCMNとして取り組めることも引き続き行ってまいります。ぜひ拡散などいただけたら嬉しいです。それでは! もっと見る
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