▼はじめに
映画「哲人王」は、台湾の元総統李登輝の人生を描いた物語で、ドラマ、アニメーション、CG、インタビューなど様々なジャンルの映像を融合させたドキュメンタリー映画です。
この映画をたくさんの方に知っていただきたい、たくさんの方に見ていただきたい、という願いのもと、今年の2月下旬、世界配給資金のためのクラウドファンディングをスタートさせました。その際は、115名もの方から計1,827,000円のご支援を賜りました。誠にありがとうございました。しかし、残念ながら目標金額は達成できませんでした。(クラウドファンディング第1弾)
日本や海外で上映するためにはまだ配給資金が足りないのが現状です。ところが、前回のクラウドファンディングが終了した後、たくさんの方から「プロジェクトもう終わってしまったんですか?」「もう一回やらないんですか?」などのお声をいただきました。そのため、前回の目標金額400万円から、不足分の2,173,000円のご支援をお願いしたく再びプロジェクトを開始させていただこうと思った次第です。
皆様からのご支援・ご協力をよろしくお願い申し上げます。
▼日本人が日本人であることを取り戻す映画を作りたい
映画「哲人王」は、園田映人監督が日本人らしさとは何かを求めて、辿り着いた先が台湾元総統・李登輝であったことがきっかけとなっています。
監督は「最後の日本人は台湾にいた」という思いが強くなり、映画を作ることを決意したのです。
監督のお母様は戦時中の台湾生まれ、いわゆる湾生で、おじいさまは台湾総督府で働いたのち、高雄商業高校の教諭となり、台湾の教育に命をかけた教育者でした。
日本式教育の大きな影響を受けた李登輝に、台湾の教育に命をかけたおじいさまの面影が重なったとき、監督にとってこの作品が「必然的な愛の作品」となりました。
「哲人王」は日本人の描く、台湾への愛でもあるのです。
▼国連のサイドイベントにて『哲人王』が上映
2018年9月、第39回国連人権理事会サイドイベント(ジュネーブ)で、独裁政治からの民主化をテーマにしたフォーラムが行われました。
このフォーラムに人権擁護者であり映画監督である日本人、園田映人が招かれました。全体主義からの民主化の実例として、彼の監督作「哲人王」短縮版が上映され、独裁政権に苦しむ多くの国々のNGO関係者等が集いました。この映画は彼らに日頃知ることのない国連非加盟国である台湾の民主化のプロセスを伝え、民主化の希望を与えました。
フォーラムに参加された方の感想を一部ご紹介します。
<参加者の感想>
・台湾の民主化について初めて知ることができたしとても意義深い映画だ(インド)
・プロフェッショナルな作品でとてもわかりやすい(バローチスタン)
・とっても勉強になった(スリランカ)
・独裁政権である自分の母国でもこのような作品を作ってほしい(中南米出身のフランス人)
▼李登輝について
1923年台湾生まれ。元台湾総統。農業経済学者。旧制台北高等学校卒業後、京都帝国大学農学部に進学。43年、日本陸軍に入隊。88年、蒋経国総統の死去に伴い、総統に就任。90年の総統選挙、96年の台湾初の総統直接選挙で選出され、総統を12年務め、台湾の民主化を実現。2000年任期満了により退任。
李登輝は日本統治下の台湾、淡水に生まれます。
子どもの頃から読書が好きで、数多くの本を読み、様々なことを学びました。
その背景としては教育に異常なほど力を入れる日本統治の特色がありました。その中で李登輝はカーライルや新渡戸稲造の著書に出会い、影響を受けます。
また、台湾の近代化に心血を注いだ日本人の中で、特に影響を与えたのは新渡戸稲造や後藤新平、八田與一の三氏でした。この三氏の日本精神を今もなお李登輝は持ち続けているのです。
そして、李登輝は「アジア最高の政治家」「生ける伝説」「現存する最高のリーダー」そして、「哲人政治家」と言われています。
その理由は、数百年にも渡って外来政権によって支配された台湾、当時の国民党政権によって、「白色テロ」と言われるほど人権や民主主義がふみにじられていた台湾、中国共産党から強力な圧力をかけられていた台湾を、一滴も血を流すことなく改革し、それまで叶うことのなかった、誰も成し得なかった台湾の民主化を一代で達成させたことにあります。
李登輝はさまざまな支配から台湾を台湾人のもとに取り戻したのです。
まさに偉業。
これは世界に知られるべきことで、李登輝は世界に知られるべき存在です。
映画「哲人王」はそんな李登輝の精神と人生に迫るドキュメンタリー映画です。李登輝をテーマにした映画を作るということは政治的に見られることも少なくありません。ですから、台湾人の手で作られることのない李登輝の映画を日本人の監督が作りました。
私たちは台湾で独裁から民主化を成し遂げた李登輝のことを多くの方に知ってほしいのです。
▼映画完成&先行上映決定
2016年にドキュメンタリーパートの撮影を開始し、2017年夏、ドラマパートの撮影を行い、その後ナレーション収録やアニメ、CGパートを進めておりました映画「哲人王」がついに完成致しました。前回のプロジェクトからこの作品を応援してくださっている方には制作の遅延でご心配をおかけし申し訳ございませんでしたが、ようやく完成のご報告ができること大変嬉しく思います。
実に3年越しの作品となりました。
また、本作がニューヨークの配給業者の目にとまり、ロサンゼルスとニューヨークにて今年の11月に劇場公開が決定致しました。詳細は以下になります。
・ロサンゼルス(アカデミー賞規格によるアメリカ正式公開となります)
日時:2018年11月9(金)~15日(木)
劇場:Laemmle Theatres, Music Hall Theatre in Beverly Hills, CA
・ニューヨーク(アカデミー賞規格によるアメリカ正式公開となります)
日時:2018年11月16(金)~22日(木)
劇場:Cinema Village Theatre
このようにアメリカの有名な劇場で上映できるのは皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
▼ドラマパート
▼アニメーションパート
▼CG、ドキュメンタリーパート
▼オイルアニメーションパート
▼映画のあらすじ
日本の福島に住む大学生・まりあは絶望していた。
リアルタイムで世界からもたらされる戦乱、貧困、混沌といった現代社会の病理にうちのめされて、この世界で生きる気力がなくなってしまったのである。大学の授業やレポートも彼女の気を紛らわすことはない。そして、ついにまりあは自宅近くの湖に身を投げて自殺しようとする。
しかし、その刹那、彼女の意識は台湾の元総統李登輝の意識と同通し、図らずもまりあと李登輝の対話が始まる。李登輝はまりあに、まりあの知らなかった日本統治時代の台湾のことや、李登輝自身の少年時代の高度な教育環境について語り始める。まりあは戸惑いながらも、李登輝の言葉に耳を傾け、今まで全く興味のなかった自分の国の昔の素晴らしい一面に想いを馳せる。
李登輝は日本兵として戦った先の大戦やその後の台湾における白色テロなどの恐怖政治について語る一方、その間考えていた哲学的な問題や信仰についてもまりあに赤裸々に語っていく。
▼キャスト・スタッフ紹介
主人公・山口まりあ役:桃果
2000年8月生まれ、神奈川県出身。株式会社アデッソ所属。NHK「Rの法則」(2016-2018)、「レミングレスの夏」神林美都役(2017年)、テレビ東京系ドラマスペシャル「最上の命医2017」荻尾萌絵役(2017年)、リクルート「スタディサプリ」イメージモデル、「オムロン株式会社」イメージモデルなど。
監督・脚本・制作・編集:園田映人
1970年5月宮崎県都城市生まれ、埼玉県北足立郡伊奈町育ち。早稲田大学文学部哲学科卒業。2003年、映像制作会社レイシェルスタジオを設立。「bloom(2008年/ドキュメンタリー映画)」「尖閣ロック(2013年/ドキュメンタリー映画)」「天使にアイム・ファイン(2016年/ドラマ映画)」などを監督。他、企業のテレビCMや教育ビデオ、プロモーションビデオなどを手がける。祖父は1945年まで台湾総督府在籍ののち、高雄商業高等学校教諭。母は台湾生まれ。
李登輝役(声):てらそままさき
大阪府出身、株式会社マウスプロモーション所属。座・新劇「村岡伊平治伝」村岡伊平治役、「NARUTO−ナルト−疾風伝」飛段役、「仮面ライダー電王」キンタロス役、「君の名は。」宮水俊樹役、「名探偵コナン から紅の恋歌」遠山銀司郎役、海外ドラマ「ER緊急救命室」ルカ・コバッチュ役など、数多くのアニメや舞台、映画や海外ドラマ・映画の吹き替えに出演。
アニメーション監督:石山タカ明
1960年7月生まれ、東京都出身。81年竜の子プロダクション入社。「逆転イッパツマン」などを演出した後、85年退社後フリーの演出家となる。「メイプルストーリー(2007年-2008年)」「サクラ大戦 桜華絢爛(1997年-1998年)」「18if(2017年)」などのテレビアニメ、劇場映画を多数演出。
撮影監督:栗田東治郎
1983年2月生まれ、福岡県北九州市出身。三和映材社研修生を経て撮影部となり佐々木原保志カメラマンに師事する。「闇金ドッグス6,7(2017年)」「築地ワンダーランド(2016年)」「ハルを探して(2016年)」「ブラック・フィルム(2015年)」などを撮影。
制作プロダクション:株式会社レイシェルスタジオ
製作:哲人王製作委員会
▼資金の使い道
この映画をより多くの劇場で上映するための配給費用が不足しているため、前回の目標金額からご支援いただいた分を差し引いた金額を今回の目標金額として、再びこの場で皆様にご支援いただきたくプロジェクトを開始致しました。前回、目標金額に届かなかったことは残念だったのですが、映画が完成し、改めてそれだけの金額は必要だったとわかりました。どうか皆様のお力を貸していただけますと幸いです。
支援金の使い道についてですが、この度、LAとNYでの1週間限定公開が決定しましたことに伴いまして、アメリカでの劇場上映に関する劇場費用と広告費、並びにその後の日本、台湾での配給費用の一部として大切に使用させていただきます。(広告費は雑誌に掲載するために必要な費用になります)
目標金額:2,173,000円(リターン費とクラウドファンディング手数料を含みます)
・ロサンゼルス 11月9日(金)〜15日(木)1日4回上映・・・60万円
劇場:Laemmle MUSIC HALL Movie theater(laemmle.com)
・ニューヨーク 11月16日(金)〜22日(木)1日5回上映・・・60万円
上映時間:1:10PM, 3:10PM, 5:10PM, 7:10PM, 9:10PM
劇場:The Cinema Village(cinemavillage.com)
・台湾での配給費用・・・50万
・日本での配給費用・・・50万
※LAとNYの両劇場とも都合により、上映回数などが変更になる可能性があります。
※いずれも劇場上映、配給費用の一部となります。
ご協力よろしくお願い致します。
▼制作スケジュール(予定)
2018.8~10
・本編集
・アニメーション、CG作成完了
・映画完成
・海外の映画祭に出品
・スイスの国連サイドイベントにて上映
2018.11
・アメリカにて上映(11/9〜LA、11/16〜NYで上映予定)
2019~
・台湾にて上映予定
・日本にて上映予定
▼ご支援いただいた方へのリターンについて
◯3,000円コース
・メイキング映像(クラウドファンディング限定版)
・アニメ背景壁紙データ
●5,000円コース
・映画鑑賞券1枚+オンラインスクリーナー(WEBストリーミングを使用した試写※期間限定)
○8,000円コース
・映画鑑賞券2枚+オンラインスクリーナー(WEBストリーミングを使用した試写※期間限定)
●10,000円コース①
・本編DVD(未公開映像付き)
・哲人王Tシャツ(M or L)
・アニメ背景壁紙データ
○10,000円コース②
・本編DVD(未公開映像付き)
・オリジナル日めくりカレンダー
・アニメ背景壁紙データ
●10,000円コース③(5名様限定)
・台本
・アニメ背景壁紙データ
○40,000円コース
・本編DVD(未公開映像付き)
・哲人王Tシャツ(M or L)
・オリジナル日めくりカレンダー
・アニメ背景壁紙データ
・サポーターとしてエンドロールにお名前掲載
●70,000円コース(※10名様限定)
・本編DVD(未公開映像付き)
・哲人王Tシャツ(M or L)
・オリジナル日めくりカレンダー
・アニメ背景壁紙データ
・サポーターとしてエンドロールにお名前掲載
・オイルアニメーション原画(A4サイズ、額装して郵送)
○150,000円コース(※10名様限定)
・本編DVD(未公開映像付き)&Blu-ray
・哲人王Tシャツ(M or L)
・オリジナル日めくりカレンダー
・アニメ背景壁紙データ
・スペシャルサポーターとしてエンドロールにお名前掲載
・オイルアニメーション原画(A4サイズ、額装して郵送)
●400,000円コース(※5名様限定)
・本編DVD(未公開映像付き)&Blu-ray
・哲人王Tシャツ(M or L)
・オリジナル日めくりカレンダー
・アニメ背景壁紙データ
・スペシャルサポーターとしてエンドロールにお名前掲載
・オイルアニメーション原画(A4サイズ、額装して郵送)
・ポスター(サイン入り)※誰のサインになるかは未定です。
・監督舞台挨拶付き自主上映開催権(1回)
*メイキング映像はクラウドファンディング限定版をデータでお送り致します。
*映画鑑賞券+オンラインスクリーナーについて:お住いの地域で上映できるかどうかは現時点ではお答えできかねます(全国5大都市[東京・大阪・名古屋・福岡・仙台]では上映予定です)。そのため、劇場が決まった後、上映される劇場が近くにないという方はオンラインスクリーナーをご利用いただければと思います。※オンラインスクリーナーはネット上にて映画が見れる仕組みですが、最低でも通信速度が6Mbpsは必要になりますので、視聴環境をご確認いただいた上でご支援いただけますと幸いです。
*哲人王TシャツのサイズはMサイズorLサイズの2種類となります。色は白の一色のみです。
ご希望のサイズを備考欄に記載していただきますようお願いいたします。
*エンドロールへ掲載するお名前はニックネームでも構いませんが、公序良俗に反するもの、その他映画にふさわしくないと判断したものは変更をお願いする場合がございます。また支援金額により文字の大きさが異なる場合がございます。また、40,000円以上のコースをご希望の方はお申し込みの際、備考欄にエンドロールに掲載するお名前を記載していただけますと幸いです。
*オイルアニメーション原画のシーンはお選びいただけません。
*監督舞台挨拶付き自主上映開催権は、日本での上映終了後、ご希望の場所での上映が可能となります。(日時などは監督とのご相談になりますのでご了承ください)
*リターンの発送は2019年12月以降を予定しております。(映画鑑賞券は日本での公開時期にあわせてお送り致します。)
*第1弾の際にご支援いただいた方で、第2弾のリターンに変更してほしいという方がいらっしゃいましたら変更を承りますので、マイページの「支援したプロジェクト」のメッセージ画面よりその旨ご連絡ください。(※ただし、同金額のリターンに限ります)
▼想定されるリスクとチャレンジ
映画は完成しており、現在劇場公開に向けて準備を進めておりますが、資金が不足しているためスケジュールが遅れております。十分な配給資金が集まらなかった場合には、さらにスケジュールが変更となる可能性がございます。また、台湾・日本での劇場公開も予定しておりますが、現時点で確定ではないことをご了承ください。ですが、目標金額の達成・未達成に関わらずこの映画は劇場上映を目指して準備を進めてまいります。
▼皆様へ
最後までお読みくださりありがとうございました。
前回のプロジェクト後、多くの方からご期待の声や温かいご声援をいただきました。観たいと思ってくださる方がいることを感じることができてとても嬉しかったです。
たくさんの方に見ていただきたい、私はこれまで何度も言ってきましたが、心からそう思い、願っています。ドラマにアニメ、CG、インタビュー、オイルアニメ、人によってはドキュメンタリー映画なのか?と思われるかもしれませんが、一つの「哲人王」という新たなジャンルの作品として見ていただければ何か感じていただけると思います。
日本での公開までお待たせしてしまうことにはなると思いますが、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです。
そして、私はこの映画が日本や、台湾を、変えていくんじゃないかと思うくらいに「哲人王」に自信があります。
監督はじめ、撮影監督、アニメ監督、CG監督、オイルアニメ監督、音楽監督、桃果さん、てらそまさん、他にもたくさんの方々のおかげでこの映画は完成しました。
でも映画としてはまだ卵から生まれたばかりの雛鳥で、皆様に見ていただくことで、一人前の鳥になって巣立ち、羽ばたいていけるのだと思うのです。
そのためには皆様のお力が必要です。
もう少しだけ私たちにお力を貸していただけないでしょうか?
私たちは自信と誇りとたくさんの愛を持って皆様にこの「哲人王」をお届けします。
日本人らしさとは何か、この問いから始まったこの映画のプロジェクトがどこまで進むのか、私も最後まで見届けますので、皆様もぜひ私たちと一緒に「哲人王」の物語を見守ってくださいませんか?
皆様のご支援・ご協力、何卒よろしくお願い致します。
哲人王制作スタッフ 小宮はるな
©哲人王製作委員会
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