皆様から頂くご支援を、これから紹介していく被災農業法人11社に届ける為、各社の状況とこれからを記事としてアップしていきます。【農事組合法人 モロオカエーシー】■発災前どんな取り組みをしていましたか?震災前は、地域の農業者の高齢化による離農者がでないように作業受託や色々な会の役員などを引き受けていました。少しでも離農者が出ないよう、地域の農業コミュニティーが維持できるよう活動していました。農作業としては土壌改良を意識して作業していました。稲刈り後に秋の耕起と適正な時期に行うことや、土壌改良材の散布、籾殻の散布など土作りを意識した作業を行っていました。(品質や収量の為)■発災後の状況を教えてください。震災後の状況は、約5メートル隆起した海岸の近くに圃場がある為、地域の圃場全体に液状化が発生し、砂の吹上や田んぼの表面が波を打ったようなカタガリ(傾き)が発生しました。とても田植えをできるような状態ではなく(水が圃場全体に行き渡らない)、多くの耕作者が「令和6年は作付しない」離農することを考えていました。私も農機具を保管していた格納庫が倒壊し、田植え機、コンバイン、トラクターなど農業機械全てが下敷きになり離農を考えました。しかし、多くの方にご支援をいただき、農機具や格納庫を再取得し令和6年作付をすることを決めた。自分が先頭になって動く事で、地域の離農者を少しでも減らし農業コミュニティーを維持できるようにと意識して活動していました。■これからの展望をお聞かせください。これからの展望については、農業コミュニティーを維持できるよう、この震災で離農者が出さないのが今後の目標です。今は地域の被災した圃場の表面の整地を既存の機械とアタッチメントで応急的に整地作業を請け負っています。震災後10名以上の耕作者が離農を考えていましたが、この活動によってまた作付できるのではと思っていただき、2名の離農者が出てしまいましたが、多くの方が米作りを続けると考え直してくれました。離農した方の圃場は私が引き継いで、令和7年の作付を予定しています。今後も私が地域農業の先頭を走って、地域の田んぼを守っていきたいと考えています。皆様からお預かりしたお気持ちを受け、被災農業法人11社は今一度立ち上がり、「あの時、俺たちが私たちが支援したから、奥能登の農業法人が今を羽ばたいているんだ」と言っていただけるような形にして恩返ししていきます。クラウドファンディング終了まで、なにとぞ応援・ご支援を引き続きお願いいたします。





