今日の活動報告は、各社の話ではなく、今後の能登の未来について、今何をしていくべきかを18時過ぎから集まり話し合いをしました。先が見通せない苛立ちと、思い通りに進まない現状に、メンバーもだいぶ疲労がたまってきている状況です。被災農業法人の問題点は、現在抱える雇用をどう守るかにあります。被災地にとどまり、地域の未来を考え、ともに奮闘してくれる従業員は、各法人にとって宝です。その宝ともいえるべき、従業員を守るために大きな障壁がいくつもあり、頭を抱える状況なのです。農家に急激な価格変動や不作によって、売り上げが大きく減収した際に、収入を補填してくれる「収入保険」と言うものがあります。しかしながら、災害が起きるまでこの収入保険に大きな落とし穴があるとはだれも想像もしていませんでした。収入保険は、耕作面積や農産加工をやっている場合は製造状況等によって、ある程度の売り上げを見越し、一定ラインを下回った場合に発動されるように設定されています。令和6年に関しては、細目所と言う台帳に載っている面積全部に対して、被災田と言う形で収入保険の対象として取り扱っていただきました。しかし、令和7年産より、耕作農地に限り収入保険の対象となると通常の扱いとなりました。一般的な気候変動によって、収穫量が減収したのとは違い、農地自体が地震によって破壊され、さらには豪雨災害によって追い打ちをかけられ、今年使う事ができない所が数多く残るのにも関わらず、耕作農地のみとされた時、雇用を多く抱える大型農業法人は、継続経営ができなくなってしまいます。なぜならば、その全面積を耕作するための人員なのに、全面積から農産物を収穫できなければ、雇用を賄う為の収益を得られるはずがありません。まして、奥能登以外の米農家は、米価高騰によって息を吹き返すほどの収益を得ている状況下で、我々は収穫量も無く米価高騰の恩恵など受けれない状況なのです。この物価変動にも対応していないのが、現収入保険のもう一つの落とし穴です。米価がココまで高騰することなど、誰も予想していませんでした。一昨年とほとんど変わらぬ米価なら、この収入保険もまたそれでいいのかもしれませんが、収入保険制度自体が減収に対してだけで設計されており、物価上昇に対応した設計になっていない事も、見直すべき部分だと被災農業法人の中では声が上がっています。こういった話がでると、加賀の農業法人からはそんな事言うもんじゃないよと、窘められることもありますが、残念ながら奥能登の被災農業法人ではそこまで我慢できるほどの余裕はありません。1年2か月が過ぎ、これから耕作していかねばならない、このタイミングで未だ明確な復旧スケジュールは示されません。復旧スケジュールが見えない=計画が立てられない=仕入れ準備ができない=耕作できない=収入が減収=雇用しきれない。このジレンマをずっと何とかしなければと、休まる日もなく頭を悩ませ続けているのです。関連する沢山の皆様が、それぞれに頑張ってくださっているのは分かっています。だから黙って待っていろと言われるのかもしれませんが、そこまでの体力は我々にはありません。だからこそ必死で声を上げていますが、声を上げてすぐに形になるような、制度や政治はありません。どれだけ声を上げようとも、出来ない理由を出されては、失望させられる事ばかりです。出来ない理由はもういりません。どうしたらできるかを一緒になって考えてほしい。奥能登が2度の激甚災害によって、10年後20年後の未来を一気に引き寄せ縮めてしまった場所だからこそ、これから日本各地で起きる縮図になると思います。だからこそ、奥能登の事例を能登の事として終わらせるのではなく、ココで起きたことを生かさなければ意味がありません。大船渡や山梨などでも大きな火災があると聞くと、そちらも何とか助けてほしいと思いつつも、コレでまた能登が忘れ去られるのではないかと、不安も出てきます。自分たちさえ良ければ良いなんて思いません。ただ、能登を忘れないでください。能登を放置しないでください。私たちはまだ藻掻き苦しんでいます。それは、従業員の雇用を守り生活を守ってやりたい。地域農業を守り未来につなげたい。能登の良質な農産物をお届けしたい。各社それぞれに、自分の事だけ何とかなればいいなんて考えている被災農業法人はいません。互いに寄り添い、何とか生きる道は無いかと必死で生きています。だから、どうぞ、今一度お力を貸してください。取組むのが遅かったかもしれませんが、現場はまだまだ復旧すら終わってないんです。新しい事を取り組む余裕もない状況なんです。新しい事しようと思うなら、今まで以上に無理をしなきゃ取り組めない状況なんです。なにとぞ、なにとぞ、シェア拡散で応援してください。少しでも余裕があればご支援をお願いします。この苦境を生き抜き、次に起きるかもしれない激甚災害の対応策のヒントとなるべく、私たちはこの地で活動し続けたいと思います。






