▼はじめまして(自己紹介)

このページを読んでくださって、
ありがとうございます!
脚本家・演出家の司田由幸です。
これまでの25年間、
プロの俳優さんや、ミュージシャン、恐竜(!)たち、
演劇が初めての子どもからご年配の方々など、
たくさんの人たちと一緒に、
色んな場所で、お芝居を作ってきました。


(※築260年の古民家や元グランドキャバレー、 自動車工場跡地や能舞台など、少し変わった場所で演劇をやるのが好きです)
詳しい経歴は、司田由幸(過去の上演作品)にて、ご覧いただけます)
▼命をめぐる旅《プロジェクト命日》について
僕はこのプロジェクトを、
ひとつの大きな《旅》に見立てています。
命をめぐる旅です。
まず旅の第一目的地として、
2025年2月13日~16日に、演劇公演『命日』が上演されます。
そして、その前後には、
旅する道々で立ち寄る経由地として、さまざまな関連イベントが開催されます。
(食・料理/カメラを持っての街歩き/詩の創作/朗読などのワークショップ、稽古場見学、上演後のトークイベント…etc)


プロジェクトの参加者は、
《命をめぐる旅人》になって、
旅の途中で出会う、景色・人々との会話・味などを楽しみつつ、
様々な角度から、それぞれの《生》を見つめる時間を過ごせる仕掛けになっています。
(公演やプロジェクトの詳細は『命日』特設サイト にて、ご覧いただけます)
▼このプロジェクトで実現したいこと
◇もっと気軽に《死》を語り合える場所を作りたい!
本プロジェクトのテーマは、
《死を通して生を見つめること》です。
僕はこれまで演劇で、人間の生を祝い喜ぶような作品をつくり続けてきました。
そして生を描けば描くほど、「死というものから目を背けることができない」ということにも気づいていました。加えて、フィクションの中で《死》が大量に消費されてしまうことにも疑問を抱かずにはいられませんでした。

人は何千年も前から、生きること・死ぬことを考え続けてきました。でもそこには正解はありません。死もまた命の営みであると言う人もいれば、死=無だと言う人もいます。
僕は「答えにたどり着けないならば、問い続けるしかない!」と思うのです。
あるいは、「答えを求めることよりも、問うことこそ大事なのではないか」とすら思うのです。


本プロジェクトでは、
フィクションという枠組みから飛び出して、
生と死をリアルに感じ、語り合える時間
をつくりだします。
・SNSを通じて故人との想い出をみんなでシェアしたり―
・演劇公演の上演自体も僕やキャストの体験をもとにしていたり―
・上演中に観客のみなさんの体験談を披露する時間があったり―
・関連イベントも《生と死》を切り口にした内容になっていたり―
現実の世界と地続きであるような形 になっています。

“江戸まち たいとう芸楽祭”という台東区主催の、いわば、公共のお祭りという場だからこそ、多くの方に気軽にご参加いただき、安全な環境で《死や生について》語り合っていただけると思います。
(もっと語りたいことがありますが、書き始めるととても長くなってしまうので、ご支援いただいた方が読める《プロジェクトの経過報告》やSNSの形で、じっくりとお伝えしていければと思っています)

◇様々な立場の人が、気軽に・平等に、演劇にアクセスできる未来を目指したい!
プロジェクトの内容そのものからは少し離れてしまいますが、
近年、多様性への理解が進み、バリアフリーという言葉とともに、
様々な分野で人と人を隔てる壁や溝を取り除く試みが進んでいます。
演劇界でも、字幕表示や台本のタブレット貸出、音声ガイド、託児サービスなど、
赤ちゃんからお年寄り、障がいのあるなしにかかわらず、
より多くの方たちへ作品を届けられるような公演が増えてきました。
しかし現状、このような試みは、
大きな予算規模の公演に限られ、
まだまだ多くの小劇場作品では導入が進んでいないのも事実です。

今回の上演の大きな特長は、
聞こえない俳優と聞こえる俳優が二人一組となり、
一つの役を手と声(手話と口語)を使って演じることです。
何故このような手法を選択したかというと、それは―
他者と他者である我々の違いを描くのではなく、違いを超えることを描きたいからです。
死は《誰にも必ず訪れる平等なもの》《誰にとっても絶対的に未知なもの》という観点から、
◎すべての人に普遍の“死”に光をあてる。
◎死という1点を前に、どの人も同じであることを描く。
◎出演者・観客が一緒になって想いを馳せる。
◎答えの出ない わからないものに 問いを重ね続ける。
そんな風に、様々なバリアや断絶を越え、手を取り合える道を探るための時間にしたいと願っています。
●鑑賞サポート
・情報保障(聴覚に障がいのある方向け)について
本公演は、セリフを手話と声(日本語)と日本語字幕で上演し、開演前や終演後のご案内時にも、UDトークによる文字でのご案内があり、劇場内には手話通訳がおります。
・車椅子をご利用の方、足の不自由な方のためのスペースについて
車椅子のままご入場・観劇が可能なスペースをご用意しております。

▼リターンについて
上記のような想いより、リターン設定のコンセプトは、
「参加できる入口をとにかく増やす!」ことにしました。
体験したり、学んだり、対話したり、グッズから没入したり―
人によって、心が惹かれること、関心を持つポイントはさまざまです。
正直な話、「演劇には興味がない」という方もたくさんいると思っています。
だからこそ、より多くの人に楽しんでご参加いただけるように、
プロジェクト全体を《旅》に見たて、
《旅の経由地》、つまりアクセスできる窓口をたくさん開くことにしました。

たとえば、
今回の上演は、稽古場での創作過程ひとつ取って見ても、驚きや発見にあふれています。
長らく演劇の現場に携わってきましたが、
手話と口語が飛び交う打ち合わせや稽古時間は、
非常に新鮮で、いまだかつて体験したことのないものです。
僕は演劇の内容よりも前に、
「この時間そのものを参加者の方に体験していただくべきなのではないか」
そんな風にまで感じています。
(具体的に少しお話すると、全稽古日程に手話通訳の方が1-2名帯同していますが、みなさま、手話通訳ってものすごく大変な仕事なので、15分毎に交代しながら行うこととか、知っていましたか? 僕は恥ずかしながら今回初めて知りました…)
きっと、演劇の創作という観点に限らず、
「全く違うジャンルで役立てたい」と、ご興味のある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
演劇公演『命日』出演の俳優:
大橋弘枝、河合祐三子、平島茜、本多麻紀(SPAC-静岡県舞台芸術センター)
今回の《旅》の先頭を歩く方々、つまりプロジェクトの水先案内人には、
とびっきり素敵で、面白いメンバーばかりに、お声がけさせていただきました。
僕がこれまで生きてきた人生の中でも、
こんなに触発される《旅の仲間》はいません。
ぜひ、出会ってください。繋がってください。
そして、みなさんにも、そんな《旅の仲間》に加わってほしい。
心からそう思っています。
◆最後に、ご挨拶
旅の醍醐味。それは―
自分がまだ知らない、新しい世界と出会えることではないでしょうか。
90分の観劇、フィクションの中だけではなく、
一緒に景色を眺めたり、同じものを食べたり、ともに手を動かしたり、
笑ったり、語り合ったり、ぽろっと涙をこぼしたり、
たまたま集った人たちが、
《いま、ここに生きていること》を感じ、
色んな形で共有できる場をつくりたい。
それだけを夢見て、
ここ一年、ずっと計画を進めて来ました。
演劇は僕にとって、大切なコミュニケーションの手段です。
最後に、僕が演劇をつくる時に一番大切にしている言葉をご紹介して終わりにしたいと思います。
《早く行きたいなら、ひとりで行きなさい。遠くへ行きたいなら、みんなで行きなさい》
僕は、今回のプロジェクトで出会えるみなさんと、遠くに行ってみたいです。
この旅の先に広がる光景を、みんなで見たい。
この作品『命日』は、第一目的地である2月の上演後も、美術館や病院、学校や福祉施設などに会場を移し、旅を続けていきます。
その先にどんな景色が待っているか、正直、僕にもわかりません。
でも、信じています。
この旅が、かけがえのない新しい出会いに満ちていることを。
一緒に、旅に出ませんか?
旅先でご一緒できることを、心から楽しみにしています。
司田由幸
本プロジェクトのビジュアルは全て、集中治療/救命救急の命の現場で看護師を25年経験し、2011年から緩和ケアに入院中の患者様ご家族様と向き合いポートレイトや家族写真を撮る事をライフワークにしているフォトグラファーの伊藤華織さんに撮影いただいています。
【スケジュール】
❶ 2025年1月:関連イベント第1弾の実施
・1/11(土)フォトツアー
・1/12(日)おむすびWS
・1/18(土)詩の創作WS
・1/19(日)朗読WS
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❷ SNSでのエピソード募集開始
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❸ 稽古場の見学会
1/26(日)、1/29(水)、2/1(土)、2/2(日)、2/7(金)
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❹ ゲネプロの見学会:2/12(水)
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❺ 演劇公演『命日』の上演 & トークライブの開催:2/13(木)~16(日)
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❻ 劇場にて特製パンフレット・台本・ポストカードのお渡し
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❼ 2025年3-4月:イベント第2弾の実施
・3/16(日)フォトツアー
・3/23(日)詩の創作WS
・3~4月に《おむすびWS》と《朗読WS》
↓
❽ 2025年4月以降
・《遺影やポートレートの撮影会》
・《舞台本編や上演後トークライブの映像配信》
・《遠方やお家で応援全部セット》
などのリターンの実施
↓
●その先へ
美術館や病院、学校や福祉施設などでの『命日』公演の上演、関連イベントの更なる拡大など、
今後も旅を継続し、より多くの方が参加できる機会・方法を模索することで、
ともに旅する仲間を増やしていきます。
最新の活動報告
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プロジェクト終了のご報告。たくさんの応援、ありがとうございます!!!
2025/03/01 16:10命をめぐる旅《プロジェクト命日》は【達成率75%、支援者数102名】にてクラファンを終了いたしました。感謝の気持ちで、胸がいっぱいです。たくさんの応援をありがとうございました!今後は少しでも早くリターンをお届けすべく、こつこつ準備を進めてまいります。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!下記は、プロジェクト発起人である司田由幸からのメッセージになります。もしよろしければお読みください。***応援いただいたみなさまへ。昨日からずっと、102名という数のことを考えています。「⚪︎⚪︎さんも、え、◇◇さんまで!」おひとりおひとり、お顔を思い浮かべられる方もいれば、campfireの仕様でどなたか全くわからない方もいらっしゃいます。きっとお会いしたことない方々もたくさんいます。劇場で故人様との想い出を書いていただいた紙は、なんと116枚もありました。しかも、あの空間には、故人との想い出の品々も集まっていたのです。僕も劇場入りしてからずっと、先代のワンコの遺骨のキーホルダーをポケットに忍ばせていました。死者と生者が渾然一体となっていた感覚は幻と言えば幻ですが、いつか僕も幻になるのです。これらの数字の裏側に横たわる記憶と歴史、それぞれの想いの広大さに目が眩みそうです。「否が応でも、みんな、いまは生きている。死者の息を引き取って」その事実の尊さを抱きしめています。僕はいつもちょっと変な演劇しかできませんが、こんな素晴らしい体験を共有できたことは、みなさま、おひとりおひとりの命のまぶしさのおかげです。どうぞ、これからも、共に同じ時代を歩かせてください。ありがとうございます。司田由幸 もっと見る
舞台『命日』来場者さまのお声紹介と、クラウドファンディング終了直前のご報告
2025/02/22 12:43先日、舞台『命日』に無事に幕を下ろすことが出来ました。ご来場くださいましたみなさま、本当にありがとうございます。参加いただいた方々より、嬉しいご感想が続々と届いております。今回のビジュアル撮影を全て担ったフォトグラファー・伊藤華織さんの、魂が震えるような舞台写真と共に、SNSでご紹介させていただいております。もしよろしければご覧ください。公式Xでのご感想紹介と舞台写真Facebookでのご感想紹介と舞台写真また、舞台の幕はひとまず閉じましたが、私たちの旅はまだまだ始まったばかり。今後は、この作品や関連イベントを病院・福祉施設・美術館など様々な場所で上演し、さらに死を通して生を見つめる機会を増やしていきたいと思っています。挑戦中のクラウドファンディングは、ついに【達成率60%】まで来ました。たくさんの応援を、ありがとうございます!!!残りの期間は【あと6日。2月いっぱいで終了です】。関係各所のご協力を得て、《舞台本編の上演映像の配信》《遺影/ポートレート/家族写真撮影会》などのリターンも追加することができました。田口ランディさんをはじめとする、《豪華ゲストのトーク映像》は、全日程の回を1,000円でご覧いただけます。遠方にお住まいの方、ご事情で劇場に足を運べなかった方々にも、ぜひご覧いただきたいと思っております。(手話・字幕による情報保障あり)もしお知り合いの方でご興味ありそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせいただけますと嬉しいです。SNS等でのシェアも大変励みになります。のこり6日間、まだまだ走ります!命をめぐる旅《プロジェクト命日》を引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る
ついに50%を超えました!
2025/02/11 08:20応援いただいている、みなさま。先日、ついに【達成率50%】に届きました!!!メンバー一同、深く、深く御礼申し上げます。ありがとうございます。演劇公演『命日』は、本日よりついに劇場入りしました。ついに木曜日から開幕です!みなさまからの応援パワーで、この1週間を駆け抜けて参ります。ありがとうございます! もっと見る





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