こだわったのは出しいれのしやすさ
引き算することで縫製個所や革の重なりを減らし、シンプルで使い勝手のよい作りを目指した二つ折り財布です。
「出しやすく」・「入れやすい」作りをコンセプトに、あえて最小を狙わずそれぞれの収納箇所で「数ミリ」程度のゆとりを持たせています。
「枠」をテーマにしており、フラップで札を抑え込むイメージでデザインしました。
ポイント1:縦横10cm以下なのに余裕がある作り
縦8.5×横9.5cmと二つ折り財布の中でもコンパクトな部類ですが、敢えて最小を狙わずやや余裕を持たせています。
マチが大きく拡り中身が取り出しやすい設計です。
2〜3mmの違いになりますが、ポケットにゆとりが生まれ、現金やカードが取り出し易く使いやすさのポイントになっています。
ポイント2:切込み角度にこだわった札入れ
初期サンプルでは札入れ部分は一般的な形状でしたが、コンセプトの「出しやすく」・「入れやすい」作りにする為、大きくカットする事にしました。
これにより通常の収納方法に加え、二つ折りにした状態で上ポケット(差し込み上)に差し込んだり、カードポケットの背面(差し込み下)に収納する事も可能です。
フラップのあおり部分にお札を挟み込むようにして収納します。
お札の使用頻度が少ない人は、フラップのあおり部分にカードを収納することもできます。お札の枚数やカードの枚数により臨機応援に収納方法を変更できます。
フラップの金具はイタリアの高級ホックPRYM (プリム)を採用、開閉時に気持ちいい音を鳴らします。
ポイント3:デッドスペースを利用したキーポケット
カードスペースの背面には鍵を1本入れるのに丁度いいスペースがあります。
横幅4cm×縦幅5cmのキーポケット。鍵の他に紛失防止タグなどを入れておくのにちょうどいいスペースです。
ポイント4:小銭ポケット内に可動式のカードスペース
フラップ式の小銭ポケットはマチがついており、ガバッと大きく開きます。
小銭は15枚程度収納出来る設定です。
真ん中の仕切りは前後に動かすことができ、後ろ側にカードを1・2枚収納する事も可能です。
ポイント5:縫わない底上げカードポケット
カードポケットは両脇を縫わずに折る構造にすることで、横幅を抑えながらもカードが出し入れしやすいようにしました。
ちょっとした工夫で、カードが「底」まで落ちずに上部で納まるように下部を帯でとめる工夫をしています。
これによりカードが数ミリ底面から浮く形になり、頭が少しだけせり出します。
わずかな差ですが、カードを引き抜くとき取り出し易さが違います。
また、お札とカードの間に隙間ができるのでお札が下までしっかりと入ります。カードは重ねて6枚程度収納できる設計です。
ポイント6:背面のICカードポケット
背面にはICカード用のポケットを設置。指が掛けられやすいように、革の一部をくりぬいています。
スムーズに出し入れが可能です。改札などもワンタッチで通ることができます。
極小 << 使いやすさ
「カードル」のサイズは縦8.5×横9.5cm。小さい部類に入りますが、決して極小サイズの大きさではありません。
デザインの段階でさらにサイズを絞る事も可能でしたが、あえてそれぞれのスペースでゆとりを持たせています。「出しやすく」・「入れやすい」にテーマを置いたコンパクト二つ折り財布です。
収納想定数
カード7枚前後(カードポケット6枚・カードスペース1枚・ICカードスペース1枚)小銭15枚 / お札10枚 / 鍵1本程度
一般折り財布との比較
サイズの比較
左:カードル
右:弊社サンプル折り財布
それぞれカード7枚/小銭15枚 / お札10枚 / 鍵1本を収納
重量
素材について
【MARGOT / マルゴー】スクラッチ加工オイルレザーイタリアのトスカーナ州ポンテ・ア・エゴラ地区にあるVirgilio Conceria Artigiana社(ヴィルジリオ・コンチェリア・アルティジャーナ)が製造する、表面のスクラッチ加工が特徴のショルダー革です。
タンナー紹介(Virgilio Conceria Artigiana社)
ヴィルジリオ社は1961年に創業されたタンナーです。
トスカーナ州の伝統的な「スローバスタンニン製法」を採用する数少ないタンナーの1つです。
スローバスタンニン製法とは、革を長時間ゆっくりとタンニン液に浸す製法。
時間と手間をかけていますが、革への負担は少なく、革の内部までタンニン液が染み込んでいくため、とても綺麗な仕上がりになります。
最初は革が硬い為ふっくらしたフォルムですが、すぐに柔らかくなりスリムなフォルムに変身します。
バケッタ製法の植物タンニン鞣しで染料仕上げ、オイルがしっかり入った革なので、使い込むほどに味わい深い色に変化し、高級感のある自然な艶が出て来る、経年変化(エイジング)を愉しんでいただける革です。
表面はスクラッチ加工によりざらついたタッチ感でマットな印象ですが、使い込むほどに通常の銀付き革以上の艶がでる、経年変化の振り幅が魅力の革です。アフターケア&諸注意内部に浸透したオイルが革を乾燥から守ってくれるので、基本的には乾拭き程度のケアで良い状態を保てます。数年以上使用しエイジングが進むと、艶が出てきますので、革用のクリームを塗布していただくことで革の寿命が延びます。
手順としては、まず革用のブラシで表面の汚れを落とし、皮革用クリームを薄く塗布したら、乾拭きで仕上げてください。頻度としては、多くても数か月に一度で十分です。
※革本来の表情や素材感を活かすために、表面に防傷加工をしておりません。
※製造工程中や保管、運搬の際に擦り痕などがつくことがあります。
※表面の色の濃淡は、個体差や部位、温湿度によって一枚一枚出方が異なります。
カラー展開
ブラウン/9188
ターコイズ/9189
グリーン/9190
ネイビー/9191
ブラック/9192
サイズ・仕様
製品名:カードル(0366)
サイズ :約 W 9.5 × H 8.5 × D 1.5(cm)
重量:約 本体60(g)
素材 :牛革 (マルゴー)
生産国 :日本 ※革により個体差が生じます。
iPhone13 Proとの比較
スケジュール
2025年 1月 プロジェクト開始 受付スタート
2025年 1月下旬 受注数に応じ革・資材の発注 ~ 商品の縫製スタート
2025年 3月14日 受付終了
2025年 3月中旬~ お申込み順にお客様のもとに発送開始
2025年 3月末 全ての発送業務の完了予定
わたしたちについて
「シンプルでモダンなデザインと、真の使いやすさ」がコンセプト。
東京の下町、日暮里の工房で生みだされるAGILITYは、1998年にブランドをスタートしました。
小さな工房ですが、企画デザインからサンプル、生産、修理までを一貫して行っております。
是非お気軽にお立ち寄りください。
AGILITY 日暮里革工房
〒116-0014 東京都荒川区東日暮里6丁目55-7 1階
営業時間 平日、土:10:00〜18:00
※休業日 土・日・祝日(※第一土曜のみ営業 ←SNSにて確認をお願いします)
日暮里革工房インスタグラム https://www.instagram.com/agility_nippori/
長年の使用に耐えられる構造、縫製にこだわり安心してご愛用頂けるものを職人が一針一針、心を込めて作っています。
さいごに
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
私たちはこれまでに、「CAMPFIRE」等のサイトを利用して新商品を公開しております。
「お客様の声」をダイレクトに商品のデザインに取り入れることができる、工房直結の「一貫生産体制」が強みです。
一度使ったら手放せない。そんな愛着の持てる、『ものづくり』を常に目指しています。
ご支援のほどよろしくお願いいたします。
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