無事に160万達成しました!
本当に本当にありがとうございます!
震える気持ちで始めて、皆さんのメッセージ、全部嬉しくて、、、。
ありがとうございます。
どうしてもはじめに書きたくて、内容の前にすみません💦
以下がクラファン内容です。
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はじめまして。または、お久しぶりです。
このページを見て頂き、本当にありがとうございます!!
やきものの産地愛知県瀬戸市で育ち、
今はやきものの工房を構えて、
作る日々を送っている、せとやき作家の“深田涼”といいます。
陶作家 深田涼
このページは、 深田涼 が、瀬戸市にある工房に「ギャラリー器ばなし」というお店を作り、瀬戸の街に根ずく作家が語る場所を作る、プロジェクトになります。
長くなりますが、読んでいただけると嬉しいです!
自己紹介
瀬戸市出身ですが、焼き物の家系でなく、趣味で始めた焼き物に魅了されたのが始まりです。趣味の陶芸が2年間続き、陶芸教室の先生になりたくて会社を辞めてこの世界に入りました。
2009年から瀬戸窯業高校陶芸コースにて陶芸の基礎を学びました。
でも迷ってまたOLに戻り(笑)、それでも諦められずに、2014年に作家として独立して、今年で11年目。
まだまだ、この街では、ひよっ子になりますが、街やお客様に支えられて、ここまで作ってこられました。本当に日々感謝です。
作る作品はこんな感じで、とても明るく、騒がしい、色が特徴です。
器や花瓶たち
アクセサリー達
プレート
深田涼の経歴
初めての方もいるので、経歴も書かせて下さい。
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愛知県瀬戸市ですくすく育つ。
2011年 瀬戸窯業高校専攻科陶芸コースを卒業
2015年 独立して瀬戸に工房を構える
<陶歴>
2013年10月 Jewelry shop HASUNA 『地球からの贈り物』
2017年12月 八事興正寺竹翠亭『初雪茶会』参加
2019年1月 新宿伊勢丹企画展 『春めく季節の器展』 参加
2019年1月 豊田自動車LEXUS主催LEXUS NEW TAKUMI PROJECT 2018にて 『注目の匠』受賞
2019年4月 ミラノデザインウィークにて二人展 『LOAM』開催 (※下記に写真有り)
2020年7月 名鉄瀬戸線大曽根駅に、陶壁 「時の樹」を飾る (※下記に写真有り)
2021年2月 東京 天王洲アートマルシェ 『匠NEWborder』参加
11月 名古屋 『松坂屋松坂屋410周年アートセッション』参加
2023年2月 福岡 阪急博多『Love & Art』 参加
2024年2月 ロサンゼルス 『Ryo Fukada Exhibition』開催
以上、経歴の説明になりました。
作品の説明
私は、私の作る色が好きです。
手前味噌な言葉ですね、すみません。
もうちょっと細かく言うと、窯から生まれる色に魅了されています。
焼き物の色である「釉薬」の作り方は、料理と似ています。
砂、石、金属、灰、顔料、水、それをゼーゲル式と呼ばれるレシピに合わせて、下記の写真のように分量を量って作ります。
左は釉薬をこしているとき、右は釉薬を図っているとき
でも、なかなか、思う通りにはいきません。
それは作業の難しさというより、原料(石や砂や灰)が自然のものだからです。
ある程度はコントロールできるようになったけど、必要以上に期待してはダメで。
「予想の通りに作れないことが当たり前」
という前提をもとに作っています。
だから、安定的に作れているときは、見えないものに感謝し、色々と謙虚になれます。
瀬戸の街について
長々と自己紹介読んで下さり、ありがとうございました。
そんな人としての成長と技術の成長を重ね、作る日々が続き、色が増えて、独立して10年がたちました。
この10年間、たくさんの人にも支えられましたが、瀬戸という街にも支えられました。
私の工房があり、生まれ育った瀬戸の街も紹介させてください。
瀬戸川にかかる橋、眺める先には駅、橋を渡れば神社。
私が工房を構える愛知県瀬戸市は、中世から現在まで続く日本の代表的な6つの産地「日本六古窯」のひとつです。
文化庁による日本遺産にも認定されている、やきものの歴史と職人たちの知識と技術が息づいています。
「せともの」という言葉の由来にもなった、日本で最も古くから、やきものの表面にガラス状の釉薬(ゆうやく)を掛けたやきものを本格的に製品にした土地です。
今でも、粘土屋さん、釉薬の原料屋さん、道具屋さん、など活躍しています。
アクセスとしては、名古屋から名鉄瀬戸線に乗れば終点尾張瀬戸駅に着きます。最近ではジブリパークからバスでいらっしゃる方も増えています。
そんな尾張瀬戸駅から商店街やギャラリーをぶらぶら見ながら10分ほど歩いたところに、私の工房はあります。
駅からの工房までの地図
また市内にはやきものづくりが盛んなエリアがあり、赤津地区、品野地区、洞地区、水野地区、の4か所になります。
私のいるこの”駅周辺エリア”は作ることでなく、売ることや輸送することが盛んなエリアでした。地名に”蔵”という名前がたくさん見つけられます。
この駅周辺エリアに、4つのエリアを中心に作られた陶磁器の商品が集められて、尾張瀬戸駅から名古屋城のあたりまで運ばれ、堀川という川を使い船で名古屋港まで運ばれた歴史があります。
そして、このあたりは古い商店街や神社が残っています。お店に並ぶ器や、橋に装飾された陶工達の絵のタイル、1000年以上続くやきものの産地としての街の歴史が感じられるエリアです。
左:工芸館 真ん中:陶工のタイル 右:陶祖が祭られる深川神社
商店街のある中心市街地でもあり築100年以上の古民家やノスタルジックな通りが密集して残っています。
そんな駅周辺エリアにある私の工房も、もとは道具や日用品を販売する”金物屋”でした。
金物屋の倉庫から工房に
この金物屋は曾祖父から続く場所で、金物や日常品を販売していました。建物は、木造で築何年かも登記で追えません。でも、ご先祖様に感謝するくらい、商店街にも駅にも近く立地に恵まれています!!
しかし25年前に祖父が亡くなりお店はいったん閉店しました。亡くなった時のまま、時間が止まったように倉庫と化していました。
その一方で、2009年頃、陶芸の学校を卒業してOLをしてた私は、市内の貸し工房の一画で作陶していました。ただ夜にはイノシシも見かけるような場所。夜中まで作業するので自分の場所を作ることを決めました。
親族に相談して、金物屋の倉庫だった部分を片付けて、10年かけて少しずつDIYで陶芸の工房に改装しました。
小さな電気窯ですが、窯がここに置けたときはとても嬉しかったです。
このピンクと青の窯がある、大好きな空間です!!
2024年現在の工房
そして残り半分のお店だった部分は、2021年、やっとコロナのときに改装できました。それからせともの祭など期間限定で不定期にお店やギャラリーをしています。
そして、今回のプロジェクトの舞台もこの工房のある建物です。
お店をやることで人が来てくれるようになり、立地のありがたさ、商店街の人との繋がり、近所の人との会話、お客様に瀬戸を紹介すること、いろんな場面で気づかされることがあります。
ここに、もっと、人が集まり、そして、長く、瀬戸の街の名物になるようなお店に変えたくて、挑戦することにしました。
このプロジェクトで実現したいこと
『明治から昭和に活躍した金物屋を、工房、ギャラリー、粘土教室、茶道体験、料理の撮影を楽しめる場所に生まれ変わらせる』
私は、語れる工房、作品、物作り、全部集めて、「ギャラリー器ばなし」というお店を作ろうと考えてます。上にあるように、工房、ギャラリー、粘土教室、茶道体験、料理の盛り付けと撮影、来た方が何かを楽しめる場所に生まれ変わらせたいです。
工房に来たことある方は
「もう出来てるじゃん?」
思うかもですが、本当に出来てなくて、、、。
工房はばっちり完成です。
でも、お店として発信することは全然できていません。
理由はいくつかありますが、その一つはお店の名前も看板もありません。
それに、お店の外観も、内装も、まだ作り切れていません。
他にも色々問題がありますので、このあとに説明します。
そんな問題を今回の支援金で解決していき、これから30年続くような場所「ギャラリー器ばなし」を作りたいのです。
改めて、「ギャラリー器ばなし」で行うことはこちらです。
1.販売店兼ギャラリー
2.作家の工房案内
3.街歩きの案内所
4.器の撮影場所
5.子供向けの簡単な粘土アートの教室
6.茶道体験
そんなことができる場所に育てていきます。
1.販売店兼ギャラリーについて
何となくは完成していますが、現在DIY中です。
この布の奥に、本当は棚があるのですが、まだ完成せずです。
完成したら週に2~3日はオープンさせる予定です。
いずれ、色んな産地や国のアーティストを呼んで一緒に展示したり、日本酒やワインも一緒に販売したり、そんなギャラリーにしていきたいです。
2.作家の工房案内
私の小さな工房ですが、道具や色のテストピースの説明したりと、説明&案内します。
色の研究時のテストピース
3.街歩きの案内所
私の工房は道路を挟んで向かいに市営駐車場があります。なので、ここを起点に街歩きできます。
マップを置いてあるので、街の見どころを案内します。
4.器の撮影場所
よく作家のみんなで集まります。みんなで器や酒器を持ち寄って器の撮影をします。
時には、地元のベーグル屋やパン屋さんとも撮影しました。
お正月にはお節を持ち込んで。
私も料理が好きで、自分で作って盛り付けて、SNSの告知や資料としての宣材写真にもなります。
自由に器を使って盛り付けてもらう、”撮影時の貸し出し”のようなこともしています。
左上は3人の作家の器へのもりつけ 左下はワインのコラボのとき
右上はお節の盛り付け 右下は瀬戸のベーグル屋とのコラボ
なので、作家や料理する人が撮影する場所にもしていきたいです。
5.子供向けの簡単な粘土アートの教室
筆を使って絵を描けない私は、手で粘土を使い作ります。
そういう感覚的な授業を、中学やデザイン学校でワークショップをしています。
この場所でもできたらと考えています。
6,茶道体験
二軒隣りが和菓子屋さんと恵まれた環境です。
季節の和菓子を食べながら、簡単な茶道の体験を出来る場所も作ります。
茶道歴15年、ミラノでの茶会です。
師範の免状はありませんが、道具の制作などしているので、知識はあります。
作家が作った茶碗を使い、茶碗の話や、道具の話を交えて、体験してもらえたら嬉しいです。
左上はおはぎと煎茶、左下は市民茶会での一幕、右上は棗、右下は茶碗の説明。
すべて自作のものなので、市民茶会や茶会で貸し出ししています。
まとめ
上記のようにバラバラと色んな事をしてきました。
今まで、色んな場所で行ってきたことを、この場所でもできたらと考えています。
プロジェクトを立ち上げた背景
建物あるし、経験もあるし、このままできるのでは?って思われるかもしれないですが、、、
建物が古くて問題点も抱えた状態でした。
問題点の前に、まず不定期にでもお店をすることで、マーケット調査にもなり、分かったことを話させて下さい。
1,駅から歩ける範囲に、陶芸教室はあるけど、作家の工房や窯元はあまり存在しない。
2,観光に来た方は工房が見てみたい
3,窯元や陶芸を学んでる学生も、窯など工房の作りを参考に見に来る
4,この駅エリアでお店をしてる方も、「瀬戸はやっぱり焼き物の街なんだ!」って思ってもらえる場所がもっとほしい
です。
DIYで内装は自分でできたのですが、どうにもできない部分があります。
それは、
この、一見お店か工房か分からない残念な外観の建物です。
中の工房はかっこいいんです!!
メキシコの建築に憧れて、自分で色を塗り作った工房です。
お店の部分も少しづだけど、自分で作っています。
このように内装は自分でDIYで作れますが、外観や建物の修繕は自力でできなくて、、、。
今回の支援金は、この工事費の一部として使わせていただきます。
※見積もり詳細は、<支援金の用途・内訳>>の欄で説明します。
工事する理由をさらに詳細に説明します。
大きな問題点は2つ。
問題1:外壁の色が劣化してきてるのと、お店だと気づかない人が多い
問題2:老朽化で危険な屋根
まずこの外観のせいで、お店だと気づかな人がおおいのが問題です。あと、壁の塗装も取れてきて老朽化しているため、補強もかねて塗装しなおしたほうがいいのげ現状です。
あと、やはり古い建物で、天井から水漏れで一部が危険な状態です。昔の修理の跡で、瓦の上からトタンで覆うという、荒業で修繕したようで、重いし、木造なので雨漏りの原因なります。
DIYとかできる範囲を超えたので、これがプロジェクトを立ち上げた背景です。
<外壁の色が劣化してきてるのと、お店だと気づかない人が多い>
この外壁の色を変えようと考えています。
多分ブルーか緑になる予定です。
街の外観がよくなるように考えています。
出入り口は、赤枠のなかのウッディなイメージで、考えてます。※二階部分は違いますので、あくまで出入り口のみのイメージです。
こちらは今回のクラファンの支援金は使いません。
自力でやってみようと思います。
<老朽化で危険な屋根について>
下記のように、雨漏りがひどい場所はバケツで水を受け止めています。
長年気づいてなくて、気づいてからも何とかしなきゃと思いつつ放置しちゃって、ひどいことに、、、。
修理する屋根は、このオレンジ色の瓦の部分です。
写真では分からないけど、老朽化でズレる恐れもあり、この部分を改装します。
このように、自分で出来る箇所はDIYで進めるけど、専門家でないとできない大きな問題があるから、その部分の補修工事を、支援金で賄おうと立ち上げさせて頂きました。
皆様の助けを借りる機会になってしまって、本当に力不足な自分が嫌になったけど、、、
問題点に向き合いたく、恥ずかしいけど、力を借りたくて立ち上げました。
プロジェクトへの想い
この建物を改装する決断するまでの想いを話させて下さい。
実は2年前まで、「あと10年くらい作り続けばいいかな」、と終わりも考えていました。
作業するための工房は作れたが、建物自体は古い。
ここには、曾祖父の代からの物に溢れ、耐震はあっても、屋根は修繕が必要。この家で何かするには、片付けなくていけない物、工事が必要な個所が多いのが現実です。
「多大なお金や労力をかけて行う価値があるのか?」
2年前の私は、かなり後ろ向きでした。
でも、その頃に、“壊す”を視野にいれて色んな人に話して意見聞いたら、この場所を大切にして残してほしい、お店をしてほしいってみんなが言ってくれました。だからこの建物を活かしたいけど、私にできるかなって迷いながら可能性を考えてました。
そんなとき、近所の商店街を中心に、この5年間で、新しいカフェやお店が約30件もできて、新しいエネルギーが入っています!!
そして2025年9月より、愛知県で3年に一度開催される芸術祭「あいち2025」が、名古屋と共に会場になるという大ニュースも。
迷う私の背中を押すような出来事がたくさん起きて、どんどん瀬戸や駅エリアが盛り上がってます。
いったん、初心をふり返ってみました。
この工房を作った頃、金物屋時代の売れ残り商品に溢れた倉庫の頃を思い出しました。
そこを片付けて、色を塗り、窯を置くための電気工事をして、少しずつだけど、自分でずっと作ってきた日々。
初心になり、10年前みたいに、考えるより動こうということで、やる事をやってみようって奮起しました。
動くと決めると、
「そうだった、15年前、古いから壊す、ではなく、あるものを活用しよう!!」
奮闘していた自分が戻ってきたように感じました。
結局、建物を壊したほうがいいかと思ったのは、建物全部って大きさや金額の大きさに尻込みしてしまったり、業務の忙しさを言い訳に楽しようと思ったのかもしれません。
壊す前に、気づけてよかったです。
だって、これからも瀬戸で作り続けたいのは絶対です。
この建物と向き合うって決めたら、長くずっとやる近道は、この建物を生かして、活動することだと思い出せました。
時代の流れは早く、流されそうになりますが、でも、変わらない”瀬戸”の街の良さがあります。
私の行う”焼き物を作ること”は、きっとAIや機械ではできない部分が多いです。
思うようにいかない陶芸の面白さを、継承したいものもあります。
壊すのは一瞬です。この街は、そうして失った素晴らしい建物もあったと思います。
壊すより、向き合って、直して、大切にして、また向き合う。
そうやってできたお店があれば、ここから面白い街に、もっともっとなっていけばいいと、願うばかりです。
それが、このプロジェクトの深い部分です。
リターンのやきものは すべて深田涼が作るせとやき!
ここからは返礼品の説明をさせて下さい。ちなみに、前項で書いた想いを汲み取るように生まれた器があります。最初に、今回だけの限定品でもあり、今回のクラファンにぴったりの器を紹介します。
1,何百回も焼かれた道具であり、銘々皿
銘々皿は、「めいめいざら」と読みます。
名前の通り、ひとりひとりのお皿、取り皿のことです。
小皿と呼ばれる食器に対し、装飾やデザインにこだわって作られたものが多く、お祝いの席や、茶席などのおもてなしに使うイメージが強い銘々皿。現在では普段の食卓に取り入れられております。上記の銘々皿は12㎝ですが。基本的に銘々皿の大きさは15cm以下のお皿で、豆皿よりは大きいサイズ。おおよそ3寸~4.5寸皿が銘々皿の大きさになります。
この子の特徴は、何百回も焼かれてる道具であること。
敷き皿という、素焼きの時に一番下に置く道具でした。
上記の写真の赤い印があるのが、敷き皿という道具です。
これは窯に入る前の状態です。
毎日毎日、焼かれながら、生産を支えた敷き皿は瀬戸の窯元で使われていました。
その窯元は、昨年、長い歴史を閉じましたが、道具は生きています。
運よく、その敷き皿を分けてもらえたので、何枚か焼いたところ、すごく良い色で。
「釉薬を吸わないかも」
って言われて、私もその覚悟でしたが、何百回も焼かれたけど、器になる余力はあるぞ!とばかりに、ちゃんと釉薬を吸い込み、美しい色を作りました!!
中には使えない釉薬もあったけど、マット釉領域なら使えたので、見事に道具から銘々皿に大変身。
窯元に見せにいくと、
「深田さんが見つけなきゃ、この子達は廃棄されていた。長年、道具だった子達がこんなに立派になって、、、」
と感激してくれました。
道具だったため、数量が限られているから、自動的に限定品になります
何百回と焼かれ、窯元を支えた銘々皿、色んな意味で強いです!!!!
この子達は、皆様の手元に置いて欲しいストーリーをもっています。
だから、自信を持って、薦めます(^^♪
そして、返礼品の1つを、この銘々皿にしたとき、私のやりたいことが繋がりました。
私は、捨てられる、壊されるものを、人に愛される形に変えたいんだと思います。
用途を終えたものでも、何か力を加えれば、新しいものに生まれ変われるときがあります。
それが何かを支えたものなら、なおさら、愛されるものになって欲しい。
今回のクラファンで改修する建物も、崩れかけている部分があるのが重なる。だからエネルギーをかけたい。
銘々皿にとって窯の熱だったように、建物がより愛される方向にいける熱が、私のエネルギーであれば、すごく嬉しい。
そして、その熱は瀬戸という街に繋がり、もし崩れそうな部分があれば、そこに届けばいいとも願う。
この銘々皿は、とても私の気持ちを汲んでくれたのです。
だから、この子が、返礼品の一押しです!!
銘々皿詳細
種類:食器
大きさ:直径12㎝ 高さ2㎝
素材:磁器(食洗器可能)
色:7色
2,プレート
この子達は、ずっと私を支えてくれた定番の商品で、職人さんが元気なら、だいたいいつも作れる商品です。
「食卓から明るく!」
「手抜きできるように!」
「可愛いとテンションあがるから!」
そんな想いが土台になって生まれています。
八年くらい作っているから、時々で変わる想いもあるけど、大枠はそんな想いです。
そして「未熟物」、この作品を作ると、時々頭をよぎります。
技術は上げる、知識も増やす、実験も深める、精進はしていく予定です。
けど、どんなに作っても、未熟でいたいのも本音。
最近は、そんなふうに新鮮な気持ちに戻してくれる商品になっているプレート達。
そんな気持ちにしてくれる理由は、この作品は、瀬戸の職人さんと協力して型で作っているからです。大先輩に囲まれて作れるから、背筋がのびます。
このプレートは14時間かけて焼きます。
冷ますのにはだいたい24時間かけます。
長い時間かけて、1250度以上の高温のエネルギーを使い、色は、原子レベルで形を変えて、生まれてきます。
ということで、職人さんのほかに、自然界のエネルギーも加わっています。
私だけで作った、なんて恥ずかしくて言えないです。
すべては、自然の理に従っただけなのです。
そんな目に見えない事がたっぷりの、生まれるまでのプロセスに、私が参加できていることが光栄なんです。
そして、今回のクラファンに合わせて、新色の返礼品も用意しました。
トルコブルーのプレートです。
ただ!!
この子達はムラがあります、写真と同じにはいきません。
でも、水のような海のような雰囲気は残ります。
限定品ではなく、今回から安定的に販売可能になったので、お披露目も兼ねて(^^♪
プレートの詳細は下記にあります。
3,アクセサリー
運命の出会い、と言われると、人間を連想しがちだけど、私は、釉薬にこれを感じます。
砕いたガラスの破片で作る色は、私も何となくしかコントロールできません。
その分、とても自然に近い美しさがあります。
こちらも、色ごとに返礼品を用意しました。
詳細は下記に。
4,茶碗
茶道をゆるゆると15年ほど勉強中です。でも師範でも講師でもなく、ただ、好きな人。
特に『茶道で伝えたいこと 』が好きです。
茶席の和敬清寂、が好き
和菓子、が好き
着物、が好き
陶芸同様、この世界に触れているのが気持ち良くて続けています。
だから、お茶碗を作らせてもらっているのが、本当にありがたいことです。
返礼品では、旅茶碗という少し小さめの茶碗と、通常の茶碗、両方用意しております。
下記の詳細にあるサイズは、旅茶碗です。
色は、私の記憶にある季節の色です。
日本の景色が詰まった自分の記憶に、茶碗を作っていると驚きます。
色は指定できなく、すみません、でも、何が届くか、楽しみにしていてください。
通常のサイズは、返礼品の欄に記載してあるので、そちらをご参考にお願いします。
他にもありますので、リターンも覗いてみて下さい!
支援金の用途・内訳
すべて工事費用に当てさせていただきます。
下記が現在予定している業者さんが出した見積もりです。
※業者さんの名前は伏せさせてもらいました。
全部で295万くらいです。
そのうちの、約半分の160万円を目標金額にさせてもらいました。
工事期間がまだ調整中ですが、だいたい下記の期間で話してます。
<簡単なスケジュール>
2025年1月10日(金)クラウドファンディング開始
1月31日(日)クラウドファンディング終了
2月後半から3月10日まで 工事期間
4月 リターン発送開始
以上、支援金の使い道とスケジュールになります。
少し余談です。
「160万ぐらい、自分で作れないのか?」
これは私の頭に、時々響く言葉です。
10年前、窯2台やロクロや道具一式を用意したとき、起業支援の先生以外は相談しませんでした。
「私は一人でやってくんだ!!」
って、決めて、頼らないようにしました。
若い独身の女性が一人で陶芸するなんて、親や誰かサポートしているだろうって、思われるのが本当に嫌で。結婚して旦那に頼ればいいとかも言われました(若いから苛立ち隠さずで言い返してましたが(笑))
負けず嫌いも相まって、本当に嫌で、絶対に一人で頑張るって決めて、がむしゃらに走って、、、。
分かりやすい結果が出た時は、円形脱毛になるほど追い詰めれてて、心が苦しくなってました。
コロナのおかげで立ち止まれて、売上や結果より、個人の幸せと豊かさにやっと目を向けれました。
そして、”鎧のような強がり”が取れると、たくさんの人に助けれてたと気づけました。
工房の場所はおじいちゃん達が残してくれた場所だし。
お客さんはみんな優しいし、作品を愛してくれるし。
落ちこめば心配して応援してくれる両親がいるし。
瀬戸にはたくさんの支援があるし。
作家の友人は先輩はアドバイスくれるし。
取引先は信頼できる。
自分で作家の道は切り開いた言えるけど、たくさんの優しさに支えられてて、一人でやってきたなんて言えないことに、気づかされます。
今回、クラファンにさせてもらったのは、「たくさんの人に支えられて、この場所を作り上げれたんだ」と、この先も、死ぬまで思えたら最高だなって思います。
一人で!なんて強がらず、ちゃんと周りを信頼して頼れる人になりたい。
「160万ぐらい、自分で作れないのか?」
時々響く言葉は、きっと昔の自分が嫉妬してるんだと思います。
なので、半分だけ、頼らせて下さい。一緒に、瀬戸で遊んで下さい!
最後に
私は、瀬戸市出身の瀬戸っ子です。
はじめに言いましたが、家は窯元ではありません。
趣味から、好きで、人生変えてしまうくらい大切になり、この世界に入りました。
趣味で10年、独立してから10年、20年という年月が経ちましたが、今でも大切で、感謝の気持ちがふえています。
また、瀬戸という産地で作り続けるために、たくさんのことを学びました。
器の作り方や道具のこと
器の使い方や食のこと
茶道のこと
アートのこと
美大も出てない趣味から陶芸を始めた私が、大企業と仕事をするため、茶道の世界に入るため、この世界で作家として確立するため、たくさん学びましたし、そして、学ぶ機会をいただきました。
この建物も含めて、私は、この先も作家として、この街から活躍していけれたらと思っています。
この事業は、この20年得た知識や縁を、瀬戸に返していくことだと考えています。
どうか、その時間を私に頂けたらと思います。
よろしくお願いいたします。
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