自己紹介
皆さま初めまして、さわくんと申します。ルールメイキングアクセラレーションプログラム『Rift』の発起人を務めております。普段はランニングホームラン株式会社でコンセプトメイクを基軸とした企業や地域のトータルプロデュースを行っています。
つまり、法律にまつわるあらゆる職業からとても縁遠いような生き方をしている人間です。
そんな人間がなぜ、「ルールメイキング」の旗振り役をしているのか、順を追って説明していこうと思います。
(ランニングホームラン株式会社 CCO(chief concept officer)/RULEMAKERS DAO コミットメンバー/クリエイティブ就活を問い直す会 発起人
プロジェクト立ち上げの背景
「ルールメイキングなんて、どこかの偉い人がやることで自分には関係ない。それだったら、事業やプロジェクトで世の中を変えていった方が早いでしょ?」
私がルールメイキングの世界に出会う前、そんな風に思っていました。
法律は固くてよくわからないし、政治家の方々は雲の上のような存在で、自分が直接お話をする機会なんてそんなものは訪れるはずもない…
だからこそ、自分の力で変えれるもの変えることができるように学生の頃からさまざまな「社会を良くする」活動をやってきていました。
例えば、中高生が自分の違和感を言葉にして社会に対して問いを持てるような探究学習教材を執筆したり。
(探究学習ワークブック:「学び続ける意欲と能力を育む」を学習目標に、探究学習事業やキャリア教育事業を展開する一般社団法人Foraでの教材開発プロジェクト。学生時代に研究と実践をしてきたキャリア理論、探究理論を基軸に教材を執筆させていただきました。)
はたまた、嫁との結婚式を通して問題意識をアートの形で表現してみたり。
(婚葬式:結婚式と生前葬を掛け合わせ、「お祝い」と「お悔やみ」と言う相反する感情が生成される空間を構築。感情は社会によって規定されるという問題提起と共に、その規定が最も強くなる結婚式と葬式を掛け合わせるとどのような感情を人々は抱くかというスペキュラティブアートです。IDEAS FOR GOODにて取材されました。)
姿形は変えようとも、根底では「もっといい世の中になったらいいな」という願いがそこにはあったと思います。
ただ、教育やアート、そして今の仕事はクリエイティブだったりという形でルールなんて固いものに触れることはこの先もないなと思っていました。
そんなある日、RULE MAKERS DAOのco-founderの本嶋さんに「ソーシャルセクターをより良くできるルールメイキングをやっていて、よかったら一緒にやらないか。」と誘われたことをきっかけにルールメイキングの世界へ。
「プロでもなんでもない人たちだけでルールなんて変えられるの?」
と、最初は半信半疑で関わり始めたのですが。。。。
業界のさまざまな人にヒアリングをし、その生の声を分析し課題を見つけ、それを法律の言葉に変換した上で政策提言としてまとめていったところ。
会えるはずもないと思っていた国会議員の方々とお会いする機会を数々いただき、重要な委員会にも呼ばれてプレゼンをし、最終的には国の経済政策の方向性を決める「骨太の方針」に掲載されるまでに至ったのでした。
ここまで、プロジェクトにジョインしてなんと3ヶ月と少し。
「ルールメイキングは誰でも参加できる。それも意外と身近に、クイックに。」
そんなことを思ったのでした。
さて、なんでそんなことができるんだ?と疑問が浮かんだことだと思います。
そこで、そもそものルールメイキングアクセラレーション『RIFT』の運営母体である『RULEMAKERS DAO』についてご紹介。
RULEMAKERS DAOは「民主主義2.0を実現し、挑戦者の挑戦を加速させる」ことを支援する自律分散型組織です。
自律分散型組織ってなんぞや?となると思いますが簡単に言うと、誰かトップがいて組織があるのではなく、フラットに誰もが関わることが可能な組織形態だと思っておいてください。
さてさて「民主主義2.0」と言うことなのですが、何を持って2.0なのかと言いますと、先ほどの私の経てきた「ルールメイキング」に対する捉え方とその変容のプロセスがまさに2.0を表していると思います。
1.0の世界では私が当初思っていたようにルールメイキングは一部の業界の方々がその人たちの思う業界にとってメリットのある形にルールを変えること。
しかも、その提言を行うのはプロフェッショナルなロビイストの方で、起業やプロジェクトをやりながらルールメイキングをするなんてとんでもない。
そうした世界観が1.0の世界です。
それに対して2.0がRULE MAKERS DAOで実際に私が3ヶ月間経験した世界です。
つまり、業界ではまだ名の無いチャレンジャーがルールメイクに、本業をやりながらでも携わり、変えることができる。
そうした挑戦者にとって、さらに言うならば「変えたい」と思ったあらゆる人々に開かれたルールメイクを実現すること。
それが民主主義2.0の世界観になってます。
そうした世界観の実現に向けて、政・法・民が連携して立ち上がった組織になっています。
実際に、私が関わったソーシャルセクターにまつわる提言だけではなく、デジタルノマドビザの提言、DAO法にまつわる提言など、まだまだ黎明で知られていないけど変えるべきルールをこれまでも有志の人々で変えてきました。入管法7条1項2号に規定する法務大臣があらかじめ告示をもって定める在留資格に係る活動としてデジタルノマドを追加(告示53号)(2024年3月31日施行)
合同会社型DAOでの資金調達解禁に関する金商法定義府令の改正(2024年4月22日施行)
このプロジェクトで実現したいこと
そうしてルールメイキングを社会に開いていった一方で、結局のところ「どうやったらルールメイキングができるのか」のナレッジはちゃんとまとまっていませんでした。
つまり、一定の法律の専門家がチームにいればルールメイキングは可能になる一方で、本当に法律や政策を知らない人だけで進めることができない状況。
これでは「民主主義2.0」は実現できない。
であれば、かつて「誰でも起業家になれる」と言われる一方、「どうすれば起業できるのかわからない」といった意志はあるけどノウハウのない挑戦者の卵に向けて起業家になるための講座、アクセラレーションが展開されたように、ルールメイクの世界にも「このプログラムを受ければルールを変えるチャレンジができる」、そんな仕組みが必要ではないかと思い至ったのでした。
そこで生まれたのがこの、ルールメイキングアクセラレーションプログラム『RIFT』だったのです。
『RIFT』では、これまでルールメイキングの専門家だけで構成されていないチームでルールを変えてきたナレッジを徹底抽出、ルールメイキングの専門家の講義に、ナレッジを詰め込んだレクチャー、そしてルールを変えてきた先輩方のメンタリングを通して、3ヶ月でルールメイキングをできるプログラムパッケージをお届けします。
このプログラムを皮切りにまずは、今挑戦しているチャレンジャーが目の前でぶつかっている法的な壁をルールメイキングの力で乗り越えられる世界を実現していきたいです。
現在の準備状況
RULEMAKERS DAOメンバーの有志20人ほどでお互いの強みを活かしながら準備を進めています。
・法律家やルールメイキングの経験者と連携したプログラム開発
・参加者応募用LPや広報用バナーの作成
・その他、プログラム運営上の説明資料や契約書、参加者連絡用文案や管理ツール等、ロジの整備
リターンについて
①お礼+RMDデジタルパンフ
②お礼+RMDデジタルパンフ+RMDオリジナルステッカー
③全講座受講リンクの送付
④プロジェクトメンバーとの特別交流会に招待
⑤最終提言イベント、メンバー交流会に対面でご招待
⑥全講座受講リンク/テキスト配布+提言イベントへの招待、メンバー交流会に対面でご招待
スケジュール
2025年
1/5 LPローンチ エントリー受付開始
2/2 エントリー締切
2/15 採択プロジェクト発表
3/1 RIFTプログラム開始
6/14 最終提言会
3/1 プロジェクトメンバーとの交流会
~6月 順次リターン発送
応援メッセージ
衆議院議員 小林史明 氏
衆議院議員 小林史明 氏
政治を動かすのもみなさんの力です
日本は民主主義国家でありますが、ルールメイキング自体が民主化されているかというとそうではありません。RMDのような、みんなでルールメイキングをしていくことこそ、真の民主化の取組だと思っています。このプロジェクトに関わってくださっている方々には、本当に感謝しています。ぜひ一緒に仕上げていきましょう。
株式会社ガイアックス 上田祐司 氏
株式会社ガイアックス 上田祐司 氏DAOでのルールメイキングに期待
RULEMAKERS DAOは、民間の立場から、時代に即した形、より公平で、かつ、社会がより前進するルールメーキングをすることを目指して、学術的な勉強会や政策提言を行なっている団体です。それをDAOという組織形態でチャレンジしていることが、「人と人をつなげる」という僕のミッションとも重なる部分であり、応援できるポイントです。
弁護士 落合孝文 氏
弁護士 落合孝文 氏多様な力を活かしたルールメイキングを
多様な力が必要な時代です。デジタル化が進む一方で不確実性が増す社会の中では、政・官だけではなく、民の取り組みも活かした、マルチステークホルダーでのルールの整備と運用が重要となります。様々な方々が協力して、「ルール」に関する経験を蓄積されることを期待しています。
最後に
「酸素が空気中にあるから、呼吸をする。」
なんて、僕らは普段考えません。
つまり、「当たり前」を前提に僕らは生きています。
ルールメイキングにおけるあたりまえは「法律や政策に1市民が関われるはずもない」と言う前提でしょう。
「社会を変える」そうした機運が高まってきている世の中で、一番届いてほしいチャレンジャーの方々に「ルールメイキング」と言う選択肢が届いていないのは本当に勿体のないことだと僕は思います。
「変えたいルールがある、だからルールメイキングをする。」
そんなことをいちいち考えなくても、あたりまえのように「社会をより良くする意志」の側にルールメイキングがある世界を。
このプロジェクトが、そんな世界をつくっていく契機になればと切に願っています。
コメント
もっと見る