
5月も終わり6月に入りますね。24節気72候では「麦秋至」。
冬に種まきした麦の穂が金色に色づく季節です。
6月~7月は麦の収穫期。大麦ならビールや麦茶、小麦ならパンや麺類や菓子類など、まいにち口に入れるような幅広い食品に使用される穀物のわりに、日本の麦自給率は10%前後とかなり低いです。
国内農家さんを応援したいきもちや、輸入もの小麦がどのように育てられ、収穫されているのか詳らかにされていないこともあり、ずいぶんと以前から、小麦粉やパン粉はもちろん、そばやうどん、ラーメンなど、国産小麦100%のものを購入しています。
「なんだかおかしな時代になったもんだね」
「まったく、国産小麦の食品を買うのにスーパーをはしごしなきゃいけないなんて」
相棒とそんな言葉を交わしながら、引越しをして新しい土地にいくたびに粉類ならここ、麺類はあそこ、国産大豆使用の醤油はあそこだねと、スーパーのリスト化をしています。
食品に限らず、日用品もスキンケア製品も消耗品も、心配や不安のないものをそろえたいと願うのは、とくべつなことでもなんでもなくて、ごく自然な心の在りようだと感じています。
そんな生活を実現するために、なにかを断罪したり非難するよりも、こころのある原料素材や製品作りにいそしんでいる人たちとシンクロして、ご縁が結べるように、この人生と、わたしたちに与えてくれたものにふれるヨロコビにフォーカスできるよう、方向性をいつも調整しています。(若かりし20代のころは、いつもプンスカ怒っていて、あれはダメこれもダメとワルモノさがしをしていたので、世界はとても恐ろしい場所だったなぁ、と)
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もとい麦のお話ですが、大麦はBC3000年ごろ、古代シュメールからエジプトに、ビールとともに伝わったといわれています。
BC2000年ころのエジプトの壁画にビール醸造や酒宴の様子が描かれたものが発見され、古代エジプト世界ではワインとビールが広く愛飲されていたと考えられています。
ピラミッド工事の人工には栄養補給を兼ねてビールが支給されていたといいますし、
「ピラミッドはビールによって建造された」と称されることもあるとか。
世界最古の医学書とされているエーベルス・パピルス(BC1500年ころにパピルスに書かれた)には、ビールを薬として処方する内容が約700種記載されており、そのうちのひとつに「玉ねぎ半分とビールの泡は死に対する治療薬」というのがあるそうです。
ビールが死という運命さえ凌駕する薬であったなら、死という概念も現代とはまったく捉え方がちがうものだったのだろうな、と。
現代では「身体の機能停止」を死と考えていますが、神々とともに暮らしていた古代エジプト人は肉体というより「魂の機能停止」を死と考えていたのかもしれません。
魂の機能が停止すると、肉体をこえて世界のすべてとつながるような精神の広がり、解放感、地球との一体感、人類や動植物はもちろん神々との一体感を失ってしまう。そのことを「死」と考えていたのではないかな、と。



