
この頃「公立の校長がなぜ、クラファンやるの?」と質問されることが多くなりました。 皆様に興味をもってもらっていること、応援してもらっていることを肌で感じています。ありがとうございます。
私がクラファンに挑戦しようと思った理由の一つとしては、まず現実的には資金不足があります。これは小規模校としては避けられないのが現実です。
閉校に関しては教育委員会が管轄なので、町の予算から補助金が出ます。しかし、この補助金は閉校式の式典の運営費や通信費、記念誌等に使われ、ほぼ子どもたちには還元されません。これは仕方がないことだと思っています。
閉校するにあたって一番悲しんでいるのは階上小の子どもたちです。階上小の子どもたちは学校が大好きです。 閉校はとても悲しいことです。ただ、悲しい気持ちだけで一年を終わりにしたくはない、「階上小学校っていい学校だったな」「最高だったな」と思えるようにしたいと考えました。
閉校だ・・と思い、悲しいと下を見て終わるのではなく、上を向いて笑顔で胸を張って終わりたい、それには「花火」と「ロケット」がいいのではないかと思いついた次第です。
「花火」は前任校で年に1度上げていました。(今年で6回目となります。)令和2年、私が前任校に赴任した時はコロナ渦がスタートした年でした。何もかも制限されていた学校生活。その学校生活を少しでも明るく照らしたい未来ある子どもたちにのためにというPTA保護者の熱い思いが実現し、10月10日小学校の校庭から70発の花火が夜空を照らしました。たくさんの人々の思いが花火となって上がった瞬間、みんなで涙したのを今でも鮮明に覚えています。
「ロケット」に関しては、今回の講演者植松努さんの「思うは招く」の動画を仲間に紹介してもらい視聴したのがきっかけです。著書も読みました。 植松さんの「夢があればなんでもできる」という思い・考え方に賛同し、未来ある子どもたちにぜひ聞かせたいと思い、ダメもとでオファーしたのがきっかけでした。植松さんに快諾をいただき、実現に向かって進み始めています。
また、このクラファンで、校長先生でも初めてのことに挑戦しているんだな。頑張っているんだな。ということを子どもたちに見てもらいたいとも思っています。
新しいことにチャレンジするには勇気がいります。ましてや学校という場所は前例がないことには消極的です。そして、応援してくれる人がいる傍ら、心がざわざわするようなことを言ってくる人もいます。
その一方、私や学校のことを知らない人が応援してくれたり、友達、教え子や前の学校の保護者、そして一緒に勉強している仲間、階上町の教育委員会、卒業生、企業、地域の方々、家族が「がんばれ!応援してるよ!」と背中を押してくれます。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。
クラファンを通して人とのつながりを感じました。そして、このクラファンで一番成長しているのが私だと思っています。
私は5月7日まで駆け抜けます! みなさん、見ててくださいね。






