このプロジェクトで実現したいこと
長野県飯田市上村。
日本のチロルとも呼ばれ、急峻な山肌に張り付いたように存在する天空の里、下栗。
数年前に某引越し会社のテレビCMに起用され一躍有名になりました。
ビュースポットから望む下栗の里
この下栗の里の西側、地元の方が夕陽が一番綺麗と絶賛されるサンセットポイントに今回のプロジェクトの古民家があります。
急峻な坂畑での農耕は、ほぼ全てが手作業となり、 ” 太陽が足元から登る ” と言われるほどの日照条件の良さや寒暖差も相まって、ここで獲れる農作物の全てが美味しく、少量生産で希少性も高いことで知られています。
昨年10月、TBS系「マツコの知らない世界 "伝統野菜の世界”」で下栗いもが紹介されました。
そこで、
実現したいことの一つ目、
◉ お茶、下栗いも、下栗蕎麦を中心とした在来・伝統野菜の栽培・収穫体験。
◉ 子供達のファームステイ受け入れ。
・標高1000m、栽培限界の高地で栽培される在来種の茶摘み体験。
・長野県の伝統野菜にも認定されている下栗いもの作付け、収穫体験。
・下栗在来蕎麦の種まき、収穫、ハザ掛け、唐箕がけ等の体験。
下栗在来蕎麦は特に希少性が高く、蕎麦通の間では高値で取引されているそうです。
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農作業中にふと谷に目をやれば見渡す限りの山並み。
そんなロケーションで心の洗濯。
栽培や収穫に携わった農産物を、囲炉裏を取り囲んで地域伝統の方法で調理して食べる。
寝食含めて下栗を体感頂けることで、思い出深い体験を提供できると確信しています!
伝統製法や技術・民工芸について。
地元産の手作り蒟蒻や豆腐、石臼挽きの手打ち蕎麦など伝統手法が沢山あり、それは食に纏わることだけに留まりません。
山深い土地柄、林業が盛んだった頃は、河川沿いを中心に森林鉄道が敷設されていました。
時代が進むに連れ、林業やそれに付帯する木工等は年々衰退し、関係施設の閉鎖等、悲しい現状があります。
当時の歴史や用いられた道具等は、旧木沢小学校に展示されています。
古き良き時代の面影が残る私自身、木工作家の端くれでもあり…
そこで、
実現したいことの二つ目、
今回のプロジェクトのメインテーマです!
◉ 様々なワークショップや教室開催など、仲間が集まって創作活動ができる場所として活用したい。
私も過去に、2日間開催の教室受講の為に県外遠征した際、農家民泊に宿泊して参加されていた方がいらっしゃり、とても素敵だと感じました。
遠方から参加する場合、宿を確保するのも煩わしさを感じるのは私だけでしょうか。
宿泊可能な民泊での開催であれば、時間的にも余裕が持てますし、終了後の懇親会や打ち上げも容易となり、同じ趣味や志を持つもの同士、絆の深まる時間を共有できます。
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現状で、キッチン(5畳)/5畳間/8畳間(2室)を26畳ワンフロア化、屋根裏部屋をロフト風の吹き抜けとし、イエルカの薪ストーブを導入します。
美しい夕日と山並みが一望できる縁側、囲炉裏と薪ストーブ併設の遊び心と雰囲気のあるスペースとしてリノベーションします。
県内外のサークルや作家の方々にもご利用頂けるレンタルスペースとしてもご活用頂けます。
個展やグループ展、ワークショップの開催など、ご自由にお使い頂けます。
古民家の縁側から東に目をやれば、美しい南アルプス。
日本百名山の聖岳や光岳が聳える土地柄、毎年多くの登山者が来訪されます。
眼下には、ヤマトイワナの聖地として知られる遠山川。
私もフライフィッシングを嗜む者としてこの上ない環境です。
そこで、
実現したいことの三つ目、
◉ 登山者や釣り人の宿泊利用
登山口や入渓ポイントまでの送迎も含めて対応できる宿にしたい。
前泊して、みんなで釣り談義に花を咲かせたり、地元の虫を模して夜中までタイイングしたり。
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囲炉裏で岩魚の塩焼きで一杯!なんていうのもいいですね。
近隣をトレッキングされる際には、下栗を知り尽くした地元のガイドさんも複数名おられますので、ご希望時には連携できる体制を構築します。
以上のプロジェクトを成功させることで、
地元観光アクティビティーを満喫できるサービス提供を目指しています!
プロジェクト立ち上げの背景と経過
プロジェクトをご覧くださりありがとうございます。
プロジェクトオーナーの青山幸宏です。
木製カトラリーブランド Carver Thumb 代表。
長野県飯田市にて、間伐や支障木として伐倒を余儀なくされた地元の木材を用いて、木製カトラリーを中心とした木工作家として活動しています。
電力や機械に依存しない Green Woodwork (生木の木工)を手技として、完全手彫りの製作活動をしています。
使うのは手斧と数本のナイフなどの手道具のみ
ガレージブランドとして活動を続けて8年目の2023年、工房設立の為、物件を探し始めました。
地元出身の作家、椋鳩十の言葉。
【 美しいものを創りたいのであれば、美しい環境に身を置きなさい 】
この言葉に感化され、私は下栗に工房設立をする決意をしました。
様々な方々にご協力頂きながら物件視察等を続け、今回のプロジェクトの古民家に巡り合うことができました。
視察等で現地の方々とお話しをする機会も多かった中で、山間地域の若者離れ、過疎・高齢化の問題を目の当たりにしました。
自分がやりたいことの実現と、大好きな集落の大きな課題…
色々な感情が交錯しながらのスタートとなりました。
- 2024年2月 -
大量の残置物の片付けから開始。
業者に頼らず、片付けから処分場への運搬等、全てを行いました。
薄暗い屋内で一人で黙々と、延々と片付ける状況は、まるでモグラのようでした。
布団・衣類だけでも1500kg…
取得した農地の在来の茶木。
長年放置されていたこともあり、ジャングル化していました。
全て綺麗に刈り上げた時の達成感は相当なものでした。
山間地域では土留の役目を兼ねる大切な茶木
- 2024年3月末 -
下栗いもの作付けをしました。
こちらも農業委員の方にご指導を頂きながら行いました。
長年の休耕地となり、立ち枯れの雑草等が多い中、豆トラの刃を入れていきます。
農業指導の他、種芋や肥料の提供等、懇切丁寧に関わって下さっている私の農業の師匠的存在。
感謝しきれない程の恩義があります。
農業と製作活動の傍ら、セルフリノベーションも進捗しました。
薪ストーブ導入に向けた根太下地補強もバッチリ
春休みには、子供達も手伝いに来てくれました。
ここの景色を眺めながらの昼食は、カップ麺とおむすびでもご馳走でした。
この景色が、物件購入の決め手でした
- 2024年5月 -
下栗いもの畝上げ。
当初と比較すると、随分と畑らしい姿になりました
とても嬉しかった燕の営巣
- 2024年7月 -
下栗いも収穫。
初年度は230kgの収量となりました。
夏野菜・ブルーベリーも大量に収穫できました
- 2024年9月 -
下栗いも収穫後、蕎麦を蒔き、9・10月にかけて収穫・ハザ掛け・唐箕がけ。
新蕎麦の製粉は見送りましたが、12月27日、初の製粉。
初年度、約 20kgの収量となりました。
自身で育てた蕎麦を打ち、家族で年越し
秘境と言われる下栗の里の春夏秋冬。
多くの方々の優しさに触れ、助けて頂きました。
真摯に向き合い、全力で学び、体に叩き込んだ1年となりました。
現在の準備状況
先述のとおり、ここに至るまでに本当に多くの方々の助けと優しさがありました。
自身の工房設立が当初の目的で始まり、この1年を駆け抜けながら芽生え始めた思い。
お世話になった方々、延いてはこの下栗への地域貢献と更なる振興。
そんな思いの丈全てを詰め込んで、
2025年1月、合同会社 八來(はっくる)を設立致しました。
多くの人の支えを決して忘れないように、未来永劫この地を訪れる方々が絶えないように。
民泊を始動させるにあたり、最低限必要な設備投資として、
給排水設備の改修工事に伴う費用捻出です。
現状、トイレは汲み取り式(ボットン式)で浄化槽式への変更が必要です。
風呂は薪風呂となっており、浴槽の交換と給湯設備の追加が必要です。
見積を取得したところ、配管および浄化槽設置(便器・浴槽・給湯器機等を除く)で、
200万円が必要となりました。
水回りは高額なのは覚悟していましたが…
資金面で初めてぶち当たった最初の壁となりました。
自己資金を投下しながら進めてきましたが、これは中々厳しい額面です。
民泊のオープン実現の為、どうか皆様のご支援を賜り、初めての壁を乗り越えさせて下さい!
使途は全額、設備投資に使わせて頂きます。
リターンについて
今回のチャレンジにおいては、宿泊に関係するリターンのご用意はありませんが、次回のチャレンジではリターンとして宿泊等のご用意ができるよう、全力で準備を進めてまいります!
長い目で見て、中長期的ご支援を賜りたく、どうぞ宜しくお願い致します!
◉ 3万円以上のご支援を頂いた方につきましては、古民家内にお名前を掲出させて頂きます。
スケジュール
1月 クラウドファンディング 開始
2月 クラウドファンディング 終了
3月 リターン発送
4月 給排水工事 着工
6月 リターン発送
8月 リターン発送
10月 オープン予定
最後に
最後までご覧くださりありがとうございます。
このプロジェクトを実現させ、この地にお越しくださる方々に、素敵な思い出や技術をお持ち帰り頂けるように引き続き全力で取り組んでまいります。
ご支援の程、どうぞ宜しくお願い致します!
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