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プロジェクトオーナーの、株式会社SakaZuki 代表取締役 和泉馨(いずみかおる)と申します。
2021年3月に閉校した、青森県階上町の小舟渡(こみなと)小学校を、「学び舎」として復活させるべく、2024年から廃校利活用事業に踏み出しました!
まずは、自己紹介を兼ねて、廃校利活用事業に至った経緯や、本プロジェクトにかける想いなどを動画にしましたので、ラジオ感覚でご覧いただければ幸いです!
目次
1.はじめに
2.廃校利活用事業に至った経緯
3.小舟渡小学校との出会い
4.ここまでの歩み
5.『SakaZuki BASE cominato』とは?
6.施設の詳細とおすすめのリターン
7.ご支援金の使い道
8.最後に....
9.デーリー東北に掲載いただいた記事
1.はじめに
青森県の東南端に位置する、階上町。
その階上町の中でも、最も東南の地に、小舟渡(こみなと)地区があります。
太平洋に面した小舟渡海岸は、“県内で一番早く朝日が昇る場所”として知られています。
初日の出を求めて、毎年多くの人々が訪れるこの海岸は、階上町のシンボルともいえる特別な場所です。
そんな美しい海岸のすぐ隣に、「小舟渡小学校」はあります。
教室の窓から見える海、校庭を吹き抜ける心地よい風。
118年の歴史を持つ小舟渡小学校は、長い間、子どもたちの学びの場として、地域コミュニティの中心として、その役割を果たしてきました。
しかし、少子化の波はこの地にも押し寄せ、2021年3月、小舟渡小学校はその役割を終えることとなりました。
廃校となって4年経った今も、その歴史と想いは消えることなく、地域の人々の記憶の中に息づいています。
そして今、小舟渡小学校に新たな灯がともり始めました。
子どもたちの学び舎から、すべての人の学び舎へ――
かつての子どもたちの学び舎が、様々な経験や挑戦ができる"すべての人"の学び舎として、119年目のリスタートをします!
2.廃校利活用事業に至った経緯
私はこれまで約15年間、学習塾の講師として子どもたちの教育に携わってきました。
学生時代にアルバイトで始めた「塾講師」という仕事。
「人の人生に直接関われる」という教育の世界に魅了され、卒業後に上京して勤めた会社も1年ほどで辞め、Uターン。再び塾講師として働きました。
やがて教室長として塾の経営にも携わるようになる中で、高額な授業料を支払わなければ十分なサービスを受けられない塾の仕組みに違和感を覚えるようになりました。
子どもたちが頑張りたいと思ったときに、精一杯勉強ができる環境をつくりたいーー
そんな思いから、2017年に月謝固定制で通い放題の個別指導塾『いずみ塾』を立ち上げました。
少子化が進む今だからこそ、より一人ひとりの子どもにしっかり向き合える環境をつくりたいと考え、少人数の定員制を採用。
生徒全員に自分専用の机「Myデスク」を提供し、心置きなく勉強できる場を整えています。
また、親御さんの送迎負担を減らすため、昨年「塾の子どもたちに無料の送迎サービスを提供したい!」というクラウドファンディングを実施。
多くのご支援をいただき、送迎車両を導入、送迎サービスも開始することができました。
ありがたいことに、これまで開校した2教室はどちらも満席で運営できています。
日々、がんばる子どもたちにお菓子やジュースを差し入れてくださる親御さんや地域の方も多く、温かい支援の輪が広がっていることに、心から感謝しています。
そんな中、私の住む八戸市内のある学校が閉校になるというニュースを耳にしました。
今の日本では少子化が進み、毎年約500校が閉校しているといいます。
さらに、そのうち約20%は次の使い道が決まらず、放置されているのが現状です。
止まらない少子化。
増え続ける廃校。
「学校としての役割を終えても、学びの場として残せないだろうか?」
そう考えたことが、私が廃校利活用事業を始めたきっかけです。
2023年5月、廃校利活用に関しての知識を深めるため、東北6県を巡り、活用事例を視察しました。
レンタルオフィス、宿泊施設、キャンプ場、カフェ、地域の防災施設など、活用方法は実に多様で、廃校が持つ可能性の高さを実感しました。
一方で、大規模に改修され、学校の面影がほとんど残っていないような施設を目にしたとき、どこか寂しさを感じました。
もし私が廃校利活用に取り組むなら、卒業生や地域の方々が気軽に立ち寄り、懐かしんでもらえる空間にしたい。
それこそが、歴史ある校舎を受け継ぐ者の責任なのではないか――そう強く思いました。
3.小舟渡小学校との出会い
そんな中、私たちは階上町の小舟渡小学校に出会いました。
これは、2023年6月、初めて小舟渡小学校を訪れたときに撮影した写真です。
教室から望む青い海、特に体育館の大きな窓から広がる絶景は、ここが小学校だったことを忘れさせるほどの美しさで、思わず息をのみました。
また、中庭を囲むように配置された校舎には、やわらかな光が差し込み、静けさの中にも温かみを感じる、不思議な魅力がありました。
「この場所を、学び舎として再生したい。」
私たちの心はその思いでいっぱいになりました。
そして2024年3月、階上町と「使用貸借契約」を結び、廃校利活用事業(施設名「SakaZuki BASE cominato(サカズキベースこみなと)」)がスタートしました。
4.ここまでの歩み
2025年4月のグランドオープンを目指して準備をしつつ、この1年間で様々なイベントを行いました。
小舟渡小学校の卒業生や地域の方など、80名の皆さんと校舎の掃除。
校庭でのキャンプ。
体育館で小中学生のバスケットボールの大会。
地域の子どもたちを教室に集めて、みんなで冬休みの宿題会。
また、これまでに3度の住民説明会を実施し、住民の皆さんに私たちの想いを伝えるとともに、住民の皆さんからの要望も共有してきました。
その際にご要望のあった自動販売機も、先日設置が完了いたしました!
小舟渡地区の皆さんは、人と人との繋がりが深く、小舟渡小学校への想いも特別なものがあります。
形は変われど、この場所が、地域住民の皆さんにとってもなくてはならない存在になれるように、引き続きご要望を伺ってまいります。
また、デーリー東北新聞社様からお声がけいただき、デーリー東北内の『ふみづくえ』というコーナーでエッセーの連載も執筆させていただいております。
ページの最後に、これまでデーリー東北に取り上げていただいたイベントとエッセーの記事を掲載しておりますので、お手すきの際にご覧いただけますと幸いです。
5.『SakaZuki BASE cominato』とは?
SakaZuki BASE cominato のコンセプトは、「子どもたちの学び舎から、"すべての人"の学び舎へ」。
私たちが提供したいのは「サービス」だけでなく、この「場所」や「空間」です。
SakaZuki BASE cominatoという「場所」に、子ども、地域住民、おとなが集い、ともに関わり合うことで、新たな価値が生まれる。
「おとな」が企画し、「地域住民」が手を貸し、「子ども」が全力で楽しむ。
そんなイベントが、ここから生まれるかもしれません。
それを経験した子どもたちが、次は企画を考え、この場所に集ってくれたら私は嬉しいです。
かつて「小学校」だったこの場所で、今までできなかった新たな「経験(学び)」が、たくさん生まれる。
関わった"すべての人"の学び舎になれるように、この場所を整えていきます。
その第一歩として、施設整備のためのクラウドファンディングを立ち上げさせていただきました。
6.施設の詳細とおすすめのリターン
① コミュニティスペース (2025年4月提供開始予定)
→ 校内の様々な場所にテーブル椅子を設置予定。おしゃべりを楽しむも良し、中庭での読書や、ランチルームでお酒を酌み交わして熱い議論をするも良し。思い思いの時間を過ごせるスペースです。
【場所】1階多目的ホール、ランチルーム、中庭
【提供】フリースペース、Wi-Fi、キッチンカー『移動食堂かねのや』による飲食・酒類の提供
【おすすめのリターン】
●入学証書&学生証(ドリンク特典付)
●SakaZuki BASE cominato開校記念Tシャツ
●Wi-fiアクセスポイントを設置できる権利(支援記念ドッグタグ付き)
●大便器を設置できる権利(支援記念ドッグタグ付き)
② ワークスペース (2025年4月提供開始予定)
→ 海を望む静かな環境で、仕事や勉強に集中できるスペースです。快適に作業していただくため、1人あたりの机サイズは60cm×120cmを予定。周囲の目が気になる方にはパーテーションで区切られた半個室もご用意します。
【場所】2階多目的ホール
【提供】ソロワークスペース、半個室ワークスペース、コンセント、Wi-Fi、コピー機
【おすすめのリターン】
●ワークスペース利用チケット(5回)
●ワークスペース年間パスポート(学生証付き)
●Wi-fiアクセスポイントを設置できる権利(支援記念ドッグタグ付き)
●複合機を設置できる権利(支援記念巨大ドッグタグ付き)
③ 図書室 (2025年4月提供開始予定)
→ 「ゲストがゲストにおすすめする」シェアブックが並ぶ空間です。表紙を眺めたり、実際に手に取って寝転がって読書を楽しんだり。図書室だけでなく、館内各所に書棚を設置予定。さらに、書店による本の販売も計画中です。
【場所】2階図書室、館内全体
【提供】読書スペース、本の販売
【おすすめのリターン】
●入学証書&学生証(ドリンク特典付)
●SakaZuki BASE cominato開校記念Tシャツ
●開校記念セット①
④ 小舟渡いずみ塾 (2025年4月提供開始予定)
→ 塾長和泉が運営する『いずみ塾』の小舟渡教室です。中学生30名、高校生10名を定員とし、通い放題・授業受け放題の月謝固定制を採用。個別指導で一人ひとりに合った勉強計画を一緒に考えます。
【場所】2階教室
【提供】小6〜高3生向けの個別指導学習塾
【おすすめのリターン】
●子どもたちに机と椅子をプレゼントできる権利(支援記念ドッグタグ付き)
●Wi-fiアクセスポイントを設置できる権利(支援記念ドッグタグ付き)
●複合機を設置できる権利(支援記念巨大ドッグタグ付き)
⑤ ヨガスタジオ『curcuma(クルクマ)』 (現在プレオープン期間中)
→ インサイドヨガ正式指導者・satsuki氏が提供する特別なヨガ体験。初心者にもおすすめの、あさヨガ・よるヨガ、大人の部活『男子ヨガ部』も好評です。
【場所】1階図工室(改装済み)
【提供】インサイドヨガ、インサイドフローヨガ、あさヨガ、よるヨガ、男子ヨガ部など
【おすすめのリターン】
●curcuma×SakaZuki ヨガTシャツ
●curcumaヨガレッスン回数券(4枚)
●大便器を設置できる権利(支援記念ドッグタグ付き)
⑥ 校庭キャンプ (2025年4月提供開始予定)
→校庭から直接海は見られませんが、数十歩歩けば、きれいな芝生と広大な太平洋がお目見え、昼は波音と踏切の音を聴きながらゆったりと過ごし、夜は満天の星も楽しめます。
【場所】校庭
【提供】キャンプ、各種イベント
【おすすめのリターン】
●キャンプ場 回数券(4枚)
●キャンプ場年間パスポート(学生証付き)
●SakaZukiの盃&シェラカップセット
⑦ 体育館レンタル (提供中)
→ 小舟渡海岸を一望できる体育館。夏でも涼しく、スポーツや音楽、映画上映など多様な利用が可能です。将来的にはバリアフリー化やトイレの改修など、より快適な空間づくりを進めていきます。
【場所】体育館
【提供】体育館レンタル、各種イベント利用
【おすすめのリターン】
●体育館 回数券(10枚)
●イベント開催権
●塾長和泉を自由に使える権利
◯ その他の利用例
→SakaZuki BASE cominatoは、遊び場、挑戦の場、表現の場として、自由に活用いただける「学び舎」です。新たな使い方の提案も大歓迎!
(例)
放送室:音声メディアの収録スペースとして活用?
音楽室:楽器練習や演奏の練習場所として活用?
体育館:ドローンの実技講習場として活用?
7.ご支援金の使い道
築35年の校舎は傷んでいる箇所も多く、完全に修繕・整備をするためには、1億円を超える費用が必要と試算されています。
この数字を目の当たりにすると、そのスケールの大きさに驚かされますが、だからこそ、一歩ずつ着実に進んでいく道を選びました。
このクラウドファンディングは、その第一歩となります!
まずは、ここを「人が集まれる場所」にするためにご支援をお願いいたします。
優先順位を考え、本クラウドファンディングも、2つのステージに分けて進めていくことにしました。
【ステージ1:校内の整備】
●ネットワーク環境の整備
→校舎内外のネットワーク整備、フリーWi-Fiの整備
→どの目的で施設を使うにせよ必要不可欠なネットワーク。最優先で整えます!広い学校に電波を行き届かせるためには、大きな費用がかかります・・・。
●校舎1階男女トイレの改修
→大便器・手洗いボウルの交換、天井・壁・パーテーション等の張り替え
→現在設置されている便器はほとんどが和式、唯一の洋式も便座温め機能はありません。皆さんのお尻を守りたい。
●小舟渡いずみ塾の開校
→教室電気の交換、机・椅子、複合機の設置
→この校舎に子どもたちの勉強する姿を取り戻したい。学習塾がほとんどない階上町の子どもたちの受け皿になります!
●コミュニティスペース、ワークスペースの整備
→電気の交換・設置、机・椅子の設置
→地域コミュニティの中心としての機能を復活させると同時に、この施設を使うすべて人の、語り場、遊び場、食事の場を提供します。昼は食堂、夜は居酒屋としても利用可能!2階ワークスペースは、海を見ながら静かに仕事や勉強ができる環境を整えます!
【ステージ2:校外の整備】
校庭はキャンプやイベントで使用しますが、じつは隣の海岸がサーフィンの聖地だったり、八戸から福島まで続くトレイルロード『みちのく潮風トレイル』の通り道にもなっているこの場所。
アウトドアを楽しむ人にとっても、この場所が拠点となるように、校外の整備も行いたいです!
●校庭 男女トイレ改装
→小便器・大便器・手洗いボウルの交換、天井・壁・パーテーション等の張り替え
→現在も校庭の隅にトイレの建物はありますが、中身はグチャグチャ。出入口も潮風の影響でサビて開きません。再びその機能を取り戻したい!
●校庭 炊事場の整備
→シンク設置、テーブル・棚等の設置、外壁張り替え
→室内は暖かく、お湯が出て、アメニティも揃っている。塾長和泉がこれまでキャンプをしてきて「これ、あったらいいな」がすべて揃っている炊事場を作ります!
●校庭 コインシャワーの設置
→鍵付きコインシャワー2台設置
→サーファーさんに話を聞いたところ、二つ返事で欲しいとおっしゃったのが「シャワー」。もちろんキャンプ利用の方にも使っていただけます!
※目標金額には、クラウドファンディング手数料、リターン経費も含んでいます。
8.最後に...
2024年4月に階上町からこの場所をお借りしてから、あっという間に1年が経とうとしています。
この1年間、毎日のように話し合いを重ね、「SakaZuki BASE cominato」をどのような形で作り上げていくべきか、そして、何のために作り上げるのかを考えてきました。
「廃校利活用」のスケールは想像以上に大きく、お金や許可の問題、町や住民の方との関わりなど、1つ問題が片付く前に、次の問題が現れる毎日です。
それでも、この事業を始めなければ出会うことがなかったであろう人たちとの出会い、出来なかったであろう経験の数々など、私の人生に彩りを与えてくれたのも事実です。
たった1年でこれだけ大きく変化したのです。
この場所がオープンし、さらにたくさんの人との出会いがあり、さらにたくさんの経験ができること、私自身が1番わくわくしています!
子どもたちの声が響き、地域住民が集い、挑戦する人がキラキラした表情をしている。
そんなSakaZuki BASE cominatoが私の中では既に出来上がっています!
子どもたちの『学び舎』から、すべての人の『学び舎』へーー
119年目のリスタートに、皆さまのお力添えをどうぞよろしくお願い申し上げます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
小舟渡海岸からの「階上灯台と満天の星」をお届けします。ぜひ、見にいらしてくださいね。
株式会社SakaZuki
代表取締役 和泉馨
9.デーリー東北に掲載いただいた記事
①2024年3月「使用貸借契約締結式」
②2024年4月「ふみづくえ①」
③2024年5月「掃除とヨガとBBQ」
④2024年5月「ふみづくえ②」
⑤2024年6月「ふみづくえ③」
⑥2024年7月「ふみづくえ④」
⑦2024年9月「ふみづくえ⑤」
⑧2024年10月「ふみづくえ⑥」
⑨2024年11月「ふみづくえ⑦」
⑩2024年12月「ふみづくえ⑧」
⑫2025年1月「小舟渡小の冬休み」
⑬2024年2月「たたきごま」
⑭2025年1月「ふみづくえ⑨」
⑮2025年2月「恵方巻き巻き&豆まきまき」
最新の活動報告
もっと見るクラウドファンディングご支援の御礼
2025/03/01 03:18こちらの活動報告は支援者限定の公開です。残り7日!
2025/02/21 08:29こんにちは!プロジェクトオーナーの和泉です!クラウドファンディング終了まで、残り7日となりました!ここまでの13日間で、160万円を超えるご支援をいただいております!ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます!!!目標金額は 1,068万円。達成率はまだ15%ですが、160万円分の皆様からの大きな大きなご期待をひしひしと感じています。残り7日。目指すは1,068万円 …いや、あくまでもステージ2の2,077万円を目指して、最後の最後までやり切ります!!!皆様の応援が、私たちの力になります!引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!和泉【追記】SakaZuki BASE cominatoのインスタグラムでは、毎日22:30ごろからクラウドファンディングの経過報告をしております。夜遅い時間帯にはなりますが、こちらもお付き合いいただけますと幸いです! もっと見る
キャンプイベント時の画像を見ると、キャンプ場に車を乗り入れ可能なようですが、開業後も車乗り入れ可で運営されますか?