私たち一般社団法人不妊症不育症ピアサポーター協会は、こども家庭庁委託事業の不妊症・不育症ピアサポーター等の養成研修を修了したピアサポーターの集まりで、不妊症・不育症で悩む人々を支援するために活動しています。
ピアとは英語で仲間を意味しており、ピアサポーターとは自身の体験をもとに、同じような課題や境遇を体験する人の気持ちを理解、共感して、仲間をサポートする人のことです。
不妊症や不育症は身体的にも精神的にも負担が大きく、多種多様の悩みがついてきます。
~辛いとき、辛いといって大丈夫な場所~
私たちの協会は、そんな場所をつくりたいという想いから生まれました。不妊症・不育症に向き合うすべての人が、安心して気持ちを共有できる場所。苦しいときに一人で抱え込まず、「辛い」と口にできる、温かいコミュニティです。
活動実績(2024年4月~)
■Zoom、メール、LINEオープンチャットでの無料相談受付
■SNSでの啓蒙活動
■オンラインお話会実施
■ピアサポーター向け研修実施
■都道府県庁 不妊不育関連管轄部署との連携
・徳島県「令和6年度ライフプランニング講座」プレコンセプションケアに関する講和登壇・倉井真理子氏
・福島県「ふたりで始める妊活おしゃべり会」計2回 ピアサポーターとして参加・渡邉直子氏
・三重県「ピアサポーター向けフォローアップ研修」講師として参加・渡邉直子氏

社会的な背景
「不妊治療経験のある夫婦は約4組に1組」
あなたの身近にも不妊治療をしている人がいるかもしれません。あなたやあなたの大切な人が、いつ当事者となるか分かりません。実際に目の前に悩んでいる人がいたら、あなたならどのように声をかけますか?
寄り添い方は例えば…「頑張って…」「そうなんだね…」「心配してるよ…」
大切な人が不妊・不育で悩んでいるけど、どう声をかければよいか分からない、そんな方も多いのではないでしょうか。
プロジェクト立ち上げの背景
2024年4月の活動開始より、様々な活動にチャレンジしてきました。その中で、「経験者の方に寄り添ってもらえる場所があって救われた」「吐き出せてすっきりした」というお声をたくさんいただき、「不妊不育ピアサポート」の必要性を強く感じています。
と、同時に不妊症を経験していない人にとってはどんな言動が相手を傷つけるのか、というのは想像することが難しく、まだまだその点での意識は社会に浸透していないように感じます。
また中には寄り添いたいと思っていても、どのように接するのが正解か分からずにいる人も多い、ということも分かってきました。
そこで、ピアサポート活動を継続し、認知拡大を進めるため、そして、不妊治療をする人に寄り添える人があふれる優しい社会をつくるためにできることを考えクラウドファンディングへの挑戦を決めました!
このプロジェクトで実現したいこと
『不妊治療中の心の複雑さを理解し、サポートできる人を増やし、優しい社会を作りたい』
まず、我々に足りないものが2つあります。
■当協会の活動を継続・発展させていくための運営資金
会員管理システム・ホームページ運営費、交通費等。 (詳細内訳は「資金の使い道」に記載)
■ピアサポートの認知度を上げ、サポーターを増やすためのツール
このツールとして私たちが考えたのは、ピアサポートや協会の認知向上のためだけでなく、不妊治療をしている人に寄り添うことができる人を社会にもっと増やすことができるようなものにしたい、ということでした。
それが、不妊治療をしている人に対する言葉のかけ方、配慮の仕方をまとめた冊子
『不妊治療をしている人の周りの人が読むBOOK〜寄り添い方ガイド〜』
です。
このプロジェクトで、『不妊治療をしている人の周りの人が読むBOOK〜寄り添い方ガイド〜』を作成し、47都道府県の不妊症・不育症相談窓口、企業の該当部門やクリニック、妊活サロン等に配布します!
このツール(冊子)がもたらす効果
①当事者以外の人も、不妊・不育で悩む方の複雑な心境を理解できる
②当事者から相談を受ける立場・仕事をしている方が参考にできる
③当事者の方が、「自分ひとりではない」と孤独から解放される
この冊子を配布することで、不妊治療経験がない人が不妊治療をしている家族、友人、同僚などに接するときの寄り添う手助けになり、サポートできる人が増えることにつながると考えます。
また、私たちピアサポーターの存在を多くの人に知ってもらうことで、より多くのピアを必要とする人たちに寄り添い支援を提供できたり、不妊治療経験がある人がピアサポーターとなるきっかけになることを期待しています。
現在の準備状況
冊子に盛り込む内容の決定、サンプルページの作成を行っています。
不妊治療中の心情の複雑さについて解説、寄り添い方のポイント、実際の当事者の経験やアンケートに基づいた事例10選、言われて嬉しかった言葉集、などを収録予定。
不妊治療経験のない人でも、想像しやすいように実際に起こりうるケースをイラストを用いて説明し、治療中の人の心情や接し方のポイントを解説しています。

リターンについて
・活動費支援+冊子提供
・不妊不育支援団体として連絡先掲載(20団体)+冊子1冊提供
・講師派遣(プレコンセプションケア・ピアサポート・不妊治療体験談いずれか)
スケジュール
2025年5月 クラウドファンディング終了
2025年6月 冊子制作→業者発注
2025年7月 冊子納品
2025年8月 リターン発送開始
代表あいさつ
制作メンバー紹介
他、当事者ピアサポーター数名で制作しています。
資金の使い道
■協会のピアサポート活動の継続に最低限必要な経費(人件費含まず)
システム関連(HP維持・会議システム・会費管理システム) 75,000円
リーフレット等印刷費 50,000円
通信運搬費 10,000円
活動交通費 15,000円
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計)150,000円
■冊子制作にかかる経費
印刷代(500冊・A5サイズ・24P) 54,000円
発送・梱包資材費用 46,000円
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計)100,000円
最後に
保険適用により不妊治療人口はどんどん増えており、悩みを抱える人も増えています。
私たちだけでは力が足りません。
また、私たちは不妊治療で悩む人を支援する活動をしていますが、わざわざそういった団体やコミュニティを自分で調べなくても、身近に寄り添ってくれる人がいてくれたら、それは悩んでいる人にとっては1番安心できることでしょう。
この冊子を配布することで、不妊治療をしている人に寄り添える人が少しでも増えていきますように!