注目のリターン
こんにちは。
北海道で大型犬を含む犬4頭と暮らしながら暮らしや犬達の写真を発信している中道智大と申します。
僕は元ドッグトレーナーとして活動後、拠点を北海道に移してより自然に近い場所で犬達と暮らしながら写真と映像を主にSNSを通じて発信しています。
(我が家の犬達と私)
移住して4年が経ち、Xフォロワー32000人、Instagamでのフォロワーは5300人を越え、その他旅雑誌や犬雑誌でも活動が徐々にですが取り上げていただけるようになってきました。
これまでに文藝春秋様発刊の「文學界」にてエッセイを寄稿したり、「いぬのきもち」や「WAN」などの犬雑誌に写真とエッセイを載せていただいたり、さらには今後旅雑誌へのモンゴル旅のエッセイと写真の寄稿なども決まっています。
僕は昔から自然の中で暮らす犬の姿を見るのが大好きで、自分でも北海道へ移住し、森の中にある小さなログハウスで犬達と暮らしています。
自然の中にいる犬達の表情は本当に輝いていて、最も犬らしいと感じます。
大きな自然の中で、慎ましく、全力で楽しむ姿にいつも夢中でシャッターを切ってしまいます。
北海道で暮らし始めたことで、我が家の犬たちもより野生的になり、改めて自然の中で犬たちと暮らすことの大切さを感じています。
そんな犬達を見て、世界中の自然の中で暮らす犬達の写真を撮影していきたいと思うようになりました。
犬にはかつて犬種ごとに仕事があり、その大部分が現在では機械化によって失われていっています。
しかし世界にはまだ犬が自然の中で、本来の役割を担って人間と暮らしている地域が数多くあります。
僕はそんな人と犬の暮らしを撮影していくことで、私たちがなぜ犬と共に生きているのか、なぜ人間は犬と暮らすのかという根源的な問いを写真を通じて伝えられるのではないかと思い、2023年から旅をスタートさせました。
<これまでの旅>
2023年にはモンゴルと韓国へ。さらに昨年はトルコと再び韓国を訪れ、それぞれの国の原産である犬と人の暮らしを撮影してきました。
モンゴルでは遊牧民と共に生活をさせてもらいながら、モンゴリアンバンカールというモンゴル原産の牧畜犬を撮影し、トルコでは世界最強とも言われるカンガル犬という犬を羊飼いと共に暮らしながら撮影させていただきました。
韓国では珍島犬という、日本犬の祖先とも言われる犬種で人と共に狩りをしながら生きてきた歴史があり、狩りの様子を撮影させていただきました。
いずれの国でも犬達は自然豊かな場所で暮らし、犬だけでなく人間の暮らしも自然により近く、1000年以上も続く伝統的な暮らしをしているところもありました。
そうした人と犬との本来の関係性をもっと色んな場所で見てみたい、そして写真に撮っていきたいとより強く思うようになりました。
(モンゴル遊牧民の少女ミッシェルとモンゴリアンバンカール)
(羊の群れに混じり、移動するカンガル犬 in トルコ)
(狩りへ向かう珍島犬と飼い主のユン in 韓国)
<このプロジェクトで実現したいこと>
今回のプロジェクトではグリーンランドドッグという世界最古の犬種とも言われる犬とイヌイットの暮らしを撮影したいと考えています。
グリーンランドドッグは主にソリ犬として活躍し、現在でもグリーランドの一部地域では狩りや移動手段として生活に根ざした形で犬ソリが使用されています。
今回もこれまでと同様、彼らと共に生活をさせてもらいながら、観光客としてではなく、より彼らの生活に近い目線で撮影してこれたらと思っています。
撮影する場所はグリーンランドのカナックという場所。
グリーンランド最北の地であるシオラパルクのすぐそばにあり、ここにはまだ多くの伝統的な暮らしを営むイヌイットとグリーンランドドッグがいます。
真冬は極夜で気温マイナス40度にも達し、僕が訪れる予定の4月後半でも最低気温は低いときでマイナス30度にもなるそうです。
彼らは狩りのために犬ぞりで村の外に出て、ホッキョクグマやアザラシ、セイウチなどの狩りをして暮らしていて、狩りの移動手段として、現在でも犬ぞりが広く使用されています。
グリーンランドの犬ぞりはファンタイプという扇型に犬を繋ぐ伝統的なやり方で、アラスカや観光用などで使われている縦のタンデム型とは違い、最も歴史が古いスタイルだと言われています。
犬には様々な仕事が与えられましたが、狩猟・番犬・犬そりは最も古い犬の仕事の1つです。
これまでモンゴル・トルコでは牧畜犬を、韓国で狩猟犬を撮影してきたので、今回は犬橇の撮影をしたいと考えています。
<プロジェクト立ち上げの背景>
本プロジェクトを立ち上げた1番の目的はやはり費用面です。
これまでの国は物価が比較的安く、もしくは日本と同等の場合がほとんどでした。
しかし今回行くグリーンランドは北欧で物価も高く、また距離も遠いため移動にも時間と費用がかかります。
また、イヌイットの狩りに同行させてもらうためにはガイド料を支払う必要もあり、さらに4月のグリーンランドは北海道の真冬並みかそれ以上に寒いため、必要な装備も高額となってしまいます。
間違いなく、今後行なっていく旅の中でも最も高額になるだろうと予測されます。
そのため、本プロジェクトを通じて僕の活動をより多くの方に知っていただき、多くのご支援をいただけたらという思いが素直な気持ちです。
また、このプロジェクトは1カ国で終わるわけではなく、今後も僕の旅は続いていきます。
僕たちはなぜ、犬と暮らし、犬と生きることを選んだのか。
その答えを犬と共に昔ながらの暮らしをしている人たちを訪ね、写真を撮ることで答えを見出せるのではないかと思っています。
人と犬の関係性の原初を、僕はこの目で見てみたいのです。
さらに現時点で仕事をしている犬と人の暮らしをまとめた写真集というのは僕が調べた限りでは存在していません。
個別犬種でまとめた写真集はたくさんありますが、世界中の仕事をしている犬と人の写真を写した写真集というのはまだ出ていないため、歴史を記録するという側面も強くあります。
今後、さらに犬の仕事は失われていき、向こう100年先には今いる犬種の数も減ってきてしまうと思います。
AI化、近代化の波は人間と生きることを選択した犬にも影響が少なからず必ず来ると思っています。
そんな時に、少し前の時代に人間と共に仕事をしながら生きた犬たちの記録はきっと大切になってくるのではないかと思っています。
<現在の準備状況>
4月20日頃にグリーンランド到着に向け、現在は現地のコーディネーターの方とやりとりを進めています。
また今冬に北海道で現地を想定したテント泊の練習や、その他装備の確認なども必要になってくるため、それらの装備を揃えたり、実際に試している最中です。
<リターンについて>
リターンについては色々なものを考えましたが、シンプルなものが1番良いのではないかと思い、なるべくわかりやすいリターンを厳選いたしました。
写真集につきましては今回のグリーンランド旅の写真集はつけませんでした。
理由は僕の写真は全てフィルムで撮影しており、毎回確実に撮影して戻ってこられない可能性があるためです。
フィルム撮影には様々なリスクが伴います。
空港でのX線感光や、フィルム装填ミス、寒さによるカメラの故障などが主に考えられるリスクです。
しかしフィルム写真にはデジタル写真にはない魅力があると僕は考えています。
通常、旅先で撮られる写真達は絶景や美しい写真がメインです。
しかし僕はそういった特別な写真達よりも現地の空気そのままを伝えられるような、美化もせず謙遜もしないありのままを伝えられたらと思っています。
そのためにはフィルム独特の空気感や撮影行程が何より大切だと僕は考えています。今回の撮影もフィルム写真で行う予定です。
これまでの旅では問題なく撮影できており、今回も特別事故などが起こらなければ大丈夫だとは思いますが、不確実な未来をリターンに据えるわけにはいかず、今回のリターンからは除外させていただきました。
この点だけ、ご理解いただければと思います。
(画質の良さだけでない空気感をそのまま伝えられるのがフィルムの1番の魅力です)
<スケジュール>
3月末 クラファン終了
4月20日頃 日本出発
5月10日頃 帰国予定
順次リターン発送
<リターンの使い道>
渡航費往復 約70万
ガイド費用 30万〜50万
装備・備品購入費 約30万
リターン製作費 20万
自己資金 約80万
<最後に>
長い文章を最後までお読みいただき本当にありがとうございます。
今年は挑戦の年だと思っています。
これまでの旅から繋がり僕の人生で最も過酷で大きな旅となると思います。
皆様の応援とご支援をいただけましたら、本当に嬉しいです。
ぜひ僕に、世界の犬と人の暮らしを撮影するチャンスをください。
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