ごあいさつ
皆さん、こんにちは。国分寺のカフェスロー店長の上原美咲です。
私たちカフェスローは今年で創業24周年を迎えました。四半世紀近くもの間、「スロー」な価値観を大切に、多くの方々に支えられてきたことを心から感謝しています。

カフェスローと出会ったことがきっかけで、2019年から国分寺で暮らし始め、深く関わるようになった私にとって、この場所は生きる喜びや、豊かな学びが沢山詰まった大好きな場所です。
それはヒトと人、人と自然、そして地域社会と心地よくつながる「場」であり、急速に変化する社会の中で、立ち止まって考える貴重な空間です。

25周年。喜びと問いをもって、これからもスローでつながろう
現代社会では、効率や利便性を追求するあまり、多くの大切な「つながり」が失われつつあると感じています。
食べ物がどこでどのように作られているのか、エネルギーがどこから来ているのか、そして私たちの行動が地球環境にどのような影響を与えているのか—。
これらの「見えないつながり」を可視化し、取り戻すことが、カフェスローの24年間の挑戦でした。
そして今、新たな挑戦として、エネルギーとのつながりを取り戻す「オフグリッド化プロジェクト」と「中庭と駐車スペースの緑化オアシス計画」を進めています。
オフグリッド化は、これは単に電力会社との契約をなくすというだけではなく、私たちが日々使うエネルギーの源と向き合い、自分たちの手で生み出す試みです。
いつもお会いしている皆さんも、お久しぶりの方も、はじめましての方も、ご一緒にこの取り組みを盛り上げていただけたら幸いです。
なぜ今、オフグリッド化なのか
「オフグリッド」とは、電力会社の送電網に頼らず、自然エネルギーで電気を自給自足する仕組みのこと。これまでの皆さまのご支援により、カフェ部分の一部照明をソーラーパネルと蓄電池によるオフグリッド化に成功しました。

しかしこれは始まりに過ぎません。目指すのは、照明はもちろんキッチン機器や冷蔵庫も含めた「全面オフグリッド化」です。
これにより実現するのは単なる電気代の削減だけでなく、「つながり」の再生です。
自然とのつながり:太陽の恵みを直接受け取り、自然のリズムと調和した営業スタイルへ
地域とのつながり:災害時にも灯りを絶やさない、レジリエントな地域の拠点に
未来とのつながり:次世代に持続可能な社会モデルを示す「場」として
このプロジェクトで実現したいこと
完全オフグリッド化により、電力会社に依存しない自立型のカフェとして、災害時にも地域の灯りを守れる場所になります。また、エネルギー自給自足の実例として、多くの方々に持続可能な暮らしのイメージを提供したいです。
さらに、物価高騰の中でも安定した経営を続け、これからも「スロー」な価値観を大切にした場所を維持していきたいと思います。カフェスローは単なる飲食店ではなく、人々が出会い、交わり、コミュニティが生まれる「スロー・ムーブメントの拠点」であれるよう、一層努力していきたいと思います。

吉岡オーナーよりメッセージ
カフェスロー25周年に向けて 多摩地域の「オアシス」をめざして
2001年5月に、ナマケモノ倶楽部の活動拠点の一つとして東京・府中市にオープンしたカフェスローは、来年5月に25周年を迎えます。
地球温暖化の危機が叫ばれていた当時、地球に負荷をかけないライフスタイルを提案するオーガニックカフェとしてオープンしましたが、東日本大震災や世界的なコロナウイルスの蔓延の影響を受け、経営の危機にも何度も見舞われながらも、24年にわたり設立した当初のコンセプト(注)を変えることなく続けてくることができました。
これには、ナマケモノ倶楽部の真摯なサポートとカフェの運営に尽力してくれたスタッフの皆さん、そしてカフェスローを長年にわたりご愛願いただいたお客様のお陰であると感謝しています。
2008年に国分寺市に移転してからは、近隣地域もふくめ、カフェスローを愛してくださる地域の人々の支えによって、コミュニティカフェとして根をはってきました。
オーガニック料理の利用のみならず、ワークショップやギャラリーまたは環境問題をテーマにしたトークイベントや映画会などを通して、地球環境を少しでも良くしていこうとする人々の気づきの場として、多様な用途に活用されてきました。
来年の25周年を迎えるにあたり、カフェスローが更に魅力的な場所にするために、次のような改革を実行する計画を進めています。
1 カフェで使う電力を自前で賄うために、オフグリッド計画を年内に実施する。
2 中庭と駐車スペースを緑化してオアシスを造り、過ごしやすい憩いの場にする。
3 カフェ内部のリニューアルを進め、居心地の良い店内にする。
上記の計画を、専門家にすべて任せるのではなく、セルフビルド出来るところは希望者を募って実施していきたいと考えています。
そして、これに関わる経費を自己資金およびクラウドファンディングを実施して賄いたいと考えております。
カフェスローが担っている役制に鑑み、ご利用頂いている皆様の思いも叶えられるカフェとして、カフェスローが長く存続できるように、今回のリニューアルは欠かせない大事な取り組みであると認識していますので、皆様の暖かいご協力を切にお願い申し上ます。
カフェスロー代表 吉岡淳

中庭と駐車スペースの緑化計画。みんなの憩いのオアシスに
カフェスローを訪れる方が必ず通る中庭と、駐車スペースの空間を緑化して人も生きものも心地よく過ごせる空間を造りたいと考えています。
長年お世話になっているKoho Herb&Gardenさんに監修・ご指導いただきながら、今秋から施工を始めます。
(中庭と駐車スペース 上空からの図)

(左)現在の様子 (右)完成イメージ図
中庭 現在の様子
中庭 完成イメージ図
駐車スペース 現在の様子

駐車スペース 完成イメージ図
具体的な計画と資金の使い道
オフグリット計画について
クラウドファンディング終了後、まずは相模原市にある藤野電力の鈴木さんとの詳細な設計を行い、設備導入を年内に始める予定です。
中庭・駐車スペース緑化計画について
2025年10月〜 施工開始予定。
・ドライストーンウォーリング花壇を作る(松原工業+Koho Herb&Garden)
イギリスのコッツォルズ地方で採掘される自然石コッツウォルズストーンを使って、コンクリートは使わず石を積み上げる「ドライウォール積み」という技術で花壇を作ります。今回の参加型リターンにもなっています。コンクリートの上でも花壇をつくることができ、 住宅地でもあきらずに土と緑と共存する空間が生まれます。
・ルーツポーチ花壇とモッコウバラの木製プランターを作る、他。
◎使い道
1. オフグリッド施工費用 約250万円
2. 中庭・駐車スペース 施工費用/植物・備品購入費用 約80万円
3. 店内の内装・修繕費用 約100万円
その他
・リターン品の製作・発送費用・人件費用
・クラウドファンディング手数料 (支援金の17-22%)
リターンについて
お近くに暮らしている方もそうでない方も、カフェスローを身近に感じていただきたい、そんな想いで様々なリターンを考案しました。
最後に
あなたとつくる未来のカフェ
24年前、カフェスローが始まった時、「スロー」という価値観はまだ社会に広く認知されていませんでした。しかし今、気候危機や社会分断が深まる中で、立ち止まって考え、本当の豊かさを問い直す「スロー」のマインドはますます重要になっていると感じています。
このプロジェクトは、単なるソーラーパネルの設置ではありません。それは、私たちが生きる社会の在り方を、小さな一歩から変えていく挑戦です。
「明かり」も「未来」も自分たちの手で作る。それは、大きなシステムに依存するのではなく、自分たちの生活を自分たちの手に取り戻す変革です。
どうか、この小さくも大きな挑戦に、
皆さまの応援が、次の25年のカフェスローを、そして新しい社会のモデルを創る力になります。
共に、つながりを取り戻す旅を始めましょう。
どうぞよろしくお願いいたします。

最新の活動報告
もっと見るカフェスローより:ご支援のお礼と、つながり仲間紹介リレーのご案内
2025/08/03 14:30こちらの活動報告は支援者限定の公開です。





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