埼玉県小川町でも、その影響は顕著に表れています。
一人暮らしの高齢者は年々増加の一途をたどり、空き家は増え続け、地域の活力は確実に失われつつあります。
このままでは、地域社会の持続可能性すら危ぶまれる状況です。
特に憂慮すべきは、「社会的孤立」と「終活への不安」という二つの問題です。
かつては家族や地域のつながりの中で自然と解決されてきたこれらの課題は、今や個人や家族だけでは到底対応できないレベルにまで深刻化しています。
さらに、地域活動の担い手不足は危機的な状況を迎えています。
小川町内でも、自治会・老人会などの従来の地域組織は弱体化の一途をたどり、「地域の無縁化」は加速度的に進行しています。
このまま手をこまねいていては、取り返しのつかない事態を迎えかねません。
このような課題に対し、私たちは「カフェ」という誰もが気軽に立ち寄れる場所を通じて解決を図りたいと考えました。
地域住民が自然に集い、交流し、支え合える拠点。
そして終活サポートを通じて、将来への不安を和らげるきっかけとなる場所。
「地域のことは自分ごと」
多くの場合、地域の課題は「誰かが解決してくれる」「行政が対応してくれる」と他人事として捉えられがちです。
しかし高齢者の孤立や空き家の増加など、今私たちが直面している多種多様・複合的課題は、もはや行政や専門機関だけでは解決できません。
このカフェが目指すのは、地域に住む一人ひとりが「自分にもできることがある」と気づき、それぞれの得意分野を活かして地域活動に参加できる場所にすることです。
例えば、料理の得意な方がシェアキッチンで腕を振るったり、農業経験者が家庭菜園のアドバイスをしたり、子育てを終えた方が若い親の相談に乗ったり。
小さな「できること」の積み重ねが、やがて地域の大きな支え合いの力となる。そんな場所を作りたいという想いから、このプロジェクトは始まりました。
社会全体の無縁化が加速する中、「死後の不安」を抱える人が増えています。
特に単身高齢者にとって、将来への不安は切実な問題です。
しかし私たちは考えます。
終活とは決して暗いものではなく、これからの人生をより良く、自分らしく生きるためのきっかけになるのではないかと。
当カフェでは、終活サポートセンターとしての機能も備え、身寄りのないお一人様、お子様がいないご夫婦、身内が遠方または疎遠な方、障害がある方など、様々な状況の方々に寄り添います。
将来を託せる身元保証や見守り、日常生活支援など、家族に代わる終身サポートを提供していきます。
また「終活」は制度やサービスの利用だけでは完結しないと考えています。
死に対する価値観や死後のビジョンなど、豊かな死生観を育んでこそ、本当の意味での「死後の安心」が得られるのです。
私たちは定期的な終活セミナーや、看取りをテーマにした映画上映会、死生観を育成するための様々なイベントを通じて地域全体で終活について考え、語り合える場を創っていきます。
この場を通じて生まれる人々の絆が、地域のつながりを形成していき、笑顔あふれる社会が生まれるきっかけになると信じています。
人が自然と足を運びたくなる場所には、「美味しい、楽しい、面白い、気軽さ、居心地の良さ」という要素が必要です。
そして、継続的に地域の皆様に愛される場所となるためには、「繋がり、学び、役割、生きがい」を生み出す仕掛けが不可欠だと考えています。
そこで私たちは、日常的な営業はもちろん、季節ごとの特別なイベントも計画しています。
春にはたけのこ掘り体験とバーベキュー、初夏には青梅の収穫体験、秋には地元野菜を使ったキッチンカーが集まるマルシェなど、地域の特色を活かした交流の場を創出します。
これらのイベントは、地域の方々の生きがいづくりとなるだけでなく、人々の自然な出会いと学びの機会を生み出します。
地域住民が支え手と受け手に分かれることなく、誰もが自分の得意分野を活かして参加できる。そんな持続可能な地域づくりを目指します。
建物は昭和61年に建てられた延床面積144平米(43坪)の古民家を改修して使用します。
カフェスペースの他に、Wi-Fi完備のワーキングスペース、シェアキッチンを設置。
時間帯を問わず、様々な目的で利用できる空間づくりを心がけていきます。
外国人居住者との交流の場としても活用し、地域の国際化にも対応します。
ハイキングコースに面した立地を活かし、観光客の休憩所としての機能も果たします。
また、移住希望者向けの短期滞在施設としても開放し、田舎暮らし体験の拠点としても活用していく予定です。
このように、飲食の提供だけでなく、定期的な地域交流イベントの開催を通じて、人々が自然と集い、新たな雇用創出の機会が生まれる場所。
そんな存在意義のあるコミュニティの拠点を目指します。
この場所から始まる小さなつながりの輪が、やがて地域全体に広がっていく。
そんな未来を夢見ています。
カフェという形を借りていますが、私たちが本当に提供したいのは、人々の心が自然と通い合える「居場所」です。
支援してくださる皆様と共に、この古民家を「笑顔があふれる地域共生社会」への架け橋としていきたい。
そして、ここから始まる新しいコミュニティの形が、同じような課題を抱える地域の希望となることを願っています。
人々が自然と集い、世代を超えて支え合う。
そんな温かな風景が日常となった時、私はきっと、静かな喜びとともに次の世代へとバトンを託すことでしょう。
終活を考える、地域課題を解決する地域交流コミュニティカフェ。
店名は「はこや」に決めました 。
明治時代、この地に暮らした私の先祖は箱屋(タンス屋)を営んでいました。
たくさんの職人が住み込み、お客様や業者の方々が行き交う、地域でも指折りの賑やかな家だったそうです。
「はこや」と言えば柳家のことと、今でも地域の方々の記憶に残っています。
その賑わいは、世代を超えて受け継がれてきました。
私の子供の頃は書道教室として地域の子どもたちが集まり、地域の寄り合いの場としても親しまれてきました。
不思議なことに、私の家に嫁いできた女性たちは皆、人を温かく迎え入れる社交的な性格の持ち主。
母は生前、まるで小さなデイサービスのように、いつも誰かをもてなしていました。
そして今、新たな「はこや」の歴史を紡ごうとしているのが、岐阜から嫁いできた妻です。
彼女は不思議な縁を感じさせる言葉を口にします。「せっちゃん(私の母の愛称)に呼ばれたから」と。
実際に会ったことのない母に導かれるように、この地にやってきた妻は、母の遺影に毎日「たっちゃんは大丈夫、私がいるから」と語りかけています。
カフェの開業に向けて、妻は母の遺品が積み重なった部屋を一人で整理し、内装やメニューまで考えてくれています。
そんな彼女の姿を見ていると、この家で「はこや」という名のコミュニティカフェを開くことは、もしかしたら遥か昔から決められていた運命だったのかもしれません。
26年間の行政職員、8年間の闘病生活、そして社会福祉士としての4年間。
私の人生は、様々な経験を通じて、人の痛みや不安に寄り添うことの大切さを学んできました。
このプロジェクトでセンシティブな内容をお話しするのは、私がどのような人間で、何を思い、どんな人生を歩んできたのかを知っていただきたいからです。
戦国時代から500年以上続く我が家の歴史を守りながら、新しい形の地域貢献を模索すること。
それが私の使命だと感じています。
そして、この挑戦には特別な想いが込められています。
母は生前、この家に多くの人々を招き入れ、春の竹の子掘りや梅の収穫を共に楽しみ、たくさんの笑顔を生み出してきました。
その温かな記憶が、このプロジェクトの原点となっています。
青い空、木々の緑、そよぐ風、柔らかな陽射し。
今もこの地には、母が愛した原風景が残っています。
このかけがえのない風景の中で、新たな笑顔の物語を紡いでいきたい。
それが私の夢であり、母への恩返しでもあるのです。
みなさまからのお力添えを、この新しいつながりを育む種として大切に使わせていただきます。
完成後はぜひカフェにお立ち寄りください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
■施設整備費:350万円
・事業用キッチン(二層シンク、独立手洗い場)の設置
・電気工事、水道工事、塗装工事、クロス工事
・畳工事、ウッドデッキ工事
■機械装置費:80万円
家電・厨房機器(冷蔵庫、エアコン、テレビ、炊飯器、電子レンジ、ガステーブル等)の購入
■備品購入費:50万円
店舗運営に必要な設備(看板、ベンチ、手すり、パソコン・プリンター等)の整備
■調査研究費:50万円
広告宣伝費、資格取得費用、スタッフ募集費用等
2025年 3月1日〜4月30日:建築工事期間
4月20日:ご披露を兼ねたプレオープン
5月4日:グランドオープン&オープニングイベント
Q1:決済方法は何がありますか?
A1:各種クレジットカード、銀行振込、コンビニ払い、キャリア決済等がご使用になれます。詳しくはCAMPFIREヘルプページからご確認ください。
※ リターンの価格は消費税、送料込みとなっています
※ リターンに伴う支援者さま自身の交通費・宿泊費などに関しては、支援者さまのご負担となります。
Q2:リターン品の到着日の指定はできますか?
A2:誠に恐れ入りますが、到着日の指定は出来かねますのでご了承ください。
Q3:間違ったリターンを選んでしまいました。キャンセル出来ますか?
A3:原則キャンセルはお受けすることが出来ませんので予めご了承ください。
Q4:一人で複数回支援することは可能ですか?
A4:同一の方による複数のご支援は可能です。支援画面にて支援金額を変更する「上乗せ支援」も可能です。
Q5:海外からの支援は可能ですか?
A5:大変申し訳ございませんが、海外への発送は行っておりません。
※ 金銭面のみの支援をお選びください。
※ご自身が直接お越しいただくリターンは支援可能です。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
設定したゴール以上支援額が集まった場合、追加プロジェクトを発動し次のストレッチゴール(目標金額)を設定させていただく予定です。
最新の活動報告
もっと見る地域課題を解決する終活コミュニティカフェにかける想いをみなさんと共有したい
2025/03/11 21:41●このプロジェクトにかける想い<地域の未来を共に創る>このプロジェクトは埼玉県小川町だけでなく、他地区の地域課題に向き合うものです。各地で様々な地域活性化・まちづくりの動きが始まっており、私もその一端を担いたいと考えています。これからの時代は、地域の課題を誰かに委ねるのではなく、私たち住民一人ひとりが当事者意識を持ち、共に解決していく姿勢が大切になります。この取り組みの意義をぜひご理解いただければと思います。一言では表現しきれない思いがありますが、このような居場所づくりが私たちの地域にとって、そして皆さまの住む地域にとっても必要な取り組みであると感じていただければ幸いです。小川町の未来から日本の未来を形作る一歩として、このプロジェクトに取り組んでまいります。 もっと見る柳辰夫(プロジェクトの主催者)のプロフィール
2025/03/07 06:24はじめまして、埼玉県小川町のやなぎ社会福祉士事務所代表の柳辰夫です。現在私がクラウドファンディングで挑戦しているプロジェクト( “終活を考える” 地域課題を解決するコミュニティカフェを創る)をシェアしていただけたら有り難いです。https://camp-fire.jp/projects/829126/view私は26年間の行政経験を持つフリーランスの社会福祉士で、実家の古民家を改修し、終活サポート機能を備えたコミュニティカフェをオープンする準備を進めています。地域の孤立化や高齢化の課題に向き合い、誰もが気軽に立ち寄れる居場所づくりを目指します。地域住民同士が支え合い、笑顔あふれる地域共生社会の実現に向けた新たな挑戦が始まっています。私のカフェがオープンした際には看板犬を迎え入れて訪れるお客様の癒しになればと考えております。カフェの前庭にはドッグランを整備する構想もあります。私が終活ガイドとして行っている終活サポートは死生観を育むことから始めています。死ぬことに向き合うことなくして、終活(今をより良く生きる活動)はできないと思っています。カフェには終活支援を備えた終活サポートセンターも併設する予定です。また、私が終活ガイドとして行っている終活サポートには地域の課題を解決する福祉送迎サービスがあります。小川町で弱体化する移送サービスを復活させるべく新たなプロジョクトを思案中です。これからよろしくお願いいたします。プロジェクトの補足説明や進捗状況については、プロジェクトページの「活動報告」にて投稿していきます。いただいた応援メッセージのご紹介もしていきます。みなさんの応援が本当に励みになります。また、目標金額達成のため引き続きのご支援・ご協力をいただけますと幸いです。プロジェクトについてシェアしていただける場合はこちらのリンクをご活用ください。https://camp-fire.jp/projects/829126/view( “終活を考える” 地域課題を解決するコミュニティカフェを創りたい!)柳辰夫のプロフィール埼玉県比企郡小川町在住。昨年まさかの再婚をして人生激変したビジネスパートナーでもある妻と二人暮らし。可愛い娘が二人います。6年前に26年間勤めた役所を辞めてフリーランスの社会福祉士になりました。そして4年前に「やなぎ社会福祉士事務所」を開業して現在に至っています。本業は「終活ガイド」として業界で唯一の地域密着の終活サポート活動を行っています。資格・免許社会福祉士16年/福祉行政職26年/訪問介護ヘルパー5年/終活ガイド資格/終活エンディングノートセミナー認定講師/夢旅トラベルヘルパー/福祉有償運送運転者/温泉ソムリエ/どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。 もっと見る【埼玉県小川町】コミュニティカフェ「はこや」のプレスリリースを作成しました
2025/03/05 05:16「今や地域課題は待ったなし」あれこれ考えてる暇があったら、今、目の前で悩み困っている方々の問題を解決したい。地域の課題は、「誰かがやってくれる、行政がやってくれる」では、いつまで経っても事が進みません。今やるべき事は地域の最前線に立って、今必要でやるべきことを、自分たちができることを、みんなで一緒に考えて、すぐに実行することです。私は妻に支えられながら、一人で「まちづくり・地域活性化プロジェクト」を立ち上げました。支援者の方々の助けを借りながらも、孤独で辛く苦しい、毎日胸が締め付けられる思いを繰り返しながら、自分の人生をかけた挑戦を続けています。私は絶対に諦めません、このプロジェクトを止めません。今までのように、地道にコツコツと毎日やるべき事を成して、笑顔あふれる地域社会の土台を少しずつ築き上げていきます。○プロジェクト内容埼玉県小川町で26年間の行政経験を持つ社会福祉士が、実家の古民家を改修し、終活サポート機能を備えたコミュニティカフェをオープンする予定。地域の孤立化や高齢化の課題に向き合い、誰もが気軽に立ち寄れる居場所づくりを目指します。地域住民同士が支え合い、笑顔あふれる地域共生社会の実現に向けた新たな挑戦が始まっています。 もっと見る
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