自己紹介

はじめまして。「チナジュン・ザマミ」の澤本惣平(さわもと そうへい)です。
私は沖縄本島・那覇市から約40km離れた離島、慶良間諸島・座間味島に暮らし、沖縄伝統木造帆船「サバニ」やSUP(スタンドアップパドルボード)、スノーケルなど、座間味の大自然と“つながる体験”を提供するマリンショップ【チナジュン・ザマミ】を運営しています。
ショップ名の「チナジュン」とは、沖縄の言葉で「繋ぐ」という意味です。人と人、人と自然、そして伝統と未来を繋ぐ、そんな想いを込めて日々活動を続けています。
チナジュン ショップロゴ
広島から座間味島へ、この島に恋をして移住しました。
私自身は広島県出身ですが、20年ほど前、初めて座間味島を訪れた時にこの島に一目惚れしました。透明度抜群のケラマブルーの海、手つかずの自然、そして島の人々の温かさ。“ここで生きていきたい”と強く感じ、それから何度も島に通ううちに、ついに9年前に座間味島へ移住しました。
そして2023年、サバニの素晴らしさをもっと多くの人に知ってほしいという想いで【チナジュン・ザマミ】を立ち上げ、沖縄伝統木造帆船「サバニ」を使った体験ツアーをスタートさせました。
サバニ、BIG SUP、SUPのミックスツアー
伝統を未来に繋ぐ挑戦
今、沖縄伝統木造帆船「サバニ」を造れる職人さんはごくわずかしかいません。サバニが姿を消してしまう前に、もう一度、座間味の海にサバニの帆を掲げたい。そして次世代の若者たちにも、この文化を“誇り”として繋いでいきたい。
そんな想いで、今回このクラウドファンディングに挑戦します。
座間味島
”世界が恋する海” 座間味島 “青”が心に刻まれる場所
沖縄本島から西へ約40km、フェリーでわずか1時間ほど。人口約600人という小さな離島、座間味島(ざまみじま)は、訪れる人々の心を一瞬で奪う“奇跡の青”に包まれています。
2014年、この美しい海と自然環境が評価され、座間味島を含む慶良間諸島一帯が「慶良間諸島国立公園」に指定されました。その海の青さは「ケラマブルー」と称され、世界中の海を知るダイバーたちをも唸らせるほど。フランスのミシュラン・グリーンガイドでは2つ星を獲得し、“世界が恋する海”と呼ばれるまでになりました。
座間味 安慶名敷島とサバニ
なぜ、座間味の海はこんなにも美しいのか?
それはプランクトンの数が極めて少なく、海水の透明度が非常に良いからです。海底まで透き通るクリアブルーの中に色とりどりの珊瑚礁が広がり、その上をカラフルな熱帯魚たちが舞う姿はまるで天然の水中楽園。
ウミガメとの遭遇率も高く、シュノーケリングやSUPの最中に悠々と泳ぐウミガメに出会えることも日常の風景です。
島を囲む海だけでなく、手つかずの森や高台から眺めるサンセット、夜には降り注ぐ無数の星空、座間味島は海も空も陸も全てが美しい“自然そのものの島”です。
座間味島の風景
自然と共に生きる島の人々
座間味には観光施設も豪華リゾートもありません。ですがその代わりに、昔ながらの島時間が流れています。島のおじぃやおばぁが穏やかに挨拶してくれる。観光客と地元の子どもたちが一緒に浜辺で遊ぶ。そんな「人と人との距離の近さ」も座間味の魅力です。
島の人々は、海を愛し、海に感謝し、海と共に生きています。

私が座間味に恋をして、移住を決めた理由
実は、私もこの座間味の海に一瞬で心を奪われた一人です。初めて訪れたその日、見たこともないようなケラマブルーの海に立ち尽くし、夜には降り注ぐ満天の星空を見上げて、「ここに住んで、この海と一緒に生きていきたい」と感じました。
それから座間味に移住し、日々この島の自然と、人々の温かさに包まれながら暮らしています。
サバニとは
沖縄伝統木造帆船「サバニ」 ー風と共に生きた舟を未来へー
サバニとは、琉球王朝時代から漁業の街として栄えた沖縄・糸満で造られた木造の帆船です。当時、中国との進貢貿易のためにフカヒレやナマコを採集・漁獲する際に使われ、糸満の海人(うみんちゅ)たちの暮らしを支えてきました。
「サバ」とは沖縄の言葉で“サメ”、「ンニ」は“舟”を意味します。それが縮まり「サバニ」と呼ばれるようになったと伝えられています。
明治以降、糸満の海人たちはサバニに乗り、奄美大島から八重山まで琉球弧全体で漁業を展開し、その技術と共にサバニ文化を広げていきました。さらには、五島列島や対馬(九州)、山陰、愛媛・高知(四国)、和歌山・三重、伊豆半島・伊豆諸島まで航海し、時にはフィリピン・シンガポール・インドネシアなど東南アジアや旧南洋諸島にまで出航していたといいます。

サバニは「生活の舟」
エンジンがない時代、サバニは漁師たちが魚を獲り、島と島を行き来するために欠かせない「生活の舟」でした。細くて軽く、波を切って進む美しい形。櫂(ウェーク)で漕ぐだけでなく、帆を立てて風の力を受けて走る、自然と一体になれる舟です。
ディズニー映画『モアナと伝説の海』に登場するアウトリガーカヌーをご存じの方もいるでしょう。サバニはこのアウトリガーカヌーにそっくりです。ポリネシア人が使っていたアウトリガーカヌー(支え木付きのカヌー)が、島々を渡りながら形を変え、琉球列島に到達し、沖縄の風土に合わせて独自に進化したものがサバニだと考えられています。
※沖縄の先人たちが乗っていた伝統的なサバニには、アウトリガー(舷外に取り付ける浮力体)は備わっていませんでした。そのため、安定性に乏しく、非常に高度な操船技術が求められたのです。現在では、安全性の観点からアウトリガーを取り付けたサバニも一般的になっており、転覆しにくく、初めて乗る方や子ども連れでも安心して体験できるようになっています。
失われゆく「命の舟」
戦後の食糧難の時代、わずかに残ったサバニを使って、海人たちは命を繋ぐために海へ漕ぎ出しました。サバニはただの漁船ではなく、まさに「命を運ぶ舟」だったのです。
しかしエンジンの普及とともに、サバニはエンジン搭載サバニへと変わり、さらにFRP(繊維強化プラスチック)製の船が主流となると、木造サバニを新造する海人はほとんどいなくなりました。この時代の変化により、沖縄の海からサバニが姿を消しつつあります。
2000年、再び帆を上げたサバニ
20世紀末、漁船としての役割を終えたサバニは、消えゆく運命にありました。しかし2000年、座間味島から那覇まで約40kmを帆と櫂だけで走る「サバニ帆漕(はんそう)レース」が開催されたことで、サバニは再び注目されるようになりました。漁の舟から、「レース用の舟」「レジャー用の舟」へと新たな命が吹き込まれたのです。
私自身もこのサバニレースに参加し、その魅力に心を奪われました。風を読み、仲間と力を合わせ、自然と一体となって進む感覚。それは、沖縄の海人たちが何百年も大切にしてきた“生きる知恵”そのものでした。
座間味→那覇までのサバニレーススタート前(古座間味ビーチ)
サバニを未来に繋げる
サバニは、沖縄の人にとって「自然と共に生きる知恵」であり、「仲間と力を合わせる心」であり、「先人たちが命をかけて守ってきた文化」です。
サバニは“動く文化遺産”です。しかし今、この文化は静かに消えようとしています。
だから私は、サバニ文化を未来に繋ぐために新しいサバニを建造し、次世代に伝えていくプロジェクトを始めます。皆さんと一緒に、サバニという沖縄の宝を未来に繋ぎ、漕ぎ出したい。

このプロジェクトで実現したいこと
沖縄伝統木造帆船「サバニ」を、未来に繋ぐ舟にしたい。
今、サバニを一から造れる職人は、沖縄でもごくわずかしか残っていません。この貴重な技術が失われてしまう前に、一隻でも多くの“本物のサバニ”を増やし、より多くの人にサバニの魅力を伝えていく必要があります。
サバニは、沖縄の海で「自然と共に生きる知恵」を全身で感じられる、特別な舟です。だからこそ、サバニをただの観光アイテムではなく、“沖縄の伝統文化を体験し、継承していくアクティビティ”として確立させたい。
そして、このプロジェクトを通じて、「自分もサバニツアーをやってみたい」「サバニ文化をもっと広めたい」そんな夢を持つ若者が増えていく未来を本気で目指しています。
座間味の美しい海に、毎日のようにサバニが数艇浮かび、若い世代が帆を掲げ、風を受け、漕ぎ進む。そんな“古き良き沖縄の風景”を、再び取り戻したいのです。
「サバニを絶やさない未来」を、そして「サバニを担う若者たちが育つ未来」を、ぜひ皆さんと一緒に作っていきたいと心から願っています。
サバニ島内レースに出る座間味の小学生
現在の準備状況
沖縄伝統のサバニ造船技術を未来に繋ぐ
現在、沖縄の伝統を受け継ぐ「糸満サバニ造船」の職人、大城清(おおしろ きよし)さんにサバニの造船を依頼し、舟の形状や細部の仕様について打ち合わせを重ねています。
サバニ職人 大城清さん
大城清さんは、わずかに残る“本物のサバニ職人”の一人であり、糸満の伝統技術を現代に伝え続けている貴重な存在です。
”本物”とはなにか。サバニは、ただ木と木を組み合わせた舟ではありません。乗りやすさだけでなく、しなやかに流れる曲線、美しい佇まい。それを大切にしてきたのが、昔からのサバニ職人たちです。繊細な手仕事と、長年培われた感覚があってこそ、”本物のサバニ”は生まれるのです。
今回のサバニ制作には、古くからサバニ造りに使われてきた宮崎県産の飫肥杉(おびすぎ)を使用します。伐採された飫肥杉は、約半年間自然乾燥させ、しっかりと木材を落ち着かせた後に制作へと入るため、完成までには約一年をかけた丁寧な工程が必要です。
木を見極め、一つひとつの部材を手作業で仕上げていく伝統の技。この時間と手間こそが、海と共に生きるサバニを“命ある舟”に仕上げていきます。
糸満の伝統技術で造られたサバニは「100年使える舟」と言われています。伝統技術を持つ大城清さんが手がけるサバニを 1艇でも多く未来に残したい と強く願っています。
このプロジェクトでは、この大切な工程を経て今年中の完成を目指します。制作過程も随時SNSなどで配信し、支援者の皆さまと一緒に“サバニが生まれていく瞬間”を共有していきます。
リターンについて
【3,000円】
サバニ応援プラン(お礼メール)
【5,000円】
サバニ記念グッズプラン(オリジナル手拭い)
オリジナル手拭いイメージデザイン
【10,000円】
サバニ記念グッズプラン(オリジナルTシャツ )
【30,000円】
座間味サバニ体験半日ツアー(1名様)+ オリジナルTシャツ
【50,000円】
座間味サバニ体験半日ツアー(2名様)+ オリジナルTシャツ(2枚)
【100,000円】
座間味サバニ体験プライベート半日ツアー(1組限定〜6名様)
【200,000円】
新艇サバニに名前入り刻印プレート(小)の取り付け
限定オリジナルグッズ(2名様分)
年1回、サバニツアー招待(2名様 5年間有効)
【300,000円】
新艇サバニに名前入り刻印プレート(中)の取り付け
限定オリジナルグッズ(2名様)
年1回、サバニツアー招待(2名様 5年間有効)
【500,000円】
新艇サバニに名前入り刻印プレート(大)の取り付け
限定オリジナルグッズ(6名様分)
年1回、サバニツアー招待(6名様 5年間有効)
スケジュール
● 2025年2月 糸満のサバニ職人さんと、舟の形状やデザイン、造船スケジュールの打ち合わせを実施しました。
● 2025年9月7日 クラウドファンディングプロジェクトスタート!
● 2025年10月(予定)いよいよサバニの製作を開始します。舟の制作過程は、InstagramやSNSで定期的に配信し、支援者の皆さまにも“サバニが出来上がっていく過程”をご覧いただきます。
● 2026年3月(予定)サバニ完成・進水式。実際に座間味の海に漕ぎ出す瞬間を、支援者の皆さまと一緒に迎えたいと思っています。
● 2026年4月 クラウドファンディングのリターン品(グッズ・体験チケット等)の発送・体験開始。座間味でのサバニ体験ツアーも順次ご案内させていただきます。
最後に
先人たちの知恵が詰まった、命の舟「サバニ」
沖縄の海で受け継がれてきた木造帆船「サバニ」は、ただの舟ではありません。それは、先人たちが生きるために編み出した知恵の結晶であり、自然と共に生きる“命の舟”です。
サバニは、釘やビスといった金属を一切使わず、木と木を「フンドゥー」と呼ばれる木製の栓や、竹の釘で繋ぎ合わせて作られます。昔ながらの手仕事で、職人の手によって一つひとつ丁寧に造られたサバニは、しっかりと手入れをし続ければ100年でも乗り続けられる舟だと言われています。
エンジンがない時代、海人たちはこのサバニ一隻で命を懸けて漁に出て、島々を渡り、家族の暮らしを支えてきました。その知恵と技術が、沖縄の文化として今も脈々と息づいています。
しかし今、この伝統を受け継ぐ職人さんはごくわずかしか残っていません。このままでは、サバニは“語り継がれるだけの舟”になってしまうかもしれません。
だからこそ、私は「未来に残す舟」を今、造りたい。新しいサバニを一隻でも増やし、たくさんの人にその魅力を体験してもらいたい。海と向き合い、仲間と力を合わせ、自然と共に生きる知恵を、次の世代にも繋いでいきたいのです。
このプロジェクトは、沖縄の誇りであるサバニ文化を“動く文化遺産”として未来へ残す挑戦です。ぜひ、皆さんの力を貸してください。
木と木を木で繋ぐフンドゥー
応援メッセージ
座間味島観光大使 田中律子さんとざまみ丸
未来へつなごう、沖縄の伝統帆掛けサバニ
沖縄には「サバニ」と呼ばれる木造の船があります。
昔から島々を行き来したり、漁をしたりするために使われてきた船で、映画『モアナ』に出てくるような舟を思い浮かべてもらえると分かりやすいかもしれません。
木のウェークを使い、力を合わせてみんなで漕ぎながら、風や波をとらえて進んでいくサバニ。
私は座間味島でサンセットクルージングや島内レースに参加させてもらい、何度もサバニに乗って遊ばせてもらいました。掛け声をかけ合いながら、みんなで漕ぐのがホントに楽しい!
しかし今では、サバニの数は少なくなり、船をつくれる職人さんもわずかになっています。
このままでは、沖縄の大切な伝統文化が失われてしまうかもしれません。
伝統のサバニを子供たちに伝えていきたい。未来にこのサバニを残していきたい。私もその想いに共感し、このクラウドファンディングを応援しています!!
どうか皆さんも、沖縄伝統の帆掛けサバニを未来へつなぐために、ご支援よろしくお願いします!
座間味島観光大使 女優・タレント
田中律子
座間味島観光大使 高橋あず美さん
大好きな沖縄県の座間味島で始まった伝統を受け継ぐ一大プロジェクト!どんな船よりも海を身近に感じられるサバニは、まさにモアナの世界です。
機械音のない海の上で、波の音を聞いて、水面に触れて、風を受けて、自分の手で船を漕いで島を渡る。
古の人々が生み出してくれた、自然の魅力をたっぷり味わえるサバニを、また新たな世代が創り上げて引き継いでいく景色、とっても楽しみにしています!

座間味島観光大使 シンガーソングライター
高橋あず美






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