
「MONK ART GUDO 展」参加アーティストの
「羅入(らじゅ)」さんのインタビュー動画をアップしました。
幼い頃より抱いていた「死」に対する恐怖、それを克服させてくれた密教との出会いについてお話を聞くことができました。ぜひご覧ください。
以下は動画からの抜粋概要です。
〈 「死 (根源)」への関心 〉
・物心ついた時から「死」というものに取り憑かれていた。
・舞台や銅版画の制作をしながらも、一方で根源を知りたいという欲望があった。
・先が見えなくなり、「表現をやめなきゃいけない」と思うほどに。
〈 密教との出会い 〉
・仏教は無を目指すものだと想い、怖くて遠ざけていた。
・密教という言葉をよく聞くようになり、仏教の大元であるインドへ。
・カースト制度が根底にあるヒンドゥー教は合わなかった。
・日本のお寺で「阿字観」という瞑想をやらせてもらい、相談できる真言宗僧侶に出会う。
・高野山で今の師匠を紹介していただき、すぐに「行」に取り組む。
〈 舞台 ↔︎ 瞑想 〉
・一旦、舞台芸術から離れ、頻繁に瞑想会を開く。
・瞑想会で出会う方々となら、業の延長として舞台ができる気がした。
・表現と行が合致できるようになった。
〈 混沌の首 〉
・混沌とは、世界が生まれる前の秩序のない根源的な状態。
・人間は脳というフィルターを通して世界を見ているが、混沌はもっと大元の姿。
・首は、密教でいう「最も大切なもの」の隠語。
〈 新たなチャレンジ 〉
・以前に「行を作品化したもの」を、今回展示する予定。
・新たに「行と表現を深いところで合致させてもの」にチャレンジしたい。
〈 MONK ART GUDO への参加について 〉
・超宗派の活動によって、宗教を理由にした戦争を乗り越えることができる。
・人々の人生/生死に根付いたものこそが、本来の宗教。
・宗教の力とアートの力、両方を感じていただければ、大きな一歩になる。
〈 社会情勢に対する想い 〉
・福島第一原発の事故で、国家に抱いていた幻想が崩れた。
・追い詰められた人々を助けない世界であることに絶望している。
・人間はどこかで立ち止まらないと、あらぬ方向に転がってしまう性質があるのではないか。
引き続き、参加アーティストのインタビューをあげていきますので、お楽しみに!




