ご挨拶
現代サーカスカンパニーRoom Kids代表の岡本晃樹です。
本クラウドファンディングプロジェクトにご興味を持っていただきありがとうございます。
カンパニー10周年の集大成となる新作公演を行うこと、そして日本の現代サーカスのバリエーションを増やすプロジェクトです。
フランスを始めとしたヨーロッパ諸国のように「現代サーカス」という潮流を日本の文化として確立したいと考えています。「曲芸的な技術を中心に置きつつ、自由で何でもアリ」な現代サーカスを潮流として確立するためにはバリエーションが重要だと考えています。
皆様の応援は、この公演を成功させるだけでなく、日本の文化的風景に新たな彩りを加え、次世代のアーティスト、次世代のジャグラー、次世代のパフォーマーたちに希望を与えることになると信じています。
ご支援いただけますと幸いです。
代表 岡本晃樹
Room Kidsは結成より10年を迎えました。10周年となる年に、世田谷区にある劇場「シアタートラム」で「挑戦の機会」をいただきました。
本公演での挑戦のキーは、劇場の規模です。舞台の床面積はこれまで経験してきた舞台の約4倍、客席キャパシティは約6倍になります。正直、この規模拡大には、未知への不安とプレッシャーも感じています。
資金の使い道の詳細は、別途「資金の使い道」の項目で具体的に説明いたしますが、クラウドファンディングの目標金額は30万円に設定させていただきました。 舞台装置・舞台美術の費用に充てさせていただく予定です。
現代サーカスについて
「え、これもサーカス?」
初めて現代サーカスの公演を観たとき、多くの方がそう驚きます。サーカスというと動物や派手な曲芸をイメージされるかもしれません。しかし現代サーカスは、その概念を大きく広げた芸術表現なのです。
Echoed Body (2018)
茨城県のアーティスト滞在企画で制作した映像とジャグリングの融合作品
フランスや北欧では既に芸術として深く根付き、観客を魅了している現代サーカス。それは単なる「すごい技」の披露ではありません。演劇やダンス、音楽、美術などの芸術的要素を取り入れた総合的なパフォーマンスのことです。
もちろん曲芸としてわあっと声を上げたくなるようなすごい技能もあります。時にはしなやかに動く体の動きにうっとりしたり、幾何学的に動く道具の動きにパズルを解くような気持ちよさを感じたり、時に大きな問題を投げかけてきて深く考えさせられたり、かと思えば涙が出るような哀愁を漂わせたり。全ての要素が融合した瞬間、観客は思わず前のめりになります。
私はそんな、「すごい」「楽しい!」も含めて、短い時間に様々な感情をくれる現代サーカスが大好きでした。
私はそもそもいわゆる運動が得意なタイプではなく、むしろパソコンを触ったりするのが好きで、放っておくと部屋に閉じこもってずっと画面を見ているようなタイプでした。 触れる時間が多かったゆえに、あらゆる情報が信号となってスクリーンの中に押し込められる、指一本しか動かさずに頭の中に情報が増えていって疲れてしまうといったことに対する疑問を人一倍持っていたのだと思います。 それから大人になって、仕事をするようになって、この「身体を使っていないような感覚」が現代のストレスや抑うつ感の根源にあるように強く感じるようになりました。
だからこそ現代サーカスの身体を中心とした自由さに、憧れや救いを感じたのだと思います。 私たち自身もそんな作品を作りたい。
元々作っていた映像やプログラミングの要素を取り入れ、ただ「身体が大事だ!」と主張するのではなく、「テクノロジーと調和して身体性を取り戻す」ような作品を作り始めました。
Coordinated Distance (2021)
Edinburghに出展した、画像処理技術を使ってジャグリングの軌道を可視化、合成した映像作品
わたしたちについて
わたしたちRoom Kidsは、東京を拠点に活動する現代サーカスカンパニーです。長年続けているジャグリングをベースに映像、VR、インスタレーションなどさまざまな手法を取り入れたサーカス作品を創作しています。メンバーはパフォーマー、テクニカルディレクター、カメラマン、マジシャン、制作と多様なバックグラウンドを持ちます。現代サーカスの文化を日本でも大きくしていくべく、ワークショップなどの普及活動も行っています。
私たちは現代サーカスという潮流自体の存在感を、日本でもっと大きくしたいと考えて活動しています。
これまでの活動実績です。
【 単独公演 】
2024 年 公演「players / prayers」(第Q 藝術/ 東京都)(東京芸術文化創造発信助成 カテゴリーI 単年助成 助成プロジェクト)
2023 年 公演「Tranquilizer」(豊岡稽古堂/ 兵庫県)(豊岡演劇祭セレクション)
2020 年 公演「Magnetic Sea」(シアターHIKARI/ 神奈川県)(神奈川県マグカル事業にて公演)
2019 年 中之条ビエンナーレ(花みどり館/ 群馬)
2018 年 公演「Echoed Body」(多賀市民会館/ 茨城県北芸術村推進事業にて招聘滞在)
2017 年 公演「Ripples Out」(STUDIO VARIE/ 京都)(京都国際舞台芸術祭オープンエントリー作品)
2016 年 公演「LOSTSCAPE」(STUDIO HOPE/ 東京)
【 グループ展 】
2020 年 Ars Electronica × 六本木ミッドタウン 未来の学校展 出展(デザインハブ/ 東京)
2019 年 六本木アートナイト出展(六本木西公園「存在の音色」/ 照明演出設計を担当)
【 ダンサー黒沼千春との共同プロジェクト「I/O」として 】
2022 年 共催公演「In/deduction」(若葉町ウォーフ/ 神奈川)
2022 年 Edinburgh Festival Fringe 出展(デジタル出展/Scotland)
2022 年 Sydney Fringe Festival(デジタル出展/Australia)
2022 年 Melbourne Fringe Festival(デジタル出展/Australia)
2022 年 Brighton Fringe Festival(デジタル出展/England)
2022 年 Greater Manchester Fringe Festival(デジタル出展/England)
2021 年 Edinburgh Festival Fringe 出展(デジタル出展/Scotland)
【 受賞歴、ゲスト出演 】
2022 年 xR コンテンツアワード NEWVIEW AWARDS ファイナリスト
2021 年 Edinburgh Festival Fringe Asian Arts Awards Best Show 受賞
2019 年 最先端表現技術利用推進協会主催「羽倉賞」 フォーラムエイト賞受賞
2011 年 Japan Juggling Festival(ジャグリング日本大会) チーム部門3 位受賞
2009 年 北米周遊公演 「Shoebox Tour」ゲスト出演(北米10 か所にて公演)
2007 年 International Juggling Festival(ジャグリング国際大会) Junior 3rd place
新作公演について
『トゥ・ルート・ディレクトリ』
会場 | シアタートラム(東京都世田谷区)
日程 | 8/22(金)8/23(土)8/24(日) 3回公演
特設ページ新作公演『トゥ・ルート・ディレクトリ』
出演 | 岡本晃樹、関矢昌宏、山田タカマサ
提携 | 公益財団法人せたがや文化財団/世田谷パブリックシアター
後援 | 世田谷区/サーカス学会
なぜクラウドファンディングなのか
【 課題 】
伝統ある劇場「シアタートラム」よりお声がけいただき、「挑戦の機会」をいただきました。わたしたちがこれまで経験してきた劇場よりも数倍広く、挑戦しがいのある劇場であると同時に、プロジェクト規模も数倍となります。
クラウドファンディングの目標金額を「30万円」と設定させていただきました。
【 資金の使い道 】
「30万円」の使い道は「舞台装置・舞台美術」です。


Magnetic Sea (2019)
横浜での公演では廃家電を大量に使用した作品を制作しました
これまで私たちの作品では、ジャグリング道具以外のものも積極的に登場させてきました。
主にフライヤーに登場している扇風機が多いですが、それ以外にも、ラジオ、VHSなど、そしてそれらを支える台や、映像を使用するのでスクリーン自体を自作することも多いです。
また、主宰の岡本はVHSを使用したインスタレーション作品も手がけており、舞台美術にはこだわりを持っているカンパニーであると自負しています。
Gravity (2019)
筑波大学旧学生寮に設置したVHSを使ったインスタレーション作品
今回は従来の規模から舞台の広さだけでも4倍ほどになりますので、これまでと同等程度の大きさ・物量では空間に迫力が出ず、頭を悩ませています。
私たちも映像を使うタイプの作品が多く、VR作品なども作っている、デジタルの力をとても信じているカンパニーだと思いますが、それでもやはり物理的な大きさや量の多さというのは鑑賞体験の迫力を作る上で大きな要素を占めていると感じています。
詳しく書くとネタバレになってしまうので言えないのですが、大きな舞台にふさわしい舞台美術を考えています。ぜひご協力をお願いいたします。
支出全体は約500万円を見込んでいます。そのため500万円を工面する必要があるのですが、そのうち30万円をご支援いただければと存じます。
もしこのクラウドファンディングがない場合は、自己負担金が125万円となります。

【ストレッチゴール】
ストレッチゴール(次のゴール)は「50万円」と設定させてください。
差分の20万円の使い道は稽古のための費用です。例えば、稽古場使用料等に充てさせて頂きます。
6/27(追記)
皆さまからの温かいご支援のおかげで、第一目標金額30万円、第二目標の50万円を達成を達成することが出来ました。
現在は第三目標を80万円に設定させて頂き、さらなるストレッチゴールに挑戦させて頂いております。
ご支援いただいた資金のうち、さらに目標を超えた分につきましては、稽古費用に加え、照明・音響・記録機材費用の補充にも充てさせていただきます。
引き続き皆様から応援頂けますと幸いです、何卒よろしくお願いいたします。
プロジェクトスケジュール
【 クラウドファンディング募集期間 】
6月13日(金)-8月25日(月)
【 制作期間 】
12月 公演開催決定
1月-2月 スタッフのスカウト
3月 作品制作開始
4月 作品構成作成
5月-8月 舞台美術、楽曲、映像制作、稽古
6月より、出演者、テクニカルスタッフ、広報運営メンバー一丸となってとにかく「手を動かす」フェーズに入っています。
この時期の活動量が公演のクオリティを決めると信じ、非常に楽しくもとんでもなく忙しくさせていただいています。
【 公演期間 】
2025年8月22日(金)-24日(日)
【 リターン発送期間 】
公演終了後に発送いたします。リターン内容によって異なりますが、2025年10月末発送を目処に計画しております。
【 進捗状況について 】
支援いただいた皆様には、月に1度、活動状況をご報告いたします。
返礼品のご紹介
返礼品のデザインのみをご紹介させていただきます。リターンの詳細や他のリターンは「リターンを選ぶ」よりご確認ください。
①オリジナルブックカバー
本プロジェクト限定デザインのブックカバー(非売品)です。サイズは、横幅 31.5cm 縦幅 17cmになります。
ブックカバー イメージ
②図録
新作公演の準備期間・公演時の写真や資料画像や、作品の参考文献、対談企画等が収録されたオリジナルの図録『To Root Room Kids』(非売品)です。図録は100ページ前後の収録内容を予定しております。
タイトル『To Root Room Kids』
図録表紙
図録目次
・ご挨拶・カンパニーの歴史と概要
・メンバー紹介・過去公演紹介(各作品の写真、稽古風景、制作から舞台裏まで)
・『トゥ・ルート・ディレクトリ』制作風景、舞台写真
・作品テクニカル紹介(照明、映像、音等)・特別ゲスト対談
・ファンからのメッセージ、アンケート結果
・今後の展望
・クレジット・協賛一覧
※デザイン、内容は変更になる場合があります。ご了承ください。
<追記>「リハを観れて撮影できる権」のリハーサル開始時間が決定しました。
開始時間 | 8/21(木)19時-
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございます。
日本の現代サーカスに、新たな風景をつくり上げます。
どうか、本プロジェクトをご支援いただけると幸いです。
最新の活動報告
もっと見る返礼品「図録」および「DVD」発送時期変更のお知らせとお詫び
2025/11/06 21:48こちらの活動報告は支援者限定の公開です。今後のリターン作成・発送の予定
2025/09/10 12:00こちらの活動報告は支援者限定の公開です。公演とクラウドファウンディング終了のお礼
2025/08/27 18:00皆様の多大なるご支援・応援のおかげで、本公演3日間とクラウドファウンディングの募集、共に終了することができました。本当にありがとうございました。10年前に小劇場からスタートした自分たちが、経験のない大規模な公演を走り抜けることが出来たのは、本当に皆様のおかげでしかないと感じています。クラウドファウンディングにいたりましては、第三目標とさせて頂いていた80万円までも達成させて頂き、感謝の念しかありません。Room Kidsの次の動きはまだ決まっていませんが、まずは次に進むための英気を養うためにも、体と心を休める期間を少し取らせて頂こうかと思います。(少なくとも今月いっぱい程度は…)また皆様に楽しんで頂ける何かを創作していけるよう、これからも頑張っていきますので、今後もRoom Kidsの事を何卒よろしくお願いいたします。この度は本当にありがとうございました。また、今後の返礼品の作成・発送についてなのですが、今後もこの場(活動報告)を利用し皆様に進捗等のご報告が出来たらと思っておりますので、何卒よろしくお願いいたします。今後のスケジュールについきましは、9月初旬ごろまでに一度メンバーと再度確認作業を行い、こちらにてご報告させて頂こうと思っております。返礼品の発送まで、まだお時間を頂きますがご理解頂けますと幸いです。最後に改めまして、この度は本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします! もっと見る








コメント
もっと見る