
【活動報告19日目】
昨日も朝から保健室登校に付き添い、9時の開店に向けてダッシュで帰宅。店番をしながら、下宿のチラシ詳細版を作成していました。今回は、家賃や光熱・消耗品費を部屋ごとに分かるようにしてみました。
寄付額が120万円に達したら、家賃をさらに引き下げて、最安で月27,000円から住めるようにしたいと考えています。できる限り、家庭環境に左右されずに安心して暮らせる下宿を目指しているので、売店と食堂が大繁盛すれば、ゆくゆくは家賃“0円”も目指したい。そんな構想も描いています。
では、なぜそんな考えに至ったのか?それには、今のケケケ商店のあり方をかたちづくるきっかけとなった影響源があります。
ということで、「ケケケ商店の源流をたどる旅シリーズ」第2回。本日は【COTENRADIO】をご紹介します。
出会いは、たぶん2021年の冬ごろ。朝3時から夕方18時まで、-5℃を下回る環境で、ほぼ一人で凍み豆腐づくりに向き合う毎日。体は忙しく、読書をする体力も時間もない。でも「耳」だけはヒマで、音楽やラジオを流し続ける日々。そんなときに出会ったのがインターネット上のラジオCOTENRADIOでした。
今どきの3秒でスワイプされるような短命コンテンツとは真逆の、長尺・重厚な構成。主役の登場までに何時間も時代背景が語られ、歴史を勉強していなくても、当時の人たちの価値観やふるまいを追体験できるような感覚。そしてその価値観と現代とのズレを認識することで、「自分たちが生きている今」もまた、歴史の一部だと自然と思える、そんな素敵な番組です。
COTENRADIOについては、すでに多くの著名な方が素晴らしい解説をされていますので、私があえて多くを語ることは控えます。とにかく、ぜひ一度聴いてみてください。
そして、COTENRADIOから派生して知ったさまざまな番組の中でも、とりわけ大好きなのが「Teacher Teacher」。教育への知識や経験がなくても理解できるよう、具体的な事例を交えながら丁寧に伝えてくれる子育て系ラジオです。
自分の子育てがうまくいかないと感じたときや、道の駅で子どもの居場所づくりをしていた頃に、何度も助けられました。配信者の方は元教師で、今は無料のフリースクールを運営されている方でもあります。
これらの番組を聴いて強く感じたのは、変化のスピードについて。かつては100年単位で進んでいた社会の変化が、いまや数年で起きている。そして、その変化に伴う痛みを最も受けやすいのは、「自衛の手段を持たない人たち」です。
技術の進化も、社会の変化も、止めることはできません。だからこそ、それらを止めるのではなく、認めながら進めていく中で、「どうすれば変化の痛みをやわらげられるか?」そこにこそ、私たちが役立てることがあるんじゃないかと思っています。
そうした問いが、今のケケケ商店の構想や取り組みに、深くつながっているのです。






