このカードゲームは、最初から「ゲーム」を目指していたわけではありません。始まりは、「小学生が本当に必要としている防災教育って、なんだろう?」という問いでした。まず私たちは、小学校の教科書(全学年・全教科)から、「防災」に関する全ての記述を抽出し、網羅的に洗い出しました。火災、地震、台風、豪雨、熱中症……それぞれの学年で、どのように、どこまで教えられているのか。この“防災カリキュラムマッピング”は、想像以上に骨の折れる作業でした。さらに、先生方が実際に現場で使っている手作り教材や、独自に行っている防災授業についても、全国の学校や教育委員会、文科省にも訪問してヒアリングを実施。「準備が大変すぎて継続が難しい教材」「子どもが途中で飽きてしまう授業」など、現場ならではの悩みや工夫を、ひとつひとつ丁寧に伺っていきました。並行して、国内で販売されている防災関連のゲーム型の教材を片っ端から購入し研究しました。遊びやすさ・実用性・教育効果の面から徹底的に研究し、わたしたちが目指すべき防災教材の方向性を検討しました。そうしてたどりついた結論が「子どもたちが夢中になって遊ぶうちに、自然と防災の力が身につくカードゲーム」というコンセプトでした。「楽しいだけ」でもなく、「真面目なだけ」でもない。災害というテーマを真正面から扱いながらも、子どもたちが笑顔で学べる体験。それを実現するために、私たちは「災害ビースト・バトルアタック」を開発しました。子どもたちは夢中になって遊びながら、気づけば自然と防災の知識と行動力が身についている。そんな"体験"を、全国のご家庭や学校に届けたいと願っています。このプロジェクトに共感してくださる皆さんと一緒に、「楽しい防災教育」の新しいスタンダードをつくっていけたら嬉しいです。ぜひ、応援よろしくお願いします!







