遺伝子が少しずつ変化を遂げる中で、
古いタイプの遺伝子を持つという日本人。
そして、同じ遺伝子をもつ人たちが世界中に散らばっているという説。
遺伝子の学問の世界でもこういった研究が進んでいます。
写真家 伊東昌信が世界を取材する中で出会ってきた『日本人に似ている人たち』
日本から遠く離れた地で出逢うこの感覚は何故んだろう?という素朴な疑問からこのプロジェクトはスタートしました。
ポートレイトと学問とを組み合わせた作品を表現することは、
生物の長い進化の中で、
また、遠く離れた地でありながらも響きあう遺伝子に想いを馳せながら、
実のところ「人類」は、『ひとつ』から派生し続けたものであり、
それは、人類に限らず、地球上、宇宙全体を見ても、
ビックバンから始まった『ひとつの展開』ということをも体感できるものになるのではないかと考えます。
そして、
日本人に宿ると言う『和』という気質。
調和していくこと、平和であること。
これは、もしかしたら日本人の持つ遺伝子に含まれていて、世界中に『和』を重んじる人たちがいるのかもしれません。
それぞれがそれぞれでありながら、『ひとつの和』の中に。
小さな一点から、無限に広がる私たちのエネルギーをポートレイトや遺伝子の神秘とで表現してみたいと思っています。
壮大すぎるお話のようですが、誰もに宿るものでもあります。
もしかしたら、一番身近なことなのかもしれません。
どうか、みなさまのイマジネーションと共に体感できますように。
何卒よろしくお願いいたします。